2013/05/08 - 2013/06/15
2055位(同エリア40698件中)
Siniさん
私がイタリア・スイスへ行くと聞きつけた友人が一緒に旅をしたいと言いだしました。
55日間にわたるふたり旅。プランニングのすべてを任され、とりあえず宿はすべて事前予約にする事にしました。それもツイン、シングル2部屋、アパートホテル、などを組み合わせ、24時間一緒にいるのは避けました。
しかし旅に出てからもまったくお任せの彼女。ガイドブックを渡し明日はどこへ行くか読んでおいてね、といっても読んでもわからない、と言います。歩くのは嫌い、美術館や博物館は疲れるからダメ。とまさかの旅となってしまいました。ま、しかし基本的にマイルドな性格なので最後までふたり仲良く旅を無事に終えました。
せめて何か目標を作ろうと、以下の二つを目指しました。
●イタリアを囲む5つの海を制覇する。
●イタリアの20 州のうち12 州を行く。
(ジェノバは電車を乗り換えただけですが。また最後はミラノ(ロンバルディア州⑫)からアリタリア航空に乗り帰国しました。
仕事が余りに忙しく、2011年からは報告書作成が終わったら休暇をもらい、次の予算が決まってから仕事に行く、年2~3ヶ月休みを取れる個人事業主となりました。やっと長旅ができるようになって3年目の旅でした。
写真は風のエオリア諸島、パレアナ島から臨むストロンボリ島
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5月8日アリタリアの直行便にてローマ(ラツィオ州①)着。
宿泊は5月8日から5日間。スペイン広場に近いアパートホテルに。このアパートの道を真っ直ぐ行くと突き当りがスペイン広場です。 -
拡大してみると、見えますね。その頃はスペイン広場の階段にピンクの花を飾っていました。今はソフトクリームを食べたり座ったりは禁止だそうですが、2013年当時はまだ大丈夫でした。
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アパートの裏手の方は静かな住宅街。
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奥の方に何でも屋さんがあり、コインランドリーも兼務していましたので、利用しました。
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クイリーノの丘
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パンテオンの天井だったかな?
なんせ狭い旧市街、どこへもだいたい徒歩またはバスで行けました。 -
ローマには4大大聖堂があるけれど、もっともパワフルに感じたのはサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂。ローマ帝国の城壁の外にあり、使徒パオロが殉教した地にローマ皇帝、コンスタンティヌスによって建てられた聖堂です。オリジナルは1823年全焼し再建されたものです。
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夜のスペイン広場。階段の上の方から見たところです。
このまっすぐ先の左手にアパートです。 -
ローマを離れる前にトレビの泉に行きました。
ローマではアッピア街道、七つの丘、フォロ・ロマーノ、システィーナ礼拝堂天井画、「真実の口」のサンタ・マリア・イン・コスメディン教会の他、たくさんの教会を訪問しました。さすがローマです。素晴らしい教会や絵画があり楽しく拝見しました。 -
5月13日、ローマからナポリ(カンパーニャ州②)へ。ナポリで4泊して、カプリ島、アマルフィ、パエストウムの遺跡、ポンペイ遺跡、エンコラーノ遺跡などを楽しみました。
この日、青の洞窟はあまりの混雑で、海上で2時間待ちと言われて、船から船へ移動して港へ戻ってきました。せっかく行ったのに。 -
そんな訳でカプリ島では港の見えるレストランでゆっくり過ごしました。
アクアパッツァを分けてくれる親切なウェートレスさん。 -
カプリ島の帰りの船はソレント行きにしました。
ソレントの町はこの崖の上にあります。港から延々と階段を登って崖の上にあるソレントの町へ。買い物をしてナポリへ帰りました。 -
3日目、なんとパエストウムのギリシャ遺跡の写真なし。実はこの遺跡がなかなか良かったんですよ。
でランチはこちら。 -
ステキなレストラン「イル・ガ・レ・ラ・ペルラ」でした。
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水牛の出来たてモッツァレラチーズ。 もちろんここ以外ではいただけません。
南イタリアパエストウム地方はモッツァレラチーズの産地です。生ハムも地元のものです。
新鮮なチーズは思ったより淡白でした。 -
ま、デザートは普通に甘かったです。
ポセイドン=ネプチューン神殿を見ながらの食事に大満足。さすがイタリアです。 -
5月17日
