The Cliffs of Moher（モハーの断崖）を歩く

2019/03/22 - 2019/03/29

休日を使ってダブリンから日帰りの強行軍。
最高の景色を堪能しました。そして帰路には｢世界最古のパブ」へ。

エリア その他の観光地(アイルランド)

ダブリンを車で出発すること30分。
すっかりアイルランドの田園風景に。

M7というmotorwayを使って約2時間。
Moneygallという田舎町で給油ストップです。

給油ポンプの横に、広告が。

スポーツドリンクを買って、9月のラグビーワールドカップ日本大会観戦ツアーを当てよう、というもの。
この時はまさかアイルランドが日本に敗れる日が来るとは誰も...

サービスステーションの隣に新しい建物。
入り口にはアイルランドとアメリカ国旗。
さて...？

Barack Obama Plazaというこの建物、入り口にはオバマ大統領とミシェル夫人の写真が飾られています。

建物の2階がちょっとした展示スペースになっています。

実はこの田舎町、オバマ氏のgreat-great-great grandfather（五世の祖）の故郷。
アイルランド移民の多くが18世紀にアメリカへ移民しています。

有名なところではケネディ家の祖先も飢餓で祖国を逃れてボストンへ渡ったアイルランド移民。彼はWASP以外の最初の（カソリックの）大統領でした。
1963年､暗殺される5ヶ月前にアイルランドを訪問している。

レーガン大統領も曾祖父がアイルランドからイリノイ州に渡った移民。
就任3年目の1984年、曾祖父の祖国を訪れている。

2011年5月23日、オバマ大統領夫妻はこの地を訪れ、遠縁の親類とも会う。
その後一件のパブに立ち寄り、ギネスのパインで乾杯しました。（You Tubeより）

ギフトショップのTシャツに 'Is Feidir linn' と。
調べてみました。
オバマ大統領がダブリン市民に向けた演説の締めくくりに語ったアイルランド語でした。意味は 'Yes, we can.'

Moneygallでの休憩を済ませ、田舎町を出発。

再び一路、島を横断し、西海岸を目指す。

ここはニュージーランド？と思うほど、とくにNZの北島とよく似た車窓の風景。

ひとつNZと違うのは石垣の景色。

田園風景を構成している境界材は、石を積み上げたこのウォール。

石垣を積み上げる文化--アイルランドは島の西側へ行くほど氷河時代の氷食のせいか、土壌が薄くなっていく。

先史の人たちは、薄い表土が風に吹き飛ばされないように石を積み上げて石垣を作り、畑を囲った。

岩盤質で天然の土がなく、厳しい環境のなか、岩盤を砕いて混ぜながらの土づくり。

そんな石垣跡が残っていた。

平行するウォールとウォールの間に屋根を架ければ家になる。
名も知らない田舎道脇を入ったところにあった古い教会。

家の前の壁にも石を積んでいる。

こんな小さな村にもパブはあります。

さて、モハーの断崖まであと少しのドライブです。

遠くに海岸線が見えてきた。

駐車場から崖までを歩いて上っていくと...

目の前に海岸にせり出した断崖絶壁が飛び込んでくる。

数キロにわたって続く絶壁の光景にしばし見とれる。

歩道に沿って崖の上を歩いて行きます。

「ビジターセンターの管轄はここまで。」
ここから先は柵もなくなる。

崖の上に立って白波を眺めることも出来る。

せり出した崖の上に立つと相当スリリング...

ただ、毎年転落事故は跡を絶たず、とくにセルフィーの事故が増えているとのこと。

人の大きさと比べるとスケールの大きさが分かる。

こんな畦道のようなところを1キロほど歩いて行きます。
幸い風も弱かったものの、これが荒天で強風だったら...

あまり突端まで歩く人はおらず...

人影も少なくなると、余計に荒涼感が増します。

あの先が崖の突端です。

崖の突端には北大西洋の大海が広がります。

再び来た道を戻りながら、景色を目に焼き付けたのですが...

邪心が芽生え、こんな天気にこの絶景を眺めながら飲むビールは最高だろうな、と。

残念ながらこのビジターセンター内ではアルコールの販売はなし。
確かに考えてみれば、酔っ払って崖にたった日にはひとたまりも...

ビールは帰路の村のパブで。

いい感じのパブが見つかりました。

Doolinはモハーの崖から10分程度の村。

近所の常連さんがランチを。

ギネスとフィッシュ＆チップス。
やっぱり定番！

さあ、ドライバーを交代してアスロン (Athlon) へ向かいます。