2019/05/19 - 2019/05/21
1位(同エリア2件中)
まさとしさん
今回は北京と南アフリカ共和国を経由して中央アフリカ諸国(コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、アンゴラ、サントメ・プリンシペ)を回る旅になる。世界で最も旅行のしにくいエリアの一つで旅行者は少なく不安だらけだ。
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【5月19日(日)】
ヨハネスブルグからブラザビルへの経由地アディスアベバまでは本来ならB737MAX9という最新鋭の機体に乗るはずだった。しかし相次ぐ事故で運行停止になっている。今から乗る機材は年季の入ったB737-800だ。ヨハネスブルグからアディスアベバまでは4時間のフライトだ。ずって寝ていたので機内食は食べず水だけもらった。
アディスアベバには現地時間の5時15分に着陸した。案外熟睡できた。 アディスアベバでの乗り継ぎ時間は4時間あるのでゆっくりできる。機内食を食べていないのでラウンジで軽く朝食を食べることにした。
ブラザビル行きは同じくコンゴ共和国の大西洋岸にあるポアントノアール行きの経由地になる。
9時5分発。優先搭乗専用の22番ゲートで出発を待つことにした。同じゲートで次々に出発便が案内されるのでヒヤリングの練習になる。しかし聞き逃さないかヒヤヒヤする。 -
コンゴ共和国のブラザビルまでは比較的大きいB787だと思っていたらかB767-300に変更されていた。どうりで老朽化しているわけだ。
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シートカバーがヨレヨレになっている。中国新幹線のシートと同じ感じた。日本の電車のシートは50年使ってもしっかり張りがあるのに中国の座席はなぜすぐああなるのか。とにかくエチオピア航空のシートも中国製なのだろうか。座席モニターはなく電源だけは完備していた。
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ブラザビルまではは4時間強だ。機内食はこんな感じ。
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コンゴ共和国の首都ブラザビルには現地時間の11時過ぎに到着。ブラザビルは連日雨予報で天気が心配だったが天気は心配なさそうだ。気温は27度と過ごしやすいが湿度は高めだ。ブラザビル空港は立派なターミナルビルでボーディングブリッジに接続された。到着後イエローカードのチェックを受けた。そして入国カードを記入して入国審査に並んだ。
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順番が回ってきて審査の手前の係員にパスポートを渡すと後ろのベンチで座って待っていろという。後回しにされるようだ。中国人はどんどん審査を通過していく。
結局全員の入国審査が終わるまで待たされた。審査場に到着客が誰もいなくなってから審査員に手招きされた。係官に歩み寄るとインビテーションを出せとかいう。「そんなものはない。日本のコンゴ大使館では何も言われなかったが」とおきまりの返事をしてみた。一応ダミーのホテルバウチャーがあるので提示してみた。するとそれで納得したようだ。
指紋をとられ手続きがはじまった。手続きが終わったと思ったら50ドルと手で書かれた紙を突き出してきた。50ドル払えってか?口で言わないところが胡散臭い。
僕が「ダメだ。他の到着客は払ってないだろ」といったらすんなり諦めたようでパスポートが手渡された。
しかし入国スタンプが押されてなかった。やられたと思ったがよく確認したら別のページに押されていた。入国スタンプがないと出国時、確実にもめて賄賂要求の種になる。わざと変なところに押したとしか思えない。ブラザビル空港のターミナルは立派だが、ここで働く役人は噂通り腐りきっている。到着する日本人全員にこんなことをやっているとしたら呆れるばかりだ。とにかくコンゴの第一印象を最悪なものにしている。
誰もいないターンテーブルに向かうと預けた僕の荷物がポツンと置かれていた。無事届いていて一安心だ。
出口へ向かうため税関のX線検査に荷物を通そうとしたらまた係員に呼び止められた。あちらへ行けという。今度は荷物検査かとうんざりしたがX検査を受けないで外へ出ていいということだった。ここにいると人間不信になってしまう。
空港の敷地からは一刻も早く出たい。タクシーは市内まで12ドルとか言っている。あとで知ったが市内ではタクシーは高くて(1500CFA)300円のようだ。
空港内にATMはあるが両替所らしきものもない。 -
結局現地通貨に両替できないまま空港の外まで来てしまった。
空港の前にマヤマヤという高級ホテルがあり、ここのフロントで20ユーロを両替することにした。1ユーロ=65CFAとレートは悪くなかった。この国は中央アフリカ統一通貨(CFAフラン)が流通しているので闇両替は存在しない。 -
ブラザビルの空港前の通りに来た。ここから市内へミニバスで向かうことができそうだ。
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空港前の幹線道路沿いからミニバスが出ているようで乗り込むことにした。
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ブラザビルでの宿泊先だが、コンゴ共和国で布教活動している天理教に泊まろうと思う。日本人バックパッカーの間では有名な宿泊施設だ。1000CFA(200円)のお布施で宿泊することができる。
ミニバスでFFCというロータリーに向かい、乗り換えれば天理教の方へ行くミニバスが見つかると思い適当に乗り込んだ。でもそのまま乗っていてもよかったようだ。マルシェがミニバスのターミナルになっていて、ここから歩いて天理教に行くことができた。 -
天理教は広大な敷地に礼拝堂が建っている。
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そして敷地の裏の方に宿泊所があり、ここに泊めてもらえるようだ。