ナポリ駅からカゼルタ経由でベネヴェントに夕方到着。レモンやブドウ畑の中にある田舎町。かつてのエルトリア公国の最南端となった町です。
駅から旧市街へは1キロほど。 -
8世紀頃ランゴバルド王国の聖所として建てられたサンタ・ソフィア教会。
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ローマ時代のトラヤヌス凱旋門が改装中で残念でした。
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トラヤヌス凱旋門のそばのリストランテ「ジェロニモ」は午後7時半から開店ですが、ほとんどの客は午後9時頃来ます。
アントレにプロシュート、アスパラ、チーズ。盛付けがおしゃれ。 -
プリモパスタは新鮮なアーティチョークのパッパディル。
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いちごとチキンのメインがまた美味しくて。この組み合わせに驚きました。イチゴがメインにねぇ。
因みにこちらの夕食はローマやナポリの半額ぐらいでした。美味しくて安い!に感動。これから益々田舎へ行くので楽しみです。 -
5月18日
ベネヴェントから急行でガルガーノ=フォッジャ県のフォッジャへ。お昼頃のバスに乗りガルガーノ半島にあるモンテ・サンタンジェロ(プーリア州③)に。バスで90分かかりました。 -
中世からの街並みの残るモンテ・サンタンジェロの町。ここはキリスト教の重要な地。大天使ミカエルが何度も降臨したという伝説の町です。
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アドリア海に突き出たガルガーノ半島の小高いところにあります。
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ここが洞窟教会のあるサンミケーレ教会の入り口です。
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サンクチュアリ(聖域)へは入り口を入ってすぐの階段を降りていきます。
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どんどん階段を降りていきます。
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洞窟教会です。オリジナルに近いまま残っており、ミサが始まりました。
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宿泊したホテルはサンミケーレ教会の前でその名も「ホテルミケーレ」。ホテルの窓から見ると隣は何かの遺跡でパワースポットという事でした。
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翌日隣のスポットへ行きましたら案内板はイタリア語のみで何の遺跡かよくわかりませんでした。この壁と窓はわたしたちの泊まったホテルの部屋です。知らなかったので洗濯物なんか干してしまいました。
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5月19日
この日は日曜日で途中のマンフレドニアまでしかバスがない、なんて知らなかったですよ!
そこで色々聞いてあるバルへ行くと、ちゃんと個人タクシーを手配してくれました。立派なベンツでフォッジャへ。
5月20日
フォッジャからバルレッタへ南下。 -
宿のゲストハウスの無料バイシクルでアドリア海(⓵)を見にやってきました。
今回の旅では5つの海を制覇予定でした。アドリア海、イオニア海、地中海、ティレニア海、そしてリグリア海です。 -
バルレッタの町から小さなバンがシャトルバスとして運営されています。延々とと田舎道を走ってやっと到着。ここが、デルモンテ城。13世紀神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世によって建てられました。
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お城の内部はほとんど崩れていてあまり見学するところはなかったです。ただこのお城の外観が綺麗に保たれ正八角形の美しいお城なのです。
13世紀、キリスト教の拠点シャルトル(フランス)とイスラム教の中心メッカ(サウジアラビア)との2点を結ぶ直線上に位置しているそうです。 -
この日の宿泊ははじめてのゲストハウス(B&B)。各部屋がそれぞれに趣向を凝らした部屋でした。
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プーリア州の名物、じゃがいものニョッキをいただきました。
熱々でシンプル、素朴だけれど美味しかったです。あれ?耳の形をしたパスタ、オレキエッティかな?記憶が曖昧です。
地元のおばちゃん手作りのトマトソースはニンニクなども入っていなくて素朴ですが美味! -
5月21日、宿の人に駅まで送ってもらい汽車で更に南下60キロ。プーリア州州都バーリを経て私鉄スド=エスト線に乗り、アルベロベッロへ。
