愛媛・高知をぶらり旅（高知編）

2019/10/15 - 2019/10/17

　旅行2日目は、坂本龍馬誕生の地からスタ-トで、はりまや橋、桂浜を見学し、一旦ホテルに戻りチェックアウト。その後高知城に登城し約1時間10分見学。その後明徳義塾や帷子崎展望台駐車場、武市半平太像に立ち寄り須咲へ。昼食は須崎魚河岸 魚貴 須崎本店で「魚貴贅沢定食」食べ、その後道の駅 あぐり窪川で休憩し、海洋堂のかっぱ館とホビー館四万十にちょっとだけ寄って四万十へ。四万十では、3つの沈下橋(佐田、高瀬、岩間)を見学し宇和島へ。ホテル(宇和島グランド)の到着は夜になり、夕食は郷土料理 大衆割烹 ほづみ亭でした。1日目は約180km、2日目も約190kmの移動でした。

エリア 高知市(高知)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　2日目 6:10、今日は「坂本龍馬誕生地」からスタ－トです。
ここはホテルから450m離れた場所で、国道33号線沿いにあります。ただここには、故吉田茂元首相の書いた石碑と、その向かいには家紋とピストルの絵が入った2つのベンチと、龍馬の写真が入っているモニュメントがあるだけでした。
　皆さん少しがっかりするかもしれませんね。

坂本龍馬誕生の地 名所・史跡

　石碑から国道33号線を駅方向に 1.6km戻ると、駅方向に行く十字路には有名な「はりまや橋」があります。ここは、昔私は大きな橋と勘違いして、橋を目の前にして周辺を探しまわった所で、ここもがっかりする人がいるのでは。　でも記念写真スポットです。6:31 桂浜に向けて出発です。

はりまや橋 名所・史跡

　はりまや橋から県道34号線を通り桂浜へ。途中、大好きな路面電車(桟橋線)とすれ違いました。
　古い205電車(200形)は、1950年に製造された車両で、前期高齢車です。先輩が頑張っているのに負けられませんね。新しい2003電車(2003形)は、2005年に製造された車両でまだ若いです。

　6:52 国民宿舎桂浜荘と高知県立坂本龍馬記念館前の駐車場に到着。たぶんここは空いていれば駐車は無料のようです。なお桂浜に近い桂浜公園駐車場は、8:30～18:00は1回400円ですが、6:00～8:30と18:00～22:30は無料です。
　当然ですが高知県立坂本龍馬記念館はまだ閉っていました。

高知県立坂本龍馬記念館 美術館・博物館

　国民宿舎桂浜荘・県立坂本龍馬記念館は、長宗我部元親が居城とした浦戸城の城跡に建っています。そこで城跡を散策しましたが、駐車場から徒歩約2分の天守跡に、大山祇神社と城八幡の祠があるくらいでした。それ以外は、石垣・堀切の一部が残っているだけのようです。四国の大大名長宗我部氏の大規模な城が、ほとんど残っていないのは残念でした。

浦戸城跡 名所・史跡

　駐車場から浦戸城跡を通り約10分、直接連絡遊歩道・椿の小径を通れば約7分の所に「桂浜の石碑」があります。ここからの桂浜は絶景です。
　ここから先(左)に進めば龍馬銅像で、右下(水族館方面)に行けば桂浜です。
　まずは桂浜へ。

桂浜 自然・景勝地

　水族館の横を通り1～2分で桂浜に到着。「今はもう秋、誰もいない海(ﾄﾜ･ｴ･ﾓﾜ)」の状態で、桂浜を独り占めです。何回来ても最高です。
　ﾄﾜ･ｴ･ﾓﾜを知っている人、頑張りましょう。

桂浜 自然・景勝地

　散策するときは、波打ち際の石に注目。桂浜名物の五色の石が打ち上げられていますよ。
　目の前には海津見神社もはっきり見えてきて、その右上の龍王岬展望台もわかるようになってきました。