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寝床は個室があてがわれた。水はバケツに汲んで浴びることになる。とりあえず話の種にここには泊まっておきたかった。
敷地のみんなはこんにちはと挨拶してくれ日本人慣れしているのが感じられる。周辺にはミニバス乗り場もあり、賑やかな場所だ。今日は日曜だが活気がある。シャンセルという日本語を話す青年がいて滞在中世話になることになった。 -
天理教周辺を散策してみた。一歩路地に入るとどこも未舗装で泥濘んでいて決して環境がいい場所とはいえない。
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周辺には市場があるくらいでこれといった見所はなさそうだ。
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ベーカリーでフランスパンを買って昼食にした。
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ブラザビルといえば「サプール」が有名だ。高級ブランドのスーツで身を固めた紳士達の集団でブラザビルはその文化が残っている。シャンセルにサプールについて聞いたら今日サプールの集まりがあるらしく、連れて行ってもらうことになった。サプールの活動は週末に行われているらしい。ということは事実上今日しかない。
サプールが集まるのは夕方6時半かららしく6時に教会を出発することになった。6時から礼拝だが大丈夫か聞いたらたまには参加しなくていいらしい。 -
タクシーで向かった先は一軒の民家。ここでマロンガさんというサプールを紹介された。彼の職業は警官で天理教の信者らしく礼拝にも来たりしているようだ。
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マロンガさんにデギというサプールが集まる交差点に連れて行ってもらった。サプールは毎週土日の18時から集うらしい。交差点に面したカフェの前で座ってビールを飲んでいると続々とサプールがやってくる。
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写真を撮らせてもらうと一人5000CFA払わなくてはならないらしい。なのでこっそりその場の雰囲気だけ撮ることにした。金がいくらあっても足りない。
100人近くのサプールがたむろしているのは圧巻だ。 -
唯一写真を撮らせてもらえるのはマロンガさんだけだ。
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蚊も多く、特に踊り出したりとかもないので8時半には教会に戻ることにした。マロンガさんは明日休みなので明日の夕方、ブラザビルを代表する景勝地である吊り橋で待ち合わせすることになった。マロンガさんは今日は準備不足だったらしい。明日はいい写真を撮らせてもらいたい。
部屋に戻ったら停電していた。夕方の限られた時間だけ自家発電で電気が使えるようだ -
【5月20日(月)】
電気は夜中には復旧した。なので電気蚊取り器などを使うことができ、充電などもできた。夜明け前、5時40分からお勤めだ。強制ではないが参加する事にした。太鼓の音が響く中、礼拝堂にどんどん信者さんたちが集まってくる。はるかアフリカの地で日本式の儀式を見ていると不思議な気分になる。 -
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コンゴ・ブラザビル天理教会の礼拝堂。
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日本語堪能なシャンセルと礼拝に来ていた子供たち。
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朝食は教会の横の路上でバナナを練り込んだ揚げパンを食べることにした。周辺はフランスパンしかなくコーヒーを売る店もない。
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SIMカードを露天で購入することにした。AIRTELのSIMカードはキンシャサでもそのまま使えるらしい。MTNはキンシャサでは使えないらしい。
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両替所で現地通貨に両替した。
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天理教会の敷地内は子供たちが多くて賑やかだ。
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天理教の水道。居住者はすべてここで水を汲む。
少し暑くなってきたがブラザビルの中心部へ出ることにした。ミニバスを探すのは疲れるのでタクシーでむかった。ブラザビル駅近くの官庁街まで1500CFA(300円)。明日キンシャサへ行く時のタクシーも同じ値段になるだろう。 -
ブラザビルの中心部には特に見所はない。放射状に区画整備されたところがフランスの植民地だった名残だ。
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円筒状の高層ビルがこの町の象徴として紹介されることが多い。
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ブラザビルの駅に行ってみた。列車が運行されているのかはよくわからない。
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港への廃線跡。
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ブラザビルを象徴する円筒状のビル周辺にはナイトクラブやカジノ、高級ホテルなどが多く外国人向けのエリアになっている。
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ブラザビルの中心部を散策。
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昼食はちゃんとしたレストランで食べると結構割高だ。町の中心には中国人経営のYES CLUBという本来泊まるつもりでいた宿があり、この宿の階下のレストランに入ることにした。泊まると一泊50ドルくらいする。
