2019/06/17 - 2019/06/17
17位(同エリア61件中)
ぱせりさん
「フランスの中のローマ」と呼ばれている -「地球の歩き方」によれば- ニーム。
ホテルのあるモンペリエも満喫したので、どこか日帰りで行ける所は???
カルカッソンヌ、ミディ運河なども考えたが、円形闘技場や神殿など、ニームのあちこちに残るローマ遺跡を観に行こう、となった。
夏の日射しの下、訪れたニームは、ローマ遺跡だけではなく、綺麗に整備された公園、透きとおった水の流れ、プラタナスなどの樹々がつくる爽やかな木陰、細い路地が入り組んだ旧市街など、のんびりと街歩きが楽しめる街だった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
フランス南西部に広がるオクシタニー地方の街、ニーム(Nîmes)はフランス最古のローマ都市として知られている。現在も、円形闘技場、古代神殿など、ローマ期に造られた建造物が遺構として多く残る。
そんなニームには、泊まっているモンペリエから電車で40分弱。
晴れた日に日帰りで出かけてみた。 -
駅舎を出ると、まっすぐ延びる並木道が。
遺跡が残るエリアには、この道を行けばいい。 -
道の脇を澄んだ水が流れ、木陰も気持ちいい。
自動車は通らないので、のんびり歩けるのも、いい。
やがて、なにやら見えてきた。 -
円形闘技場だ。
外周壁の上に立ってる人が見える。
人の大きさからすると、それほど大きなものではないかな... -
駅からの道の終わりは広場になっていた。シャルル・ド・ゴール広場ですと。
フランス人、シャルル・ド・ゴール、好きだなぁ。
誰の像か分からないが、泉になっている。
水と緑、いい感じの街みたいだ。 -
古代ローマの遺跡が残る街ということで訪れたニームだが、せっかくの景観を壊す高い建物もなく、これまでのところ、お気に入りの街のひとつになりそうな予感。
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ローマのコロッセオは3層で高さ50mほどだが、こちらの外周壁の高さは21m。
せまってくる迫力は感じられないが、保存状態はこちらの方が、いい。 -
この闘技場、今もコンサート、闘牛などのイベントに利用されている。
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5月と9月の闘牛祭には、街中が活気づくそうだ。
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イベントの準備中かな?
円形闘技場は、133 m×101 m、収容できる観客数は23,000人を超えるそうだ。 -
外壁の高さ、21mというとマンションの6・7階くらいか。いっきに上がってくるのには辛い高さだ。
中世には城塞都市のような使われ方をしていたようで、19世紀はじめに、中に建っていた家、礼拝堂などが取り壊されて、元の闘技場の姿を取り戻したのだとか。 -
中に住んでいた人は、楕円形の空を見上げて暮らしていたのだろうか
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フェンスが全くない!!円形闘技場の上からの眺め。
ほんとに高い建物がない街だ。
遠くの丘の上に見えるのが、これも古代ローマ遺跡、マーニュ・タワー(Tour Magne)。紀元前に築かれた城壁の名残とか。ニームは、スペインに至るローマ街道沿いの街ではあるが、有名な水道橋、ポン・デュ・ガール(Pont du Gard)を通る全長50kmに及ぶ水路を造り、この街まで水を運んできたというからには、ローマ帝国にとって、このニームにはなにか特別な役割があったのだろうか?? -
少し歩き、古代ローマ神殿、メゾン・カレ(Maison Carré)に。
せっかくの景観を壊す高い建物もなくて、いい感じの街だ、と思っていたが、ここはちょっとマイナスかな...
日本ではビルの谷間の神社は珍しくないくせに、海外旅行中は、そういうのは認めたくない、という勝手な考えだが... -
古代ローマの、と言われると違和感を感じる白さ。
2006年から4年かけて行われた修復作業の結果、ということで、なるほど、昔の写真をみるとカビか大気汚染か分からないけど、かなり黒ずんでいたのが分かる。 -
創建当時を想うには、この白さがいいかも。
晴れててよかった。 -
凝った造り...
