2020/04/13 - 2020/04/19
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ばねおさん
4月13日の大統領演説と19日の首相発表でフランスにおけるウイルス戦争の今後の方針が示された。
3月17日に始まったフランスの外出禁止規制はさらに延長されて5月11日までとなった。
5月11日以降は学校を徐々に再開し、レストランやカフェを除いた店舗の営業も条件付きで認められることになったが、「5月11日以降、外出禁止以前のような日常に戻ることは当分ない」ことも駄目押しされてしまった。
皮肉なことに外出規制が始まって以来、パリはほとんど晴天が続いている。
ほぼ5日間おきの買い物で外に出ていくと、わずかな間にも街路や公園の樹々には変化があることが分かる。
空気は澄み、今まさに花の都の季節を迎えんとしているというのに家に閉じこもっていなければならないというのは本当に残念だ。
時間も惜しいが、それ以上に命も惜しいのでここはやむをえないところだと思いはするものの、やはり残念。
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
4月13日(月)、外出規制が始まって29日目。
午後、買い物に外出。
コンバンションのMONOPRIXでは行列もなく入店。
こうした状況でも、店の出入り口付近には施しを求めるひとが必ずいる。 -
しかし、何と売り場に砂糖がない。
角砂糖とパウダー状のものはあるのだが、グラニュー糖はひとつも見当たらない。
さらに卵は皆無。
まるで外出禁止令が出される前日の様子のようだ。 -
次に行ったヴォジラールのCarrefourもまったく同様。
仕方なくコンバンション方向へ戻り、普段はほとんど利用しないFranprixで砂糖を見つけてきた。
でもこれってなぜだろう?
道々考えた結論は、そうだ復活祭だったからだ。 -
フランスには古くからの言い伝えや諺があり、「イースターの卵は幸運をもたらす」とか、「病気を追い払う」とされ、どこの家庭でも大量に卵を購入する。
復活祭は昨日だったのだが、まだ補充が間に合っていなかったということだろう。 -
すでにマロニエの花が咲き、春の風物詩である綿毛も飛びはじめている。
マロニエはシャンソンにも織り込まれているはずだが、あまり多くは思い浮かばない。
エディット・ピアフの「パリ」か、ジャクリーヌ・フランソワの「パリの屋根の下」の他には何かあったろうか?
日本では戦前の松島詩子の「マロニエの木陰」があるが、シャンソンというよりもややタンゴ曲のような印象がある。 -
Lambert教会の左右にあるマロニエの小さな並木道。
新緑も清々しく好きだが、秋の風情は一段と味わい深いがある。
パリで最も有名なマロニエの並木道は言わずと知れたシャンゼリゼ大通り。
今のパリの街路樹のほとんどは19世紀半ばのオスマンのパリ大改造時に植えられたものであるという -
同日、午後8時からマクロン大統領の演説。
4月15日まで延長されていた現行の外出規制は5月11日まで再延長となった。
学校の再開も段階的に行われることになった。
店舗の営業もカフェやレストラン、ホテル、映画館、劇場、美術館以外は条件付きで認められるようになるという。 -
もうひとつ、とても大事な内容があったことをうっかり聞き逃してしまった。
あとで知ったことだが、5月11日から公共の場ではマスク使用を義務とすることととなった。
これまで公式にはマスクの着用を医療従事者に限って必要とし、一般人には感染予防用のマスクは不要としていたので義務化までしたのは大きな転換であった。
マスク着用不要論は国民に十分に行き渡らないことが本当の理由ではないか、かねがね思っていたが、このことは保健省が認めたようだ。 -
フランスでは早々と国内の在庫マスクをすべて政府が管理下に置いたが、それでも不足状態は続き、中国に発注した大量のマスクが飛行機に積まれる直前に米国に横取りされたなどという報道もあった。
