HATAGO遊湯にひきこもる＆うみたまごで大興奮！【別府亀川イマドキ湯治その２】

2020/02/08 - 2020/02/09

　あれやこれやで外出が難しかった長男も、もう１歳４ヶ月。遅れていた予防接種もほぼ追いついたので、はじめての純粋な列車旅行に出ることにしました。目的地は、別府・亀川温泉！
　亀川温泉のイマドキの湯治宿でのんびり過ごし、翌日は うみたまごと大分駅ビルで楽しく遊んで帰路につきました。

エリア 別府温泉(大分)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

　今晩の宿は、亀川駅から旧国道を徒歩で３分。ロードサイドにある、HATAGO湯遊です。
　以前２回リピートしている、鉄輪温泉の彩葉の系列旅館。近いコンセプトながら、より簡素化され、よりリーズナブルになった宿です。

亀川温泉 遊湯 宿・ホテル

　今回は、グループの宿でしか入会できないリピータ向けの会員制度「旅日和倶楽部」の特別プランを利用。休前日でも１名6,000円でした。
　唐破風の玄関を開けると、ダイレクトに客室の扉があります。フロントを通さず入り放題なので、不安に感じる人もいるかも。せめて客室のドアに、チェーンロックでもあればと思います。

　ラッキーなことに、グレードが高い方の部屋があてがわれていました。とはいえお部屋はせまめ。２つ布団を敷けばいっぱいいっぱいです。定員は４人らしいけど、なかなか厳しいんじゃないかしら…

　親子３人で過ごすには充分。自由に動けるたたみの部屋で、長男ごきげんです。

　冷蔵庫には、お水やお茶、ジュースのサービス。彩葉のように、無料ビールサーバーのサービスがないのは残念！ コンビニで買って来たビールで、冷蔵庫の隙間を埋めちゃいましょう。

　ドドールのドリップコーヒーもサービス。
　無料スマホ、最近よく見かけるようになりましたね。通話も無料とは、どんなカラクリなんだろう…と、毎度思います。

　部屋の広さに対してテレビが大きく、なかなかの迫力。地上波のチャンネルは少ない大分、楽しみにしてた番組が見られないことはままあります。

　狭い部屋に対して、お風呂はとにかく広々。海沿いらしく、湯上りのさっぱり感がたまらない亀川の温泉を、ざばざばかけ流しにできます。テレビまで付いていて、夫婦交代でのんびり癒されました。

　洗い場の床は、籐のむしろのテイストで、肌当たりが優しいです。直に座っても冷たくなく、子どもにも負担がない感じ。
　ただ窓はガラリ（換気口）が切ってあるので、真冬だと浴室はかなり寒めです。長男の体は、湯船の中で洗いました。

　アメニティは男性用も充実。バスタオルがたっぷり備えてあるので、何度温泉に入っても安心です。
　ちなみにこのお宿、PayPayで払えば、2020年6月まで５％のキャッシュレス還元を受けられます。宿泊サイト経由の予約でも、ぜひ現地決済で。

　彩葉とも共通する特徴が、食事処がない代わりに、近隣から出前を自由に取れること。
　お客さんとしては手頃に部屋食気分を味わえるし、宿は厨房を準備する必要がないし、周囲の飲食店も栄える。三方よしのナイスアイデアです。

黒木 グルメ・レストラン

　今回は、駅裏の仕出し割烹「黒木」さんから出前を取りました。お寿司が板に載って届いたものだからビックリ！ 地のものにこだわったお寿司、おいしかったです。
　お寿司、茶わん蒸し、とり天で、２人分しめて5,150円なり。「部屋食」としてはお値打ちでは？

　翌朝は、会員サービスでチェックアウトが１時間延長の11時に。朝風呂にものんびり浸かって、リフレッシュできました。
　亀川駅から、親子列車旅を再開。別大都市圏とはいえ時間帯によっては本数が少なく、下調べが欠かせません。

亀川駅 駅

　10時25分発の大分行きは、２両のワンマン運行。前の列車から50分近く空いているにも関わらず、さほどの混雑ではありませんでした。
　これなら一昨年春の大減便も、仕方ないのかな…子連れには、ありがたいことですが。

JR日豊本線 乗り物

　東別府駅で下車。別府八湯の一つ、浜脇温泉最寄りの駅で、レトロな木造の駅舎が素敵です。亀川の浜田温泉旧館と同様、僕が大学生の頃、建て替えか保存かで大いに激論が交わされたことを思い出します。

