海外旅行をキャンセルして阪九フェリー新造船「せっつ」に乗って九州へ

2020/03/15 - 2020/03/18

新型コロナウィルスがヨーロッパで猛威を振るい始めていた2月のイタリア、3月のロシア旅行をどちらも前日キャンセル。予定が突然空いたので神戸から阪九フェリーで新造船「せっつ」に乗って九州へあてのないドライブに行くことにしました。まだ日本では緊急事態宣言がでておらずクルーズ船での印象があったからか3月10日に就航したばかりなのにフェリーはガラガラ。当日予約で個室を予約できました。新しい船は空いていて快適でした。最初は往路だけのつもりでしたが、復路もこの船で帰ってきました。九州は何度も行ってますが今回はあまり行っていなかった福岡県を計画も立てずにうろうろ巡り、あえて大都市福岡は避けて2泊し帰ってきました。

エリア 福岡

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 船 自家用車

六甲アイランドにあるフェリー乗り場、当日電話予約だったのでこちらで乗船券を購入。

夜停泊していると船の全体はよくわかりませんが新しい船でピカピカな感じ。

車で乗船し、乗用車の駐車スペースと同じフロアに船内入口がありました。

駐車スペースから廊下でまっすぐ進むとホールに出ました。売店と受付。

吹き抜けのホールには大型テレビがあり裏にはエレベーター。

船の写真がギャラリーにありました。

廊下にあった船内図。

シングル個室のあるフロアの廊下。

客室内。テレビが壁に有ります。

ベッドの横にはデスクが有り湯沸かしポットもありました。

デスクの隣が洗面スペース。シングルにはスリッパと浴衣とタオルがあります。
部屋に入ったら持参の除菌シートでまずは触りそうなところを全部拭きまくり。
おそらくあらかじめ消毒作業が行われているのでしょうけど心配になりました。
除菌シート２パックとアルコール消毒液小さなボトル１本を今回は持ってきました。

フロア移動はエレベーターがありバリアフリーになってます。

一番上のフロアには大浴場が有りました。この日は風が強く外のデッキには出ることが出来ませんでした。
大浴場は鍵のかかるロッカーが有り、ガラガラだったのでのんびり入ることが出来ましたが、満室だったらきついだろうと思います。
露天風呂があるフェリーは初めてでしたが、大阪の阪九フェリーには有るらしく、常連さんは当然のことのように思っているようでした。この新しい船に乗るために神戸発に乗った、という人と露天風呂で一緒になりました。
寒いけど眺めはよかった。

明石海峡大橋

朝になりました

風強くて屋上デッキに出られず。残念。

新門司港に到着。阪九フェリー今までの古い船に比べるとかなり快適になってました。

新門司港を出て北九州市に走ってきました。
美術館、博物館など途中の公共の施設はほとんど休業要請がかかっているため休館中。
響灘ビオトープに立ち寄ります。

響灘ビオトープ 公園・植物園

入口横の建物がネイチャーセンターで、中で入場券を購入します。
このセンターの中にはビオトープの説明や、案内、ここにいるカヤネズミを飼っていて展示してました。

端っこのおがくずのなかにいました。

巣のなかにもいるらしい。

様々な生物がいるので学校で来るようです。
今朝見られた生き物の名前が掲示されていたのでビオトープの見学に行きます。

埋め立て地に出来た湿地です。風力発電の風車が見えました。

見学コースは池の中にも。
小さな魚が沢山いました。

結構気持ちよく歩くことが出来ました。

鴨などの鳥を見ることが出来る観察場所。
結構楽しくウォーキング出来ました。

ビオトープに行く途中に見かけた産直市場　海と大地に立ち寄ります。
定食をいただきました。美味しかった。

若松食堂 グルメ・レストラン

ちょっとだけグリーンパークに立ち寄ろうとしたのですが、広そうだったので入口に行っただけ。

グリーンパーク 公園・植物園

今回来たかったのが宗像大社。世界遺産に指定されました。
神社仏閣は九州は立ち寄り可能でした。
ものすごく広い駐車場がありましたが、団体バス旅行が中止になっているのでガラガラです。沖ノ島には行くことが出来ないと思ったのですが、この掲示を見たら中津宮のある大島へは行けそうです。