アルベロベッロ駅には依頼しておいたのでオーナーが迎えに来てくれていました。若い女性で、英国の大学を卒業し、数名で古いトゥルッリを購入して改装し貸し出ししてくれています。 -
トゥルッリは居間、小さなキッチン、バスルーム、ベッドルームから構成されていて、それらをつなげた形で建物の中庭には洗濯を干したり、朝食を食べたりできました。
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滞在したリオーネ・モンテ地区のモンテ・サボティーノ通りにあるトゥルッリには大変満足しました。が、アルベロベッロの町には観光客が溢れて、あまりに観光地化していました。
因みに外から中庭は全く見えないのでここではとてもゆっくり出来ました。 -
ダブルベッドだと小さなトゥルッリの部屋がもうベッドでいっぱいです笑
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5月22日
一旦バーリへ戻り、私鉄アップロ=ルカーネ線に乗り換えマテーラ(バジリカータ州④)へ来ました。電車が遅い上、本数が少なく、座席は小さい。車だとおそらく80キロくらいしかないと思いますが、この移動はたっぷり半日かかりでした。 -
マテーラでは当然洞窟ホテルを利用しました。ここはメゾネットで上と下にダブルベッドがあります。
翌朝の朝食はイタリアでは珍しくフルーツが沢山出ました。りんご(ふじ)、ひょうたんなし、琵琶など。 -
ドアを開けると岩だらけの道、その先は谷、そして谷の向こうは旧石器時代から人が住んでいたという洞窟があります。手摺が見えますがその先は急峻な谷です。
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5月23日
マテーラからタクシーでタラントへ。そこから電車に乗りました。この日はこの旅で最も長い移動でした。左手にタラント湾(イオニア海)が見えていたのにいつのまにか右手にティレニア海を見て、イタリア半島のブーツの先、レッジョディカラブリアへ夜9時頃到着しました。
途中の大学のある町では金曜の午後から学生が自宅へ帰るため大移動で大変混雑しました。
写真はレッジョディカラブリアの教会です。 -
レッジョディカラブリアのシチリア島の見えるベランダにて。この子はフィリピンからの出稼ぎだそうです。田舎町と暖かい気候が気に入ってこの町で働いていると言っていました。
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レッジョデカラブリアからフェリーで20分ほどでついにシチリア島へ。メッシナへ渡り、そこからまた船でエオリア諸島の一つリパリ島(シチリア州⑤)へ行きました。
写真は島の通りです。 -
ティレニア海(⓶)が見えるリゾートホテルに宿泊しました。
エオリア諸島は主要7島からなる火山性の諸島です。リパリ島はその中でも大きめのフェリーの便が良い島です。 -
部屋は広くて清潔。
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リパリ島では一泊だけ。
5月24日、 メッシナへ戻りタオルミーナには電車で移動しました。そこは駅から山の上までジグザグの道が連なっていて、タオルミーナの町は崖の上です。タクシーでアパートへ。そこに3泊。2DKの小さなアパートでしたがプールがありました。
イオニア海(⓷)の美しい海岸線が広がっています。タオルミーナはイタリア人が1番来たいリゾートというのでやってきました。映画「グラン・ブルー」の撮影地だったところです。
滞在中の1日は早朝からのエオリア諸島クルージングに参加しました。 -
タオルミーナのアパートからは丘(529m)の上にサラセンのお城が見えました。丘の上にはカステルモーラという中世の街並みがのこる小さな集落がありました。、
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朝ごはんはベランダで。お皿も可愛い!
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昨日スーパーで購入したパナレア島のオイルサーディンは絶品でした。
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こちらもスーパーで購入。身振り手振りで楽しくおしゃべりしながら。
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再びエオリア諸島へ。今度はタオルミーナからのツアーに参加しました。早朝からバスに乗りメッシナへ。そこからフェリーでエオリア諸島を巡ります。この小さな島の岩の上にお城みたいな建物!誰が建てたのでしょう!!
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ツアーの最大の見所はストロンボリ島、シャーラ山の噴火です。幸運なことに2回ほど噴火しました!
