セントルシア マリーゴット湾からマラナサ庭園(Marigot Bay & Maranatha Gardens, St. Lucia)

2020/02/20 - 2020/02/20

2020年2月20日(木)、今回の旅7日目、朝9時半からセントルシアトップ10ツアー(Top 10 of St. Lucia)で観光中。11時、首都カストリーズ(Castries)のダウンタウンからモーンフォーチューン(Morne Fortune)の観光を終え、10㎞足らず南西のマリーゴット湾(Marigot Bay)に到着。ここはカリブ海で最も美しい湾とも云われるところ。森林に覆われた急坂の丘に囲まれている。ビーチ沿いにホテルが立ち並び、色鮮やかなヨットなどが並ぶエメラルドグリーンの美しい海が目の前に広がる南国感あふれるリゾート地。奥まった湾の周りは丘で囲まれているので、ハリケーンの際の避難所となっている。かつてはこの湾でも何度もフランス軍とイギリス軍の海戦が行われた。

1967年公開のレックス・ハリソン(Rex Harrison)主演のミュージカル映画「ドリトル先生不思議な旅(Doctor Dolittle)」のロケ地で難破船のシーンなどが撮影された。この映画はアカデミー賞の視覚効果賞と歌曲賞の2部門を受賞し、作品賞にもノミネートされたが興行的には失敗した。ちなみに作品賞は「俺たちに明日はない(Bonnie and Clyde)」、「卒業(The Graduate)」、「招かれざる客(Guess Who's Coming to Dinner)」もおさえて「夜の大捜査線(In the Heat of the Night)」が受賞した年。いや、名作ばかり。私は小学校の時にこの映画見ており、先日ロバート・ダウニー・Jr(Robert Downey, Jr.)主演の2020年作品「ドクター・ドリトル(Dolittle)」を見て、原作と似ても似つかぬ話にがっくりして、この映画を懐かしく思い出したところだった。蛇足だが、ドリトルは英語では通じない。カタカナで書けば「ドゥーリトル」。

マリーゴット湾の展望所の反対、南側にはロゾー谷(Roseau Valley)が広がる。ここはこの国最大のバナナのプランテーション地域で道の横にはバナナ畑が続く。元々はサトウキビを栽培していたが、近年バナナの産地となった。

ロゾー谷から一山超えるとアンスラレイ(Anse La Raye)の町があり、15分ほど土産物屋休憩。18世紀にフランス人によって開拓された町で、金曜日の夜に地元の漁師たちが作る魚料理(Fish Friday)は有名。町の名前は日の差す湾という意味。埠頭の前ではスチールパンを叩いたり観光客に叩かせたりしていて、カリブ海らしい雰囲気(下の写真)。

アンスラレイを出て、また山を登ると10分ほどでブリガンドヒル(Brigand Hill)の土産物屋でまた止まり、小休憩でバナナが支給される。美味しい。さらに15分程度進むと、蛇使いがチップをねだる。さらに15分ほどでカナリーズ(Canaries)の町を通過。ここも18世紀にフランス人が開いた町。1960年代までは繋がる道がなく、船でのみ行き来できた。町の名はクレオール語(Creole)のカナウェイ(canawe)から来ているが、これは先住民の言葉で料理鍋を意味する。
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12時40分過ぎ、カナリーズからまた山の中を南に走り、15分ほどで山を越えたところにあるマラナサ庭園(Maranatha Gardens)で停車。2014年にオープンした入場無料の植物園。いろいろなアンスリウム(Anthurium)やヘリコニア・ロストラタ(Heliconia Rostrata)、トーチジンジャー(Torch Ginger)、レッドジンジャー(Red Ginger)、ベニヒモノキ(Chenille Plant)、ベンガルヤハズカズラ(Bengal Clock Vine)やサワーソップ（Soursop)など100を超える植物が植えられた庭園を歩くことが出来る。マラナサは紀元前後頃の中東の言語で、キリストも使っていたというアラム語(Aramaic)で「主が来る」もしくは「来る主」を意味している。
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ピトンへ続く

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アンスラレイのスチールパン