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ここでチャーハンを食べることにした。ブラザビルは中国人が多く、料理の質は高いようでうまい。中華料理店だが鉄板焼き屋寿司もあり日本食を取り入れたメニューも多い。
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ブラザビル中心部のペイントが施された凱旋門。
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町の中心部を一通り乗り乗合タクシーで吊り橋に向かうことにした。ブラザビルの新しい名所だ。夕方にまたくるが昼間の風景も見ておきたい。
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コンゴ川を挟んだキンシャサを眺めることができる。
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ブラザビル中心部の眺め
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コンゴ川を眺める。
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コンゴ川沿いの吊り橋にて。
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天理教の近くのトータル市場にやってきた。
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タロイモ。
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魚の燻製。猿の燻製などは見つけることはできなかった。
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市場周辺のでこぼこ道。
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夕方、マロンガさんの家に向かった。マロンガさんは昨日よりもおしゃれなスーツに身を包み我々の到着を待っていた。
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日中も来た吊り橋だが、夜はライトアップされていて雰囲気がずいぶん違う。ブラザビルの街中は停電して庶民が不便を強いられているのに吊り橋のライトアップの灯は絶やさないようだ。順番が違うと思うがいかにもアフリカらしくていい。
吊り橋は「La Corniche」と呼ばれている。中国の援助で建設されブラザビルの新たな名所になっている。 -
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マロンガさんの撮影をしたあと、近くのカフェで鶏肉を食べることにした。ブラザビルではサプールの人と過ごすことができ、来た甲斐があったように思う。
マロンガさんを家まで送り、バスで天理教に戻ることにした。 -
【5月21日(火)】
今日も夜明け前の礼拝に参加した。その後出発の準備をしつつ、のんびりする事にした。
8時過ぎに天理教会を出発することにしたがシャンセルは出かけていて最後の挨拶ができなくて残念だった。ヨシエさんと呼ばれる日本語堪能なコンゴ人女性。 -
片言の日本語のアントワネットさんに挨拶して天理教会を後にした。
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これからコンゴ川の対岸にあるキンシャサに向かうことになる。タクシーで港へ向かった。市場の前だけ渋滞している。9時過ぎに港に到着。いよいよコンゴ川越えだ。
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出国客はそこそこいるがごった返している感じではない。キンシャサまでの船代は12400CFA(2500円)だ。チケットを購入して港に入った。
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港に進むと入国カードを書かされレシートのない不可解な2000CFA(400円)の支払いを要求された。払うのを断ったらおっさんは怒って何処かへ行ってしまった。これは払わないと面倒なパターンかと思い、おっさんが戻ってきたら払うことにした。納得いかないが。
出国手続きは入国スタンプが別のページに押されているのを係員が見つけ咎められることはなかった。
しばらく待たされ船に案内された。船に乗る直前に税関があり、1000CFAの支払いを求められた。手持ちのCFAがないのでドルで払おうとしたら受け取ってもらえず両替屋が来るのを待つことになった。CFAフラン圏は自国通貨が安定しているのでドルであると外貨を受け取ろうとしない傾向にある。また路上の両替屋もなく不便に感じることが多い。結局1ドル紙幣は受け取ってもらえず、5ドル払って4000CFAの釣り銭をもらうことになった。 -
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ブラザビルをあとに。
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コンゴ川。アフリカ最大の流域面積を持つ大河。アフリカのアマゾンといった感じで川の水はジャングルから染み出した成分で濁っている。
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ブラザビルからキンシャサまでは10分ほどだ。
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コンゴ民主共和国の国旗を掲げたスピードボートが行き交う。
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やがて高層ビルが建ち並ぶキンシャサに到着した。
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