しかし海が荒れていて船内の殆どの人は見ていなかったと思います。
私は船には強い!と発見。しかし流石に帰りには、しばらく船は乗りたくない、と思いました。
ツアーのバスがタオルミーナに到着したのは午前2時でした。ハードなツアーでした。 -
5月27日
タオルミーナ滞在の後、エトナ山を見ながらバスでアグリジェントへ移動してきました。
ここで友人の誕生日祝いをしました。
アグリジェントは古代ギリシャの遺跡が有名なところですが写真なし。
さすが海鮮はどれも美味しかったです。 -
サラダは普通
缶詰のスイートコーンが余計。 -
ラビオリ。
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サラセンの影響が窺えるデザート、カサッタサシリアーナ。ひたすら甘かったです。
アグリジェントではサンレオーネ行きで地中海(⓸)を見に行きました。穏やかだった地中海が突然、強風が吹き気温が下がりびっくり。近くのカフェ「ブルーアウト」へ避難しました。 -
5月30日、アグリジェントから州都パレルモへは電車で移動。パレルモで2泊した後、LCCでローマへ戻りました。そこで一泊し、翌朝バスでアッシジ(ウンブリア州⑥)へ。ここは最後にフィレンツェでの滞在を削って押し込んだのですが、アッシジとても良かったです。
6月4日フィレンツェから数駅離れたところにあるアグリツーリズモ(トスカーナ州⑦)に2泊しました。
重厚な門を開けると、 -
こんな豊かな自然が広がっていました。
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畑にはアーティチョークや
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アスパラガスがなってました。
また小さな農場もあり、鶏、ヤギ、羊他動物を飼っていました。当然家族が食べるものは自家製です。チーズ、バター、ジャムまで。しかし1番はワイン! -
後ろの門扉から出るとこんな道。道の先はもう住宅街でした。
アグリツーリズモは農場で滞在できる部屋があるB&Bのようなものですが、農場ですので広大な敷地にあります。 -
通りから見た塔。あそこが宿泊している部屋でした。フィレンツェへ10分ほどのこちらはお屋敷、農場全てを取り囲まれています。三方は既に住宅地になっていました。
赤ワインを自家用にだけ作っているというので購入して飲んでみたら、美味しいこと!酸化防止剤の入っていないワインはそれは口当たりが良く、さらに二本購入。しかしこれをお互いに一本ずつ持っての移動が大変で次の滞在地の間に飲みました。 -
フィレンツェの観光は1日だけ。
電車10分ほどでサンタ・マリア・ノッヴェッラ駅に到着。美しいジョットタワーの見えるレストラン「ジョット」で食事。相変わらず激混みのフィレンツェでした。 -
サラダ。たっぷりの野菜が美味しい。
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フィットチーネ。お味が良い。
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ティラミスをいただきました。なかなか美味しかったです。
さすが観光地の更に真ん中のジョットタワーの前の広場。観光客気分を満喫しました。 -
6月5日
フィレンツェそばのアグリツーリズモから、ピサ経由でラスペッツァへ移動しました。
荷物を駅に預けてバスでピサの斜塔を見に行きました。
写真は地面が、、斜めっています。しかしピサの斜塔は噂に聞くより傾いていてわざわざ寄った甲斐があるというものでした。 -
ピサから電車の終点、ラスペッツァへ。ここに宿を取りチンクエテッレへ行きました。
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世界遺産になったからかチンクエテッレは大人気で宿がとれませんでした。
ここはリグリア海(⓹)です。やったー!5つの海を制覇しました! -
ここ、実は中国人観光客が非常に多かったです。
この日は天気も良く、地元のビールが美味しかったです。 -
6月6日
ラスペッツァからジェノバ(リグーリア州⑧)を経てトリノへ。2泊。そのあと、トリノから40キロほどのところにあるダマヌール(ピエモンテ州⑨)へ行きました。こちらに4泊して、アオスタへ向かいました。
写真はダマヌールの人間の門。 -
6月12日、アオスタ(ヴァッレ・ダオスタ州⑩) へ。
駅を少し戻るとチェルビーノ(マッターホルン)をイタリア側から見られる観光地があり、行ってきました。夏になるとゴンドラでスイス側へ抜けることもできるのですが、時期的にゴンドラはまだ動いていませんでした。 -
アオスタは紀元前25年、ローマ帝国によって征服されました。
現在はアルプス越えの二つのルート(グラン・サン・ベルナール峠、プチ・サン・ベルナール峠)の起点になっています。 -
街の至る所にローマ帝国時代の道がまだ使われています。その道の上に家を建てちゃうなんて!すごい。
アオスタの後はアルプス越えですが、どうやってサン・ベルナール峠を越えるかと言うと、トンネルでした。
フランス、シャモニーへと旅は続きます。
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旅行記グループ イタリア・スイス 55日間 2013
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