日本の白地図を埋める旅・愛媛＆高知編７～愛媛から高知へ～

2017/05/06 - 2017/05/11

今回は四国の未踏の地愛媛・高知に行く旅です。

2日前、青島から帰ったあとに、雨で高知行きが順延した場合のプランを考えていました。もともと青島が計画していた日に行けなかったら高知に行くのは4日目からという案ではいましたが、その場合は四万十と高知市内どちらかを取る形かなと。最終日にもう一度道後温泉で疲れを取ってから帰りたかったので。しかし、3日目に道後温泉に戻ってしまったことで、それはもういいかなという気分になりました。交通機関を調べて、早起きすれば道後温泉からでも2日間で四万十も高知市内も回れそうな気がします。松山から西回りでぐるりと四万十を経由して高知まで行き、最終日の朝も早起きすれば桂浜くらいは行けそうなので挑戦してみます。

今回の旅程


５月７日　成田→松山→道後温泉→松山→下灘→伊予長浜　
５月８日　伊予長浜→青島→伊予長浜
５月９日　伊予長浜→松山→道後温泉
５月10日　道後温泉→中村　★いまここ　→高知
５月11日　高知→松山→成田

エリア 中村・四万十川周辺(高知)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

前日泥酔したくせに目覚ましもなしにかっちり6時に起床。前日までは今日の予報も雨でしたが、午後から晴れに変わっています。よし、四万十行こう。そう決めて改めて乗り換え案内を見たら、電車が運転見合せになってるじゃないか。ついてない。でも大きなトラブルではないかもしれないし、駅に着く頃には解消してるかもしれない。とりあえず行こう。ダメだったらバスで高知市に向かおう。そう決めて道後温泉から市電に乗りましたが、終点で降りたときにミスを犯したことに気づく。昨日までの景色と違う。あ、JR松山駅と隣接してるのは松山駅前駅だった…勘違いして松山市駅行きに乗ってしまっていました。JRの松山駅までは徒歩15分。ダイヤが戻ってたところで間に合わないじゃないか。

結局、松山駅に着いたときには何事もなかったかのようになっていたので乗りたかった電車が出たのか遅れたのかよくわからないが、まあとにかく１本逃してしまいました。次の列車は約40分後。しかし、これだとその後の乗り継ぎが悪く、四万十観光の拠点、中村駅に到着するのが約2時間遅れる。本当は昼過ぎに着いて17時台の鈍行で高知に行こうと思ってたけど、これだと到着は15時近く。それから観光したら、終電の特急で高知に行くことになるな。高くつくが、仕方ないか。というわけで、宇和島駅で約１時間の休憩です。

宇和島駅 駅

やることないので駅の周りをうろうろしますが、何もない。けど、遠出するほどの時間はない。

宇和島駅 駅

ようやく乗り換え時間です。

というわけでこの日は松山から中村まで約6時間、中村から高知まで約2時間の移動ばかりの日となりましたが、これが全く苦ではありませんでした。もともと旅において「移動」が好きだし、今回は景色が最高。特に松山～宇和島～若井～中村までの鈍行乗り継ぎは、スマホで観光やら宿泊やらを調べて、ふと顔を上げると広大な自然や田園風景、その繰り返しで時間が足りないくらいでした。

江川崎という駅で反対車線待ち合わせのための長めの停車があったので、ホームに出てみました。

江川崎駅 駅

緑に囲まれた小さなホームです。

江川崎駅 駅

再び電車に乗ります。途中、川にまたがる無数のこいのぼりが圧巻でした。窓から見て咄嗟に写真撮ったけど、時間が許せば降りてじっくり見たかったです。十川という所みたいです。

