張 料理長の 暴走シリーズ ... 得体の 知れない 足 の スープ　.... 1991

1991/07/10 - 1991/07/10

それは ～
とてもの　柔らかく
そして
かなりの　　生臭い

中国を 知らない 日本人には　とてもの　恐ろしい
究極 漢方薬的　世界旅行。

こんなものは、
もう　　嫌だ
もう　早く　日本へ　　帰りたいんだ

全て 実話で　ございます

エリア 上海(中国)

それは、　　1991 年の　上海の　夏
まだ　　外国人の　個人旅行が　解禁されて　間もない
恐怖の　　魔都　上海。
ある日　　張　料理長が　　わたくしに　おっしゃいました。
( あなたみたいな　日本人ちゃんは　身体が　とても　弱いだから、　私の 姉の 家へ　行き、　　中国人みたいに　とても 身体が　強力強くなる　　お肉の　漢方薬スープを　あなたに　飲ませるだから、　さあ！　　行きましょう。
さあ！　　　精力を　つけに行きましょう。
姉の　家は　　うちから　近いだから　　バスで　行きますよ！
(お姉さんの 家は　　上海の トロリー電気バスに 乗り、　新健路からは、　約 20 分の ところに　ございました。)
ごちゃごちゃした　路地を　入っていき、　そして　ついた　家は　ボロボロの　狭い　木造の　住まいでした。
中には　お姉さんの　優しい　ご家族が　お待ちしていて、　私を　見るや　ウェルカム.チャイニーズ.スマイル ～！　ニーハオ と！
お姉さんは　わたくしを　こちらへ　いらっしゃい！
と、　となりに　座り 寄せて
ようこそ　いらっしゃいましたね！
あなたが　弟が　日本へ　留学していた時に
毎日　とても　親切に　して　頂いた、　　Sting さん　ですね。
今日は　お礼を　しますから　　遠慮無く　たくさん　召し上がって行ってくださいね～　　　　　　と。

うちの　父親は　中華人民共和国の　漢方学の　研究者で　
日々　中国でも　たいへんに　珍しい　　食材を　研究、　調査している　　博士号の　先生なんですよ！　　　と！

今日は　父は　学会の　集まりで　不在なんですが、　　あなた達の　為に　　特別な　お肉の　スープを　作って　出かけましたから　　どうぞ、　　遠慮無く　召し上がって行ってください。

そして　　テーブルの 上には　　大きな　土鍋に　入っている　スープらしき　　　イチモツ が

そして　張　料理長が　いきなりの　叫びました。
さあ！　　食べましょうよ。
遠慮無く　　　　全部ね！　　　と！

張　料理長が、　その　赤い　蓋を　いざ　開けてみますと、
何か　長い ～　　肉の　ような　棒状の　物が　浮かび
そして　かなりの　キツイ　　漢方薬の　匂いが
更には　　ネギやら　　生姜やら、　　何かの　お豆が　浮かび

お姉さんが　　更に　私達に　うながします。

さあ！　　　　早く　　　食べてみてくださいね～
とても　　身体には　良い　　スープ　ですから

その　棒状の　お肉は　　かなりの　柔らかく、
お箸で　　触ると　　崩れて　しまいます。

そして　生臭い。

お味はと　　申しますと、
それは　　昔　食べた事の　　ある　　あの、熊の　缶詰　みたい！

そこで　　　張　料理長が　　一言！

( この　漢方スープは　ですね！　　　うちの　おじいちゃんが　　長年　研究して　　完成した　　聖なる　スープ。
そう！　　　山の　神様の　　足の　スープ　なんですよ！
さあ！　　　神の　恵みを　　いただきましょう。)

山の　めぐみを

山からの　おくりものを

山で　見つかった　
漢方さま　の　　お肉を


山に　感謝　してください




中華の　　山神様に

まさか　？

おまえ　？

張　料理長～！　　　　この　スープって　　　何の　スープ　だ？