2019/06/16 - 2019/06/19
10位(同エリア62件中)
ぱせりさん
南フランス、モンペリエ。あまり聞かない街だ。
マルセイユから西へ170キロ。人口約28万人。地中海にも近く、古くから栄えてきた街の姿をよく留めた旧市街も残る。
近年、人口増加が急速に進み、フランス第7の都市にジャンプアップ。
語学学校の数がパリに次いで多いとか。学生数はおよそ6万人。なんと、4人に1人が学生ということになる。人口の半分が34歳未満というから、活気溢れる街だ。
...という位しか分かっていなかったが、行ってみると活気のある近代的なエリアもあるが、自動車がほとんど入ってこない旧市街など、歴史を感じながらゆっくりと街歩きを楽しめる街だった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- エールフランス オップ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
モンペリエ、サンロッシュ駅(Gare de Montpellier Saint-Roch)
モンペリエには、Gare de Montpellier Sud de Franceという、TGVの停まる駅がもうひとつあるが、こちらの方が街の中心部には近い。 -
モンペリエの街を走っているトラムは全て、この駅前を通る。
-
トラムは4系統あり、それぞれデザインが違う。なので、乗り間違いは起こらない、と思ったら、違うところに連れていかれた。
稀なことだろうが、そういうところもフランス... -
切符はホームに設置された券売機で買うのだが、なにやら書いてある。ビックリマークは、なにかの警告だろう...
そんな時にはスマホの翻訳機能で...
Cet appareil ne rend pas la monnaie.
このデバイスは変更を加えません ってなに言ってんの? -
Merci de faire l'appoint.
えっ!???
なにか余分なこと、した??
券売機の表示が英語に切り替わったので、分かった。
お釣りが出てこない機械なんだ。お礼を言えばいい、と思ってる??... -
トラムで一駅、街の中心部、コメディ広場(Place de la Comédie)にやってきた。
広場を囲み、19 世紀に建てられた建物が並ぶ。
ショッピングモール、映画館、レストラン、オープンテラスのカフェなどが並ぶ広場には屋台も出ている。観光案内所も広場に面しているので、街歩きはここからスタート。 -
コメディ広場に置かれた、三美神の泉( Fontaine des Trois Grâces)
18世紀の作品だというが、これはレプリカ。
本物は、広場に隣接するオペラ座の中にあるそうだ。 -
正面の建物がオペラ座。19 世紀に建てられた建物は、パリのオペラ座を作ったガルニエの弟子が設計したそうで、本家の縮小版と言われることもあるらしい。そうなのかなぁ...
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コメディー広場から旧市街の方に歩きだすと、ユニクロを発見。カタカナのサインが嬉しい。
さらに歩くと、こんな建物が。マップではPréfecture de l'Hérault となっている。県庁と思っていいのかな? -
コメディ広場から県庁の前を通り、小ぶりな凱旋門(Arc de Triomphe)までの緩やかなのぼり坂が旧市街の表通りとか。
凱旋門の奥に、馬にまたがったルイ14世像が見える。 -
高さ15メートル、幅18メートルと、パリのルーブル美術館の傍に建っているカルーゼル凱旋門をほんの少し小さくした凱旋門は、17世紀に作られたというから、パリのより古い。なにやら碑文が彫られているが、ルイ14世を称えるものらしい。
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凱旋門の脇には、凝った造りの裁判所。
広角レンズでもあれば、左手にある凱旋門も一緒に撮れたのだが...
いい感じなので、是非、ストリートビューで、ご覧ください。 -
凱旋門をくぐると、これも17世紀に整備されたというペイルー公園(Promenade du Peyrou)。
ルイ14世の像が建ち、さらには給水塔や水道橋がある公園は、小高い場所にあるため、モンペリエの街が一望できる。 -
Château d'eau というから、給水塔なんだろうが、らしくないなぁ。
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給水塔は18世紀に造られたそうだ。左に続く水道橋を通って流れてきた水を、ここから市街地に供給していたのだろうか。
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水道橋(Saint-Clément Aqueduct)。
Saint-Clementの井戸からモンペリエの街への飲み水を送るために作られたもので、約900メートルも続いているとか。
ローマの水道橋みたいだが、作られたのは18世紀。
あの有名な、ポン・デュ・ガールは、ここから車で1時間強。当然、参考にしてるよ。個人の意見ですが。 -
凱旋門から下っていくと、サン・ピエール大聖堂(la Cathédrale Saint-Pierre)に。
14世紀に建設され、宗教戦争の被害も少なく中世の姿が残るというが、ちょっと変な外観。
隣接した建物は、ヨーロッパ最古の医学部として知られるモンペリエ大学医学部。あのノストラダムスが学んだということでも知られているが、当時の建物が現役の校舎だというのには驚く。 -
中に入ってみる。
ステンドグラスを透った光が柱を美しく飾る。 -
床にも光がおちている。
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なにか描かれているな...双眼鏡とか持ってくればよかった。
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人がいないので、ほんとに静か
外見は要塞っぽかったけど、なにかあった時に訪ねてきて、ボーッと座っていたい感じがする所だった。とりあえず、心配事も悩み事も、なんにもないけど。 -
市街地の道路には、この目印が埋められていた。
帆立貝は、ジルの道とも呼ばれるサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の道しるべだ。アルルをスタートした巡礼はこの街を通り、トゥールーズを経て、聖地に至る1600kmの道を2ヵ月かけて歩く。 -
11世紀に始まり、最盛期には年間50万人もの人がでかけたという巡礼が、モンペリエを通るようになったのは12世紀。そのおかげで街は大きく発展したようだ。巡礼は、必ず旧市街にあるサンロック教会(L'égliseSaintRoch)に立ち寄ったそうだ。この教会の名のもとになった聖人ロックも巡礼の一人で、教会に残るロックの像は、手には杖を持ち、マントには、道標と同じ、帆立貝をつけている。
カフェの2階の窓に、向かいに建っているサンロック教会が映っているね。 -
窓ガラスに映るサンロック教会、と思えば、これは壁に描いたもの。
いわゆる、だまし絵。 -
街には、いくつか、だまし絵が描かれた建物がある。
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建物の様式も変えてしまうほどの細かい描写...
