2019/08/15 - 2019/08/21
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北欧の国を結ぶバルト海の大型客船:
タリンクシリヤラインに乗って、
国境を越えてみた。
大型客船での移動と超短期滞在とは
どんなものなのか。
※2020年5月現在、入国制限や運休、条件付き運航があるので要確認。
-
~タリンクシリアラインに乗ってみた~
出発前、日本にいる間に、
バルト海を渡る客船:タリンクシリヤのサイト(日本語あり)
でオンライン予約をしてみた。
1日に数便あり、
「時間がかかるけど運賃が安い便」
「朝早いけど安い便」
などいろいろと比較ができる。
予約するとEチケットが送られてくるので、
プリントアウトしたものを旅に持って行く。
乗船前、それをタリン港のカウンターで見せたが、
紙媒体のチケットは発券されない。
ターミナルのゲートにバーコードをかざしたら、
大型客船へのゲートが開いた! -
タリン港にはいくつかターミナルがあるため、
自分の乗る船はどこから出るか
事前確認必須。
そして、
飛行機と同じように
乗船前にチェックインが必要。
出発時刻の30分前までにチェックインをする。
スマートフォンやパソコンから
事前(前日)にチェックインもできる。
ゲートから長い通路を
ひたすらスーツケースを引きながら歩いた。
船の中層階にある入り口につながっていて、
立体駐車場からデパートに入ったような感覚。タリン港 船系
-
さよならタリン。
船から俯瞰するタリン旧市街は、
夢の国のようだった。
一方、船内は「楽しんだもん勝ち」状態。
デッキにスピーカーを持ち込んで、
大音量で音楽を流している人、
船内をビーチのように上半身裸で歩いている男性、
ガラス越しにプールもあった。
まるでビアガーデンのように
盛大に飲みまくっていたグループも。
移動中の船内を楽しむ人たちの姿に圧倒される。 -
~客船で国際航路を移動するメリット~
・乗船から到着まで、自由でのんびり。
・2019年8月現在、空港のようなセキュリティーチェックはない。
特急列車や新幹線に乗るような感覚。
・液体の持ち込みも可能で、飛行機よりも様々な制限が少ない。
(ヘルシンキ到着のとき、税関での申告はあり)
・レストランやバー、プールにスーパーなど移動中に楽しめる。
・個室を予約して、部屋に滞在することも可能。
~客船で移動したデメリット~
・飛行機や鉄道より、移動に時間がかかる。
・船を降りるときに人が出口に殺到するため、
下船に時間がかかる。
・飛行機のように座席が決まっていないので、
場所は早い者順。
・船内のベンチ(自由席)は思ったより少ない。
レストランや個室など、お金を払えば座れる所が確保できる。
・荷物は個人管理なので、
たくさん買ってしまうと「重荷」と化す。
荷物預け(有料)のカウンターに預ければ、
船内を身軽で歩ける。
※個人の感想です。
遠くに陸地が見えてきた。
ヘルシンキだ! -
船内のビュッフェで、
北欧の料理をひと通り制覇。
スモークサーモン、ゆでたエビ、ニシンのマリネ。
船の中のレストラン、正直言って期待していなかった。
予想外に、めちゃくちゃうまかった!
ヨーロッパのビュッフェは、
「元を取る」とか「たくさん食べる」
ためのバイキングではないように感じた。
たくさんのチョイスから
食べたい物を食べられる量だけ、
また誰かと時間を分かち合うこと
を楽しんでいるように見えた。
ふと隣の欧米人グループのテーブルを見たら、
エビの殻が山積して、
蟻塚のようになっていた。
エビばっかり取りすぎだろ!
やっぱり「たくさん食べる」目的は、
どこの国もありか。 -
いつのまにか船で国境を越えた。
フィンランドに船で入国!
