タリン・ヘルシンキの楽しみ方③（2019年8月）　こんなヘルシンキ～帰国編

2019/08/15 - 2019/08/21

タリンからヘルシンキに到着。
自分なりの興味や目線で、ヘルシンキを楽しんでみた。
ヘルシンキ街歩きから帰国するまでの旅行記　完結編。

エリア ヘルシンキ(フィンランド)

ヘルシンキ 中央駅へ。

ヘルシンキ中央駅 駅

駅に何しに来たかって、
ロシアと行き来する国際列車を見るためだ。

フィンランド各地から到着する列車の中、時刻表の下から3段目に、
モスクワ(Moscow)
と書いてある。

遅れること10分、
ついにモスクワから来た特急列車:アレグロが入線。

※現在の運航状況は要確認。

アレグロ：音楽用語で「速い」を表す言葉が特急名。

ロシアに入国するのにはビザを取得する必要があり、国境では係官がやってきて、パスポートチェックも行われる。
だから、日本の新幹線感覚でひょいとは乗れない。

それでも、これに乗ったら数時間でロシアと行き来できる。
ここからロシアへ線路でつながっている。

列車を目の当たりにし、ホームで一人、感慨に浸る。

ロシア鉄道の客車も発見。
キリル文字で、РЖДがデザインされている。

シベリア鉄道と一緒だ。

ヘルシンキ中央駅は、ヨーロッパの主要ターミナル駅よりコンパクト感が。
駅が逆凸型になっており、画面の右奥にもホームはある。

右奥のホームは、乗り降りするのにかなり歩いた。
同じ中央駅内にいるのに、ホームが遠過ぎて、発車に間に合わなかったことも。

黄緑のジャケットを着た人たちは、フィンランドの鉄道会社の検札スタッフ。
主に長距離列車に乗っていて、切符を持っていない人や切符の期限をチェックしている。
見つかると罰金である。

実は一度、「どこに行くの？」と声をかけられた！
列車出発前だったし自分の切符は有効だったのだが、冷や汗モノ。

観光客だと思い、間違って乗っていないか、罰金となるのを防いでくれたのか。

ヘルシンキもトラムの街。
中心部は平らで歩きやすく、トラムも縦横無尽に通っていて「街歩きしやすい」と感じた。

エストニア　タリンと比べると、フィンランド　ヘルシンキは「新しい街」という雰囲気。

中央駅から海側へ歩くこと数ブロック。
街の中心部にあるヘルシンキ大聖堂へ。

ヘルシンキ大聖堂 寺院・教会

ヨーロッパの教会や聖堂とは趣が少し違う。
この日は晴れて、白い外観が青空によく映えた。

大聖堂からさらに海側へ向かって歩き、振り向いた。

ドイツほどではないが、ヘルシンキの店も日曜は開店が11時・12時のところがあった。

なので、事前の開店時間チェックと、街の回り方に工夫が必要。

港や海側から見ると、大聖堂は教会というより、白亜の灯台のよう。

ヘルシンキ大聖堂の階段を上って、振り返った。
大聖堂前の元老院広場はこんな感じ。

フィンランドに来て分かったこと：
フィンランドは多国籍国家だということ。

観光客として、フィンランドの住人として、黒人の方々もアジア人も数多く見かけたし、イスラム教のヒシャブをまとった親子も。

昔、人種のるつぼ＝アメリカと習ったことがあったが、今は「世界中がるつぼ」だと分かった。

様々な人たちが世界規模で交流し、フィンランドやヨーロッパを支えていることを現地に行って実感。

元老院広場 広場・公園

中央駅地下にある地下鉄の駅。
本当に中央駅(Central Station) なのか、よく確認しながら乗った。

フィンランドに来て分かったこと：
フィンランド語はもちろん、スウェーデン語も公用語だということ。

トラム停留所や電車の駅は、2か国語で呼び方が異なることがあり、今どこにいるのか、次どこに停まるのか、注意が必要。

だがよく見ると英語表記もあるし、ホテルや店では英語でも通じる。

また、中央駅や空港に近づくときは英語アナウンスも。

北欧１のデパート：ストックマンにも行った。
食用のザリガニを売っているのを初めて見た。
夏の風物詩だそうだが、どうしても沼で釣った過去を思い出してしまい、食べるのに勇気が要る？

ストックマン 百貨店・デパート

帰国前、ヘルシンキヴァンター空港横にある、フィンエアー本社ビルの展望デッキへ。

ヘルシンキヴァンター空港、空が広い。

ここからは、主にフィンエアーやヨーロッパの飛行機が眺められる。
日本航空も就航しており、赤い鶴丸のマークを見つけるとホッとする。

自分以外には、現地のお年寄りや少年愛好家の姿も。

ヘルシンキヴァンターはL字形の空港で、乗り継ぎがコンパクトで楽「だった」。

2019年7月に改装オープンし、Lの字からカタカナのヒの字に拡張。
最近は、アジア便のためのハブとして活用されている。

ヘルシンキヴァンター空港は、きれいにでっかくなった。
（その分、空港内移動に時間がかかる）

帰国前、改装された空港内部を探検しようと、早々と空港へ。

日本線のゲートに近づくと、女性客の手にはフィンランドブランドやフィンランドキャラクターの袋。
どちらも購入率が高くて驚いた。

しかも、拡張されたエリアには、キャラクターショップとカフェもオープン。

まるで「罠か」と思うほど、ヘルシンキヴァンター空港内でもあちこちに店がある。
空港内でも楽しみが増えそうだ。

ただし、乗り遅れそうになるとヘルシンキ空港では呼び出しアナウンスが流れるので、気をつけたい。

ヘルシンキヴァンター国際空港 (HEL) 空港

帰りの機内食は、BeefかChickenかよりも、
「With Rice（ご飯付き）かどうか」が重要。

久々の日本の味が骨に染みる。

隣の席のフィンランド人男性は、フォークでソバをくるくる巻いて食べていた。
だから、自分も音を立てないように気をつけて食べた。

帰国便のフィンエアーは、「あっという間劇場」。

夕方出発してからの食事後、ヨーロッパ時間の夜中にはシベリア上空で夜明けと朝食を迎える。

降り立った日本は、１週間前の台風なんて嘘のように
ケロリと晴れていた。

タリンとヘルシンキで涼んだことを誇示しようと、「日本は暑かっただろう」と留守を預かってくれた家族を労ったら、
「台風の後涼しくなったよー」
だってさ。

～最後に～

旅行記を書いている2020年5月は、旅行どころか日々のことや未来も不安な毎日だが、旅行を振り返ることで気持ちが和らいだ。

そして、いつかもう一度、
海の向こうやまだ見ぬ世界へ行きたいと思った。

だから、今日できること・今日すべきことをやっていき、大げさかもしれないが、
「そのときまで生きたい」
とも思った。

このような思い出ができたのは、「また行きたい」と思えるのは、
航空関係者の皆さん、
公共交通機関の皆さん、
ホテルや観光関係者の皆さん、
そしてエストニアやフィンランドでお世話になった方々のおかげ。

皆さん、ありがとうございます。

そして今も現場で働いてくださっている方々、
大変な状況におられる方々、
本当におつかれさまです。

皆さんお体大切にお過ごしください。

Stay safe and See you soon!