2020年夏 青森津軽 石めぐりの旅（５）唐松山天日宮・唐松神社～荒川鉱山跡～帰宅

2020/08/26 - 2020/08/26

2020年夏，みさぱぱ夫婦は遅い夏休みをとり，新型コロナ感染状況を気にしつつ三密を避け，感染予防に努めながら青森県の津軽エリアへ石めぐりの旅へ車で出かけました．石に関わりのある場所を中心に訪ね，初日以外は毎日どこかで必ず石を拾いながら，終始みさぱぱが運転した5日間の走行距離は1,237Kmでした．
最終日(8/26)は不老ふ死温泉を出発，R101を南下して能代東ICから秋田自動車道を協和ICまで走り，大仙市の唐松山天日宮・唐松神社～荒川鉱山跡（水晶拾い）～道の駅 協和 四季の森を訪ね，協和ICから秋田自動車道～東北自動車道～宮城ICを走り，20時半頃，仙台の自宅に戻りました．

★旅のスケジュール★
↓8/22 仙台～青森 三内丸山遺跡を訪問（東横イン青森駅正面口ホテル泊）
↓8/23 津軽半島を反時計周りに周遊（ホテルサンルート五所川原泊）
↓8/24 高崎稲荷神社と青岩海岸を再訪（ロックウッドホテル＆スパ泊）
↓8/25 岩木山と最終氷河期埋没林，千畳敷海岸を訪問（不老ふ死温泉泊）
◎8/26 大仙市の唐松山天日宮・唐松神社，荒川鉱山跡～仙台
以上

エリア 大曲・大仙(秋田)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝6時前に目が覚めて部屋の窓（やや北側，窓の右側）から眺めた日本海，反対側から登る朝日の光を浴びて薄らと輝き始めようとしている海です．本当に綺麗でした．

黄金崎不老ふ死温泉 宿・ホテル

同じく部屋の窓から眺めた日本海です．やや南側（窓の左側）です．水平線の淡い赤みがかった色彩がなんとも美しいです．

黄金崎不老ふ死温泉 宿・ホテル

同じく部屋の窓から眺めた日本海です．窓から見た正面です．おや，小舟が浮かんでいますね．写真ではなかなか伝わりませんが，海の色の淡さがすごく綺麗でした．
みさぱぱは，しばしぼーっとしながら海を眺めていました．

黄金崎不老ふ死温泉 宿・ホテル

人が箱のようなものに顔をいれて海中を覗いているようです．何か獲っているのかな？きっと漁師さんですね．

黄金崎不老ふ死温泉 宿・ホテル

手前の海岸の様子です．ごつごつしていますので，おそらく凝灰岩系の地形かと思われます．

黄金崎不老ふ死温泉 宿・ホテル

8時前に朝食を食べに会場へ，ビュッフェスタイルでした．窓側のテーブル席が空いていたので二人で陣取ります．

黄金崎不老ふ死温泉 宿・ホテル

妻は朝から結構食べますね．ヨーグルトにかけた深浦人参ソースが甘くて美味しかったそうです．

黄金崎不老ふ死温泉 宿・ホテル

そしてこの窓側のテーブル席からは海が見えます．

黄金崎不老ふ死温泉 宿・ホテル

窓からの景色をアップで見るとこんな感じです．

黄金崎不老ふ死温泉 宿・ホテル

さらにズームすると...海の色が大分青々としてきました．今日もお天気が良さそうです．

黄金崎不老ふ死温泉 宿・ホテル

チェックアウト手続きを済ませた後，売店でお土産を見て購入，義理の母へのお土産を宅急便で送ってもらったりしている内に10時近くになってしまいました．
ホテルの駐車場を10時15分頃に出発，出入口にあった不老ふ死温泉の看板を車の窓越しにカメラを向け撮影しました．
さてこの後，国道R101号を海沿いに走り南下，能代市内にある能代東ICを目指します．

