2019/04/28 - 2019/04/28
28位(同エリア125件中)
まりも母さん
年に数回は訪れる 渡良瀬遊水地
目的はほとんど、探鳥です。双眼鏡とカメラを持って、主に歩くのは寒い時期です。
今回は、ヨシ焼きが終わり、去ってしまった冬鳥の代わりに見られる鳥を探しに来てみました。
相手は、野生生物 会えるか否かは行ってみないとわかりません。
が、この日は、珍しい鳥、私たちには初めて見る鳥にも会うことができ 楽しい一日となりました。
最近 人気だという「三県堺」もチェックしてきましたよ。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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-
天気の良い日曜日 自宅から渡良瀬遊水地へ向かう すでに通い慣れた道からは、冠雪の富士山が よーく見えます。
春先は霞がかかって見えにくい日も多いけど、今日はバッチリ!
美しい富士山が見えると なんだか得した気分です。
渡良瀬遊水地の見える土手からの眺めです。 -
男体山も見えます(右側)左の白く雪を被ったのは日光白根山でしょう。
雪が解けると、どれがそうなのか判り難くなる山ですが、
関東以北最高峰の山なので、雪が多く、冠雪の季節は認識し易いです。
日光白根山の雪を見ると、あの更に向こうの尾瀬は、まだまだ深い雪の中なんだろうなぁ、と
初夏の美しい尾瀬の景色を思い出します。 -
鷹が飛んでいくのも見えました。
オオタカでしょうか?
今日 まず会えたのが「タカ」と言うのもなんとなくラッキーな感じがします。
どんな鳥に出会えるか?どんな景色が見られるか?
楽しみな一日の始まりです。 -
渡良瀬遊水地が見えるあたり、この看板があります。
ハート形の谷中湖をバックに チュウヒというタカの仲間のイラストが。
ここ渡良瀬遊水地には冬鳥として飛来します。 狩りをし 広大なヨシ原をねぐらにする為
冬は良く見る事ができます。
もう、チュウヒは去ってしまいましたが、今日はどんな鳥に会えるでしょうか? -
遊水地内に行く前に すぐ脇にある「道の駅 かぞわたらせ」へ寄ってみます。
この道の駅 以前は「きたかわべ」という名前でしたが、
つい先日の4月19日 リニューアルオープンし、名前も「かぞわたらせ」に変わりました。
以前より食堂メニューが増え、パン屋さんもできました。
展望台は以前からありましたが、1階に売店も出来ていました。
道の駅かぞわたらせ webサイト
https://www.kazo-watarase-michinoeki.com/ -
売店を覗いて、展望台へあがってみます。
今日は天気が良いので、ここからも 富士山はもちろん 日光連山、赤城山など 遠くの山々も良く見えました。
そんな展望台から見える 最近話題のポイント。
あ~ あそこだな~。人が何人か居ますね。
平地では珍しい、三県の境界が集まったポイントがあるのです。
せっかくなので、そこまで歩いて行ってみることにしました。
展望台の裏手から階段を下りて、行かれる道があります。 -
民家や田んぼの脇道を5分ほど歩き、着いたその場所はこんな所でした。
ベンチと説明版、三県を示す看板もあります。
右の端にさっき登った道の駅の展望台が見えます。 -
田んぼの脇、細い水路に隔てられた三県 埼玉県・群馬県・栃木県の境界。
国内には他にも三県境となる場所は結構多くあるそうなのですが、
そのほとんどは山中で、他は川の中とか、容易に見たり近づける場所ではないそうです。
ここは、唯一平地にある「三県境点」であり、簡単にアクセスできるって言う事で、
最近、このように整備され、観光スポットとしてプッシュされちゃってる訳です。 -
ここに手足を広げてタッチすれば、「私は今三県同時に存在している」と言う事になるって事か。