海津見神社 寺・神社・教会

　龍王岬展望台から海津見神社(龍王宮)を下に見て朝日を拝みました。
海津見神社は、海上安全、商売繁盛、良縁にご利益があるようですが、爺になると縁より円の方がいいかな。
　ここに立つと、坂本龍馬の「桂浜に来にゃあいかん」という声が聞こえます。

龍王岬展望台 自然・景勝地

　龍頭岬と龍王岬の間に、弓状に砂丘(綺麗な小石で出来ている)が広がる海岸と青松の丘陵の景色は絶景です。
もちろんどちらの岬からも、浜の絶景は見渡せます。

龍王岬展望台 自然・景勝地

　桂浜から龍頭岬側の石段を上がって行くとその先に、太平洋に向かって立つ高さ5.3m(台座を含め13.5m)の坂本龍馬が迎えてくれます。懐に右手を入れた姿はどこかで見たような姿ですが、長崎で撮影した写真がモデルのようです。
　気になったのが前に来た時はなかった工事中のような建物がありました。調べたら龍馬像の横顔が見える高さ13mのやぐらで、龍馬の命日・誕生日の前後やゴールデンウィークやシルバーウィークなど大型連休の際、龍馬像の横に簡易的な展望台が設置されるようです。個人的には無くなるか、もう少し離れたところに作ってほしい建物でした。

坂本龍馬銅像 名所・史跡

　龍馬像の後ろの階段を下りると、桂浜公園の案内所、お土産店、レストラン、駐車場、バス停留所があります。桂浜の観光の中心ですが、平日の 7:32では誰もいませんでした。

加茂屋 グルメ・レストラン

　桂浜の駐車場から国民宿舎の駐車場に戻り(約10分)、国民宿舎の裏側(浦戸城本丸付近)から桂浜を見渡しました。
　この景色から、浦戸城は三方が海に面する丘の上にあった、かなり大きな城であったと推測ができました。

国民宿舎桂浜荘 宿・ホテル

　帰りは、雰囲気が湘南海岸に似ている高知海岸沿いを 3kmほど走りましたが、水のきれいさは段違いに違いました。
　ホテルには約20分で到着(8:42)。

　一旦部屋に戻り8:51にホテルをチェックアウト。朝食は美味しいと評判であったのですが、ホテルに帰ってくるのが少し遅かったようです(朝食は7～9時)。今日の朝食は、土産用に買った塩けんぴかな。車は10:30まで駐車をお願いして、高知城へ。

高知共済会館 COMMUNITY SQUARE 宿・ホテル

　高知城は平山城で、城跡は国の史跡に指定されています。天守は、高さ18mの独立式望楼型(外観四重、内部宗3層6階)で、江戸時代に建設された天守が残る現存12天守の一つです。さらに本丸の建物が完全に残る唯一の城でもあります。
　登城するには、一般的には追手門→鉄門跡→詰門→本丸の順ですが、今回は県庁横の桜山口から御台所屋敷跡を通り水ノ手門跡からの登城です(8:58)。
　桜山は御屋敷の庭園で、この庭園の中には涼風亭、和楽亭などの東屋があり、桜山を約2分上がると御台所屋敷跡があります。ここを右に行けば本丸方向で、左に行くと二ノ丸方面になります。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　とりあえず本丸方向に2分程歩いてゆくと天守が見えてきました。あと2分程で何回も登城している道(一般ル－ト)に出るため、ここを左側に行きニノ丸を目指しました。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　途中の本丸の西では、江戸時代は射場や馬場があった獅子ノ段があり、さらに銀杏並木を進むと水ノ手門跡があります。この水ノ手門跡の階段(写真)を上がると二ノ丸になります(桜山口から約7分)。
　このル－トは、梅林や古木、枯木が多く、さらに小祠が残っているだけなので、梅の時期以外はお勧めできませんね。ただ銀杏の時期は、追手門→三の丸→水ノ手門跡→二ノ丸はいいかもしれません。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　二ノ丸に到着。目の前が二ノ丸と本丸をつなぐ詰門(櫓門)で、その先のやや右にある横長の建物が廊下門です。そして天守閣は左奥になります。
　詰門は、藩政時代には「橋廊下」と呼ばれ、入口と出口の扉の位置が「筋違い」に設置されています。　私を含め観光客は、ここが天守の入り口と勘違いする人がけっこういます。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　内部は、一階は籠城用の塩を貯蔵する塩蔵になっていて、二階は本丸と二の丸を結ぶ渡廊下です。なお右に見える襖が家老・中老・平侍などに分けられた詰所として用いられていました。またいざという時は、天井を支える吊り束(づか)を落とすしかけも作られていました。　さらに写真正面奥からわかるように段差があり、筋違いのからくり門としての役目も果たしています。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　　詰門を出るとそこが標高44.4mの場所に築かれた本丸になります。左手前が本丸御殿である懐徳館、そしてその奥が天守、右が納戸蔵になります。ただ本丸広場は思ったより広くはありません。

