ドイツ・ベルリン郊外　旧東ドイツ・テルトー＆ヴァンゼー湖畔

2020/02/29 - 2020/03/07

ドイツ・ベルリンにもコロナの影が忍び寄ってきた2020年2月。
郊外のスーパーマーケットでも、パスタの箱買いをしている人を度々見かけるようになりました。ドイツのパスタは1個がかなりでかく、それを箱で買うと女性では持つのが大変なくらいの量になります。瓶詰の食品棚はガラ空きで、小麦粉はほぼ売り切れ状態。キッチンペーパーやトイレットペーパーが店から消えた時もありました。
そんな時なので、旧東ドイツのテルトー旧市街とヴァンゼー湖畔に広がる森に出かけました。どちらもベルリンの西側に位置し、人がほとんどいない静かな町や広大な森（日本人にとって）が広がっています。心落ち着かない不安な気持ちが続く中、コロナとは全く関係ない穏やかな時間と空間でした。

ヴァンゼー湖はベルリンと隣町ポツダムとの境に横たわり、風光明媚なことから湖畔にベルリンのお金持ちたちが19世紀末から住みついて、別荘を建てて週末を過ごしたりしていた所です。
しかし、ここは、歴史上ヴァンゼー会議として知られるようになった会議が開かれた場所でもあります。1942年1月20日、ナチス高官15名が集まり、ユダヤ人問題に関する最終解決として、ヨーロッパ各地のユダヤ人の移送や殺害についての分担と連携が議論されました。「最終的解決」はヨーロッパのすべてのユダヤ人を意図的に慎重に計画的に駆除する、つまり抹殺することを意味するコード名であり、ナチスは大量殺戮政策を世界に知られないように、「最終的解決」という曖昧な用語を使いました。

複雑な重い歴史と素晴らしい自然をもつベルリンです。

エリア ベルリン(ドイツ)

テルトーは旧東ドイツだった町。
私の住まいは旧西ドイツだった場所にあり、バス停はBゾーンの一番端なので、Cゾーンのテルトーまで徒歩で10分程

ずぅーーーっと向こうまで散歩道が川沿いに広がる。右手には東西ドイツを分けた川、左手には車がたくさん行き交う車道

2月だというのに可愛い春の訪れ。小さな幸せを感じながら歩く

市役所前広場

Stadt Teltow

パン屋さん。10分ほど前に閉店していた。日曜なので今日はお昼までのよう

人通りはほとんどなくて、レストランが数軒、営業していたくらい

路地を抜けて行くと、

古い建物が続く

100年は軽く経っているかな

こちらは完全な廃屋。鍵がかかっていた。石作りなので日本家屋のように、崩れてしまうことはない

風見鶏を見ると1908年。第1次世界大戦の始まる前から、ここで風に吹かれていたのね

すぐ近くには、新しくて可愛い家並みが

こういうところはドイツ。薪ストーブの前で編み物、はよくある光景

なんと！こんな所に、こんなお庭が。中国？インド？日本？

本屋さん。日曜は当然お休み

床屋さんは営業していた。このクルクル回るのは日本と同じ

可愛い小さい教会を抜けて歩く

Altstadt　Teltow　旧市街テルトー

写真に撮ったのはこの一角だけで、テルトーの街自体はもっと大きい

ヴァンゼー

ヴァンゼー湖

課外学習か何かのイベントで子どもたちが作ったのだろうと思われるオブジェ。
ドイツでは生徒が美術館や博物館に集合し、授業を受けているのをよく見かけた。名だたる巨匠の作品をすぐ近くに感じながら、プロの学芸員から指導を受ける。または、こんな森で授業を受けて、それで1日が終わったりするのだけれど、あまりに違う日本とドイツの教育

ビーバーがかじった後

こちらがビーバーのお家。家主とは地元の人でも、滅多に会えないらしい

サイクリングを楽しむ親子

こちらの方たちは、この寒い中、犬を湖に入れて遊ばせていた

水は透き通っていて、飲めるんじゃないかと思えるくらい透明度が高い。トライアスロンもできるわけだわ

ボートの練習をしている高校生たち。この辺りの学校では、学校対抗のボート競技があったりする。ドイツには、日本で言うところの部活動のようなものはない学校がほとんどなので、代表の子どもたちで順位を競う

コロナ、コロナで心落ち着かない不安な気持ちが続く中、穏やかな時間と空間は最高の気晴らし