若井からの土佐くろしお鉄道では今度は海沿いを走ります。

昨日は瀬戸内海、今日は太平洋です。

そして四万十観光の起点、中村駅に着きました。

中村駅 駅

中村駅に着いて、まずは自転車を借りに行きます。駅の周りにも何店かあるけど、一番安いのは歩いて5～10分くらいのところにある観光案内所。とりあえず佐田の沈下橋だけ見れれば良いかなと思っていたのですが、案内所のお姉さんによるとそこまででも片道50分かかるとのこと。見る時間を含めると2時間以上かかるので、これで完全に鈍行で高地に行くプランはなくなります。となれば、終電となる特急が出る19時半まで遊び倒しましょう。約4時間だと水車やトンボ園を回ってから沈下橋2つというコースがおすすめということだったが、まずは沈下橋へ向かって時間が余ったら他を考えることにした。

自転車を借りてから荷物を置きに駅に戻ったり買い出ししたりしてたら出発は結局16時。

自転車に乗るの6年ぶり。運転免許もない私は普段自分の足で走る以上のスピードを体感することがほとんどないので、最初は怖かったです。

赤鉄橋 (四万十川橋) 名所・史跡

しかし子どもの頃は車のない家で育ちほとんどの移動手段が自転車だった私は次第に慣れてきて当時の感覚を取り戻してきました。なんせ交通量も少ないし、気持ちがいい。

渡し舟もいいなあ。

途中写真撮るために停止などもしていましたが、30分で佐田の沈下橋まで到着。

佐田沈下橋 名所・史跡

改めて渡ってみると、欄干のない橋というのは怖いです。川は素晴らしく美しく、その水の透明さをじっくり見ようとギリギリの所に立ってドキドキ。ちなみに落下の危険があるので自転車に乗って渡ったり、自転車を停めたりする(風にあおられて落ちるらしい)のは禁止だそう。

佐田沈下橋 名所・史跡

川沿いに入ってからずっと、至る所からうぐいすの鳴き声が聞こえてきます。

続いて佐田の上流にある三里沈下橋へ。こちらは川幅も狭く、周りもより自然がいっぱいで素朴な印象。

三里の沈下橋 名所・史跡

うぐいすの声は三里付近になってからより数が増え、距離も近くなって姿を見ることもできた。

三里の沈下橋 名所・史跡

時間と体力があればこの先も行けたのだろうけど、結果として私はこの2つで十分満足でした。この旅一番の充実感。帰ってから水車も寄れそうだったけど、もう疲れちゃったからいいや。

観光案内所は17時には閉まるので自転車返却する時間にはもう開いていませんが、自転車を置いてポストに鍵を入れて返すことができます。

今日の宿は電車移動中にネットで見つけた、22時以降のレイトチェックイン割引があるホテル。特急の到着が21時15分。それからどこかで夕飯を取るとちょうどいいかなと思っていたのだが、乗る前にパンを食べてしまったので中途半端に満腹に。

調べているうちに知った高知グルメで、食べてみたいものが2つありました。1つはカツオの潮たたき。そして2つ目は今回初めて知った「鍋焼きラーメン」。塩たたきは明日の昼にひろめ市場に行くことにして、高知駅のすぐ近くに鍋焼きラーメンの有名なお店があるようなので、着いたらまずそこに行こうと思っていたのだが、23時までと書いてあったのに閉店している！売り切れたか！

じゃあどこかで軽く一杯(ただしお茶)して時間を潰すか…と思ったがそもそもお腹があまり空いてないのでわざわざ店に入る気にならない。鍋焼きラーメンなら頑張ろうかと思ったけど…。ウロウロしているうちにチェックインの時間になってしまいました。結局、宿はビジネスホテルだったので夜でもやってるお店の情報が満載で、深夜に塩たたきが食べれるところも鍋焼きラーメンも少し足を伸ばせばあることはわかったのだけど…お腹も空かないし疲れたし、これから出る気にはならない。今日はもう風呂入って寝よう。問題は、明日高知を出る13時までに、カツオと鍋焼きラーメンのどちらを食べるか、だ…(笑）。