高知城懐徳館 美術館・博物館

　懐徳館に入ると、二ノ間・三ノ間・四ノ間と呼ばれる部屋が続き、他の間より一段高い藩主の御座所である上段ノ間と、警固する者がいる武者隠しを見ることができます。特に欄間が素晴らしく、武家の権威を象徴する建築様式を見ることができます。
　写真撮影が禁止と勘違いして写真は撮れませんでした。

高知城懐徳館 美術館・博物館

　次の納戸蔵には、かつて二ノ丸や三ノ丸に配されていた欄間や駕篭が展示されていて、他の人が写真を撮っていました。そこでやっと写真を撮ってもいいことがわかりました。他にも三菱財閥のロゴマ－クの基になった山内家の家紋なども展示されています。
　なお藩政時代に築かれた本丸御殿が現存しているのは高知城と川越城のみです。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　懐徳館と納戸蔵を見学したら、次は天守の1階に移動します。
天守の1階には、築城の様子や城下の様子を再現した模型が展示されています。それ以外にも、北東角には現存するものとしては全国唯一の忍び返しがありますが、内部からでは石落としと区別ができず気がつきませんでした。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　天守2階には、かつてあった二ノ丸御殿や三ノ丸御殿も見ることができる高知城全体の模型が展示されています。また高知城の歴史や建造について紹介したパネルの展示もあります。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　天守3階～5階は、藩主の歴史や説明、そして日本全国の城の写真などを飾ってあるだけです。特に5階は窓もなく物置として使用されていたようです。
　ただ写真の4階の窓からは、青銅製の鯱を見ることができました。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　6階最上階です。こちらには、廻縁・高欄が付けられていて、東西南北すべての方向の高知市街の風景を一望できます。ただ天守閣自体はそんなに広くはないです。
　なおここの天井だけは、懐徳館の上段ノ間と同じ格天井になっていました。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　最上階は、吹き抜ける風が心地よい空間です
南側の景色は県庁方面で、真ん中右側の屋上が緑の建物はたぶん県庁です。この方向は土佐湾方面なので海が見えると思ったのですが、間に小さい山が連なっているため桂浜など海は全くみえません。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　西側の景色です。眼下に本丸広場が見え、左側が黒鉄門、正面が西多聞、右側が廊下門になります。そして黒鉄門の奥が西の丸になり、奥の山並みが四国山地になります。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　北側です。手前が東多聞で真ん中が詰門になり、その先の広場が二ノ丸御殿跡になります。すなわち雨の時は、二ノ丸からは詰門→廊下門→東多聞→本丸御殿のル－トなら外を通らないため、雨にぬれないで登城できます。
　なお遠方は山ですが、高知城から北方面(瀬戸内海方面)を見ているので遠くは四国山地になります。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　最後は東側で、追手門方面です。高知最大の繁華街で、日曜市が行われる追手筋や帯屋町アーケードがあります。すなわちお酒の好きな人が集まるエリアです。
　今回は、高知城は東西南北全てを大小の山々に囲まれていて海は見えないことを再確認できました。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　下城は、藩主が儀式の際に出入りする黒鉄門を通るル－トです。黒鉄門をくぐり、石垣沿いを歩いて行くと、天守方向の城壁には横長の窓の物見窓(A)と、丸や三角の小さな穴が狭間(B)、そして張り出している部分が石落とし＆忍び返し(C)を見ることができます。
　この城は細部に色々な仕掛けが施されていました。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　さらに歩いて行くと、鉄門跡に到着。この階段を下りてゆけば追手門に行ける一般的なル－トです。　追手門から登城した場合は、左前に本丸が見えるので正面の登城する時に渡った詰門を超えれば本丸に行けるように思えます。ところがもし詰門に向かえば三方から矢と鉄砲の攻撃を受けますし、またここを突破できたとしてもその先は本丸から離れてゆきます。すなわち敵が詰門を抜けても、本丸に上がれない構造です。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　本来の登城のルートは、詰門手前の階段を上らずに右に進み、さらにその先の左の階段を上がれば二ノ丸に到着します。その際、詰門手前の階段を上がって後ろを振り向くと、外観4重(内部3層6階)の望楼型天守と美しいカーブを描く石垣の素晴らしい風景を見ることができます(写真)。
　

