2020年8月、青春18きっぷで行く岡山・香川 （その２　琴電とアニメ「結城友奈は勇者である」聖地巡り）

2020/08/02 - 2020/08/04

新型コロナウイルス禍の第二波が全国で猛威をふるってはいますが、出来る限りの防疫対策を取り、毎年恒例の青春18きっぷの旅に出かけました。

今年の目的地は、香川県。

主なミッションは
・大好きな高松琴平電気鉄道（ことでん）に乗車すること
・アニメ「結城友奈は勇者である」の聖地に行くこと
・骨付鳥やうどんを食べること。
です。

今回は、初日に乗車した「ことでん」と2日目に訪問した観音寺市のアニメ「結城友奈は勇者である」の聖地めぐりの様子をお届けします。

その１（青春18きっぷで駅グルメ旅）はこちら
https://4travel.jp/travelogue/11637546

その３ (丸亀グルメと復路の高速バス) はこちら
https://4travel.jp/travelogue/11640160

エリア 観音寺市(香川)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

高松駅前の再開発地区「サンポート高松」。
ベルリンのポツダム広場やパリのラ・デファンスにあるようなお洒落なビル群が夏空に映えています。

サンポート高松 名所・史跡

現在の高松駅前には廃藩置県まで高松城が置かれており、その跡は玉藻公園として市民の憩いの場となっています。

史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園

玉藻公園の入口脇に、高松琴平電気鉄道（琴電）高松築港駅の可愛い駅舎がありました。

高松築港駅 駅

左の黄色い電車が琴平線の琴電琴平行き、右の緑色の電車が長尾線の長尾行き。
路線により塗装は異なっていますが、どちらも1200形（元京急700形）です。
今回私たちが乗車するのは、左の琴電琴平行き。

高松築港駅 駅

高松築港駅の敷地脇には、古の高松城のお濠が残っています。

高松築港駅 駅

琴平線三条～太田間の高架区間に建設中の伏石駅。
2020年度内をめどにこの駅が開業すれば、大都市圏からの高速バスと琴平方面への電車の乗り換えが便利になる見込みです。

高松琴平電気鉄道 琴平線 乗り物

途中の岡田駅では、京急時代の塗装に戻され、「還暦の赤い電車」として活躍している1080形（元京急旧1000形）とすれ違いました。

岡田駅 駅

高松築港から約1時間ほどで、終点の琴電琴平駅に到着。
向日葵の広告ラッピングを纏った夏らしい電車と、大正末期の開業時からの味のあるホームの屋根の組み合わせがいいです。

琴電琴平駅 駅

こんぴらさんの玄関口である、琴電琴平駅の駅舎。
平成初期に建設された、神社仏閣風の建物です。

琴電琴平駅 駅

琴電琴平駅に隣接した金刀比羅宮の北神苑。
重要有形民俗文化財に指定された高燈籠があります。

高燈籠 名所・史跡

北神苑の前の道で、黒猫ちゃんに出くわしました。

琴電琴平駅を出て東の方角にまっすぐ進むと、突き当たりがJR四国の琴平駅です。

JR 琴平駅 駅

琴平町は台湾の新北市瑞芳区と姉妹提携を結んでいるとのこと。

JR 琴平駅 駅

琴平駅前には、同駅が四国の鉄道発祥の地であることを記念し、C58形蒸気機関車の動輪がモニュメントとして展示されていました。

JR 琴平駅 駅

琴平駅舎は1922年に建設された洋風の建物ですが、2017年に耐震化工事を兼ねた駅舎改修工事が竣工し面目を一新しました。
改札前には、シックな内外装のセブンイレブンも入居しています。

JR 琴平駅 駅

16時47分発の土讃線普通高松行きで、今夜の宿泊地である丸亀を目指します。

JR 琴平駅 駅

普通高松行きは7200系電車による運行でした。
7200系は国鉄時代に導入された121系電車をリニューアルした車輌で、高松エリアの通勤輸送に使用されています。

JR 琴平駅 駅

琴平駅で並ぶ2700系の特急「南風」岡山行きと、キハ185系の観光列車「四国まんなか千年ものがたり」多度津行き。
JR四国では近年、美味しい食事を提供する観光列車を相次いで登場させており、いつかまとまった時間のある時に乗車できればと思うばかりです。

