2019/10/27 - 2019/11/07
602位(同エリア7236件中)
bunkichiさん
- bunkichiさんTOP
- 旅行記108冊
- クチコミ5件
- Q&A回答15件
- 337,456アクセス
- フォロワー19人
アールヌーヴォー建築の魅力に取り憑かれ、パリ、ブリュッセルとさまよってきた爺さんですが、まだ足腰が動くうちにと選んだ先が今回のスペイン・バルセロナです。
バルセロナは、スペインのなかでいち早く産業革命を達成し発展を遂げ、また第一次世界大戦にスペインが不参加であったことから他のヨーロッパ諸国より長くアールヌーヴォーが1930年頃まで続きました。
その結果、より自由な表現、あらゆる様式が容認される「なんでもあり」のアールヌーヴォー(モデルニスモ)建築が多く建ちならんでいます。
今行かないのなら一体いつ行くのだとボチボチ余命期間が気になりだした爺様としては、行かないとの選択肢はなく、"ビックリ仰天の世界"に突撃するのでありました。
前旅行記ではモデルニスモ建築の巨匠の一人、”モンターネール”の建築物を記しましたが、本旅行記は大多数がモデルニスモ建築と言えば真っ先に思い浮ぶ(と思う)"アントニ・ガウディ”の初期時代建築物に突撃します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
旧市街のレイアール広場には、ちょっとハデな街灯があります。
これこそ1878年2月にアントニ・ガウディ(1852年6月25日 - 1926年6月10日)が市から設計依頼を受けた、建築家としての初仕事の作品です。
レイアール広場 広場・公園
-
本来は港の街灯を全てをガウディのデザインにする予定でしたが、残念ながら3本しかつくられなかったそうです。
事実、今の街の街路は全く違うデザインのものが建ちならんでいます。 -
但し、この街灯の注目点は、ガウディが生涯貫いた「職人目線での配慮」が既にこの時から発揮されていることです。
具体的には、この街灯は3本のアームが120度の角度で開いて取付けられ、その上に60度ずらした3本のアームが120度の角度で取付けられているのですが、もし6本のアームを同じ高さに接合しようとすると、間隔が狭くなり溶接職人の作業が難しくなることからデザインされたそうです。 -
こちらは、グラシア地区にある「カサ・ビセンス」(1883-85or89)です。
ガウデイが作った最初の家です。
レンガやタイル工場の社長であったマヌエル・ビセンスとその家族の夏の別荘として建てられたそうです。
所有者もその後変わり増改修を経て、2017年秋から一般公開されるようになりました。カサ ビセンス 建造物
-
外観は、初期モデルニスモ建築によく観られるゴシック様式とイスラム様式が融合した典型的なムデハール様式の建物です。
直線的で緑と白を基調とした幾何学模様のタイルで飾られています。 -
アラビア風のタイルで装飾されたバルコニーに天使がチョコンと座り、
-
別のバルコニーには、パリでよく見かけるツタをモチーフにしたアールヌーヴォー調の手摺りがあります。
ある解説書に"カタルーニャのアールヌーヴォー建築は、何でもありの自由奔放が売り!”と記載されてましたが、まさにそんな感じの建物です。 -
塀は敷地内に自生していたシュロをかたどった鋳鉄です。
昔は庭が広かったので、ず~と鋳鉄製のシェロの塀があったそうですが、広大な庭は売却されたため、余った部材はグエル公園に転用されています。 -
さて、いよいよ室内に突撃します!
