山口&島根の旅　3

2020/03/29 - 2020/03/29

青春18きっぷで行く「山口&島根の旅」。元々は二週間前に山口県宇部市で開催される「くすのきカントリーマラソン」に出場してその前後で旅する予定だったのですが、コロナウィルス騒動で中止になったため、その代替となる旅です。元々予約していた宿を利用しての旅も考えたのですが、２月下旬に学校への休校要請が発表されたため、さすがにその時期の旅行はよろしくないなーと思い一旦延期。諸般の事情（青春18きっぷが５回分）もあり、実家に戻る（＋プチ旅）のと今回の旅行とを行くかどうか自体迷っていたのですが、3月上旬位にちょっとだけ持ち直したと思い、両方合わせて実行を決断。

一応、観光客少ないややマイナーなオープンエアのスポットを狙って、事前に施設自体が空いているかどうかもチェックして、体調管理、衛生管理も徹底して臨んだ旅でした。

そして今回の旅で、全都道府県庁所在地宿泊の46番目のピース山口県山口市を埋めました。残るは群馬県前橋市だけです。

ご存知の通り、例の魔の三連休でウィルス感染のニュースが毎日のように流れ、外出自粛要請も出され始めました。とはいっても、地元はいわゆる都市部ですが、普段いるのはいわゆる地方なので、そこまでは極端には気にしていなかったです。

昔から基本的に、自粛とか嫌いだし、同調圧力とか苦手だし嫌いでした。自然災害などで世の中が暗くなると、そういう時こそ旅して、そのスポットにお金を落とすことで元気になれる、というコンセプトでした旅もあります。東日本震災以降特に顕著でした。

でも一方で、都市部でウィルス感染者が増えている中、感染者のほとんど出ていないスポットに人が集中していることに対して、恐怖を感じている人も増えていることも最近知りました。特に医療設備の弱い離島辺りは心配という声も増えているみたいです。

当分は海外旅行行くことは難しいので、暫くは普段からあまり行けない国内の離島とか僻地と思っていたのですが、離島医療云々の話を聞かされると、さすがに考えてしまいます。ネトウヨとか大の苦手で、旅して感染みたいなのをボロクソに言っているコメントを見ると正直気分も悪いのですが、でもそういった意見も全く的を得ていないとも思えないです。

ざっくりですが、一万分の一くらいの確率だと思います、自身が感染するのは。自分自身が凶器になる可能性がある、なんて考えると気分的にあまり落ち着けません。この文章を書いている時点で報道されている感染者数と、日本の人口と、隠れ感染者から、なんとなくそれくらいだと。とはいっても、その万が一を考えると、どんなに注意をしても、気分的に落ち着けなくなってしまいます。実際に志村けんさんが亡くなったのは、今回の旅の最終日でした。

私自身、メンタルは繊細ですが、身体的には比較的健康だと思っています。それは、適宜息抜きで旅することによって、心と体のバランスを上手くとっているんだと思います。

一人の時間が長かったので、電車に揺られながら色々な事を考えました。ここまで葛藤を感じた旅もなかったです。別に誰かに何かを言われたわけではありません。心無い言葉を浴びさせられたわけでもありません。でも今までとは違った不安を抱えながら旅しても、楽しい気分になれないというのも事実です。

この先、どうやって心と体のバランスをとっていけばいいのでしょうか。

決定ではないですが、しばらくは今のスタイルの旅を休止するかもしれません。もしかしたらこれが、最後の旅行記になるかもしれません。もちろんそうはしたくないですし、そうならない世界になって欲しいですが。

なので、元々は二部構成予定でしたが、四部構成にしました。

3/28（土）
04:49　福井
05:30/05:35　敦賀
09:30/09:32　相生（←恒例　相生ダッシュ　笑）
10:38/10:49　岡山
11:48/12:12　福山（ダイヤ乱れによるスケジュール変更）
12:40/12:53　糸崎
14:49/15:03　宮島口
15:24/16:04　岩国
17:10/17:47　錦町
18:52/19:15　岩国
21:16/21:35　新山口
21:58　山口