溝が彫られた細身の柱身と、アカンサスの葉が象られた装飾的な柱頭を特徴とする、ってWikiに書かれたとおりのコリント式建築だ。 -
飾ってるなぁ
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西暦5年に建てられた神殿は、4世紀には、キリスト教の教会に転用され、その後、フランス革命期には馬小屋として使われる等、手を加えながら使われてきたとか。後の時代に増築された部分を取り壊し、今見る形になったのは20世紀はじめらしい。
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中では、神殿の歴史を振り返る映画の上映も行われていたが、パス。言葉が分からないとねぇ...
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ぐるりと周って数えた柱の数は、30本
一周しなくても判ることだけど...まわって次の目的地、に向かう。 -
まっすぐ延びる水路に出た。これをたどっていけば、ラ・フォンテーヌ庭園(Jardin de La Fontaine)に行ける筈。
木陰が気持ちいい道だ。 -
ん?
道に、椰子の木とワニのマーク。 -
街灯の足もとにも、椰子の木とワニ
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ラ・フォンテーヌ庭園入口の門にも、椰子の木とワニのマークがある。
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ここのワニはヤシの木に鎖でつながれている。
ワニは、エジプトを意味するものだとか。よく見ると、椰子の木にはオリーブの冠がかけられている。オリーブの冠は今でも、勝者に与えられるものだ。ということで、これはローマがエジプトの併合を果たした戦勝記念のマークのようだ。
あちこちで見かけたマークは、このマークを簡素化したもので、ニーム市の紋章だそうだ。 -
ラ・フォンテーヌ庭園は、先住民が信仰する泉があった場所だというが、この形に整備されたのは、この街が織物生産で発展していた、18世紀で、その当時は市民に開放された庭園は珍しかったのだとか。
ちなみに、ジーンズの生地、デニムは、「ニーム産の」というフランス語、De Nîmes からきているとか。
旅をすると、いろんなことを学べるね。 -
フォンテーヌ公園というだけのことはあって、豊かな水を使い水路をめぐらせている。広い公園の木陰では、ピクニックバスケットを広げて寛ぐ人が。
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公園内は樹木も多い。菩提樹の花にミツバチが飛んできてる。
旅のお土産にハチミツを買うのが「決まりごと」なんだけど、菩提樹のハチミツは好きではないのでパス。 -
庭園の一画にも遺跡があった。
ディアヌ(Diana)神殿といわれているが、本当のところ、なにに使われていたのか等、不明なんだそうな。 -
天井も落ちていたりで、神殿の入口には「危険!...云々」のボードがあった。
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装飾が残っている部分もあるが、廃墟ですね...
ただ、2000年も前の物が、街のあちこちにある、というのは驚きだ。 -
ラ・フォンテーヌ庭園から流れ出た澄んだ水をたどって戻ってきた。
ランチは、右の建物の裏、アッサス広場にある店に決めてきた。
お店が開くまで、ちょっと休憩。 -
L'Imprevu
もちろん広場に面した外の席で食べる。
Entrée+Plat or Plat+Dessert 19ユーロ
Entrée+Plat+Dessert 22ユーロ だって...
例によって、読みにくいような読みやすいような手書きのメニュー。
アントレのアスパラガスは読めた。ランプレヴュ フレンチ
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アスパラガスは、スープだった...
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読めなかったので、魚の方と注文したやつ
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読めなかったので、肉の方と注文したやつ
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柔らかくて美味しかった。
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さて、再び街歩き。
ここにも、椰子の木に繋がれたワニ。
ショッピングモールだが、中には常設の市場-マルシェ-も。 -
日本人もたくさん来ているのかな?
中国語がないね。藥店 -
夏が近い。
まさか、あの水路では泳がないだろうな -
お店をのぞいたり、の旧市街、街歩きも楽しかった。
イタリア系なのかスペイン系なのか判らないけど、他のフランスの街の店員さんとは違う感じがする店員もいた。そういえば、「地球の歩き方」には、「フランスの中のマドリッド」とも書いてあった。 -
駆け足だったので、入らなかった教会
Eglise Sainte-Perpetue et Sainte-Felicite de Nimes -
サン・ポール教会(Eglise Saint Paul)
ここも入らなかったけど、立派だね。
時間が足りない…
古代ローマといえば、例の水道橋 ー ポン・デュ・ガール(Pont du Gard) ― 。ニームからはバスに乗り40分ほどで行けるそうだが、断念。
モンペリエにも水道橋はあるから、と自分に言い聞かせて、宿泊地、モンペリエに帰ることにします。
最後まで、おつきあいいただき、ありがとうございました。
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