ウイルスに対して共同戦線を張るべき各国がマスクの争奪を演じるまでになったためか、マスク戦争という言葉まで用いられるようになった。 -
一方、TVでは様々な手作りマスクを紹介していて工作好きのフランス人の気持ちをくすぐっているようでもある。
簡単な手縫いのものから、ミシンを使ったものなどデザイン、形もいろいろで
中にはパンツと共柄であるとして、いかにもユーモア好きなフランス人が喜びそうなアイデア満載である。
もっともパンツと共柄かどうかは確かめようがないとは思うのだが。 -
シャネルやディオール、フェンディ、ルイ・ヴィトン、ジバンシィを所有するフランスの高級品グループLVMHも消毒薬やマスクの生産に乗り出し、協力を始めている。
-
やがてマスクはファッションの一部として定着しマスクで表情が見えない分を、柄やデザインで主帳する時代がやってくるのかもしれない。
-
4月15日
パリ市とヴァンセンヌの森を囲む7地域を除いて、イル・ド・フランスのほとんどの地域で日中のジョギングが可能に変更になった。
パリでは公園の立ち入りも禁じられており、子供たちでにぎわう公園の遊具もぽつねんとしていた。 -
5月11日からは託児所から高校 までは、段階的に再開されることになったが、もう待ちきれないのかキックボードで移動中のおチビちゃん。
防護もなく大丈夫なのか、と思ってしまうが実はいまだにノーマスク姿の人も多いのも事実。 -
4月15日はノートルダム大聖堂の火災から一年となり、前日からTVでは特集を放映していた。
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炎に包まれた尖塔が崩壊する時には、多くの悲鳴にも似た叫び声があがったという。
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毎年慣例の消防士のカレンダー
2020年版の表紙は燃えるノートルダムだった。
11月半ば頃から街角やメトロの出入り口付近で消防士がカレンダーを持って購入を募る姿は多くの観光者も出会っているはず。
消防士の給与はその危険な任務に比べあまりにも安く家族への補償も乏しいという。そしてカレンダーの売り上げは消防士たちに対する補償基金になると聞いている。
カレンダーはあくまでも募金であるため人によって支払額はまちまちだが、この話を知ってからはあまり安く購入しようとする気は起らなくなった。 -
これは昨年12月に撮影したもの。
当時、ノートルダムの対岸にある場所まで1週間の間通わなければならないことになったが、あいにくの交通ストで1時間以上もかけて歩いて行ったことがある。
ほとんど毎日のようにセーヌ河岸に出ては眺めていたころの様子。
ちょっぴり辛い経験とともに記憶されている。 -
4月18日、買い物に外出。
MONOPRIXの店内には大量の鉢植えが入荷していた。
春の園芸シーズンだから~♪
生活必需品だから~♪
園芸用土が不足していたので、早速購入 -
住まいに庭がついている訳ではないが、バルコニーの空間を生かしてコンテナ栽培に励んでいる。
条件が良いのかシブレットもクレソンも、シソも増殖する一方。
生えては食べ、生えては食べの繰り返しだが、めげずに育っている。 -
知人から分けてもらったシソは種がこぼれて次々に芽が出てきたものだが、プランターがないのでペットボトルを切り取って鉢代わりにしてみた。
これが育ったころにはウイルス戦争も終結宣言が出ていればよいが、とても無理だろう。
フィリップ首相も少なくとも一年間は「ウイルスとの共生」が必要と言っていた。 -
ところで、日本のニュースとしては「うちで踊ろう」という音楽とともに首相が自宅で寛いでいる様子が話題になったという。
欧米の指導者の必死さと比べると何という余裕なのだろう!
