3回目のネパールは、ランタンエリアの最深部ランシサカルカまで　2/5

2019/12/28 - 2020/01/09

3年ぶり3回目のネパール。
今回はランタンエリアの最深部ランシサカルカをめざす1週間のトレッキングです。

〔旅程〕
　12/28　羽田→香港、香港→カトマンドゥ（泊）
　12/29　トレッキング準備、カトマンドゥ（泊）
　12/30　(バス移動）カトマンドゥ→シャブルベシ（泊）
　12/31（DAY1）シャブルベシ→ラマホテル（泊）
　1/1　　(DAY2)ラマホテル→ランタン（泊）
　1/2　　(DAY3)ランタン→キャンジンゴンパ（泊）
　1/3　　(DAY4)キャンジンゴンパ→ランシサカルカ（テント泊）
　1/4　　(DAY5)ランシサカルカ→キャンジンゴンパ（泊）
　1/5　　(DAY6)キャンジンゴンパ→ラマホテル（泊）
　1/6　　(DAY7)ラマホテル→シャブルベシ（泊）
　1/7　 （バス移動）シャブルベシ→カトマンドゥ（泊）
　1/8　　カトマンドゥ→香港
　1/9　　香港→成田

エリア ヒマラヤ(ネパール)

地図一番左がスタートとゴール地点になるシャブルベシの街。
一番右が目的地のランシサカルカ。

同じルートを行き来するピストントレッキングです。

1日目は、シャブルベシ（標高1500ｍ）からラマホテル（左から2番目の囲み、2480ｍ）まで。

12/31（金）Day1

6：00起床。チベタンブレッド＆オムレツの朝食。

8：00、町はずれにあるチェックポイントでトレッキング許可証を見せ、いよいよ出発。

9：40、Domenで休憩。ジンジャーハニーティ（130ルピー、ツアー代金に含む）。10：10、出発。

Domenは、ランタンとゴサインクンダの分岐点。私たちは左のランタン方面へ。

ランタンは、レッサーパンダの生息地として知られる。
ただ、数は少なく、なかなか見れないんだって。

途中、ラバの隊商とすれ違ったりしながら、少しずつ高度を上げていく。

ランタン・トレックは、標高の上がり方がマイルドなので、急激に高度を上げるエベレスト方面なんかと比べると高山病になりにくい。

岩から何かがぶらさっがているの、分かりますか？


ハチの巣なんだって。
ここからとれる蜂蜜は高級品で高値で取引されるそう。

11：55、Bamboo到着。ここでお昼休憩。

ベジ・チーズ・トゥクパ（600ルピー）とマサラティ（120ルピー）のお昼。

いつもは、必ずビールを頼むのだが、高山病にアルコールは禁物。
ここはぐっと我慢する。

トゥクパはチベット風のうどん。スープの味が薄いけど、塩を少し足してやるとおいしい。

12：45、出発。

15：20、今日の目的地Lama Hotel（2480ｍ）に到着。

今日は標高を1000ｍ上げたけど、道はよく整備されていて、険しいところもなく楽ちんな1日。i-phoneのアプリでは、歩行距離は16.8ｋｍ。

部屋はこんな感じ。ベッドが2台あるだけ。
ソーラー発電の設備があり、不安定ながらも一応、電源は取れる。

宿泊料は800ルピー（ツアー代金に含む）。

夕食はダルバート（600ルピー）とオニオンスープ（350）、ジンジャーティー（110）。食事代はツアー代金に含まれている。

1/1（土）Day2

あけましておめでとうございます。
海外で迎えるお正月は初めて。

今日は、ラマホテル（2480ｍ、地図左）からランタン（3430ｍ、地図右）まで。

天候はまずまず。

高度があがるにつれ、ランタンの山々が目に入るようになってきた。

気温は10度ないくらいかな。
ベースレイヤー（パタゴニアロングスリーブキャプリーン）、薄手のフリース（パタゴニアR1)の上にウィンドジャケット（コロンビア）でちょうどいい。

途中、ハヌマンラングールというサルの群れに出会う。

分かりづらいけど、画面真ん中でジャンプしてます。

身体の大きさは50～60センチくらい。
真っ黒な顔を白い毛がぐるりと覆っている。

群れは20頭くらいかな。
すばしっこくて、ピンボケの写真ばかり。

左側にランタンリルン（7227ｍ）が見える。

季節外れのためか、トレッカーとすれ違うことはほとんどなく、静かなトレッキング。
自分が望んでいたことでもある。

標高があがるにつれて、気温が下がってきた。
川面が凍っている。

Thyangsyap村（標高3140ｍ）付近。

12：05、Thyangsyap村でランチ。

マッシュルームチョーメン、ゆで卵、ミルクティー×2杯。

じっとしていると外は寒い。家の中で休ませてもらう。

ちょうど家族の皆さんもお昼タイム。
アツアツのスープにうどんとお肉がたっぷり。食べたばかりなんだけど、やけにおいしそうだなあ。

13：20、出発。

きれいなVの字の谷底をずっと歩いていく。

気が遠くなるほどの時間をかけて、左側（中国側）からやって来たプレートと右（インド側）からのプレートがここでぶつかって隆起した後、下に落ちこむ様子をイメージする。

Gumba（3360ｍ）付近。

遠くに今日の目的地、ランタン村が見えてきた。

村の手前の白い土砂の川は、2015年5月のネパール大地震の地滑りの跡。
旧ランタン村は、この土砂によって跡形もなく流され、数百人の犠牲者がいまだ眠っている。

土砂の上を渡る。
ラバの横の岩の大きさを見てほしい。
こんな岩が雨のように落ちてきたんだ。想像すると恐怖で身がすくむ。

地滑りが起こした爆風は、ランタン谷に沿って暴れまくり、木々を次々となぎ倒していったという。倒木はここから数キロ離れた場所にまで及ぶというから驚く。とんでもないエネルギー。

自然の力の前に人は無力だ。

犠牲者を悼む卒塔婆が村の近くにある。

亡くなった方々の名前が刻まれている。
地元の方がほとんどだが、フランス、スペイン、ドイツなどからのトレッカーの名前も。20代の若いトレッカーも多い。プルナさんの友人のガイドも犠牲になったという。

手を合わせ、ご冥福を祈る。

15：15、ランタン村（3430ｍ）到着。

夕食は野菜だけのダルバート。
ヒマラヤの奥地では、肉は貴重品なのです。
今日もアルコールは我慢・・・。お酒のない正月、何十年ぶりだろう？

ガイドのプルナさんが、私の血中酸素濃度を測ってくれた。
83の数値、まあ問題ないだろうとのこと。

この日の歩行距離は、17.3キロ。（i-phoneアプリ）

夜はかなり冷え込む。朝方にかけて、部屋の中もおそらく氷点下。
プルナさんが毎晩、湯たんぽを用意してくれたのはうれしかったなあ。