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　私は下城なので詰門手前の階段からは、追手門方向に下り行きます。すると目の前には「高知名物アイスクリン」のお店がありました。アイスクリンは、鶏卵、砂糖、脱脂粉乳、香料などが使われ、アイスクリームと違うのは卵が使われていて、油脂や乳化剤などはほとんど使われていません。そして食感はシャーベット感覚の氷菓子です。高知以外でも沖縄で見かけるアイスで、類似の秋田のババヘラや他の県のレインボ－やチリンチリンのルーツと言われています。　若い人は食べたことはないかもしれませんがぜひ一度食べてみて下さい、おいしいです。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　さらに下りてゆくと、2006年のNHK大河ドラマ『功名が辻』の主人公となった山内一豊の妻、千代と馬の銅像があります。　これについては、千代さんが持参金いわばへそくりを夫に差し出して駿馬を買い、これが馬揃えの際に信長の目に留まり、やがて土佐24万石の城主となる有名な逸話がモチーフとなっています。　　千代さんの像は、仲間由紀恵似です。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　後ろを振り返り石垣を見ると、石垣の至る所に石樋(いしどい：赤い矢印)という排水設備があります。これは、雨水が城内に設けられた水路を流れて石樋から排水される際、石垣内部に排水が入らないように、石垣から突出した造りになっているようです。場内には現在16か所確認されているので、探してみて下さい。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　最後の階段を下りると直ぐ横に、高知出身の「板垣退助」の像があります。土佐藩の藩士で、坂本龍馬とは親戚であったようです。
　なお板垣退助は、1953年～1974年まで100円紙幣の顔として知られていて、大変お世話になりました。また「板垣死すとも自由は死せず」と言う言葉でも知られています。

板垣退助銅像 名所・史跡

　板垣像からすぐの追手門は、高知城の大手(正面)にふさわしい、堂々とした構えを持っています。石垣の上に渡櫓を載せた櫓門で、鉄砲や矢で敵を射るための狭間や石落としを設けた門です。また扉は銅板に鋲を打ち込んだ、頑丈な造りでした。
　なお、ここ追手門から高知城の天守を眺めるのがベストです。
　10:08高知城をあとにし、ホテルに戻ります。高知城滞在は約1時間10分でした。

高知城 (高知公園) 名所・史跡

　10:20にホテルの駐車場を出発し、10:46に県道39号線沿いで県道23号と交差する信号1つ手前(東中町簡易郵便局付近)に到着。あれ！道路の分離帯に神社(神母神社)があります。鳥居もあり、横断歩道の真ん中から参道になっているようです。
ナニコレ珍百景に投稿できるかな？