それとマスク2枚と10万円
もうこれっきりですか
これは横須賀ストーリーならぬニッポンストーリーでしょうか
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この旅行記へのコメント (2)
-
- yunさん 2020/04/24 21:40:42
- 新緑のパリ
- 50冊目の旅行記をお祝いしてお邪魔します。
青空、マロニエの花、綿毛…風薫るパリに心がひとっ飛び。
本日は5日ぶりに買い物へ出たので、パリを思いカヌレを買ってきました。食い気でなく、リラの花でも買いたいところですが、花屋さんは全休で寂しい限りなんです。
消防士のカレンダー、以前11月パリ滞在で見かけ買いたかったのですが、あまりに美男子の消防士さんに怖気づき逃走しました。販売の意味を知ったので、いつか巡り合えたら再挑戦します。ノートルダム火災1周年の夜20時、焼け残った南鐘楼の鐘が鳴らされ医療従事者にエールを送ったというニュースを聞き、鐘の音に涙ポロリでした。
フランスは5月11日から公共の場でマスク着用が義務化となるのですね。
「義務」があまりお好きでないだろう皆様は、きっと想像を超えた個性的かつおしゃれなマスクで交戦なさることでしょう。楽しみです。
マスク着用に関しては、日本は優等生部隊(白色ばかりですが)
さて、「お家に居よう」作戦、日本は残念ながら半端な状況。
折しもGW目前、今年はゴールデンどころではないはずですが…。
先週末、湘南・鎌倉エリアで車の大渋滞発生、海には大勢のサーファーが。
登山なら良いだろうなんて思う人もいるらしい。
日本に限った事ではないけれど、いったいどれだけおばかさんなのでしょう。
ギュッギュッとなるべく短期間で拡散を封じ込め出来たら、それだけ早く経済再生へ舵をきれるのに。この先の苦難が想像できない能天気な人々が少なくないことに戦慄。
Covidiotという造語も知りました。
緊急時における人の賢さ=状況判断力と実践力と思えます。
5月1日パリを再び歩き、野生のスズランを手にしたい!
南仏のラヴェンダー満開畑もまだ見ていない!
ボルドーもゆっくり歩きに行きたい!
また、旅へ出るためなら何日でもお家に居ます。
その前に、会社へ行くのが先決なのですが、いつになる事か。
ばねおさん、小さな白い花が咲いているのはクレソンですよね。
プランターで育つのですね?私もやってみます、小さくて柔らかいうちのクレソンが好物なんです。
パリの様子、またの旅行記お待ちしてます。
やっぱりパリが好きな yun
- ばねおさん からの返信 2020/04/25 06:34:42
- RE: 新緑のパリ
- yunさん こんにちは
> 50冊目の旅行記をお祝いしてお邪魔します。
えー全然気づきませんでした。
ということは4トラベルから何か出るのでしょうか。楽しみです。
思えばyunさん、ももであさんの記事に触発されスタートしたのが ? 年前
あまり熱心に取り組んできたとも言えませんので、これからはもう少ししっかりと
皆様の旅に学んでいきたいと思います。
> 本日は5日ぶりに買い物へ出たので、パリを思いカヌレを買ってきました。食い気でなく、リラの花でも買いたいところですが、花屋さんは全休で寂しい限りなんです。
日本での外出自粛というのは全国一律ではなく、地域やひとによって程度も範囲もそれぞれなのでしょうが、花屋さんもお休みですか?
そうなるとリラの花咲く季節ではありますが、ここはもう両手にカヌレしかありませんね。
> さて、「お家に居よう」作戦、日本は残念ながら半端な状況。
> 折しもGW目前、今年はゴールデンどころではないはずですが…。
> 先週末、湘南・鎌倉エリアで車の大渋滞発生、海には大勢のサーファーが。
> 登山なら良いだろうなんて思う人もいるらしい。
> 日本に限った事ではないけれど、いったいどれだけおばかさんなのでしょう。
フランスは自粛ではなく、罰則を伴う義務なので嫌でも守らざるを得ないということになりますが、5月12日の「解放」に向けて気分はすっかりバカンスという人たちもかなりいるようです。
ウイルスと違いCovidiotは目に見えますが、いずれも厄介な存在であることは共通していますね。
やがて規制が解かれれば皆いっせいに繰り出すことは目に見えているので、どうやって手綱を緩めていくのか政府の手腕にかかっています。
私自身は5月11日以降もかなりの規制は維持されるだろうと思っていますが、日本ではとりあえず5月6日までが外出自粛期間でしょうか? でもやはり延長せざるを得ないでしょうね。
> ばねおさん、小さな白い花が咲いているのはクレソンですよね。
> プランターで育つのですね?私もやってみます、小さくて柔らかいうちのクレソンが好物なんです。
そうです、クレソンが白い花をつけています。
株がどんどん増えて、密集状態です。
毎日のように摘んでは食べているのですが、めげずに育っています。
パリの空の下、バルコニーで耕作にいそしむ ばねお
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