客船ターミナルと言えども税関もあり、
空港と似ている。
エストニアもフィンランドもシェンゲン加盟国なので、
パスポートチェックはなし。
申告するものがなければ、そのまま通過。 -
タリンクシリヤのことを思い出している今、
移動手段や楽しみとして客船に乗るには
どう対策すればよいのか。
タリンクシリヤは、
1番高い階や船尾に行けば
デッキ(屋外)に出られるし、
鉄道や飛行機に比べれば、
自由なスペースは多くて船内は広い。
共用スペースでの過ごし方や、
他の人たちとの適切なスペースに気をつければ
過ごすことはできるだろう。
タリンクシリヤなど客船会社の方針に従って
個人が守るべきことも継続していけば、
タリンクシリヤに乗れる日々・
タリンクシリヤを楽しめる時間は、
また戻ってくる!
と願いたい。
※コロナ禍の個人の見解です。 -
~タリン 乗り物コレクション~
タリンにはトラムが走っていた。
旧市街の外で、タリン市内をつないでいる。
この他、トロリーバスも走っている。 -
タリン中央駅に行ってみた。
国際列車が乗り入れているような
ヨーロッパの大きい駅を想像して行ったら、
意外にコンパクト。
しかもホームは屋外にある。
この時間は国際列車はなく、
エストニア国内や近郊列車ばかりだった。 -
港にて。
「北欧の船」という感じがする。 -
そして、タリンクシリヤライン。
他の船と比べても大きさが分かる。
ヨーロッパとしては珍しく、
タリンは「海の乗り物」が充実している街。 -
~タリン散策のつづき~
朝10時までに買い物や観光をしておくのが、
自分なりの旅の「流儀」。
時差ボケを活かして、
朝一番に観光と買い物をし、
夜は早く寝る。
8月だがタリンの朝はひんやりしていて、
人によっては長袖が欲しいと思うかもしれない。
日中は「やっぱり夏か」と感じる。 -
旧市街:坂の下地区
平坦で歩きやすく、店も多い。
車も通っている。
歩いて外観を見るだけなら、
旧市街はコンパクトで
1~2時間程度であちこち見て回れる。
この時点ではあまり人がおらず、
「タリンって人いないなー」と思っていた。 -
旧市街の中心まで来た。
ザ ヨーロッパの街の定番!
街の中心の広場に市庁舎あり、である。
タリンのは頑丈そう。ラエコヤ広場 広場・公園
-
タリン旧市街には城壁が二重になっている所があって、
丘の上地区と丘の下地区の境目にもなっている。 -
旧市街:丘の上地区
展望台や城、教会がある丘の上地区へ。
城壁に沿って上り坂になっている。
「眺めがいい=坂を上る」
そうだった…。
タリンに着いてから気づくという…。
坂と塔のてっぺんは旅の体力を消耗するため、
避けたかった。 -
城壁の上には、何やら立派な建物が。
歩いてみると、
議会や大使館などが丘の上地区にいくつもあった。
息は絶え絶え。 -
玉ねぎ型の建築が現れた!
ロシア正教会:アレクサンドルネフスキー教会。
エストニアの人々からすると、
複雑な存在であると言う話も聞いた。
息を整えて中に入ると、
ちょうど礼拝中。
また信者の女性が
「カトリックとは逆方向に十字を切る」
様子が見られた。アレクサンドル ネフスキー大聖堂 寺院・教会
-
エストニア最古・中心的な教会:大聖堂。
丘の上に複数の宗教の教会が共存している。聖母マリア大聖堂 寺院・教会
-
旧市街の展望台から、
バルト海と客船が見える。
丘の上地区、
息を切らしてでも上る価値あり。 -
旧市庁舎広場近くに、
中世風のレストランがあった。
食べ物も当時の物を再現し、
建物も内装も雰囲気がある。
ウェイターさんも中世の格好をして接客していた。
日本でいうと、
江戸商人や町娘の格好でおもてなしするという設定?
これは中世風の料理:
豆の煮込み・羊や牛肉の煮込み・膨らみのないパン・オリーブの漬物・ザワークラウト -
花が店先いっぱいに売られていた。
-
10時の鐘が鳴った。
すると門の外から、坂の下地区から、
観光客がウワッと「攻め込んできた」。
そう思うくらい、
人が増えてきた。
タリンは、やっぱり世界の観光地だった。
こんなにたくさんの人、
タリンのどこに潜んでいたんだ?
その③に続く。
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