2020/01/11 - 2020/01/11
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クリント東木さん
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12月に予約できなかったうかい鳥山を1か月前に予約。せっかく八王子まで行くので午前中に散策できるところはないかと探し、「絹の道」というコースを歩くことにしました。私も今まで知らなかったので…
絹の道とは…
指定区間 御殿橋から大塚山公園(導了堂跡)まで
安政6年(1859)の横浜開港から明治はじめの鉄道開通まで、八王子近郷はもとより、長野、山梨、群馬方面からの輸出用の生糸が、この街道(浜街道)を横浜へと運ばれた。八王子の市にほど近い鑓水には生糸商人が多く輩出し、財力もあって地域的文化も盛んとなり、鑓水は「江戸鑓水」とも呼ばれた。なお、この「絹の道」という名称は、地域の研究者が昭和20年代の末に名付けたものである。 ー 八王子市教育委員会 ー (看板より)
今回のコース 京王多摩境駅 ~ 小山内裏公園 ~ 鑓水公園 ~ 小泉家屋敷 ~ 御殿橋 ~ 絹の道 ~ 絹の道資料館 ~ 大塚山公園(導了堂跡) ~ 長沼駅
参考にしたのは《 https://hachioji-machinavi.jp/discoverwalk10/ 》
(PDFは削除されているようですが、画像をプリントアウトしました。)
緑の多い公園や新興住宅地、当時の趣きが残る道など歩きやすい約7.5kmのコースでしたが、眺望も楽しめ、全く知らなかった歴史を学ぶいい機会になりました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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少し早く家の出発し、多摩境駅には7時57分着。まずは腹ごしらえ。すぐ近くにあるさかい珈琲でモーニング。
さかい珈琲 町田多摩境店 グルメ・レストラン
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8時40分に出発。まずは小山内裏公園へ。
都立小山内裏公園 公園・植物園
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園内案内図。多摩丘陵のあり、広大な公園である事が分かります。
都立小山内裏公園 公園・植物園
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尾根緑道は整備されているので歩きやすい。ランイング、サイクリング、犬の散歩まで地元の方が行き交います。すごく気持ちいい公園で、近くにこんな公園が欲しい。
都立小山内裏公園 公園・植物園
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西展望広場から。左のマンションが多摩境駅で右奥の山は大山でしょうか。雲が掛かっているので明確ではありませんが…。
都立小山内裏公園 公園・植物園
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この公園内の尾根道は「戦車道路」と呼ばれています。相模陸軍造兵廠で製造・組立られた戦車の性能テストと操縦訓練用の道路として造られたからだそう。全く知らなかった事ばかりで勉強になります。
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小山内裏公園の西端まで来ました。ここからの眺望がいい。
中央奥が昨年登った三頭山。 -
右に目をやると、鷹の巣山、大岳山、御岳山が見えるはずなのですが、雲が多く同定はできず。
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雲がなければこのように見えます。
ここを右折し、北へ歩いていきます。 -
相生歩道橋を超え、すぐ左折。
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突き当りを右折し、鑓水公園方面へ。
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新興住宅地(鑓水住宅?)を抜けると、大きな石の看板がありました。
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絹の道についての説明がされています。東京に住んでいても全く知らなかった「絹の道」ですが、八王子の方にとっては周知の事実なのかも。この地図を見ると、厳密に言うと小山内裏公園は通らず東に延びているんですね。
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さらに進み、鑓水公園、
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鑓水板木の杜緑地を超えて北へ。鑓水板木の杜緑地の名前の由来がかなり面白かったので、看板の解説をそのまま記しておきます。
「この地域一帯は岩盤の層があり、山の中腹に槍状の先の尖った道具で突いていくと、地下水が湧いてくる。この水を節を抜いた竹で導き瓶などに蓄え、飲料水として利用してきた。それを筧(かけひ)と言い、さらにこの瓶から水を流れるようにしたものを『遣り水』と言うが、これが鑓水という地名の由来と考えられている。
また板木という名は古文書にある古地図に記されている「伊丹木」に由来する。これはアイヌ語で「きれいな清水が湧き出る所」という意味として伝わっているが、この地には古くはアイヌ民族が住んでいたと思われる。というのは、この地域から発掘された縄文土器の紋様と良く似ているのが、何よりの証拠と考えられているのである。そしてこの「伊丹木」が後に「板木」に変化したのではないかと考えられている。」
にわかには信じられないですが、本当にアイヌ民族が住んでいたとしたらどのような経緯でここに住む事になったか気になります。 -