黄金崎不老ふ死温泉 宿・ホテル

能代市内で国道R101号から国道R7号へルートを変え，能代東ICから秋田自動車道に入り，12時頃に八郎湖SAで休憩しました．

八郎湖サービスエリア 道の駅

駐車場はガラガラで，みさぱぱの車を含めて２～3台くらいでした．

八郎湖サービスエリア 道の駅

みさぱぱ家の愛車と妻，ちなみにこの車ですが，普段は妻が仕事で使っています．20分弱休憩し，協和ICを目指します．

八郎湖サービスエリア 道の駅

秋田自動車道の協和ICを降り，国道R341号とR13号を走り，13時頃，唐松神社に到着しました．

唐松神社 寺・神社・教会

駐車場にある大仙市の文化財マップです．結構いろいろな観光資源があるんですね．

唐松神社 寺・神社・教会

こちらは唐松神社の由来が書かれているパネルです．

唐松神社 寺・神社・教会

みさぱぱの目的は，この唐松神社にある唐松山天日宮です．

唐松神社 寺・神社・教会

鳥居の手間にある太い杉の木には大きなしめ縄が飾られていました．

唐松神社 寺・神社・教会

石の鳥居をくぐると，柱二本だけの鳥居？があり，しめ縄にお紙垂（おしで）がくくりつけられていました．

唐松神社 寺・神社・教会

二つ目の鳥居をくぐると，左手前方に石積みの土台に建つ天日宮が見えました．ここ来たかったんです．この石積みが見たかった♪

唐松神社 寺・神社・教会

唐松山天日宮（あまつひのみや）です．みさぱぱはこの不思議な同心円状に並べられた「石造りの土台」に建つ神社を見たかったのです．きっかけはみさぱぱの蔵書のひとつ 市川礼子著「石ってふしぎ」柏書房(2016年) ISBN978-4-7601-4694-9 にこの唐松山天日宮が紹介されており，石積みの美しい神社として絶賛されていたので，ぜひ一度訪ねてみたかったのです．

唐松神社 寺・神社・教会

築100年以上経った神明造りの立派なお社です．お社の左右のひさしは積雪対策とか...また屋根の上に装飾として堅魚木（かつおぎ）が５本並び，奇数5は陽数で男神を表しているそうです．お社の正面が南西を向いて立っています．ご祭神はニギハヤヒノミコトです．

唐松神社 寺・神社・教会

自然石を積み上げた円形状の丘は，大小の玉石を巧妙に組み合わせて配置し，階段も大きな石で作り上げている，まさに石づくしの美しい丘です．
Google Mapのリンクを張りますので空撮写真を見てください．空からの美しい同心円状の様子がうかがえます．
https://goo.gl/maps/vyAfvXgJhLErXY5LA

唐松神社 寺・神社・教会

天日宮と書かれた歴史を感じる扁額です．天日宮の「日」の文字が◎になっているのは同心円状の境内を表しているのでしょうか？

唐松神社 寺・神社・教会

斜め左45度の角度から見たお社です．とても質素な印象を受けるお社です．

唐松神社 寺・神社・教会

お社へのアプローチです．ぐるりと同心円状にある池は石の橋を渡ってお社を参ります．

唐松神社 寺・神社・教会

同心円状の池は細い水路で奥にある池と繋がっていました．

唐松神社 寺・神社・教会

大小の玉石を整然と並べられていました．これらの玉石は築造に際し，信者さんたちが県内から持ち寄ってきて石を積んだということです．

唐松神社 寺・神社・教会

お社の裏側には三つの石が置かれていました．中央が子授け石（玉鉾石），左が女石，右が男石だそうです．

唐松神社 寺・神社・教会

左側の女石です．

唐松神社 寺・神社・教会

中央の玉鉾石です．子授け・安産祈願で有名だとか...