　10:53 横浪黒潮ラインの竜の浜パーキングに到着。
この付近の土佐湾からが ホエ－ルウオッチングのスポットのようで、クル－ジング船が出ているようです。シ－ズンは4月末～10月末のようで、さらにイルカの群れにも会えるそうです。

　竜の浜パーキングから約1分の「明徳義塾中学校・高等学校 竜キャンパス」を通過し、横浪黒潮ラインをさらに約7分走っているとまた「明徳義塾中学校・高等学校」の看板を見つけました。高知の明徳義塾は有名なのでちょっと寄り道をして「明徳義塾中学校・高等学校 堂ノ浦キャンパス 」へ。近いと思ったのですが山の中で約5分(1.8km)かかりました。高校は校門までしか入れませんでしたが、横綱朝青龍が留学していた母校を見学できました。校門前の石碑には「清く、正しく、逞しく」と刻まれていました。たしかにこの山の中の寮生活は、たくましくなるでしょう。

　海抜 120～150ｍの尾根伝いを走っている横浪黒潮ラインに戻り、約1分で「帷子崎展望台駐車場」に到着。横浪黒潮ラインは、所々にちょっとだけ景色が良いところはあるのですが、一車線のため車を止めて見ることはできません。そのためここは数少ない景色を楽しむことができる場所です。さらに道を横切って雑木林の道を登ればさらに太平洋が一望できる展望台はあるのですが、この駐車場からの景色と大きく違わないので今回はパスです(前回は挑戦済み)。気になる方は頑張って上ってください。ただ前回は展望台への案内看板はなかったです。

横浪県立自然公園 帷子崎 公園・植物園

　駐車場から太平洋を見ると前には帷子崎(岬？)があり、右側(写真)は「池ノ浦」方向です。　左側はツヅラ崎方向になり、広い太平洋と複雑に入り組む海岸線を眺めることができます。両方を一度で見たい方は展望台へ。

横浪県立自然公園 帷子崎 公園・植物園

　帷子崎展望台駐車場から約8分(5km)走ると右側に「武市瑞山銅像駐車場」があります。そこには高さは 約3ｍの男前の武市半平太が太平洋に向かって立っていました。

武市半平太像 名所・史跡

　その駐車場からは横浪黒潮ライン越しに太平洋が見え、複雑に入り組んだ入江などの美しい海景色を眺められます。さらに遠くには足摺岬らしい姿もみることができましたが、横浪黒潮ラインの展望所からの景色はみんな同じような感じのなので、後で写真を見たら区別がつけにくかったです。

武市半平太像 名所・史跡

　武市半平太像から約6分(3.2km)で、浦ノ内湾入江の海上食堂「浮橋」に到着(11:40)。ほぼ横浪黒潮ライン沿いにあるので注意していればわかると思います。
　陸からは細い橋を渡る、イカダのお店です。内部は、テーブルの上にガスの焼き台が置かれています。料理は魚介・海鮮料理、特に貝類がメインで、予算は昼は3000円、夜は5000円前後のようで、一人ではやや入りにくい店です。次回二人以上で来た時に入るとして、今回はパスです。

浮橋 グルメ・レストラン

　浮橋から約15分(10km)ですが、10分程鍋焼きラ－メン店をチェックしていたため須崎の「須崎魚河岸 魚貴 須崎本店」に、12:12に到着。須崎は鍋焼きラ－メンも有名ですが前回食べているので、今回は地魚料理に挑戦です。
　店の雰囲気も良く、昼なら1500円前後で須崎の地魚がたべられるようです。

須崎魚河岸・魚貴 グルメ・レストラン

　店内は結構広く雰囲気も良く、2階にも席はありました。また１階の真ん中の台には、小さい生け簀と鮮魚が並べられたケースがありました。　混んでいる割には店員さんが少ないためか愛想はありませんでしたが、気配りがあり親切でした。

