寒い時期の旅行は荷物も多くなるし、歩きまわるのも億劫だなぁ、と敬遠していましたが、一度は観るべきだ、という強い勧めもあり、ドイツとフランス・アルザス地方のクリスマスマーケットを巡る旅に行ってきました。<br />旅行の途中で、ストラスブールのクリスマスマーケットでのテロのニュースが入り、慌てる場面もありました。また、ホテルで備品を壊してしまったり、予定の電車に乗り遅れたり、といろいろありましたが、振り返れば、クリスマスマーケットは一度は訪れるべきだ、と強くお勧めできる楽しい旅でした。<br />2018年12月10日　関西国際空港からフランクフルトへ<br />11日　ニュルンベルク<br />12日　ローテンブルク<br />13日　ヴュルツブルク<br />14日　フランクフルト<br />15日　マインツ<br />16日　コルマール、カイゼルベルグ、リクヴィル<br />17日　エギスハイム<br />18日　ストラスブール<br />19日　フランクフルト<br />20日　帰国

ドイツ・フランス、クリスマスマーケットを巡る　～5日目　ちょっと、やっちまった．．．マインツ

12いいね！

2018/12/10 - 2018/12/20

283位(同エリア657件中)

エリア

マインツ(ドイツ)

旅行の満足度: 4.5

観光: 4.5

グルメ: 5.0

交通: 5.0

同行者: カップル・夫婦

一人あたり費用: 30万円 - 50万円

交通手段: 鉄道徒歩

航空会社: フィンランド航空 JAL

旅行の手配内容: 個別手配

クリスマスマーケットを巡る旅の５日目。
今日は、日帰りでマインツへ。
写真が少ない分、文字が多くなってますが、よろしく、お付き合いください。

フランクフルトからマインツへは、電車で3～40分。１時間に５本程度、走っている。
REはだいぶ待たないといけないようなので、Sバーンで行くことにして、中央駅を端から端まで移動。既に、乗客が乗っている電車に飛び乗る。
マインツに行けますよね？と乗客に訊くと、行くけど、いつ発車するか分からないよ。だと。遅延状況等のアナウンスもないまま車内で待たされたが、キョロキョロしているのは我々だけ。さっきの人も淡々と教えてくれたし、ネットでもドイツ鉄道の遅れを指摘したものをよく見るが、早速、洗礼を受けた。
ただ、これは、乗ったICEが遅れ、予定していた街に行けなかった翌日のトラブルに比べれば、軽いものだった。
今日は、このチケット　－グループ１日券－　を、駅構内に設置されているフランクフルト交通局（RMV）の発券機　－ドイツ鉄道（DB)の赤い発券機ではなく、ターコイズカラーの発券機－　で、乗車日、乗車エリアを指定して購入。
これ１枚で、フランクフルトのあるゾーン5000とマインツのあるゾーン6500の列車、バス、トラムなどRMVが運営する交通機関が、最大５人まで１日、乗り放題になる。
早速、利用者欄にふたりの名前を記入。
写真は2018年12月のもので、28.90ユーロだが、2020年1月現在では値上がりしたようで、
Gruppentageskarte 5 Personen Erw. und Kinder　は 29.10ユーロになっている。
なお、一人用の１日券 Tageskarte Erwachsene は 16.95ユーロなので、二人でも損はない。
車掌さんから、ふたりなの？と言われたので、もしかすると他にもっとお得なチケットがあるかもしれないけど。

と、ここで、いつもは身につけているパスポートをホテルのセーフティボックスに置いてきたことに気がついた。
同行人は、取りに戻る！と言う。ドイツではないが、列車内でパスポートの提示を求められた際にコピーしかなく散々怒られたと友人から聞いていたようだ。
ドイツではパスポートの常時携帯義務はないし、コピーは持っているので問題なかろうと言ってみるが、言ってみただけ。マインツからとんぼ返りで１時間以上のロスになった。
そんなこともあって、マインツ駅に降りたのは、お昼近く。
予定していたグーテンベルク博物館見学が消えた。先ずはランチだ。
予め調べていた店は、大聖堂の裏にある木組みの家が並ぶキルシュガルテンというエリアにある。
クリスマスマーケット会場のマルクト広場も大聖堂の前だ。さらに言うと、グーテンベルク博物館も近くにある。。。
このあたりは、レストランやカフェ、しゃれた店が並んでおり、賑やかだ。後で、ゆっくり散策するとして、目指す店、Zum Goldstein　を探さなくては。
なかなか見つからず、二手に分かれて探し回る。
一本裏の道じゃないか！
店もなく人通りがないから、一度、この道に入ったけど、途中で引き返してた。
入口は角を曲がったところにあるので見えないし、しかも看板、小さいし！

地図を見る

Zum Goldstein

このエリアは第二次世界大戦の戦火を免れたようで、この建物も結構、古く、「1747年から」と看板に書いてあった。
この樹もずいぶん昔からここにあるのだろう。温かい時期には、樹の下にテラス席が設けられるとのこと。ビール飲んで盛り上がるんだろうな。

