2002/03/21 - 2002/03/24
6846位(同エリア27493件中)
ユウジさん
今回の回顧シリーズは、大学生だった2002年に、3回目の海外旅行で行った韓国のソウルを取り上げてみようと思います。
しかし、この回顧シリーズ、相変わらずですが、旅行記というよりは、僕の暗黒的な人生をただ振り返るだけという何とも自己満足な駄文シリーズでもあります。いったい、誰が読むのだろうと思いつつも、旅を人生に例える人(自分もですが...)はよくいますので、旅行記に人生記を書いても良いのでないかと思う今日この頃です。
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韓国は隣の国ですから、地図帳を眺めることが好きだった僕にとっては、幼い頃からずっと気になる国でした。気になる国には、当然行ってみたくなりますが、旅行先に選んだ直接的な理由は、当時、大学の第二外国語で朝鮮語を選択していたことにあります。朝鮮語は、文法が日本語とほぼ同じで、日本人にとっては英語より上達しやすく、少し覚えてくると、せっかくなので現地で通じるのか試してみたくなりました。
また、旅行に行った2002年は、ちょうどサッカーの日韓ワールドカップがあった年で、2001年あたりからは、どんどん日本と韓国に友好ムードが高まっていった時期でもありました。ワールドカップのテーマソングだった「Let's Get Together Now」は、日本のケミストリーや韓国のBrown Eyesが一緒に歌っていて、その友好的な雰囲気が心地よく、現実の国民同士ももっと良い関係になっていくのではないかと、来たる韓国旅行を思い浮かべながら胸が熱くなっていったのを覚えています。 -
ところで、この韓国旅行は一人旅ではありませんでした。この時、僕は大学生でしたが、まだまだ一人で海外に行く勇気もなかったものですから、孤独だった高校時代に、唯一、心を許せる友人だったW君と行くことにしました。
W君とは、高校2年生の時に出会いましたが、凄く面白い人なのに、ネガティブな人で、休み時間には、よくギャグを言いあったり、この世がいかにくだらないかを話し合ったりしていました。これが正しい高校生活かはさておき、貴重な時間を過ごせたのは確かなことです。
時は流れ、僕は高校を卒業し、大学に通ってましたが、やはり友達がいないので、誰かと旅行に行こう思うと大変です。やっぱり一緒に行ってくれるのは、W君しかいませんでした。
(その後、ゼミで良い先輩に出会いましたので、大学もそんなに孤独ではなくなりました。その先輩のために念のため) -
さてさて、ソウルに着き、どこに行って、何をしたかというのを書いていくのが、旅行記の本来の目的のような気がしますが、なぜかほとんど覚えてないんですよねぇ。
韓国に行く理由は確かにありましたし、W君と行く理由もあったのですが、細かくどの施設で観光するかなどの理由が希薄だったのがいけないんでしょうね...。自分の記憶力の無さも悲しいところですが、一人旅とは異なり、多分、考えながらどこに行くかを意味づけするよりも、その時楽しむことに気を配っていたのではないかと、何となく思っています。 -
とりあえず、有名どころの景福宮(キョンボックン)などに行ってみました。景福宮は朝鮮王朝の王宮です。なんか適当な感想で申し訳ないのですが、何となく広かったのは覚えています...
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ソウルタワーにも登りました。なんだか少し岡を登ってその上にあったような記憶はあるのですが...この記憶あっているのでしょうか。ただ、ソウルタワーから帰る時に道に迷ってしまったことが、楽しかったのは覚えています。さまよいながら、変な人に声をかけられたり、変な看板を見つけたり、日が暮れたときにイテウォンという繁華街の外れにたどり着いたのを懐かしく思います。
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韓国へは朝鮮語を話したいという思いから来たのですから、街に出て片言でも韓国語で話しながら買い物をします。
当時は、怪しげな日本語を話す韓国人は結構いましたが、朝鮮語を話す日本人は、あまりいませんので、韓国の方も喜んでくれているような気がしていました。自分としては、それが気持ち良く、また朝鮮語を話してしまいます。そんな時にW君が、ぼそっと「知識をひけらかすな。自分の方が頭がいいと思ってるんじゃないのか」と言ってきました。 -
これは、今でも忘れられない一言です。もちろん当時の自分としては、そんなことを意図したつもりはなかったですし、楽しく旅行をしているつもりでした。
しかし、思えばこの時の自分は、引きこもりのような状態から大学を編入し、新たな人生が始まった気がしていましたので、自分の得意なエリアで、調子に乗ってしまったのは事実です。そして、本来のダメな自分を覆い隠すかのように、過剰に朝鮮語を話し、韓国の知識をひけらかして、あたかも自分を優秀な人間かのように装っていたのかも知れません。 -
そう思うと、W君の言ったことは、あまりに的を得ていたため、素直にあやまることが出来ませんでした。表面上は、何事もなかったかのように時が過ぎて行きますが、モヤモヤしたままの気持ちが残り、それは約20年たった今でも同じです。
いつの間にか自分が、傲慢になっていたことは、今になれば恥ずかしいことですし、高校時代にたった一つだった居場所を作ってくれたことをないがしろにしてしまう行為だったと今でも反省する思いです。 -
W君とは、それで仲が悪くなったことは、ありませんが、彼の人生にもそれから色々あり、今は音信不通となってしまいました。
今でも、自分は、調子に乗ると傲慢になってしまうこともありますが、なるべくなら良い人や頑張っている人の尊厳は傷つけたくないものです。 -
何だか少し感傷的になってしまいましたが、これが今、振り返りかえることのできるソウルの思い出です。
またW君とは、1年後にフランスのパリの旅行にご一緒させていただいていますので、今度は少し明るく書きたいと思います。ただ、どこまで覚えているものやら...
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この旅行記へのコメント (2)
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- kichiさん 2020/05/05 23:05:25
- 誰も読んでない?…読んでますよ(^-^)
- ユウジさん、こんばんわ(^-^)
回帰シリーズ含め。パタゴニア再訪記も。
ふとした瞬間お邪魔しまして。
読ませて頂いてますよ?繰り返し(笑)
W君との距離感。それぞれの想い。
韓国後のパリ編も是非お願いしたい!
あるのならば。楽しみに待ちます。
ではまた(^-^)
- ユウジさん からの返信 2020/05/06 09:12:08
- お優しいコメントありがとうございます(^^)
- kichiさん、こんにちは(^ ^)
自分の心配を拭う、優しいコメントをいただけて感謝しています☆
また、パタゴニアの旅行記も、お読みいただきありがとうございます♪
回顧シリーズは、若く多感な時期を、大人になってから振り返る形で書いていますので、何だか気恥ずかしい気持ちもありますが、その当時の気持ちを振り返る良い機会だったかもとも思っています。
実は、パリ編も書き始めていまして、良かったらまた読んでいただけたらありがたいです(^^♪
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