2019/12/28 - 2020/01/04
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ミズ旅撮る人さん
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2020年元日。松山で新年を迎え、松山空港で「蛇口からポンジュース」を
体験して来ました。
その後、大洲の町と大洲城を散策して、更に南下。
意外と愛媛県は南北にも長くて、四国の南西端まで来てしまいました。
ここに突き出た半島が船越半島で、夕暮れ迫る中、ひたすら西を目指しました。
半島の突端には高茂岬という夕日の名所がありますが、
今回の目的地はその手前にある外泊(そとどまり)という集落です。
「日本の美しいむら農林水産大臣賞」に認定された特徴ある集落です。
強い北風を防ぐために、どの家も高い石垣に囲まれて、
細かく区切られた要塞のように見えます。
日が短い正月の夕暮れに、無理矢理足を延ばして訪れました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
愛媛県と言えば「愛媛みかん」。
そのマスコットが「みきゃん」です。
なんと車のナンバープレートにも登場していました。 -
ここは松山空港です。その売店のショーケースにも「みきゃん」が。
松山空港 空港
-
聞いたことがありませんか?松山空港では、蛇口をひねると
「ポンジュース」が出て来るという話を。
どうやら、都市伝説だったようですが、
それを実際に作ってみたのがこれです。
会社が違うのでこれは「ポンジュース」ではありません。 -
隣のカウンターで、350円を支払ってコップを買います。
後は自分で蛇口をひねって、コップに入れるだけ。
蓋とストローはくれます。 -
空港内にはこんなオブジェもありました。
-
ついでに、数日前に訪れた高松空港です。
高松空港にも用は無かったんですが、これのために寄りました。高松空港 空港
-
香川県はうどん県です。
そこで空港の2階にある売店の前には
「うどんだし」が用意されています。
実はこれは第2段。「冷や出汁」の方です。
コップを持って、蛇口から出すだけ。
出汁を提供しているメーカーは複数あるので、
どこの出汁になるかは運次第。 -
今回は「山田屋」の出汁で、これがたいへん美味しかったです。
即、土産物店で買い込みました。試飲が出来るっていいですね。 -
こちらが第一弾。温かい出汁が出て来ます。
2階のファミリーマートの前を通過した角を
窓の方向に曲がって突き当たります。
場所が完全に死角にある上に、窓を背にした逆光で、
しかも全然目立たない。
商売人がプロデュースするものとは、こうも違うものでしょうか。 -
まさかのシンクでの提供です。ぬるい感じの出汁が出て来ます。
しかし、個人的に、かつお出汁が好きなので、
こちらは口に合いませんでした。
完全に好みの問題です。 -
さて、松山から大洲城を経て、宇和島を通過し、
愛媛県の南端部愛南町まで来ました。
「道の駅みしょうMIC」の先で県道34号線に入り、
船越半島を西に向かいます。
この途上に「紫電改展示室」があります。
明日はそこに行きたいので、近くの宿毛に宿をとりました。
今は通過します。 -
外泊(そとどまり)に着きました。小さな小さな集落です。
ほとんど、見えている部分がすべてというような集落で、
1900年代の終わりには過疎化が進み、
荒れて朽ちて失われようとする場所でした。 -
しかし、外泊は「日本の美しいむら農林水産大臣賞」に認定され、
2007(平成19)年には、古都保存財団の
「美しい日本の歴史的風土100選」にも選ばれました。 -
それは、ひとえにこの高く積まれた石垣故(ゆえ)なのです。
-
メインストリートを上って行きます。
外泊で一番太い道がこれです。
車は途中までは上がれますが、住民専用なので、
観光客は下の県道沿いに駐車して、徒歩で上がって行きます。 -
過疎化が進み、朽ちて行こうとしていた外泊が、
石垣や家屋、歩道などを整備して
「石垣の里ミュージアム」として蘇りました。
そのため、こんなにも半島の先端にありながら、
町並みは意外なほど綺麗です。 -
メインストリートの左側には1~2軒の家しかなく、
その先はまた石垣を積んで畑が設けられています。 -
右側は、集落の中心部に向けて長い通路が造られています。
-
メインストリートで車が入って来られるのはここまで。
ほぼUターンすることが出来るのかという狭さです。
右に小道があり、小さな看板に「だんだん館→」と書いてあります。
観光客向けに古民家で食事などを供する施設があります。
営業時間:午前8時30分から午後5時まで
定休日:毎週火曜日 -
だんだん館への道です。こちらには後で行きます。
-
メインストリートが狭くなります。左側の2階屋は民宿のようです。
石垣の道を歩く時、住民たちは踏む石を決めていたのだとか。
かなり急な坂道ですから、足元を見ながら歩いたんでしょうね。 -
水路が現れました。
メインストリートが狭くなったのはこれのせいですね。 -
外泊は、幕末の頃、手前にある中泊地区の人口が増加したため、
次男三男を分家・移住させて開墾した集落と言われています。
中泊に隣接する入り江の谷を埋めて水路を確保し屋敷地を造成しました。
完成したのは1879(明治12)年頃でした。
その水路が、これなんですね。 -
左手の斜面に造成された畑を見に来ました。
下部は新しく補強されています。
かつては上段の林もみんな段々畑だったそうです。 -
既に畑を耕作する人はいないらしく、草茫々でした。
-
メインストリートに戻りました。頭の上まで石垣があります。
愛媛県南宇和郡愛南町外泊はほぼ真北に開けた集落のため、
外洋からの強風や塩害から家屋を守るために
強大な石垣が造られたと言われています。
それが特徴ある町並みとなり「石垣ミュージアム」となりました。 -
とっぷり日が暮れて、住民の姿は皆無ですが、
猫が一匹、不審者の検分に現れました。
もう、肉眼では全体を見渡せないほど暗くなっています。 -
坂の途中から振り返ると、海が見えました。
船越半島の先には鹿島という無人島があります。
夏になると半島の付け根の瀬ノ浜から1時間ごとに船が出ます。
海水浴やダイビング、頭から潜水帽を被って歩く
シーウォーカーなどが出来ます。
キャンプも出来るそうです。
かつては、外泊の港にも寄港したようですが、
今は直行便になっています。
鹿島のレストハウスは2018年の台風で半壊してしまったそうです。
こうした被害を防ぐために、外泊の石垣はあるのですね。 -
見上げる石垣の上には、建物のない個所が散見されます。
既に家を解体し、集落を去って行ったところもあるようです。 -
畑に向かう石の階段です。温かい季節なら何か植わっているのかな?