ツムゴールドスタイン地元の料理
賑わうエリアから少し離れていて、いわゆる隠れ家レストランなのに、お客さんが多い。ちょうど、フロアの真ん中に座っているので、広さはこの倍ぐらい。反対側では、10人くらいの高齢のグループが盛り上がっている。感じとしては、同窓会の流れでここに来ました。ってとこかな？おじいさんもおばあさんも結構な量を食べている。

このあたり、ラインヘッセンと呼ばれる地域は、ドイツ全体の栽培面積の4分の1近くを占める、ドイツ最大のブドウ栽培地域だとか。ドイツワイン協会連合の本部があるのは、ここマインツ。ということで、ビールではなくワイン。
ドイツ料理の定番、シュニッツェル（Schnitzel）
店の人が、でかいよ、と言ってたが、なるほどのボリュームだ。
でも、おじいさんも完食していた。
マッシュルームのクリームソースで、いけますよ。
紙カツだ！
ニュートーキョーのやつと同じ。

満足！！
お腹がいっぱいになったので、マインツを訪れた目的の場所、聖シュテファン教会に向かう。Zum Goldsteinの店のおねえさんは、道が分かりにくいと言っていたが、丘の上に建っているが見えるので迷うことはないだろう。

丘というか河岸段丘だな。これは。などと言いながら坂をのぼる。
聖シュテファン教会。
なんか、大勢、ならんでる。
扉が閉まっていて中には入れない。並んでいる人によれば、あと30分程で開くらしいので、列の後ろについた。どんどん人がやってくる。なんか変だな？と思い、訊いてみると、チケット持ってる？今日はコンサートがあるので、チケットがないと入れないと思う、って！？

マインツに来た目的は、この教会のシャガールのステンドグラスだったのに．．．
戦争でひどく破壊された教会の修復にあたり、シャガールにステンドグラスのデザインを依頼したというが、その時、シャガールは89歳。北斎もそうだけど、年齢は関係ないのだろうね。シャガールの窓は９面あるそうだが、教会に最後の窓が届いたのは、97歳で亡くなった直後だったとか。

フランス、メッス（Metz)のサン・テティエンヌ大聖堂でシャガールのステンドグラスを見たことがあるが、たしか３面しかなくて、しかも、色もなんか、もひとつだったから、ここ、期待してたんだけど。。。青を基調にしたステンドグラスを透った光で教会内の空間が満たされているとか。
見たかったなあ．．．
丘を下って、クリスマスマーケット会場に。
クリスマスタワー、一番下の段が変。
赤のユニフォームは、サッカーの 1.FSV マインツ05かな。場違いな眼鏡の子はDet君といって公共放送局ZDFのキャラクターとのこと。気がつかなかったが、信号機で　止まれ・進め　を示すキャラクターにも使われているのだとか。変なやつだと思ったが、なかなかの人気者だったんだ。信号機の写っている写真がないかと調べなおしたが、足しか写ってないのが１枚あっただけ．．．
土曜日だからか、賑わってる。
大聖堂前のマルクト広場に屋台が並んでいた。
マインツ大聖堂は、ドイツ三大大聖堂のひとつとされているようだ。古くはドイツで最も重要な宗教都市として栄え「黄金のマインツ」と呼ばれるようになった街に相応しい迫力がある。この大聖堂も975年に着工したというから、1000年の歴史を持っている。

外国に行くと、日本の街のうるささがよく分かる。こういうところだとクリスマスに関連した曲を流すでしょ、絶対。
会場、たいへん混み合ってまいりました。歩きタバコはたいへん危険ですので、おやめください。。。とかアナウンスするよね？！
ここには、そんなもんないよ。聞こえてくるのは、ホットワインを飲み盛り上がってる大学生くらいのグループが大声で唄う歌。We～ will, we～ will rock you♪って、クリスマスには関係ないようなの唄ってる。Buddy, you’re a boy, make a big noise♪　Playing in the street, gonna be a big man someday♪　って自分たちのテーマ曲か？．．．
焼き栗、ひと袋３ユーロ。どの店も３ユーロだった。
だんだん暗くなってきた。
マーケットの中心に建てられた柱から放射状に拡がっているイルミネーションの輝きが増してきた。
ちょっと身体が冷えてきたので、カフェに一時避難。
暖まった頃、ちょうどいい具合に暗くなってきた。
さらに人が増えてる。
みんな楽しみにしてたんだろうね。
キラキラ、いい感じ
放射状に連なる光は星、ということかな？下の屋台も星を飾っている。
ピント合ってないな．．．
そろそろ時間が気になってきた。
この後、フランクフルトのクリスマスマーケットにも行くつもりなので。
プレッツェル、買うのかな？うまく買えるかな？
せっかく乗り放題の　Gruppentageskarte 5 Personen を買ったので、バスかトラムかに乗って帰ろう。チケットの使い方は分からないんだけど．．．　
トラムに乗り、マインツ中央駅まで戻ってきた。
チケットの使い方は分からないまま。日付が書いてあるから、バリデは必要ないだろう、と特になにもせず、乗って、降りて．．．結局、朝いちで乗ったSバーンで車掌さんに見せただけだった。

さて、フランクフルトに戻り、トラムに乗って、レーマー広場のクリスマスマーケットに向かいます。
１日券は明日の午前５時まで有効だからなんの問題もない。使い方が分からないだけだ。。。