2003/03/06 - 2003/03/11
2321位(同エリア17042件中)
ユウジさん
今回で3回目の回顧シリーズは、2003年、大学生の時に行った初のヨーロッパ旅行でもあるフランスのパリを取り上げてみようと思います。
今回も旅の同行者は、回顧シリーズ2のソウルの旅と同じく、高校時代に唯一心を許せる友人だったW君です。この旅も17年前も話ですので、記憶が薄れてきているのが悲しいところですが、優しい心でお読みいただけたら幸いです。
(参考ですが、W君とこのパリ旅行の前に行った韓国のソウル旅行記です)
https://4travel.jp/travelogue/11620553
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西洋とも呼ばれるヨーロッパは、東洋の日本から見れば、ユーラシア大陸の西の果て、文化も人種も異なる遠い場所ですが、まだまだ若いその頃の自分にとっては、その分あこがれも抱いてしまう魅力的な場所に映っていました。
当時なら、時間も多少のお金もあったので、勝手に行けば良いのですが、まだ一人旅の概念が自分の中になかったので、「うーん、ヨーロッパに行くにはどうしたら良いのかなぁ」と悩んでいると、高校時代の友人W君が一緒に行ってくれると言ってくれました。 -
念願のヨーロッパだと意気揚々ですが、広大なヨーロッパのどこに行こうかというのもまた悩みどころです。そこで、W君に相談し、最も華やかなヨーロッパ的雰囲気を持つであろうパリに行くことにしました。パリは花の都とも呼ばれ、エッフェル塔、凱旋門、シャンゼリゼ通りなどオシャレで誰もが知っている場所がたくさんありますし、治安もそれほど悪くないことも良いところです。
安直な気もしますが、今になって思えば、パリという基準ができたことによって、この後に他のヨーロッパの街に行った時でも、その国ならではの魅力を発見しやすくなった気がしますので、最初がパリで良かったかなと思っています。 -
パリには行くと決まってからは、あれよあれよと月日は過ぎて行き、無事にパリに到着しました。パリの街を見回すと、初めてのヨーロッパということで、街並みも人もアジアとは異なり、別の世界に来たようです。それは感動でもあり、恐怖でもありますが、この普段得られない貴重な時間を精一杯楽しもうという意欲は湧いてきました。
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まずは、自分達がもっともパリらしいと思っていたエッフェル塔に行きます。地下道を抜けると急に目の前にエッフェル塔が現れるので、結構感動的なんですよねぇ。
曇り空からは雨がぱらぱらと降りだしてきましたが、この感動が覚めやらぬうちに、さっそく明治のお菓子Franを持って記念撮影です。パシャパシャと何枚か構図を変えて撮って、さて、なんでFranを持っているかということになりますが、ここがフランスだからなんです...
と、まぁ...ギャグ自体のクオリティーはさておき、こういうくだらないことをやれるのがW君との旅の面白さでした。高校時代に一緒にいた時は、こんなことばかりやってた気がします。日本で思いついた時は、シュールな笑いになるんじゃないかと笑いながら話してたんですよねぇ。 -
続いて凱旋門です。これもパリを象徴する建造物ですから、エッフェル塔に行った後にすぐ行きました。凱旋門は、門の中にらせん階段があって、ちょっと疲れますが上に登ることが出来るんですよね。当時は、現地に行ったことのない人だとあまり知られていない事実だったので、結構良い土産話になりました。
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美術館には日本でも良く行くので、世界一の観客動員数を誇るルーブル美術館も外せない場所でした。有名なモナリザなどはW君と見ましたが、ゆっくりと順序どおりに見ていたら一日経っても回りきれない広さです。お互い興味のある分野や鑑賞方法も異なるので、これ以上一緒に回っていると、お互いの思いがずれていく気がします...いさかいの芽を早めに摘むためにも、集合時間を決めて、それぞれに興味のある分野を見て回ることにしました。
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ちなみにこれは、ルーブル美術館の入口付近にあるサモトラケのニケです。彫刻には絵画ほどの興味はなかったのですが、W君がスポーツ用品メーカーのNIKEのロゴは、ニケの翼をモチーフにしているという話をしてくれたので、何だか急に興味が湧いてきてしまいました。入館してすぐなのに、細部まで見回し、長めの鑑賞です。単純ですねぇ。
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美術関連で言えば、当時の自分のいけ好かない感じが出ていますが、パリの街中にあるアールヌーヴォー様式の作品を見てみたいと思っていました。アールヌーヴォーは、19世紀から20世紀初期に流行した装飾で、植物を思わせる曲線が特徴的なデザイン様式です。写真は地下鉄の入り口ですが、無生物なのに生命力を感じるところが、美しいところであり、また少し不気味な部分でもあります。何かそんな相反する魅力を持つところに惹かれてるんじゃないかなと思っています。
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このごみ袋をひっかける器具も何となくアールヌーヴォーを思わせます。と、当時思ったものですが、さすがに違いますかねぇ...