JR 琴平駅 駅

丸亀駅に着いたのは17時15分過ぎ。
改札口の前には、特産品の団扇が吊るされていました。

ホテルにチェックインする前に、銘菓「かまど」の本店に併設された喫茶店で一休みします。

四国の菓子 名物 かまど 喫茶 丸亀駅前店 グルメ・レストラン

グリーンティーと季節の和菓子のセットを注文。
特産の和三盆を使った干菓子も美味しかったです。

四国の菓子 名物 かまど 喫茶 丸亀駅前店 グルメ・レストラン

イメージキャラクター「かまどちゃん」のイラストが載ったマグカップが可愛らしかったです。
ちなみに夏場は「麩まんじゅう」が人気だとのこと。

今日から2日間お世話になる「アパホテル丸亀駅前大通」

アパホテル＜丸亀駅前大通＞ 宿・ホテル

夕飯は、岡山駅で調達しておいた岡山駅弁「桃太郎祭り寿司」と三原駅弁「たこめし」。
岡山の地酒もいただきました。

アパホテル＜丸亀駅前大通＞ 宿・ホテル

翌日の朝食は、ホテル1階のレストランで。
新型コロナウイルス禍のなかではありますが、ビュッフェ形式の朝食を提供していました。

アパホテル＜丸亀駅前大通＞ 宿・ホテル

栄養満点の朝食で英気を養います。
写真には撮り損ねましたが、香川名物のうどんも用意されていました。

アパホテル＜丸亀駅前大通＞ 宿・ホテル

ホテルを出た後、観音寺に向かう普通電車まで1時間近い待ち時間があることが分かったので、駅前大通にある「みきCafe」でコーヒーをいただきました。

みきCafe グルメ・レストラン

丸亀駅前にある「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」。
お洒落な建物でしたが、この日はあいにく休館中でした。
ちなみに、丸亀市内では猪熊弦一郎氏デザインの路線バスが運行されています。

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 美術館・博物館

丸亀駅のホームには、地元スポーツチームの広告がありました。
サッカーJ3の「カマタマーレ讃岐」。

丸亀駅 駅

こちらは、プロ野球四国アイランドリーグplusの「香川オリーブガイナーズ」の広告。

丸亀駅 駅

丸亀から観音寺までは、7200系の快速「サンポート南風リレー」で移動します。
快速といっても、坂出から観音寺までは各駅に停車します。

丸亀駅 駅

途中の多度津駅では、岡山から高知に向かう特急「南風」との接続をするため長時間停車します。
写真は多度津駅構内に残る、蒸気機関車時代の給水塔。

多度津駅 駅

高知行きの特急「南風」は、7月にデビューしたばかりの2700系の「アンパンマン列車（黄色）」でした。
それまで親しまれた2000系の「アンパンマン列車」に代わり、新たな四国の主役となる列車です。

多度津駅 駅

車窓からは、三豊市沖の瀬戸内海上にある子どもの守り神・津嶋神社が見えました。
毎年8月の夏季例大祭時には、予讃線の臨時駅「津島ノ宮」駅が営業することで鉄道ファンには有名ですが、今年は新型コロナウイルス禍のため夏季例大祭は中止、同駅の営業は見送られたそうです。

津嶋神社 寺・神社・教会

丸亀から1時間ほど鈍行列車に揺られ、終点の観音寺駅に到着。
観音寺市は時代劇「銭形平次」のオープニングでお馴染みの、銭形砂絵があることで知られる香川県最西端の市です。
もっとも、最近は銭形砂絵と並ぶ新名所が有名になっているわけですが、これについてはおいおい。

観音寺駅 駅

隣のホームには、観音寺から先、松山まで向かう7000系の普通電車が停車していました。
以前、学生時代の後輩と松山から岡山まで延々鈍行で移動したことが懐かしく思い出されます。

観音寺駅 駅

改札を出ようとすると、ちょうど松山行きの特急「しおかぜ」が入線。
こちらは8000系の「アンパンマン列車」です。

特急 しおかぜ 乗り物

国鉄時代の地方主要駅の雰囲気を色濃く残した観音寺駅の駅舎。
ここから、アニメ「結城友奈は勇者である（ゆゆゆ）」の聖地巡礼が始まります。
この駅舎も同作に登場しました。

観音寺駅 駅

駅近くにあるアニメグッズ店「CAPIBARA」は残念ながら休業中。
しかし、同作に出演するキャラクターのポップだけは撮影することができました。

まずは遅めの昼食から。
「結城友奈は勇者である」の作中で、「美容に効くうどん」のお店として登場した「つるや」さん。
自動車学校の学生さんや地元の方で大賑わいでした。