さらに進むと、小泉家屋敷に到着。明治11年に再建されたものですが、木造平屋入母屋造で蚕農家としての様相がきれいに残っています。尚、現在も住居として使用されているため、内部は非公開となっています。また、敷地内への立ち入りもご遠慮くださいとの事です。
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嫁入橋で大栗川を渡りすぐ左折。
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川沿いにある「八王子道道標」。生糸を横浜まで運ぶ時の道標として慶応元年(1865年)に建てられたもの。当時この道筋には家屋敷が立ち並び外国人も往来し大変な賑わいだったそうです。
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大栗川に架かる御殿橋。
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橋の袂にある石碑と北に延びる絹の道。「絹の道」として八王子市が史跡として指定した区間がここから。
絹の道 名所・史跡
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緩やかな坂を上っていくと、
絹の道 名所・史跡
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絹の道資料館へ。通りに面した石垣も立派。
絹の道資料館 美術館・博物館
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ここは生糸商人、八木下要右衛門(やぎしたようえもん)の屋敷跡に建てられました。要右衛門は「鑓水の石垣大尽」と呼ばれていたそうで納得です。
絹の道資料館 美術館・博物館
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靴を脱いで資料室へ。
絹の道資料館 美術館・博物館
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八王子宿には常設の市があり、大変賑わったそうです。この他、生糸の商人を多く輩出した鑓水の歴史なども踏まえて順を追って解説されていました。
絹の道資料館 美術館・博物館
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これから行く導了堂の解説。浅草にあった寺より導了大薩たを勧進し創建されました。この創建には永泉寺17世渡辺大淳ならびに、鑓水商人が尽力したそう。非常に興味深い内容のものが多かったです。
資料館を後に、再び絹の道を歩きます。絹の道資料館 美術館・博物館
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ここからが昔の風情が残る「絹の道」。
絹の道 名所・史跡
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入口に設置されている絹の道の看板。
絹の道 名所・史跡
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最初は舗装されていますが、途中から未舗装に。この未舗装の約1kmは文化庁の「歴史の道100選」にも選ばれています。
絹の道 名所・史跡
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この辺りはいかにも旧街道といった雰囲気。
絹の道 名所・史跡
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大塚山の袂にある「絹の道」の石碑。
絹の道 名所・史跡
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横の階段を登ると、
大塚山公園 公園・植物園
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導了堂跡。
大塚山公園 公園・植物園
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奥から。犬の散歩をしていたご夫婦に教えて頂きましたが、雲が無ければ富士山も見えるそうです。
大塚山公園 公園・植物園
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三角点もあり、標高213.4m。
大塚山公園 公園・植物園
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東側へ降りていくと、展望が開けました。この辺りが鑓水峠。北野台の住宅地が整然と並んでいます。
大塚山公園 公園・植物園
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階段も向こうにも広大な住宅地が広がっています。
この階段を下りて左折するのが正しいコースなのですが、地図を見誤り右折。途中で気づき約15分のロス。大塚山公園 公園・植物園
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突き当りの信号を右折し、白山通りへ。高嶺小学校を左に見ながら進みます。
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時間が押し気味なので白山神社はパスし、野猿街道を渡って北野街道と合流するとすぐ長沼駅入口の信号がありました。
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11時53分、長沼駅に到着。お疲れ様でした。
全く知らない土地を一つのテーマでこうやって歩いてみると、知らない事が多くすごく新鮮。奥多摩の眺望や里山の雰囲気も楽しめ、中々いいコースでした。あえて言えばもう少し看板等があえば分かりやすかったですが…。それでは丁度お腹も空いた事だしうかい鳥山へ向かいましょう。長沼駅 駅
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