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W君がパリ周辺のことも調べてきてくれていたので、パリから電車に1時間くらい乗ってヴェルサイユ宮殿を目指します。思えば海外でちょっと長めに電車に乗るのはこれが初めてですね。
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最寄駅から少し歩き、ヴェルサイユ宮殿に到着しました。ヴェルサイユ宮殿はフランス王ルイ14世が建てた宮殿で、広大な庭園、荘厳な装飾と期待を裏切らないヨーロッパ感をもたらしてくれます。こういう場所もこの世界にはあるのだなぁと、東の果ての国から来た青年は感慨深くなります。
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庭園も豪華でしたが、宮殿内部に入ると、それにもまして豪華で優美な装飾が施されています。絵画では「ナポレオンの戴冠式」など有名な作品も飾られています。
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さてさて、ヴェルサイユからパリに戻り、街歩きの再開です。ヨーロッパらしい石造りの街並みを眺めながら、残り少ないパリの時間を満喫します。
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パリにはいくつか広場がありますので、歩いているとどこかの広場にたどり着きます。日本より少しすずめが大きいなぁと思いながらエサをやったりとのんびり過ごしていますと、若い画家に声をかけられました。安いから似顔絵を描かせてくれと言うのです。
これはパリでは有名なぼったくりですから、客観的に見れば怪しいのは明らかです。さすがにW君もそう思ったようで僕にやめるようにうながしてきました。ただ、僕はどうも抜けているのか、芸術の都パリという言葉に酔いしれ、パリでの思い出作りにと似顔絵を描いてもらうことにしました。 -
そして騙しのテンプレートのごとく金を巻き上げられてしまいました。たしか100ユーロ(当時で13,000円くらい)だったと思います。
高い代償だったものの、面白い絵が手に入ったとW君のところへ行くと、W君は少し怒っているようでした。ただ、僕はこの時、自分が騙されてお金を取られただけなのに、なぜW君が怒っているのか分かりませんでした。 -
しかし、その時に同時によみがえったのは、ソウル旅行の時にW君を傷つけてしまった記憶でした。はっとした思いで、これはいけないと、少し冷静になって考えてみると、結局自分は、W君の忠告よりも初めて会った得体の知れない絵描きの言葉を優先してしまったのだと気付きました。
これはもう許してもらうには、謝るしかありません。そして、広場に寝そべってから、砂にまみれながらころげ回り「許してよ~」と情けない声で謝りました。周り人からみたら奇行にしか見えませんし(実際、奇行ですが...)、20歳を超えた大人がすることとも思えませんが、この時にやれる精一杯のことはこれしかありませんでした。 -
W君もさすがにあきれて「もういいよ」と許してくれました。そして、この日は、とりあえずホテルに戻りました。部屋で、服についた砂利をとりながら、また謝っていると、W君がフランスで買ったワインを差し出してくれました。僕はアルコールはほとんど飲めないのですが、この日はさすがに飲んだくれてしまいました。W君の優しさには感謝です。
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ちなみに例の若い画家に描いてもらった似顔絵がこれです。似てるか似てないかは分かりませんが、ようやくこの絵も日の目を見ることができました。捨てずにとっておいて良かったです。
欲を言えば、この画家が有名になっていてくれれば良いのですが... -
最終日はセーヌ川クルーズで、ゆっくりとパリの景観を眺めて、短いパリでの時間は終わりを迎えました。
振り返ってみると今回の旅行も色々ありました。旅は、ハプニングが面白いと言いますが、相手があってのことですね。人生の勉強になりました。
もちろん、それからもW君とは仲は良かったのですが、今思えば、このあたりから海外一人旅を考えるようになり、フィンランド一人旅につながっていったのかなぁと思ったりもします。
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この旅行記へのコメント (2)
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- pacorinさん 2020/05/10 01:20:50
- 似顔絵~( *´艸`)
- ユウジさん、こんばんは。
まんまと絵を描いてもらう様子にちょっと笑ってしまったところで、想像の斜め上を行くクオリティの絵が出てきて普通に笑ってしまいました!
なぜか全身、背景は雑なタッチのエッフェル塔&ルーブルのピラミッド。今となっては印象に残るエピソード・・・プライスレス☆って感じではないでしょうか♪
pacorin
- ユウジさん からの返信 2020/05/10 08:54:15
- 嬉しいコメントありがとうございます(^^)
- pacorinさん、嬉しいコメントありがとうございます^ ^
この似顔絵の話は、僕の騙されエピソードの中でも一番のものだったので、笑っていただいて嬉しいかぎりです☆確かに今となってはプライスレスですね♪
pacorinさんのイギリス旅行記も読ませていただきました。相変わらずの軽快な文章とお写真の工夫で、初めての一人旅のワクワク感と現地でのエピソードが色あせずに伝わってきました♪
また、他の【暇人的アーカイブス】も楽しみに読ませていただきたいと思います(^^)
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