-
いきなりマリーゴールドのタイル壁がお出迎えです。
-
そして可愛い柄の玄関マットを越えると
-
黄金色に輝くリビングルームがありました。
.(* ̄0 ̄)ノ アラマア -
テラスからの逆光でわかりずらいのですが、暖炉上面、窓枠に”花鳥風月”風な絵が描かれています。
ジャポニスムの影響ですかね? -
壁も天井も自生植物をモチーフにしているようです。
住宅街の真っ只中に建っている今の風景からは想像できませんが、かつてこの周りの自然豊かな風景に合わせたのかもしれません。 -
1Fのテラスです。
ここにあるのは、ダイソンの扇風機ではなく噴水です。 -
お洒落なデザインの日よけに囲まれていました。
-
室外からはこのように見えます。(我が家にも欲しいよー)
-
イチオシ
このテラスの天井です。
w(°o°)w おおっ!! -
2つのヴォールト様式の天井で構成され、ヤシの木のトリックアートが描かれています。
-
もっとビックリ仰天した「喫煙室」です。
\(◎∠◎)/オウ~ビックリデース -
イチオシ
室内は漆喰で覆われヤシを倣った彫刻が施され、不思議な世界を醸し出していました。
-
お洒落な電灯にも目を奪われます。
-
2Fの夫婦の寝室です。
静寂と安らぎの、まるで(泊まったないけど)日本の高級日本旅館を感じさせるような部屋でした。 -
この部屋も下のリビングルーム同様に両壁、天井とも自生植物モチーフで装飾されていました。
-
高級日本旅館感を彷彿させるのは、このか細い草木の絵柄の壁と
-
隣接する小部屋の和室風な装飾のせいかもしれません。
-
こちらは先ほどの「喫煙室」の真上に位置する「女性の部屋」です。
「喫煙室」はタバコを吸うだけなのでベンチだったのに「女性の部屋」には立派な座席が設けられています。 -
天井には空に舞う鳥が描かれ、開放感が高まり談話も盛り上がったに違いません。
-
そしてこのパステルカラータイルの先には
-
お洒落なタイルに囲まれた浴槽・洗面台と
-
どハデな(タモリ倶楽部マークの様な)タイルに囲まれたトイレがありました。
(°m°;) アレマッ! -
2Fバルコニーです。とりあえず花模様タイルの植木鉢横で一休憩して、
C= (-。- ) フゥッ -
3Fにむかいます。
ここは、ガウディが描いた設計図、カサ・ビセンスの歴史を知るミュージアムです。 -
最後に気合いを入れて屋上に登ります。
ご覧のようにしっかり高い建物に囲まれてます。
でも目的はこの「カサ・ビセンス」自体の見学だと気にしないことにします。 -
屋上バルコニーを囲む幾何学模様のタイルが続いてます。
-
花びら飾りの鉄柵です。
-
イスラム教寺院の尖塔(ミナレット)のような塔にもぐーと近づき
-
花びら飾りの鉄柵と屋上の塔の組み合わせは絵になったと自分に言いきかせ去りました。
-
こちらは、バルセロナの高級住宅街ぺドラルベス地区に建つ「グエル別邸/Finca Guell」(1884-1887)です。
後にガウディの最大のパトロンとなるエウゼビ・グエル(1846年-1918年)が初めてガウディに依頼をした建築物です。
ガウディには庭園の改築と門番小屋と厩舎の新築を依頼しました。グエル別邸 史跡・遺跡
-
今は邸宅は現存せず、厩舎と調教舎、門衛所、正門、塀が残るのみとなっています.
またガウディが、その後多くの建築で使用した破砕タイル(トレンカディス)を初めて使用した所です。 -
ムデハール様式の門衛所や凝った装飾の門も見所が多いのですが
-
でも、ここの一番の見所はグエル別邸の真ん中に位置する鉄製の門、「ドラゴンの門」です。
グエルが面倒を見ていたジャシント・ベルダゲールという詩人が詠んだ詩の一節、
"あなたの船の祝福されし翼に乗り、 ヘスペリデスの花の中にオレンジの木を探した。"からインスピレーションを得て、ガウディがデザインをしたと言われてますが、凡人の私には何のことかサッパリわかりません。
ヽ(。_°)ノ ? -
今にも動き出しそうな錬鉄の翼や尾ですが、なんと当時は、扉を開け閉めするたびに指が動き、 色ガラスの目が光るように細工されていたというからビックリ仰天ものです。
-
イチオシ
しかも、この扉は軽く、指一本の力でスーッ と開けることができるそうです。
(多少の修理は必要なようですが.....)
なんでも、オレンジの木が捧げられている塔に固定された鉄の棒が回転軸になり、斜め上から鎖と翼で扉を引っ張る力と、ドラゴンの荷重が絶妙のバランスで釣り合い、扉を動かす力を軽減させるように計算されているそうで、デザインの追求のみならず実務機能も怠らないガウディの仕事には、ただもう敬服するばかりです。 -
残念ながら、他の場所は暫く見学出来ないようなので、門の外から庭の写真を撮りました。
-
こちらは、旧市街地にある「グエル邸/Palau Guell」(1886-89)です。
当初は別邸として建設しましたが、でき栄えに大満足したグエルはこちらを本館として使用しました。
スペイン内戦中は警察署として機能したり、1944年アメリカの大富豪が石を一つ一つ分解して自国に移転したいとこの建物を入手しそうになったこともあったそうです。グエル邸 現代・近代建築
-
さて、グエル邸の正面を見てみましょう。
そこには2つのパラボラ・アーチの鉄格子門がデーンと構えてます。 -
上部にはグエルのイニシャルがデザインが施されています。
-
門の間には、鷹の鉄細工を取り付けたカタルーニャ紋章が飾られています。
-
門の隅に蛇の鉄細工がこっそりと飾られていました。
-
さて、内部に突入しましょう。
建物内部から門を通して、外を見るとこんな感じです。
外からは中が見えずプライベートを守る一方、内側からは見える仕掛けとなっています。 -
先ずは地下へ向かいます。
-
グエル邸の地下は、以前は厩舎として使用されていました。
-
イチオシ
カタルーニャ・ヴォールト構法を用いたアーチは、幻想的な世界を醸し出していました。
ここは厩舎の燃料等の保管、そして雨水を貯める貯水槽として使用されていたそうです。 -
壁の所々には可愛らしい馬留の器具が取り付けられていました。
~( ̄▽ ̄)~* -
さて、大理石の柱が並ぶ正面玄関の階段を登ります。
-
階段の先には、カタルーニャ紋章のステンドグラスが輝いていました。
-
でもここはまだ中二階で、かつてオフィススペースとして使用されてたところです。
目指す先はまだ上です。 -
階段を振り返ると木製の天井、ランプ、ステンドグラスが見事に調和している光景を見ることができました。
-
階段を登りきると、そこにはステンドグラスを背景とした有機的カーブ柱が並ぶ空間が現れました。
-
どうやら大ホールに繋がる通路のようでが、コンサート時の控え室も兼ねているようです。
-
ピアノが置いてありましたが、グエル家の長女でピアノ演奏者であったイザベルグエルイロペスの関係の品でしょうか?