東別府駅 駅

　駅前のバス停で、大分交通のバスに乗り換えます。

路線バス (大分交通) 乗り物

　ちなみに大分のバスは、専用サイトの他、Googleマップの検索でもリアルタイムの運行情報が表示されて、めちゃ便利です。西鉄バスより進んでいるやないけ。

　バス停２つ、４分で高崎山バス停着。この間、海沿いの国道を飛ばしに飛ばした結果なので、歩いても大した距離ではないと誤解されませぬように。
　マリーンパレス水族館「うみたまご」は、バス停の目の前。こちらもクレジット払いで、５％のキャッシュレス還元を受けられます。

高崎山 自然・景勝地

　１歳４ヶ月の長男に、水族館なんてまだ早いよと内心では思っていたのですが…

大分マリーンパレス水族館「うみたまご」 動物園・水族館

　イルカのショーや、水槽を悠々と泳ぐ魚たちに、声を上げて大喜び。

　いつの間にか、こんなに成長してたんだなあ。もっとあちこち連れて行って、いろんなものを見せてやらなきゃと思った１時間半でした。

　大分駅まで乗ったバスは、路面電車「風」の復刻ラッピング。別大電車は別大電車として、残っていてほしかったなあと思います。

大分駅 駅

　疲れて寝てしまった長男を連れてあちこち動けないので、昼食は駅ビル「JRおおいたシティ」内のこのお店で。

とよ吉 アミュプラザおおいた店 グルメ・レストラン

　1,500円で、りゅうきゅう丼、とり天、だご汁などなど、大分名物をセットで楽しみました。
　JR九州のクレジットカード「JQカード」を持っていれば、ワンドリンクサービスになったのを知ったのは会計時。また来よう。

　おおいたシティの屋上は、博多シティと同じく子どものための遊び場。割と寒かったこの日も、家族連れで大賑わいです。
　豆汽車「くろちゃん号」に乗せてみましたが、終盤になって泣く泣く。鉄っちゃんの英才教育を施してきたつもりだったけど、本人はさかなクン志望のようです。

JRおおいたシティ　アミュプラザおおいた ショッピングモール

　ちゃちゃクラブなる、屋内の遊び場も併設。入場料は１時間１人500円とそれなりの値段なので、空いていてゆったり遊べます。JQカードを持っていれば300円になるので、提示をお忘れなく。

　「うみたまご」ほどの興奮ではなかったけど、ボールプールにプラレール、すだれのかかった畳コーナーなど、それなりに面白そうに遊んでくれました。

　JR九州の列車の多くをデザインしている水戸岡鋭治さんの世界観、楽しんでくれたかな？ 次回は、同じコンセプトのプレイルームがある特急「あそぼーい」にも乗ってみようね。

　午後３時前、名残り惜しくも大分を離れる時間です。ラストランナーは、30周年を迎えたJR九州の元祖観光特急「ゆふいんの森」です。
　近年ではインバウンド観光客に大人気の列車。韓国での反日ムード＆中国の新型肺炎でガラガラかと思ってましたが、チケットの入手に苦労するほどの人気ぶりでした。

ゆふいんの森 乗り物

　ハイデッカーからの車窓に、興味津々！

　ゆふいんの森での楽しみは、今や貴重になったビュッフェでの食事。インバウンド観光客にとっても同様なようで、上り列車では品切れが多いです。
　昔はガラガラだった別府～由布院間の方が、ビュッフェが混んでいたのも印象的。レールパスを持っていれば、短区間の利用にも抵抗はないだろうし、移動の間にお茶できるのも好評なようでした。

　ヨメさんはコーヒーとアイス、僕はエビスの生ビール（500円）でティータイム（？）。とはいえ暴れる長男が膝の上では、のんびりできるはずもなく(笑)。

　車端部にはちょっとしたベンチを備えたフリースペースがあって、子どもの気分転換に使えます。ただインバウンド観光客の大型荷物置き場になってしまうことが多く、あまり期待できないかも。

　となると、３号車のサロンスペースが逃げ場に。最初は混み合いますが、コース後半ではだいぶ空いて来るので、子どもをあやすにはもってこいです。本棚には絵本もあって、だいぶ助けられました。

　席でゆっくりする時間なんてなかったけど、親子旅となれば、仕方ありませんね。その代わり、ビュッフェでお代わりのビールを仕入れて、絵本を読みつつ僕としても楽しませてもらいました(笑)。
　ゆとりのスペースが多い九州の特急なら、親子旅でもだいぶ気が楽なことが分かった今回の旅。さあ、次はどこに行こうか？