宗像大社(辺津宮) 寺・神社・教会

参道をあるいて行きます。

途中池が有り、鯉が沢山いました。

アオサギが魚を食べて飲み込んでました。

手水舎 大きな岩をくりぬいたもの。

拝殿に向かいます。
祭神：市杵島姫神

参拝しました。質素な感じ。
本殿：重要文化財 天正 6年 (1578)
拝殿：重要文化財 天正18年 (1590)
という古さです。

沖ノ島神宝(8万点の国宝)が納められている神宝館。
入って直ぐに宗像大社に関してや沖ノ島などの神事の紹介、島の自然の紹介映像が流れています。
中は国宝がたくさんあり見応えがありました。

宗像大社神宝館 美術館・博物館

高宮へ向かいます。

参道を本殿から離れる方向に向かって歩いて行きます。

しばらく緩やかな坂道でしたが途中から階段。

のぼったところに高宮祭場がありました。

祭場の中にははいれません。

建物は無く、ここで祭礼が行われます。

このあと戻って大島にある中津宮に行ってみることにしました。

大島に渡るための神湊港渡船ターミナル、駐車場が直ぐそばにあります。

大島渡船 (おおしま しおかぜ) 乗り物

大島行きは旅客船とフェリーが有り、旅客船だと１５分で大島まで行けます。

船が到着して歩いて中津宮までいくことにしました。

大島港渡船ターミナル 乗り物

港から歩いて１０分以内。

下からは建物は見えません。

宗像大社中津宮 寺・神社・教会

鳥居をくぐっていくと池の向こうに長い階段があります。

本殿にだけお参りして帰ってきました。
島内には他にも境外神社があるようで自転車で観光する人も多いようですが、今日は遅いので島を回るのは諦めて帰ります。
帰りはフェリーで２５分で戻りました。

大島から帰るまえに宿を探しました。夕方になってからの宿探し。出来れば温泉に泊まりたい、と思って探して見つけたのが脇田温泉。緊急事態宣言の前でしたが自粛のためか、博多などのホテルはかなり良いホテルが安く空いていましたがわざわざ混雑している都会に行く必要も無い、と近くの温泉にしました。

ルートイングランティア福岡宮若 ‐脇田温泉‐ 宿・ホテル

ルートインというと都会にあるビジネスホテルのイメージでしたが、ここは元々ゴルフ場の宿泊施設のようで和室で旅館という雰囲気。他の脇田温泉街からは少し離れています。宿泊料金も安かったですが、自分で布団を敷くのでした。日帰り入浴で来る人もいるようでしたが大浴場はほとんど宿泊客だけで、それも少なかったです。お風呂はいろいろな湯船や露天もあってのんびり出来ました。ホテルにはレストランもありました。温泉は混雑していなくて良かった。ここでも一通り除菌シートで触るところやテレビのリモコンなど拭いてから利用。

翌日ホテルをチェックアウトした後太宰府に向かいます。途中何やら由緒有りそうな神社があったので立ち寄ります。

宇美八幡宮。安産祈願の八幡宮として有名らしいが、案内を読むと日本書紀にも記載がある應神天皇御降誕の聖地だそう。お宮参りに来ている家族がいました。

宇美八幡宮 寺・神社・教会

道路から直ぐのところにある鳥居。

本殿。

樹齢２０００年と言われる国指定天然記念物の巨木楠。「湯蓋の森」は、社殿に向かって右側、「衣掛の森」は社殿の左側。

巨木がこれらの他にも数本合って長い歴史を感じました。

次にやってきたのは太宰府天満宮。直ぐ近くの駐車場に車を停めたのですぐに天満宮に。駐車場もガラガラでした。

太宰府天満宮 寺・神社・教会

太宰府には何度も来ていて近くの九州国立博物館もお気に入りですが、今回はコロナ感染のため閉まっていました。少し離れたところにある梅林はもう花が終わっているとのことで立ち寄らず。天満宮の参拝のみ。