須崎魚河岸・魚貴 グルメ・レストラン

　昼は定食類が主流で、限定の海鮮ひつまぶし(1200円)や漁師の昼飯(地魚海鮮丼：900円)等が人気のようですが、私はそれらと同じように人気の、魚貴の全てが詰まっている「魚貴贅沢定食：1500円」を注文。

須崎魚河岸・魚貴 グルメ・レストラン

　魚貴贅沢定食は、刺し身(3種類)、天ぷら(エビや野菜)、ブリ、とんかつ、煮物、玉子焼き、つけもの、ごはん、味噌汁、写真にはないですが煮魚もありました。　地元の魚や野菜を、安くて美味しく堪能できて最高でした。

須崎魚河岸・魚貴 グルメ・レストラン

　それ以外にも、地元須崎のマルキョ－醤油(3種類：刺身、濃い口、濃い口の甘味)があり、九州風のやや甘い醤油や旨味のあるも醤油などを味わえました。須崎の食材+須崎の醤油+須崎の空気・水が一体となって、須崎の味になっていました。
　旅行はいいですね。

須崎魚河岸・魚貴 グルメ・レストラン

　12:54に魚貴を出発し、13:30道の駅あぐり窪川に到着(約31km)。大きい道の駅で、きれいなトイレに、観光案内所、四万十町の生産者さんが育てた素材やここで加工した商品があるお店などがありました。
　なお店は、地酒、お米、カツオ、しょうがコ－ナ－などがあり、お土産にもってこいです。

道の駅 あぐり窪川 道の駅

　隣りのレストランでは、四万十町のブランド豚を使った米豚丼や土佐はちきん地鶏を使ったラ－メン、カツオや四万十ポークと四万十鶏を使った四万十まるごと膳などがあり、30分ほど前に昼食を食べていなかったら間違いなくここで食べたはずです。

道の駅 あぐり窪川 道の駅

　生産者さんコーナ－では、新鮮野菜やくだものが色々あり、人気は四万十しょうが、とまと、文旦 、 小夏、四万十梨 、お餅 、お漬け物、みそのようです(多いです)。　それ以外にも、工芸品や四万十町の自然そのままの山野草もいいようです。

道の駅 あぐり窪川 道の駅

　一番気になったのが、手作りアイス「みるく工房」です。四万十川流域の酪農家から、搾りたての生乳を仕入れて作っているようで、約20種類のアイスを味わえます。 定番のフレッシュミルク 、ブルーベリー、緑茶、いちご 、チョコ、メロンなどに加え、塩ミルク、塩バニラ、生姜、仁井田米、四万十栗などの珍しいアイスも味わえます。生姜アイス・ソフトは美味しいかな？

道の駅 あぐり窪川 道の駅

　道の駅から約30分、14:10 海洋堂かっぱ館に到着。かっぱをモチ－フにした様々な作品が店内をはじめ、周りにいっぱい展示されています。

海洋堂かっぱ館 美術館・博物館

　また外にはかっぱ神社があり、周りには1000体以上の個性的なかっぱがいました。入館料は500円(ホビ－館との共通券は1200円)です。まあ面白かったのですが、爺はホビ－のフィギュアは嫌いではないですが、特に好きでもないので次へ。
　これが好きな人にはたまらないかな。

海洋堂かっぱ館 美術館・博物館

　かっぱ館から海洋堂 ホビー館四万十に行く途中の橋の親柱に、恐竜と四万十トッピ－(やなせたかし作)のモニュメント(フィギュア)があります。また橋の反対側にも恐竜とかっぱのモニュメントがありました。　ほとんど車が通らないところなので盗まれないかと心配です。

　かっぱ館からは約5分程度で海洋堂 ホビー館四万十に到着(実際は橋で時間を取り約10分)。フィギュアメ－カ－として世界屈指の造形技術を持つ、海洋堂のミュ－ジアムです。店内を覗いたら、店内には海洋堂の歴史が詰まったフィギュアといろいろなコレクションなどが展示されていました。