が、失敗すると 細いけど、用水路らしき溝に落ちたりする訳で、はしゃぐのもほどほどに。
ご親切にスマホを置く台も設置されていたりして、
SNSの宣伝効果を狙っている感ありありな場所となっておりました。 -
この解説版によると、渡良瀬遊水地が作られる事によって渡良瀬川と谷田川の流れが変更されたり、埋め立てられたりして、三県境が判らなくなってしまったが、近年調査の結果この場所に三県境を確認した、と言う事のようです。
ちなみに、茨城県もここからさほど離れていない場所に県境があるのです。
渡良瀬川の中に 茨城県・栃木県・埼玉県の三県境はあるけど、群馬県には接していない。
ここに茨城県の県境も加わっていたら唯一の四県境だったのにねぇ。(って何が惜しいのか??) -
展望台建物に戻ります。
建物の看板にはまだ「きたかわべ」って書かれています。
急に名称が変わっちゃうと、違う場所なのかと思われちゃうからかしらね? -
次に向かったのは遊水地ではなくて~ 雀神社。
大きな木もある遊水地に近い神社です。
ご神木の大欅はすごい迫力のある木。
元々は別の二本だった欅が、育つうちに合体して 下がくっついてしまっています。
なので、「夫婦欅」と呼ばれるそう。 -
境内には赤ちゃんのお宮参りらしいご家族が。
この境内でもフクロウが見られることがあるそうで 探してみましたが、見つからなかったですね。
他に、数人 バーダーの方も居ましたが、今日は、見つからないと言ってました。 -
神社裏の土手にあがると、渡良瀬川の河川敷にあるゴルフ場がよく見えます。
その向こうに まだ富士山がクッキリと。
大型連休中だから、ゴルファーもたくさん来られているようです。 -
次にやってきたのは、フクロウ見るなら、やっぱ、ここかなぁ~?と言う有名神社。野木神社
到着する前から、人だかりが見えて、あ~ やっぱ、居るんだな。と 判ります。
ここにも大きな木が沢山。 -
毎年春先に フクロウがここで子育てするのが有名です。
境内にはたくさんのフクロウの置物もあり、
野鳥や写真の愛好家が撮ったかわいいフクロウ雛の写真も展示してあったりします。
フクロウモチーフのお守りも売られていましたよ。 -
自分で探すまでもなく、すでにカメラのレンズを向けた人が何人も並んでいます。
しかし、フクロウは たか~い木の上の方、葉っぱが茂った中に居るので、パッと見ても判りません。
どこかな~と、キョロキョロしていると、先客のおじ様方が居場所を教えてくれます。
こうして写真に撮ると よーく見えるようですが、
ちょっと立ち位置を横にずらせば葉っぱの中になっちゃうし、じっとしてあまり動かないので、
昼間のフクロウは見つけにくいのですよ。 -
フクロウは、渡り鳥ではないので、一年中見られる鳥ではありますが、
夜行性である事、昼間は木の葉っぱの陰などでじっとしている為
めったに姿は見られません。
春から初夏の子育てシーズンは巣穴の近くに居ることが多く、比較的観察しやすいのです。
ここでは、そんなフクロウを見たい、という人の為に 観察用の望遠鏡もセットされていて、
覗けば、フクロウの姿をアップで見られるようになっていました。 -
皆で見ているうちに日の当たる位置が変わって 新緑の緑が明るくなってきました。
木漏れ日がちょっと当たるフクロウはまぶしそう。
やさしい顔のフクロウは 「福」や「不苦労」の文字があてられ、縁起物モチーフにも多く使われ人気がありますね。
フワフワの産毛の雛は愛くるしく、本当は雛が見たかったのですが、
雛が見られるのは巣立ち直後だけなので、難しいです。
仕事をしていると、毎日通えないので、まぁいつか見られる事を願います。
フクロウは、何度か見たことはありましたが、やはり、会えればとてもうれしい鳥です。