唐松神社 寺・神社・教会

右側の男石です．

唐松神社 寺・神社・教会

同心円状の池には多数の鯉が泳いでいました．これは真っ白な鯉，泳ぐ姿はちょっと神秘的な雰囲気でしたね．

唐松神社 寺・神社・教会

白い鯉はこの一匹しかいませんでした．神様の化身かな？

唐松神社 寺・神社・教会

石橋の手前右にある石の器です．多分，水を入れるのでしょう．この日は空でしたけど．

唐松神社 寺・神社・教会

同じく石橋の手前左にある石の器です．こちらはボールのような石が置かれていました．

唐松神社 寺・神社・教会

奥にも池があり小さな石積みの島に石碑？が建てられていました．

唐松神社 寺・神社・教会

奥の池の右側の様子，右岸から水が噴き出していました．

唐松神社 寺・神社・教会

池の左側にはさらに小さな石碑が池の中に立っていました．

唐松神社 寺・神社・教会

水が噴き出している側には横縞模様のある形の良い石がぽつんとありました．

唐松神社 寺・神社・教会

奥にある池側からみた天日宮，側面からの姿も素朴で美しいですね．

唐松神社 寺・神社・教会

珍しくみさぱぱはおみくじを引き「吉」でした．拝見した後，帰り際に結んでいきました．

唐松神社 寺・神社・教会

宮司さんのお宅だそうです．ちょっと変わった形状の屋根です．

唐松神社 寺・神社・教会

帰りも石柱としめ縄の鳥居をくぐります．鳥居の周りを見ると，ホント石積みの構造物が多いですね．

唐松神社 寺・神社・教会

鳥居をくぐると右手に，おっ？この置き石にはめいっぱい石英の脈（白い部分）が入っているわ．

唐松神社 寺・神社・教会

おおっ！これは良いですね～晶洞の中に綺麗な水晶の結晶がありますね♪
とはいえ，この石を持ち帰るわけにはいきませんので (^^;)

唐松神社 寺・神社・教会

んん？これはもしかしたらペグマタイト（巨晶花崗岩）かな？大きな結晶がごろごろ入ってますよ．どこから持って来たんでしょうね？近場から産出だよね？

唐松神社 寺・神社・教会

さて次は唐松神社をお参りしましょう．この鳥居をくぐった先に唐松神社があります．行ってみましょう．

唐松神社 寺・神社・教会

鳥居をくぐるとまもなく左に小さな石造りの手水舎がありました．

唐松神社 寺・神社・教会

水が流れ落ちる音をバックに，水場の苔が太陽の光を浴び青々としている...まるでスポットライトを浴びているような感じでとても良かったです．
（お参りの帰りに動画を撮りました）

唐松神社 寺・神社・教会

ここでなめこさんも参るということで記念に一枚撮りましょう．

唐松神社 寺・神社・教会

さらに参道を前に進みます．

唐松神社 寺・神社・教会

二つ目の鳥居です．

唐松神社 寺・神社・教会

その鳥居の向こう側に社殿が見えてきました．鳥居の位置よりも低い場所にあるようです．

唐松神社 寺・神社・教会

杉林の中，社殿に向かって左手にあった相撲の土俵です．こちらの地方は神社の境内に相撲土俵をよく見かけます．二日前に訪れた高山稲荷神社もそうでした．奉納相撲とかあるのでしょうね．

唐松神社 寺・神社・教会

唐松神社の社殿です．杉林に囲まれ厳かな空気に包まれ古風な出で立ちですーっと建っていました．由来は「かつて社殿は唐松山の山頂に鎮座していたが，久保田藩主が乗馬のまま社前を通過しようとしたところ，馬が棒立ちになり落馬してしまい，腹を立てた藩主は山頂から現在の低い位置に遷座させた」ということらしいです．（市川礼子著 石ってふしぎ より）

唐松神社 寺・神社・教会

左右にまたがる立派なしめ縄ですね．

唐松神社 寺・神社・教会

扁額には唐松山と書かれています．

唐松神社 寺・神社・教会

社殿は階段を降りて少し下がった位置に建てられていました．その理由は前述の通りです．

唐松神社 寺・神社・教会

歩いてきた参道を振り返ると杉並木の様子が分かります．木陰に遮られた参道は厳かな雰囲気を醸し出しますね．なおさら鳥居が明暗二カ所に並んでいるので神域の空気が漂います．