3/29（日）
14:02　山口
15:17/16:56　津和野
17:46/19:32　益田
22:37　松江

3/30（月）
08:35　松江
09:00/09/03　安来
09:26　市立病院前
12:01　月山入口
12:36/12:44　安来
12:53/13:41　米子
15:54/15:55　新見
17:22/18:00　岡山
19:25/19:26　姫路
22:10/22:18　長浜
22:55/23:17　敦賀　特急しらさぎ65号
23:50　福井

エリア 津和野(島根)

一時間ほどで津和野駅に到着。一応大学生時代にも来ているので20年ぶりくらいです。

津和野駅 駅

駅前にはSLが。

津和野駅 駅

駅前の貸自転車屋「かまい」にて自転車を借りる。二時間で500円。

貸自転車かまい 乗り物

今年は暖冬ということもあり、全国的に桜の開花が例年よりも早めです。

元々津和野での滞在時間が一時間半ちょっとしかないこともあり、必死に自転車こいでリフト乗り場に到着。この時点で15時半。係員のおじさんに、津和野城に行かれるのであればリフトの終了時間に間に合わない可能性もあるし、登山道が途中通行止めになっていてリフトが止まったら最悪帰れなくなるから辞めた方がいいと言われたものの、何とかダッシュで行って戻ってきますと伝えて乗ることに。

津和野城跡観光リフト 乗り物

さすがに不安でしたが、健脚だと思うので、何とかなるかと。とはいっても、途中で転んで足挫いて倒れこんだらどうしよう、という不安も頭によぎる。

津和野城跡観光リフト 乗り物

リフト終点に到着、早速散策開始。

途中、工事中のため出丸には行けず、本丸に仮通路で向かいます。

ようやく本丸の麓に到着。

津和野城跡 名所・史跡

鎌倉時代に標高367mの山上に築城され、最初は吉見氏の城でした。江戸時代になり、坂崎氏一代を経て、明治維新まで亀井氏の居城でした。現在では石垣のみが残ります。

津和野城跡 名所・史跡

城郭建造物は何もないが、全曲輪（くるわ）の石垣はほぼ完全な形で保存されている。日本百名城のうちの一つです。

津和野城跡 名所・史跡

頂上からの景色は素晴らしい。

津和野城跡 名所・史跡

（津和野城から）

津和野城跡 名所・史跡

（記念の一枚、逆光ですが一応来城の証拠に）

津和野城跡 名所・史跡

ダッシュでリフト乗り場に戻ります。16:10頃、リフト乗り場に到着。リフトの営業時間が16:20までだったので、かなり駆け足でしたがセーフです。もちろん私が最後の客でした。

森鴎外記念館、時間もなかったのでパス。

森鴎外記念館 美術館・博物館

森鴎外旧宅、もちろんあの有名な森鴎外です。

森鴎外旧宅 名所・史跡

（記念の一枚）

森鴎外旧宅 名所・史跡

そういえば以前津和野に来た時に、ここでSLの写真撮ったなーと思いだします。汽笛が鳴って、ダッシュで走りました。本当であればSLやまぐち号の運転日だったのですが、コロナウィルス騒動で運休です。

殿町通り、なまこ壁と石畳が続くメインストリートです。

殿町掘割 名所・史跡

堀には錦鯉が泳いでいます。

殿町掘割 名所・史跡

津和野町役場津和野庁舎。最近まで現役の町役場だったのですが、お隣の日原町と合併し、名前は津和野町のままですが庁舎は旧日原町役場を津和野町役場として使用し、こちらは津和野庁舎になっています。

全国的に有名な津和野の名前を引き継ぎ、町役場は日原町庁舎を使用、これって日光と同じパターンです。日光市も周辺市町村と合併した際に、全国的に有名な日光の名前を引き継ぎ、市役所は元の今市市役所庁舎を使用しています。