こんな顔で穏やかそうですけど、猛禽類で、ネズミは丸飲みしちゃうし、羽を広げれば1mは優にある結構大きな鳥なんですよ。
フクロウはじっくり観察できたので、再び移動します。 -
次にやってきたのは、本来の目的地 渡良瀬遊水地
平成31年度のヨシ焼きは3月16日に実施されたようです。
ヨシ焼きが行われると、枯れたヨシの地上部分が焼き払われ、数週間後には 新たな緑の芽が伸びて草原の景色に。
今日は、ヨシ焼き後6週間。黒く焼けた地面はすでに緑の草原に変わりつつありました。 -
ヨシだけではなく、色々な植物が芽吹いて来ます。
ヨシ焼きは 害虫駆除 樹林化の抑制 ヨシの質の保全 背の低い植物の保護にもなるなど 環境保全の為に必要なのだそうです。 -
そんなアフターヨシ焼きの渡良瀬遊水地は、冬、探鳥に来た時の景色と全く違うのです。
枯れた背の高いヨシはほとんどなくなり、緑の短い草の草原。
見通しも良くなっています。
北ゲートから入り、車を停め「体験活動センターわたらせ」に寄ってから徒歩で鳥を探します。 -
足元を見ると小さな花が咲いています。
ムラサキサギゴケでしょうか? -
実が生らないオヘビイチゴ
実が出来ないから、雄のヘビイチゴという意味の名前だそう。 -
カラスノエンドウにはチョウチョも来ていました。
昆虫は・・・どうも苦手で名前もなにもさっぱりわからん。 -
今シーズン初のオオヨシキリの鳴き声も聞こえました。
まだ、ヨシが伸びていないから、木の枝にとまって大声で鳴いていましたよ。
すると、オオヨシキリじゃない鳥も発見!
なんだか、派手な羽色の鳥です。
これは、初見の鳥。「コムクドリ」でした!
冬はフィリピンなど東南アジアに居て、夏 北海道以北へ繁殖に渡っていくそう。
その移動の途中に本州でも見られる事があるそうです。 -
初めに見つけた一羽が飛んでしまったので、飛んで行った方向へ戻ると・・・
今度は 木に群れでいました。
ノーチェックの鳥だったので、姿を良く知りませんでしたが、
先ほど 体験活動センターで写真を見ていたので、すぐに「コムクドリ」と判別できました。
普段良く見る野鳥図鑑には載っていない鳥だったので、あまり知らなかったのです。
そんな、特別珍しくはないけど、探さないと見つからないような鳥はまだまだ沢山いますからねぇ。 -
後からやってきたバーダーさんに、「コムクドリ居ますよ」と教えると、
その方は「さっき、あっちの方でレンジャクを見たので、飛んで行った方へ来てみた」のだそう。
「レンジャクもいたのですか」なんて話していると・・・
コムクドリのとまっている木の中に混ざっているのは、
ヒレンジャクでしたー!
頭と尾羽に赤い所のあるヒレンジャク。
黄色の「キレンジャク」も居るのですが、この群れは全部ヒレンジャクでした。 -
これまた、移動途中のヒレンジャクでしょう。
美しい姿から人気のある鳥ですが、果実みたいに当たり年とダメな年があって、見られたり見られなかったり。
私たちもまだ1回しか見たことありません。
そんな、私たちにはかなりレアな鳥さんに、思いがけず会えちゃうなんて~~。 -
午後の早目の時間ではありますが、
見つけた場所が逆光に近い木の中で、写真撮影には条件が悪く、きれいな写真は撮れませんでした。
それでも、ヒレンジャクの群れに出会えただけで、大ラッキー!
ダンナと、もう一人のバーダーさんと30分ちょっとコムクドリとヒレンジャクの観察と写真撮影を楽しめました。
今日は、天気の良い中 珍しい鳥が何種も見られた充実の一日でした。
来れば出会えるという保証は全くない探鳥。ボウズに近い残念な日もありますが、
今日のように 初見の鳥、めったに会えない鳥を見る事ができるととてもうれしいです。
春真っ盛りの気持ちの良い季節 バードウォッチングはとても楽しかったです。
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