唐松神社 寺・神社・教会

駐車場に入るアプローチです．太い杉に細い参道が囲まれているのが分かります．

唐松神社 寺・神社・教会

所々の杉の大木の根元に石がサークル状に置かれていました．何か宗教的な意味合いがあるのかもしれません．やはりこの神社は「石」がキーワードなんですね．

唐松神社 寺・神社・教会

杉並木に囲まれた参道です．この真っ直ぐ先には唐松神社の社殿があります．

唐松神社 寺・神社・教会

14時15分頃に荒川鉱山跡に到着しました．とにかく広い場所ですが，駐車場は特になさそうなので，適当に車を駐めました．

選鉱所跡です．採鉱した石から鉱石（鉱物含む）と不要な石を分けるための施設です．

シックナー跡（沈殿池）です．採掘と一緒に出てくる排水をここで濾過して

この河原で水晶などを探します．

この先はキャンプ場？があるということですが....今でもやっているのかな？

手前にはカートランド協和という車のレース場がありました．

中腹に煙突のような施設が見えました．精錬に使われたのでしょう．

さてこの川原で水晶を探すことにします．水が澄んで川底が見えるので探しやすいです．良い形のが見つかるといいなぁ～♪

川の上流はこんな感じです．左側の上が選鉱所跡になっています．

妻が棒を駆使して水晶を探しています．水の中にあるものを見つけたら，棒でつついてたぐり寄せていました．でも後半は足を踏み外してスニーカーが濡れてしまい，棒を捨てそのままじゃぶじゃぶと水の中に入っていました (^^;)

拾ってみたのですが，なかなか形の良い水晶は見つかりませんね．写真のような形が悪いのはすぐ見つかるのですが...落ちているのを探すのは限界がありますね．次回はハンマー持参しましょ．
ひととおり水晶を拾いましたので今回はこれまで...15時半頃，鉱山跡を離れました．

15時40分頃に道の駅 協和四季の森 に立ち寄りました．

道の駅 協和 道の駅

隣にグラウンドゴルフ場が併設されていました．緑色の芝生が美しいです．

道の駅 協和 道の駅

さすが道の駅です．道路情報がリアルタイムで掲示されていました．写真は撮りませんでしたが，お土産品売店は結構品数が充実してましたし，地元で採れる野菜なども豊富に並べてありました．

道の駅 協和 道の駅

レストランがあったので，お昼ご飯を食べ損なっていたから，ちょっとここで食べていくことに，みさぱぱが注文した天ぷら稲庭うどん（1,200円）です．稲庭うどんはコシがあり美味しかったです．

道の駅 協和 道の駅

妻が注文した稲庭うどん（850円）です．普通の家庭で稲庭うどん独特のコシを残して茹でるのは難しいです．

道の駅 協和 道の駅

デザートに黒豆のソフトクリームを頂きます．左が協和産黒豆100%（みさぱぱ），右が黒豆とバニラが半々のミックス（妻），いずれも1個300円です．とても美味しかったです．

道の駅 協和 道の駅

十分に休憩したので17時頃に道の駅を出発しました．街中でGSで給油し，協和ICから秋田自動車道に入り，その後，北上JCから東北自動道へ入り，仙台宮城ICで降りて，自宅に20時半頃に無事に戻りました．
4泊5日の走行距離は1,237Km！久しぶりの長距離運転でした．

最後まで拙い旅行記をご笑覧頂きましてありがとうございました．

PS.
　石に興味のある方は以下に付録の写真をご覧ください．

道の駅 協和 道の駅

最後に今回の青森津軽石めぐりの旅で拾ってきた石たちを紹介して終わりたいと思います．いずれも水洗いした後に干している様子の写真です．これは荒川鉱山跡の川原で拾った水晶です．

これは綱不知海岸と七里長浜海岸で拾った赤色系の石です．

全ての海岸で拾っためのうと小石です．

青岩海岸で拾った赤色系の石です．

これは赤色系以外の全ての海岸でひろった石です．
まだ整理が終わっていませんが，一つ一つの石を手に取り眺めるのが楽しみです．
これでおしまい (^^;)