梅雨のない南仏、エクサンプロヴァンスで、のんびり

2019/06/12 - 2019/06/16

2019年6月、ジメジメと蒸し暑い日本を脱出。吹き抜ける風が気持ちいい、南仏を旅した。
旅のスタートは、エクサンプロヴァンス。

入り組んだ細い路地をゆっくり散歩しながらのウィンドー・ショッピング。
プラタナスの木陰が涼しい小さな広場。
活気あるマルシェ。
年３００日は晴れるという明るい空。

エクサンプロヴァンス、いい街だった。

エリア エクス=アン=プロヴァンス(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

関西国際空港から16時間、マルセイユ・プロヴァンス空港に到着。
19時20分、まだ明るい。この時期、日没は21時20分。
途中、シャルル・ド・ゴール国際空港で2時間ほど休めたが疲れた．．．が、目的地、エクサンプロヴァンスに行くバスを探さねば。
調べてきた、メモ帳．．．
無事出発できたが、こっちのバス、流す音楽はドライバーまかせ。
女性運転手はラテン系？？
時々、手をたたいて、ノリノリ！
ハンドルから手を放すの、やめてね

到着した、エクサンプロヴァンスのバスターミナルは、市街中心部から少し離れている。
ここで、６番の路線バスに乗り換える。
ホテルは Saint Jeanバス停のそば。サンジャン！と言ったのだが、運転手に伝わった感じがしない．．．　
いくつか目のバス停で、運転手から、ここで降りろと指示がある。ここサンジャンじゃないんですけど。。。他の高校生？グループも降ろされている。終点？？？
訳が分からないが、スーツケースを引きずって降りようとしていたら、高校生？のひとりが、手伝うよ（と思う）と言ってきた。
さあ、どうする？
せっかくだけど、お断りしました。子供のスリもいるからね。
ここ、エクサンプロヴァンスも、近年、犯罪が増えているとのこと。だし。

すると、その高校生？、「トモダチ！」と言いながら、かめはめ波を撃ってきた。
かめはめ波は友達には撃たないし、だいいち、フランス人なので、Hは発音しないから、「かぁめあめあ～！！」
威力ないね。

やがて来た、6番のバスに乗って、サンジャンに。
さっきのバスはなんだったのか？？？

．．．等があった翌朝、さっそく街歩き

エクサンプロヴァンスは泉の街。ラテン語で”水”を意味する、アクア（aqua）が転訛したといわれる地名（Aix）が示すように、街のあちこちに噴水がある。その数は、100を超えるとか。なかでも、最も大きく美しいとされるのが、街のメインストリートであるミラボー通りの入口、ジェネラル・ド・ゴール広場に建てられた、ロトンド噴水。

ロトンドの大きな噴水から旧市街をまっすぐ東西に貫くミラボー通りを進むと、苔むした噴水。

遠く、ロトンドの噴水が見えるこのミラボー通りは17世紀に城壁を壊した跡につくったという。まもなく夏をむかえるプラタナスの並木も瑞々しく輝いている。

メインストリートであるミラボー通りの両側にはレストランやカフェが軒を連ねている。

なかなか立派な噴水

小さな女の子が溜まってる水をすくって、じっと見つめていた。飲めるものなのか考えていた感じ。

市庁舎の時計台

市庁舎の前は広場になっていて、週3回、花屋さんが店を並べるマルシェが開かれる。
今日はマルシェはなく、のんびりとした時間が流れている。

ボサノヴァが流れる広場の周りにはカフェ。
お客さんには嬉しいBGMだね。

大きなプラタナスの樹の下のカフェ。
気持ちよさそうに脱力してる。

こんなところにも、小さな泉が

ミラボー通りから一本裏の道、エスパリア通り。
裏通りなのに、この人出。
１時間もあれば歩いて周れてしまうほどの街だが、ちいさな路地にもお店がたくさんあり、散策がとても楽しい。

子ども向けの店が わりとある。洋服、おもちゃ、本…
この街に限らず、フランスって そんな感じ。子どもは大事にしないとね。

バービーだよね？
なんか、すごくオシャレなんですけど

ここも、おもちゃ屋さんだけど、品揃えにこだわりがあるみたい。
こんなバービー人形は他では見ないもんね。

プロヴァンスといえば、ラベンダー。照明もラベンダーの色で

特産品のラベンダーのハチミツやナッツを使ったヌガー。混ぜてあるナッツ等でバリエーションがあり、味見させてもらったけど、どれも美味しい。量り売りなんだけど、結構、高くなってしまった…