いつもの年だとこの時期凄い人ですが、自粛で参拝者も少なかったです。

太宰府の駅に向かう参道。いつもは外国人などで賑わう道ですが人が少なかった。

有名なスタバも空いてました。

スターバックス コーヒー 太宰府天満宮表参道店 グルメ・レストラン

ここのスタバのカウンターも今回は行列無し。

参道には沢山の梅ヶ枝餅のお店がありますが、今回は期間限定の梅ヶ枝餅があったので天満宮に一番近いお店で１個だけ購入。

甘木屋 グルメ・レストラン

皮がいつものと違って梅の色になってました。
梅の花は少しだけ残ってました。

車で走って筑前町にやってきました。

トイレ休憩を兼ねて産直市場へ。イチゴなどの果物や野菜が新鮮でした。

筑前町ファーマーズマーケットみなみの里 グルメ・レストラン

夜須高原の公園に来ました。テニスコートや散策ルートがあります。

夜須高原記念の森 公園・植物園

管理センターで情報を得ようとしたら閉まってました。これもコロナの影響でした。
学校が休校になっていたので、家族連れで来ている人がちらほらいました。

さらに走って英彦山温泉へ。宿泊施設があるのですが、前日までの予約が必要だとのことで宿泊できませんでした。日帰り入浴だけ利用。３月末で閉館とのこと。お風呂は露天風呂など空いていて眺めも良くて気持ちよかったのに残念。

英彦山温泉 しゃくなげ荘 宿・ホテル

近くで宿泊できるホテルを探していたらビジネスホテルの二段ベッド部屋があったので予約して宿泊。

ＨＯＴＥＬ　ＡＺ　福岡飯塚店 宿・ホテル

翌日帰ることにしました。はじめは帰りは大分から四国に渡って走って帰るか、大分から神戸へのフェリーに乗って帰ることを考えてましたが、往路の印象が良かったので帰りも阪九フェリーで帰ることにして電話で予約。新門司港へは夕方までに行けば良いのでもう少し北九州をドライブすることにしました。
やってきたのは日本三大カルストの一つ平尾台。小倉から近いところにこんなところが有るとは思ってもみませんでした。

平尾台 自然・景勝地

秋吉台には何度も行ってますが、ここの景色も広くは無いけど不思議な風景が広がっていて高低差もあって面白かったです。
鍾乳洞もいくつもあって見学出来るようでしたが、人もあまりいなかったし、案内所が閉鎖になっていたので様子がわからず行きませんでした。
もう少しすればここも緑に覆われて景色もかわっているとおもうのでまた来てみたいです。

途中立ち寄った道の駅であまおうソフトを食べました。

道の駅 香春 道の駅

小さな地元の人しか利用しないような農産物直売所にも立ち寄ってみました。

赤村特産物センター お土産屋・直売所・特産品

次に来たのは伊良原ダム

ここのダムカードはこんな景色か？記念撮影用のようです。

海沿いに新門司港へ行く道を走っていると、沢山の車が吸い込まれていくお店があったので立ち寄ってみました。
sweets shop FAVORI PLUS。建物の中はカフェと店舗、右側に小さなアイスクリームの小屋がありましたが閉まってました。

ファボリプリュ 本店 グルメ・レストラン

美味しいそうなケーキや焼き菓子がたくさんあってフェリーの時間が合ったのでゆっくりとお茶することは出来ませんでしたが、フェリーで持って帰ることが出来る焼き菓子を少し買いました。カラフルなバームクーヘンもありましたが、バームクーヘンやクッキーは神戸にもあるので、この写真の棚にあるウィークエンドという黄色いレモンケーキを購入。しっかりとした美味しいケーキでした。次回来ることがあればお茶したいです。

ファボリプリュ 本店 グルメ・レストラン

新門司港フェリーターミナル到着。車で来たのは今回の旅が初めてでした。

新門司港フェリーターミナル 乗り物

帰りも同じ船。屋上のデッキに出ることも出来ました。露天風呂もゆっくりと入って楽々神戸へ帰ることが出来ました。

船のレストランはオープンしてました。バイキングは無かったみたい。
レストランを利用しないつもりだったので事前に購入したお弁当を部屋で食べます。
デザートの果物やお菓子なども持ち込んだので部屋でのんびり。

新造船「せっつ」の旅、船内の設備は新しかったので良かったですが、売店の品揃えはサンフラワーの方が良い感じ。Wifiは飛んでるのですが、シングル個室内ではネットに繋がらないことが多くてこちらは残念。これは海の上だからと言うことだけでは無いようで改善して欲しいです。神戸から気楽に九州に行く手段として船が新しくなったので選択肢が一つ増えました。次回はゆっくり計画を立ててから乗りたいです。