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建物の前にカフェがテラス席をだしてるもんで、せっかくの力作の一部が隠れてしまっている。もったいない。
扉も描いてるね... -
17~18世紀の建物が多く残る旧市街の小道。
絶対に上って行きたくなるよね。
石畳やタイル張りの細い道をたどり、面白そうな店を見つけるのが楽しい街歩きだ。 -
今回泊まったホテルは、トラムの駅に隣接している。
レセプションのおねえさんは、ジブリが大好きだとかで、スマホケースはトトロ。
ホテルの近くのマーケット等を親切に教えてくれた。Citadines Antigone Montpellier ホテル
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小さいけれど、キッチンがついている。
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電子レンジもあるから、買ってきたお総菜も温かく食べれる。地下には、ランドリーもあるので、長期にわたり滞在するのにいいかな。
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ホテルは、1970年代後半から再開発が進んだアンティゴーヌと呼ばれるエリアにある。ギリシャ風の列柱がアクセントとなっているガラス張りの建物に半円状に囲まれた広場には、どこかで見たような像が建っている。
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サモトラケのニケ...
レプリカはあちこちにあるけど、このニケは青空の下で気持ちよさそうだな。 -
ホテルの近く、噴水を囲む形で店が並ぶマルシェ。
僕たちが街を離れてまもない2019年6月28日、モンペリエで43.5℃を記録。近郊の町では46.0℃とフランスの史上最高気温が計測されたとか。
アンティゴーヌの住民には、この噴水が、ありがたかったかも。 -
キッチン付きのホテルにしたのだから、食材を探さなくては。
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チェリーが安い!!!
ちょっと傷んでるのも混ざってるから、自分で選んで袋に詰めていいよ、と店のおばちゃん。 -
魚も美味しそう。
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パエリアかな?
美味しそうに作ってるな。
ホテルには電子レンジもあるし、こういうので済ますのもいいかな…
と、つかの間の自炊生活を楽しんだ。 -
中世の面影を残す路地や邸宅、大聖堂や凱旋門、古代ローマを想わせる水道橋など見どころが多くあった、モンペリエ。
キッチン付きのホテルも正解で楽しい旅になった。
さて、次の目的地は美食の街、リヨン。
ここ、サンロッシュ駅からは、TGVで2時間足らず。 -
と思ったら、駅構内の電光掲示板に表示された予約したTGVの欄に、いつまでたっても発車するプラットホーム番号が表示されない。フランスでは10分前くらいまで表示されないことは想定内だが、5分をきってもプラットホーム番号は空白のまま。retard(遅延)の表示もない。焦って駅構内を走り回るが分からない!!!
出発予定時刻が過ぎてしまったころ、列車が運行されないことが判明...
次のTGVに振り替えてくれたが、リヨンで美味しいランチの予定が、モンペリエ駅構内でさみしくフランスパンをかじることになってしまった。
でも、モンペリエ、いい街でした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- イタリア大好きさん 2024/01/03 20:20:38
- エクサンプロバンスの質問、丁寧な回答ありがとうございました
- イタリア大好きです。アヴィニヨンとエクサンプロバンスへの質問に対して丁寧な回答ありがとうございました。
まだ時間的にも少し余裕があるので、そこは後回しにして他の宿を抑えにかかりたいと思います。シャモニーはやはり6月後半の方がリフトが動いてる確率が高いんですね。ありがとうございます。
僕はスイスはちょこっとだけアウトレットにイタリアから行ったことがある位でほとんど知らないので、シャモニーに行ってモンブランを見るのはとても楽しみになってきました。
後はやはり美食のリヨンですね。旧市街が良さそうな感じなんですね。もう少し1つの都市にゆっくり滞在して、都市数を減らすことも考えていますが、あまり長い時間いて行くところがなくなるのもちょっとニース7泊で感じたので、そこはこれからゆっくり詰めていきたいと思います。
フランスはニース以来なのでとても楽しみです。またいろいろ情報教えてくださいね。今回はありがとうございました。
- ぱせりさん からの返信 2024/01/04 22:04:33
- Re: エクサンプロバンスの質問、丁寧な回答ありがとうございました
- あれこれ考えるのも楽しいですね。
昨年のリフト情報がありました。
https://www.seechamonix.com/lifts/dates
6/10オープンになっています。ただ、前回は、プレヴァンへのケーブルカーは中間駅までしか動いていませんでした。そこでも十分でしたが。
シャモニー、晴れていないと魅力半減です。いや、もっと減かも。天気だけが心配です。
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