お土産用に、個装のも買っておこう。

星の王子様は、リヨンのお土産。

音楽学校があるようで、先生が３人の生徒を指導するのを公開していた。フランス語に加え、要点のみ英語で説明しながら、ベートーベンのなんとか三重奏を教えていく。バイオリンのお姉さんが集中的に直されていたが、なにを言ってるのか解らない。最後に通して演奏して、今晩のコンサートに来てね、と言って、おしまい。
街を歩いてると、こんなイベントにも出合えるなんて、なかなかの街だね。

街路樹はプラタナスが多い。
日本でみるプラタナスは、かわいそうなくらいに強い剪定をされているが、ここでは伸び伸びと本来の高さまで育ち、柔らかい影をおとしている。

街を歩く時には、上の方にも見逃せないものがあることを忘れずに。

ほらね

下にも注意しないといけない。
ＣＥＺＡＮＮＥ．．．エクサンプロバンスはセザンヌが暮らした街。道に埋められたこの”C"の目印を辿ると、通っていたカフェ等、セザンヌゆかりの場所を巡ることができる。

というので、バスに乗ってセザンヌのアトリエがある辺に行ってみた。
この山、見たことある！

バス通りから脇道を上がっていくと、セザンヌが写生に通っていた丘がある。ここで描かれた作品のレプリカが小さい公園に列べられている。

ちょっと、はっきりとは写ってないけど、サント・ヴィクトワール山。

セザンヌだ～

と、下を見ると、貝の化石が転がってる！
そういえば、無数の化石が斜面に露出しているので有名な「アンモナイトの壁」があるディーニュ・レ・バンにもそう遠くはない。この辺りは、アルプス造山運動で海底が盛りあがったのだろな、と自分なりに納得しておく。

さて、と。
ここからは、エクサンプロバンスのマルシェの紹介です。

旧市街には、先ほどの市庁舎前広場を含め、４か所でマルシェが開催されている。

ここプレシュール広場（Place des Prêcheurs）と隣接するヴェルダン広場（Place de Verdun）では、火木土に果物、野菜など食材を扱う店が並ぶ。
マルシェは 8時から13時が基本。まあ 8時に行っても品物を並べ始めたところ、といった店が多いけど。

なんの取材だか。
友達が働いているところを録りに来ました～という感じで収録がすすんでいる。

メロンかな？

レモン？

ここらは、お馴染みの野菜

ここで、トマト、チェリー、アスパラガス等を購入。
時期が遅かったのか、ホワイトアスパラガスは無く、グリーンアスパラだったけど、安い！激安のうえに、おまけまでしてくれたので、調子に乗って結構な量を買い込む。

今回、キッチン付きのホテルを選択してるので、さっそく調理。
オリーブオイルで炒め、塩を振っただけだけど、美味し～い。
去年１年で食べた量を軽く超えるアスパラを食べた感じ。

結構、賑わってる。
後ろの建物は、図書館らしい。

プラタナスの大木が枝を広げているリシュルム広場（Place Richelme）。
ここは、毎日、食材のマルシェが開かれている。

お願いしてないけど、ポーズとってくれる。
でも、買わないよ。
ここで買ったのは、プロヴァンスのハーブ詰め合わせ。
肉料理に使おうと思ったのだけど、誤算だったのは、肉屋さんで、夕方には閉まってた。こっちの人は、マルシェに合わせて午前中に買い物、ということになってるのかな？

魚屋さんがあるのも、ここ。
ムール貝だよね。美味しそうなんだけど、次に行く、モンペリエで食べる予定なので、パス！

見たことない魚も売られている。

ミラボー通り（cours Mirabeau）も日曜日には、マルシェの会場になる。
あれ？今、現地の観光局のサイトを見たら、火木土の開催になってるな。。。

ミラボー通りのマルシェでは、主に、衣料品、生活雑貨などが売られている。

色にこだわりがあるみたいだね。

あ～　入っていってしまったね。長くなりそう．．．

バンジョーも入って、ディキシーランド・ジャズ。
なかなか、お上手。これを聴いて待つことにしよう。。。

さて、食事です。

夜は自炊だけど、ランチは外で。
ここは、L'Alcôve　というお店。
ちょっと街はずれっぽい場所だけど、安くて美味しい。

ラルコーブ フレンチ

こっちは、ランチメニューのお肉の方。

Le Patio
ここは、ロトンドの噴水にも近く、観光客で賑わう界隈にあるので、結構、混んでいる。店のサイトは、日本語も含め、11カ国語で書かれている。
いわゆる、映え狙いの店かな．．．商売熱心なのね