写真には写っていますが、本当はもう石垣くらいしか
目では見えないんです。
画像が荒くて、見苦しいですが、ご甘受願います。 -
ゼラニウムの花が薄暗がりに色を添えます。
本当に見事な石垣です。その維持管理の手間は如何ばかりか。 -
ここから更に急坂になって、一段下の家の屋根が
上の家の下に見えるようになります。
こういう場所は写真で見るより、実際に歩くのがおもしろいですね。 -
外泊の最深部にある民宿「石垣荘」。
窓からは豊後水道に連なる海が一望できます。 -
水路の起点です。こんなに急傾斜で一直線に水を落としてしまって、
大丈夫なのかと素人は考えてしまうのですが、
上手い仕掛けがあって、各畑や家々に給水されているのでしょうね。
かつては、女性たちはここで洗濯をし、
井戸端会議が盛んだったそうです。 -
最深部の畑側です。確かに、下の家の屋根は、
上の家より完全に下になってしまっています。
山の中だと、こうした傾斜地の集落は南向きに造られますが、
海に面した場所だと、良港があれば、そこに集落が出来るんですね。 -
ここから中央部へ、更に階段が続きます。
既に家屋は無くなっていますが、とことん行ってみましょう。 -
足元が良く見えなくて、おっかなびっくり歩いているというのに、
カメラってすごいなあ。
下で見上げるだけでは、こんなすごい石垣は見えません。
やはりここまで上って来なくては。 -
「石垣荘」と同じ目線の高さに来ました。海が広がっています。
気持ちいい眺めだなあ。
お向かいに見えているのは、途中で分岐した船越半島の一部です。
四国本体は右方向になります。 -
畑の一番上。いよいよ狭くなって、耕作するのがたいへんそう。
それでも石垣を作って畑を増やす必要があったんですね。
すぐ隣が高知県で、気候は暖かいのだと思います。
どんな暮らしだったのでしょうか。
県道を少し行くと「宇和海自然ふれあい館」があります。
そこへ行けば資料などがあるのかもしれません。
(時間が遅くて行かれませんでした) -
南国らしいアロエの花が咲いていました。
-
ここで石垣も終わりました。そろそろ引き返します。
-
最深部からの眺めはさすがに最高です。
出来ればもう少し明るい時に見たかったな。 -
イチオシ
水路の基点から見ています。
やはり南向きだったら、まだあのように明るかったんでしょうね。 -
家屋のなくなった石垣の敷地に入ってみました。
土台だけが土の上に残り、道具置き場になっていました。 -
その敷地の突端からの眺めです。港が一望できます。
かつて漁業が盛んだった外泊では、
家に残った女性たちが、海の様子を見られるように、
海に向けて台所を設置したのだそうです。
そして、窓を遮る石垣には「海賊窓」と呼ばれる開口部が
造られていたそうです。
それも見たかったのですが、残念ながら日没で見えなくなりました。 -
最上部の家に明かりが灯っています。
住民を見掛けなかったので、明かりが点いていて、
ちょっとほっとしました。 -
小さな街灯がこんなにもありがたいなんて。
-
足元の歩道が綺麗に整備されているので、歩きやすいです。
きっと昔は、ゴツゴツの石畳だったんでしょうね。 -
徘徊癖はまだウズウズしているのですが、如何せん、もう見えない・・・
諦めて降りて行きます。 -
「だんだん館」です。
休憩所になっていて、喫茶・軽食がとれます。
要予約で郷土料理も食べられるそうです。
17時で終わりです。
今日は時間もそうですが、元日なのでもちろん開いていません。 -
イチオシ
「だんだん館」のそばには「七蔵垣」と呼ばれる石垣があります。
七蔵さんが17歳で造った外泊で最高の石垣なのだそうです。
どれだったんだろう・・・ひょっとしてこれ? -
外泊の西側から撮っています。
狭い外泊ですが、見える風景は結構変わります。
メインストリートは南北にあるので、
どこか横道で西側にも行ってみてください。 -
降りて行く道はほぼ3本しかないので、迷うことはありません。
どれも県道に出ます。 -
但し、このような時間はお勧めできません。
写真ではよく見えますが、実際にはほぼ真っ暗で
足元の階段もよくわかりません。 -
外泊の詳細は、愛南町のHPで見ることが出来ます。
石垣の里の絵地図もあるので、参考にしてください。
https://www.town.ainan.ehime.jp/kanko/sightseeing/zekkei/ishigakinosato.html
今回はここまで。
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