海洋堂ホビー館四万十 美術館・博物館

　ここは子供たちや若い人なら大興奮と思います。なおフィギュアはどちらかと言うと見て楽しむもの(鑑賞する物)ですが、プラモデル時代の爺でも素晴らしさはわかります。ただ私は自分で作るというプラモデルの方が好きですね。

海洋堂ホビー館四万十 美術館・博物館

　ホビー館は、最寄りの駅から約6kmで、公共交通機関で行くのは難しい山奥にあります。個人的には棚田があったりして大好きな場所ですが、はっきり言ってたいへんですよ。
　ホビー館から約１時間30分で佐田沈下橋そばにある駐車場に到着(16:10)。

　高知県西部を流れる四万十川は、日本最後の清流で日本三大清流の1つと言われています。そんな四万十川といえば、増水時に橋が水中に沈下する「沈下橋」です。その四万十川には47の沈下橋がかかっています。
　その中で佐田沈下橋は、四万十川最下流にあり、最長の沈下橋で、四万十川に観光に来たら必ず立ち寄る有名な橋です。またここは河口付近だけあって、川幅が広く見晴らしがいいです。　

佐田沈下橋 名所・史跡

　全長291mで幅約4mの橋は今でも生活道として利用され、他の橋より幅は広いため徒歩なら車のすれ違いもでき、ゆっくり見学ができます。
　今は川の流れは少なくて比較的穏やかでしたが、増水時は怖そうです。橋のたもとには川の水が少ないためか営業はしていない屋形船が停泊していました。
なお、橋から徒歩2分の県道340号線沿いに40台程駐車できる駐車場(無料)があるので便利です。

佐田沈下橋 名所・史跡

　佐田沈下橋から14分(約8km)で高瀬沈下橋に到着(16:37)。県道から沈下橋へ降りる手前に車が数台駐車できるスペースがあります。県道から橋までは約150ｍで、橋は230mと四万十川では3番目の長さです。

高瀬沈下橋 名所・史跡

　橋はやや狭く、大きな車が通ると歩いている人は川に落ちそうになります。そのため珍しく橋の中央が少し広くなっていて軽自動車ならすれ違うことができます。
　対岸から見ると、中央の橋脚だけが3本で他は2本になっていました。

高瀬沈下橋 名所・史跡

　高瀬沈下橋から26分(約18km)、橋脚の腐食で橋桁が無くなっている岩間沈下橋が見える場所に到着(17:10)。2017年11月から全面通行止めになっています。ただ2020年2月17日に橋桁はつながり、3月末に仮復旧する予定でしたが、新たな損傷が判明し4月25日現在開通はしていないそうです。　

岩間沈下橋 名所・史跡

　車は、国道441号線沿いの「岩間四万十茶屋：写真」に駐車すれば、橋までは約350ｍ(約4分)です。国道から橋までは、道は狭いので車はここに駐車してください。
　なおここには、岩間沈下橋を望む広場や木造平屋建ての直販所があり、 岩間遊覧船の乗り場でもあります。ただ岩間沈下橋の修復工事のため、遊覧船は営業していませんでした。

岩間沈下橋 名所・史跡

　昨年の10月16日では橋の入り口は閉鎖されていて橋には入れません。この時点で約2年間橋は通行止めです。

岩間沈下橋 名所・史跡

　岩間沈下橋は、大きく川が蛇行する場所にかかる全長120mの沈下橋で、本来ならば悠々と清流が流れ、青い空と山の緑が映し出される美しい景観を見ることができます。　今回は珍しい沈下橋を見ることができましたが、四万十川らしい風景と言われる岩間沈下橋が復活することを希望します。

岩間沈下橋 名所・史跡

　17:25に岩間四万十茶屋を出発し、約55分(約38ｋｍ)で、宇和島グランドに到着(18:20)。本来なら5～6分早く着くはずでしたが、ホテル到着直前に、祭りのみこしに遭遇し車を止められました。　ただ祭りといっても、宇和島市の伊吹八幡神社 秋祭りで、宇和島駅に近い地域だけのお祭りみたいです。
　大きい祭りもいいですが、地元の人や子供たちが威勢のよいかけ声と共に神輿をかつぐ祭りもいいものですね。偶然ですが、いいものを見させてもらいました。

