五島・長崎 ４泊５日の旅（その３）

2019/04/29 - 2019/05/03

五島・長崎 ４泊５日の旅
２０１９ ０４／２９ー０５／０３
０４／２９ 中部国際空港ー福岡空港ー福岡市内散策ー博多港ー（船内泊）
０４／３０ ー福江港ー堂崎教会ー福江港ー観光歴史資料館・石田城・武家屋敷通りー福江（泊）
０５／０１ 福江ー水ノ浦教会ー貝津教会ー道の駅三井楽ー大瀬崎、及び井持浦教会ー福江（泊）
０５／０２ 福江港ー長崎港ー出島ー崇福寺ー長崎市電ー長崎（泊）
０５／０３ グラバー園ー大浦天主堂ー長崎駅ー大村駅ー長崎空港ー羽田空港

エリア 五島列島(長崎)

福江でレンタカー予約して、島を一周、３つの教会と大瀬崎を回る。

水ノ浦教会正面

水ノ浦教会
３８４を福江方面から来ると、峠越えた時に下の漁村とその上の丘の教会が見える。下から見上げると墓（普通の仏教的な）に混じって白い小さな十字架付きのものがいくつも混じっているから、それはクリスチャン（キリシタンと言わない方がいい？）の墓…かと思ったら、キリストの道行きの説明板でした。
道行きを逆にたどり（笑）、教会堂に着くと、静謐な空間が。昨日の堂崎はキリシタンの展示場だったので（ミサの時は入れ替えるのかな）気づかなかったけど、椅子の下に置いてある聖書他もろもろ（個人用、共用？）、掃除・朗唱当番表、長崎司教区？からの新聞、退任？する司祭の挨拶状…などなど、今も根付いている様子が。内陣にある電光掲示板みたいなものは、朗唱する詩篇の番号でも出てくるのだろうか。
昨日の堂崎がレンガ作りのやや重厚なのに対し（このタイプは近くに楠原教会がある、そこは堂崎建築中に参加していた鉄川与助が任されたという説がある）、こちらはロマネスクに通じそうな軽やかな木造。落ち着いてじっくりいろいろなこと考えてみるのにいい空間。信仰とはなんだろうか。

貝津教会正面

貝津教会
３８４を標識に従って陸側に曲がると数軒しかない農家の先に教会はある。入口と森の境のフェンスとの間が随分窮屈だなあと思ったが、信徒増加のため後で建て増したためであろう。三井楽で「崩れ」が起き、ここ貝津でも迫害があったそうな。その三井楽教会の巡回教会という位置付けだったのが、独立し貝津港から行く嵯峨島教会を巡回しているという。
ステンドグラスは先の水ノ浦より濃い色合いで今回は暗く感じたが晴れていたら印象は全く変わっていたかもしれない。
江戸期の２００年以上、そしてそれ以降の近代化宗教離れの時代を通して繋がってきた信仰とは如何にして可能であったのか。

三井楽で昼食終了１３時半過ぎ。レンタカー返却が１７時。後３時間。時間的に余裕無くなってきた。
先に大瀬崎に行く。

前の日太古船内で見たビルバオ近くの絶海の修道院？みたいに海に突き出ている。あそこに行くのは無理！（時間的に）。

富江側も断崖続き。

井持浦教会
井持浦教会はルルドで有名。本場？フランスのルルドの水を注いで作ったのだそうな。ルルド自体１９世紀のことなので、これ自体の宗教的位置付けが自分の中ではっきりしていないのだが。
教会建物は今日の３教会の中では一番現代近い感じ。ここでも日常的使用感（聖書とか瓦版とか）感じる。内陣中央のキリスト磔刑像はここのが一番真に迫る。
先の３００年以上繋がってきた信仰の理由が、まさにその先祖と繋がってきたというその強さ（あるいは、重み）にあるとすれば、逆にキリスト教が伝わってきた時の住民はどうだったのだろう。仏教徒から見て、そこまで「神の下での平等」のインパクトは強かったのだろうか。この時代も、江戸末期以降の「信徒発見」に時代も宣教師達は貧民救済を多くしてきたそのためだろうか（韓国でも同じこと言えるか）。
そして、信仰とは何か。
（キリスト教徒における教会という空間の重要性をまさに実感できた今回の旅。トルコ行った時そこまでモスクに対しては感じてなかったのだが。また行ってきてみようか。とりあえず東京モスク）

その井持浦教会ルルド

帰りに晴れてきて見えた福江島の象徴鬼岳