手打ちうどん つるや グルメ・レストラン

人気メニューの一つである「肉ぶっかけうどん（冷やし）」の大盛りをいただきました。
レモンの酸味の効いた、夏らしい味で元気が湧いてきそうです。

手打ちうどん つるや グルメ・レストラン

再び観音寺駅に戻ると、「結城友奈は勇者である」のキャラクターをラッピングしたタクシーを発見。思わず撮影してしまいました。
地元を舞台にしたアニメのキャラクターが描かれたタクシーが、地域の足として利用される。
こういったタイアップ企画は見ていて微笑ましいです。

観音寺駅 駅

タクシーの扉には、「結城友奈は勇者である」のロゴが。

観音寺駅 駅

駅でアイスクリームを食べて一服した後、聖地巡礼の後半がスタート。
駅北側の大正橋プラザは、レンタサイクル店と観光案内所を兼ねており、観音寺観光の拠点となっています。

大正橋プラザ観光案内所 名所・史跡

「結城友奈は勇者である」の聖地として町おこしに取り組む観音寺市。
大正橋プラザの自動販売機もご覧のとおりラッピングされています。

大正橋プラザ観光案内所 名所・史跡

観光案内所の前にも、「結城友奈は勇者である」のキャラクターが観音寺市内の名所に佇むイラストのポスターがずらり。

大正橋プラザ観光案内所 名所・史跡

中心市街地の商店街にある老舗和菓子店・大黒屋。

家族経営の小さな和菓子屋さんでしたが、ここでも「結城友奈は勇者である」とのタイアップに取り組んでいる様子。
銘菓「砂銭」の「結城友奈は勇者である」パッケージ版（特製カード入り）を購入することにしました。

「砂銭最中」のアイスクリームを売っていたので、しばし休憩します。

「砂銭最中」アイスクリームの中身はこちら。

ちなみにこちらが、銘菓「砂銭」の「結城友奈は勇者である」パッケージ版です。
※帰宅後に撮影

大黒屋を出て随分歩きましたが、「結城友奈は勇者である」の聖地のなかでもとりわけ有名な三架橋にたどり着きました。

三架橋 名所・史跡

三架橋は観音寺市中心部の財田川に架かる鉄筋コンクリート製のアーチ橋。
建設は何と1935（昭和10）年。長年にわたり観音寺のランドマークとして親しまれています。

三架橋 名所・史跡

三架橋の先にある大きなお社が、琴弾八幡宮です。

琴弾八幡宮 寺・神社・教会

駅からレンタサイクルを使わず、ひたすら歩いたので、琴弾八幡宮の先にある「道の駅　ことひき」でゆっくり休みましょう。

道の駅 ことひき 道の駅

「道の駅　ことひき」は琴弾八幡宮の「太鼓台（関西で言うふとん太鼓）」、郷里が生んだ偉人・大平正芳元首相、世界のコインなどに関する博物館が集まった複合施設ですが、一角には「結城友奈は勇者である」の展示コーナーも設けられています。

道の駅 ことひき 道の駅

かつて図書館など公共施設として使われた洋館には、「お休み処　ことひき」なるカフェが入っていました。

道の駅 ことひき 道の駅

カフェで日向夏のかき氷を食べて、暑さ対策もバッチリです。

道の駅 ことひき 道の駅

食後は物販コーナーでお土産の日本酒を購入し、最後の目的地有明浜海岸へ。
琴弾公園の入口近くで、可愛らしい黒猫ちゃんが出迎えてくれました。

やってきました有明浜海岸。
今年は海水浴場としては営業していないようですが、ここも「結城友奈は勇者である」の聖地です。

有明浜海岸 自然・景勝地

この松林の向こうに、いわゆる「銭形砂絵」があるそうですが、じっくり鑑賞するには山の上の展望台に登らないといけません。
二人とも疲れ気味だったので、今回はパスすることに。

琴弾公園 公園・植物園

帰路は新琴弾橋を渡って、観音寺駅に向かいます。

新琴弾橋の欄干には、「銭形平次」でお馴染みの寛永通宝がデザインされていました。

財田川沿いの小径も、「結城友奈は勇者である」にたびたび登場します。

琴弾八幡宮のお祭りで街を練り歩く、「太鼓台」の保管庫。

観音寺で夕飯にしようかなとも思いましたが、まだ早い気もしたので、ひとまず7200系の普通電車で丸亀に戻ることにします。
今回の旅では時間の関係で、銭形砂絵や伊吹島、雲辺寺ロープウェイなどには立ち寄れませんでしたが、今後また四国八十八ヶ所巡りか「結城友奈は勇者である」の聖地巡礼で観音寺を再訪できる日を楽しみに待ちたいと思います。

観音寺駅 駅