-
通路の先には、中央ホールに接した訪問客のための部屋があり、
-
その天井のゴージャスさには、ビックリ仰天させられました。
(^◇^ ;) ほぇ~! -
さて、グエル邸最大の見所、大ホールに突撃します!
-
2階から4階まで吹き抜けになっている大ホールです。
\(◎∠◎)/オウ~ビックリデース
かつてこの場所は、礼拝、社交、コンサート会場として利用されていたそうです。 -
イチオシ
中央から見上げると
ドーム天井に開けられた孔(アナ)からの降り注ぐ光が小宇宙を創り出してました。
(ちなみに孔は85個あります) -
このホールのメザニンには、当主グエルの胸像が鎮座してました。
-
象嵌細工で装飾されたメザニンからは、絵画コレクションや金箔が貼られた壁などまさに豪華絢爛満の光景を望むことができました。
-
プライベートルームにある4Fに登ります。
この部屋は「子供の寝室」でした。
今は当時のアールヌーヴォー調の家具が展示されていました。 -
この部屋は、グエル夫婦の長女で、ピアノとオルガンの演奏者であり、作曲家でもあった「イザベルグエルイロペスの寝室」でした。
この寝室のステンドグラスには、マクベスとハムレットの人物が描かれています。 -
こちらは、「家族専用のリビングルーム」です。
ハンガリーの女王、聖エリザベスを表すパネルを組み込んだ暖炉がデーンと鎮座してました。 -
こちらにも当時のアールヌーヴォー調家具を展示し、書斎を再現していました。
机横にはエウゼビ・グエルの肖像画が展示してました。 -
格子戸を思わせるシックな装飾の窓からは
-
吹き抜け上層部にあるパイプオルガンとご対面できます。
-
こちらは、妻、「イザベルロペスの寝室」です。
暗くてよく見えませんが、錬鉄製の金色のアラベスクで柱が飾られています。 -
アップで撮ってみました。
細工が施されているゴージャスな装飾です。 -
一方、こちらは当主、「エウゼビ・グエルの寝室」で夫人の部屋のような装飾は見えませんでした。
当時は夫婦それぞれが寝室を持つ事が普通でしたが、この部屋は夫人の部屋となかでつながっている、コネクティングルームの構造になっています。 -
こちらはトイレです。
「カサ・ビセンス」以上に派手なタイルです。
(⌒◇⌒;) げっ -
最後に屋上に登ります。
屋上バルコニーは、屋内の重厚、ゴージャスな雰囲気とはガラリと変わり、カラフルなオブジェクトが多く並ぶ、メルヘンチックな世界でした。 -
屋上バルコニーの中央部には、大ホールへの採光用の15mの小塔が建っていました。
-
先端には、風のバラとコウモリとギリシャ十字架を持つ鉄製の避雷針がついていました。
-
煙突は全部で20本あり、その内の14本がトレンカディス(破砕タイル)が使われています。
-
元々はこちらの埴輪のようなレンガ製のものがオリジナルだったそうです。
カラフルな煙突は後年に修復されたものです。 -
ここ屋上バルコニーは眺望絶佳で、”コロンブスの塔”も"サクラダ・ファミリア"もここから拝めます。
\(*???*)/?ヤホー
次の旅行記はガウディの円熟期時代建築物に突撃する予定です!
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
バルセロナ(スペイン) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ スペイン・バルセロナ彷徨記
0
85