宇和島駅 駅

　今日宿泊の宇和島グランドは、宇和島駅まで約3分、宇和島城登城口まで約7分、ア－ケ－ドがある商店街や大型ス－パ－まで3～5分と立地的には便利です。駐車場は無料で宿泊料も5000円以下とリーズナブルです。ただ大通りから通りが1本奥になるので見つけにくいことと、少し古さは感じられます。
　また前は、近くの国際ホテルの大浴場を使用できましたが、そのホテルが閉鎖され大浴場は使用できませんでした。

宇和島グランドホテル 宿・ホテル

　部屋は広くはないですが狭くもなく、きれいでしたがやはり古さは隠せません。寝心地は悪くはなかったです。

宇和島グランドホテル 宿・ホテル

　備品も一般的なものはそろっていましたが、できれば加湿器か空気清浄機が欲しかったです。
　フロントの人は皆さん親切でよかったです。

宇和島グランドホテル 宿・ホテル

　トイレは温水洗浄便座でよかったのですが、ユニットバスは古く、狭いところに温水洗浄便座を入れたためか、浴室はかなり狭かったです。水の量や温度は全く問題はありませんでした。
　地方の県庁所在地以外は、比較的ホテルが少ないため宿泊料金は高めになっています。そのためホテルの内容から考える料金は高めですが、宿泊料金は妥当と思われます。

宇和島グランドホテル 宿・ホテル

　夕食は宇和島鯛めしを食べに、ホテルから約3分で3年前まで宇和島にいた友人のお薦めの「旬膳 郷土膳 和日輔」へ。ここは一人でも入りやすく、お酒を飲まなければ3000円前後でいいのですが、お祭りのためか満員でした。店内はお祭り姿の人がけっこういました。

旬膳・郷土膳 和日輔 グルメ・レストラン

　あきらめてア－ケ－ド街を歩きましたがほとんどの店は閉まっていて、やっているのは飲み屋さんだけ。さらに食事ができそうなところがあってもお祭り姿の地元の方でいっぱいでした。祭りはいいのですが、食事ができるところを探すのは大変でした。

　そこでもう1つの友人のお薦め店「郷土料理 大衆割烹 ほづみ亭」へ。ホテルからは約2分の超有名店です。15分ほど前に店のそばを通った時は6名ほど並んでいましたが、今は2名になっていました。数名あきらめて他に行ったようです。

郷土料理 大衆割烹 ほづみ亭 グルメ・レストラン

　15分程待ってカウンタ－席があいて運よく入ることができました。テ－ブル席はできれば予約をしたほうがいいと思います。
　お店に入店するとカウンター席があり、奥にはテーブル席など色々なタイプの席があってかなり広く、2階には個室や座敷席があるそうです。

郷土料理 大衆割烹 ほづみ亭 グルメ・レストラン

　酒を飲まない爺一人なので、「宇和島鯛めし御膳：2500円」をお願いしました。内容は、丸ずし、野菜じゃこ天、鯛めし、ふか、天ぷら盛合せ、吸物、香物　で、さすが老舗名店は本当に美味しかったです。ただ料理の写真を撮るのを忘れ、途中で気づき写真を撮ろうとしましたが、皆さん楽しそうに食事をしていて写真を撮れる雰囲気ではありませんでした。
　女将さんかご主人かわかりませんが、お店の方は皆親切で居心地は良かったです。

郷土料理 大衆割烹 ほづみ亭 グルメ・レストラン

　写真は、翌朝の「ほづみ亭」です。なかなか趣があって、間違いなくお薦めのお店です。
1日目は180km、2日目も約190km移動し、今日はこれで終了です。

　3日目は宇和島城、宇和、大洲、内子、道後温泉を観光し、19:20に松山空港を出発します。

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