ル パティオ 地元の料理

洗濯物が飾られている店内

焼きそば．．．
箸、曲がってるし．．．

そもそも、中華麺類を頼むこと自体が、どうかと思うんだけど、そこを横においたとしても、高いし、ニンジン焦げ焦げだし、味も．．．

海外旅行中に突然、ラーメンが食べたくなることがあるが、満足したことはない。分かってるのだけど、今回もまた失敗。

サン・ソーヴール大聖堂（Paroisse Cathédrale Saint Sauveur）
5世紀から17世紀の建築様式が見られる。ということらしいが、正直、どこがどうやら、さっぱり判りません。
正面入口にある16世紀の木彫りの扉やロマネスク様式の回廊は特に必見。ということなので、とりあえず入ってみる。

ステンドグラスって、いいね。
最近は、絞りの調整とか覚えたので、うまく撮れるようになってきた。
海外旅行に行くようになって、上手くなった（これでも上手くなってます！）のは、写真だけだな。会話はダメだ．．．

ガイドツアーがあるというので、待つことにした。
静かだな．．．

必見！といわれた、ロマネスク様式の回廊。ガイドツアー以外では入れないエリアになっている。

開催予定時刻を大きく過ぎて始まった、ガイドツアー。
もちろん、フランス語。何を言ってるか分からないので、写真を撮るだけ。他の観光客の多くも、同じく、フランス語、判りませ～ん的な感じで、思い思いのところへ行って、写真を撮りまくっている。

あ～　ロマネスクだ。これくらいは分かるのだ。

入り組んだ細い路地をゆっくり散歩しながらのウィンドー・ショッピング。プラタナスの木陰が涼しい小さな広場。活気あるマルシェ。
年３００日は晴れるという明るい空。
エクサンプロヴァンス、いい街です。

以上、エクサンプロヴァンスの街でした。
前にも来ているので、観光名所的なところの写真が、あまり無いですね。。。

さて、次の目的地、モンペリエ（Montpellier）に向かいます。
乗るのは、FlixBus。３時間弱でモンペリエに行ける。エクサンプロヴァンスは鉄道の駅もあるが、あまり使い勝手がよくないので、FlixBusの路線があったのはラッキー。
バス乗り場は、ちょっと旧市街から離れたところ。
例のサント・ヴィクトワール山が見えていますね。
では．．．

最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。

この旅行記へのコメント （2）

• イタリア大好きさん 2023/12/31 11:39:21

  ぱせりさん、こんにちは。

  　何度メッセージを送ってすいません。イタリア大好きです。
  
  この間送らせていただいた南フランスとシャモニーを回るプランでほぼ固まりつつあるのですが、パリから向かう先であるリヴェロン村を回るベースとなる街がぱせりさんは「エクサンプロバンス」とおっしゃっていましたが、本を読んだり、現地ツアーなどを見ていると、アヴィニヨンから出発する1日ツアーとか、アルルもアヴィニョンの方が行きやすいとか書いている文章が散見されます 。
  
  TGVの便とかを見たとしても、やはりアヴィニョンの方がよりリヴェロン村のアクセスが良いように感じられますがどうでしょうか？
  
  街としてはエクスの方がより素晴らしいんですね。でもアヴィニヨンとエクス両方の宿泊はちょっと難しいので、今そこで悩んでいます。
  
  ぱせりさんは私と同じ考えで、公共交通機関をできるだけ使って現地ツアーには乗らずに、交通の便の悪いところにも行きたいタイプだと思います。
  私もシャモニーへの扉を開いていただいたぱせりさんにはとても感謝しています。
  
  またエクスとアヴィニョンのこと教えていただいたら幸いです。
  
  　最近は全くイタリアに行っていない『イタリア大好き』でした。

  ぱせりさん からの返信 2024/01/01 23:59:02

  Re: ぱせりさん、こんにちは。

  コメントを頂いておりましたが、年を越してしまいました…すみません。
  
  明けましておめでとうございます。
  
  さて、
  
  アルルやリュベロンの村に行くことが前提ならば、おっしゃるようにアヴィニョン泊だと思います。
  
  エクサンプロヴァンスからも行くことができますが、実際のところ、時間的にも、おそらく、費用的にもアヴィニョンに軍配があがるでしょう。
  ただ、いずれにせよ、リュベロンに行くには…特に、ゴルドは朝と夕方の２便しかバスがありませんので、公共交通機関のみではプランがたてにくいと思います。ちなみに、エクスからのミニツアーは観光案内所で予約できるもので135ユーロです。高いですね。
  
  アヴィニョンには行ったことがないので、街自体の比較はできませんが、観光地としての見どころが多いのはアヴィニョンでしょう。
  では、エクサンプロヴァンスのいい所は？となるのですが、自分でもなにが気に入ってるのか説明できません…
  青空、プラタナスの木陰、マルシェの賑わいとか、他の街にもありますしねぇ…
  
  参考にならない内容で、すみません