津和野町役場津和野庁舎 名所・史跡

津和野カトリック教会、昭和6年に建てられたゴシック風教会。隣には乙女峠展示室があります。乙女峠は江戸末期から明治初期のキリシタン摘発事件、浦上四番崩れの舞台です。遠藤周作「女の一生」で描かれていたと思います。私こう見えて、中高一貫のカトリック系男子校に通っていたので、課題図書で読んだ記憶があります。結構キリスト系系の日本文学読みました。（あと、三浦綾子とか）

津和野カトリック教会 寺・神社・教会

フォトジェニックな内部。

津和野カトリック教会 寺・神社・教会

さすがに観光客少なかったですね。自転車を返して駅に向かいます。

和菓子処 三松堂 津和野本店 グルメ・レストラン

津和野駅に戻り、益田行きに乗り込む。三松堂で購入したふくしろとむしどらを食べてみる。

益田駅に到着、一応空港もある島根県西部の主要都市です。とはいっても、島根県西部（石見地方）は人口が少なくて田舎です。

益田駅 駅

とは思っていたのですが、駅前のカフェが休業。こんな地方都市なのにとちょっとびっくりです。他にも石見神楽の公演も4月下旬まで中止になっています。訪問時、島根県はコロナウィルス感染者ゼロだったのですが、田舎だし人の往来少ないしと思っていたのですが、とにかく感染者出さないために気合が入っています。それを考えると福井県は緩いかも。

駅前の餃子の王将で夕食。

益田から快速列車で三時間かけて松江に移動。三時間って、、、島根とにかく横長です。駅前のアーバンホテルへ。

松江アーバンホテル 宿・ホテル

松江アーバンホテルキュービックルーム、ホテル内にカプセルルームのフロアがあります。よく考えたら、松江宍道湖温泉にある松江ニューアーバンホテルに以前行った事を思い出しました。朝食ビュッフェ付きで予約したものの、急に親戚が亡くなって朝一番の飛行機に変更したので、食べれなかった事を思い出します。

松江アーバンホテルキュービックルーム 宿・ホテル

この旅行記へのコメント （2）

• fuzzさん 2020/09/01 16:05:32

  予定が狂ったコロナの年

  Miyatanさん、こんにちは。
  
  今年は予定してた事が色々と狂っちゃった年ですね。
  オリンピックも、各学校の卒業式や入学式。
  この生活にだんだんと馴れて、文句もでなくなりました。
  いずれ、おさまるのかと期待してますが・・・
  マスク生活だけは何とかならないのかな～
  日本人はそうでなくても普段からマスクをしてる人が多い国ですが、さすがに不気味。
  この暑い最中も・・・
  自由だった事を自由とさえ思わずに暮らしていた穏やかな昨年までが恋しいです。
  とかなんとか言いつつ、来月は北海道へ行きます。
  やはり感染予防グッズと共に。
  
  fuzz

  Miyatanさん からの返信 2020/09/02 08:20:29

  RE: 予定が狂ったコロナの年

  fuzzさん、おはようございます。
  
  本当、コロナに狂わされた一年ですよね。オリンピック、、、見事に貧乏くじを引いてしまいました。総理もオリンピックを花道にくらい考えていたのかもしれませんけどね。
  
  学生さんも可哀そうですね。卒業旅行に行けなかったり、行った先で感染して叩かれたり。新入生も希望を胸に抱いて入学しても学校行けなかったりですからね。
  
  普段は人の少ない地方都市での生活なので、ソーシャルディスタンスも取れるので、自転車乗っている際はマスク外していますね。さすがに暑いです。
  
  日本人は割と普段からマスクしている人が多いので、国民の意識で比較的抑えていると思います。
  
  今旅したら、割引切符も多くて、宿も取りやすくて、どこに行ってもすいていて、なんですけど、去年までのあたりまえの日常が懐かしいです。いつになったら戻れるのかなという感じです。
  
  北海道は先月行きました。今週末九州の予定なんですけど、台風接近中のため、中止になりそうな気配です。
  
  Miyatan