2020/01/01 - 2020/01/04
53位(同エリア87件中)
国電さん
インド鉄道の旅(ただし南部のみ)、後半です。
@CSTムンバイ駅にて
- 旅行の満足度
- 4.0
PR
-
■2020.1.1
気が付けば新年である。朝から大雨であるが、スコールであるからそのうち止むであろう。
ホテルの無料朝食(カレー)をいただき、荷物をフロントに預けて小雨になった9時過ぎに出発。昨日の逆回しでチェンナイ・セントラル駅に戻るが、注意しなければならないのは、郊外列車は違う駅舎から出発する、という点である。
@こちらが郊外列車用駅 -
長距離列車が出発する駅もカオスであったが、こちらも超絶インド的である。とにかく、外国人などどこにもいない。
窓口に並び、ビリバッカム(鉄道博物館の最寄駅)までの切符を買う。たったの5ルピーなので、プロッターで打ち出す紙代と人件費が心配なくらいである。
電光掲示を確認してから、14番線へ。これは快速列車であるが、事前にネットで調べた限りはビリバッカムにも停車するはずである(インドではネットは発達しているため、そういう確認はしやすい)。
@超ボロ -
ムンバイなどと同様に、女性専用車と1等車がある。しかし、1等は値段が10倍するとは思えないくらい、ほとんど違いがない(噂によると、超混雑時に「空いている権利」として使用されることがあるという)。
中に入ったが、想像を絶するボロさである。南インドだから乗るが、他の地域や国(治安が保証されない場所)であれば、乗車を遠慮したくなる雰囲気である。山のような数の扇風機と20センチおきの吊り革が目立ち、「真夏のラッシュ時には乗りたくないな」と思わせる代物であった。
@壮絶 -
9時54分、車両後方の車掌が緑旗を振って、運転手が汽笛を鳴らして出発した。
なおこの区間は、昨日のバンガロールからの列車と同じ区間を走行している。違いは、ドアが開きっぱなしなので写真が撮り放題、という点である(自己責任で)。
小さい駅は通過していくので多少ドキドキしたが、予定通り無事にビリバッカムには停車した。鉄道博物館の最寄駅と書いたが、それは私が勝手に決めただけで、ここから1.5キロほど歩かなければならない。それにしても、博物館に行くという目的がなければ、訪問することなどなかったであろう小駅である。
@ローカルな感じ -
さて、後は歩くだけであるが、ここで予想外の問題に遭遇した。というのも、今朝のスコールのせいで、道路があちこちで水没しているのである。他のインド人のように草履ならその中を歩くが、靴ではそうはいかない。
ということで、ここからは「鉄道博物館に向かう」のではなく、「水没してない道路を探す」ことが第一目的となった。後は、スマホ(グーグルマップ)任せである。
@渡れません -
しかし、災い転じてナントカで、予想外の発見(ヒンズー教寺院など)もあり、それなりに楽しく歩いた。
結局、40分ほど歩いて鉄道博物館に到着した。150ルピー(入場料50ルピー、写真撮影100ルピー)を支払い、敷地内へ。まずは屋内展示である。
模型などが多いが、そもそもインドは自国で鉄道を開発しており、その歴史は古い。新しい展示内容などもあり、それなりに頑張っているようである。しかしこの博物館であるが、ガイドブックには載っていないし、ネット上の旅行記などでもほとんど紹介されていない。よって「展示物が何もなかったらどうしよう」と思っていたが、杞憂であった。
@技術の紹介 -
最初は私だけであったが、そのうち2人組(インド鐡?)が入ってきた。なお、空調はないので、真夏の訪問は控えた方がいいであろう。
屋内展示を見終えた後は、屋外展示(車両)である。こちらも、箒で掃除をしている係員が目立ち、客は家族連れが1組いるだけである。園内ミニ列車の担当係員が出発を合図する鐘を鳴らすが、誰も乗らない。
車両展示であるが、あまり整備はされていない(放置状態である)ものの、SLから保線車両、ナローゲージや旧型客車もあり、鉄道好きなら充分に楽しめる内容であろう。どうしてガイドブックに載っていないのか、やはり謎である。
@展示の一例 -
11時半頃、そろそろ帰ろうとすると、汽笛が鳴って例の園内一周ミニ列車が動き始めた。家族連れ2組とインド鐡1組が乗っている。
出入口に向かうと、さらに別の家族連れが2~3組やって来た。「大賑わい」というほどではないが、それなりに訪問客はいるようである(インドの朝は遅い=私の訪問が早すぎたのかもしれない)。
なお、50ルピーの入場料には「10ルピーのお茶代が含まれているのでレストランへ」となっている。冷たい飲み物なら欲しいが、10ルピーということは、たぶん熱々のチャイであろう。ということで、それはスルーして敷地を後にすることにした。
@敷地外(入口付近)にも車両展示あり -
さて、次の目的は「メトロ乗車」である。最寄駅である(と勝手に決めている)メトロの駅まで約2.5キロ、当然歩くが、大通りなので水没の心配は不要である(大通り=見るべきものはないが、なぜか30メートルごとにオブジェのようなものがあって、楽しめる道であった)。
歩き疲れて、メトロの駅に到着した。これ(チェンナイメトロ)についてはネット上にも紹介記事もあり、「高すぎて乗客がいない」「空調も切られている」ということで、実際にその通りであった。
@入口 -
電気も点いていない薄暗い中を歩き、券売機へ。目的地であるハイコート駅をクリックすると「40ルピー」と表示されたので、「なるほど高いな」と思ってお金を挿入しようとしたが、なぜか反応しない。よくよく見てみたら、コイン投入口が詰まってしまっている。
窓口に行って買おうとすると、「今日は20ルピーでいいから」と謎対応である(まさか元旦だから? しかし、インドの休日は州によって違い、タミルナドゥ州では1月1日は休日にはならないはずである)。
とにかく、20ルピーを支払ってトークンをもらい、改札を通った。たったの30円程度であるが、一般鉄道と比較すると4倍(元の値段である40ルピーならば8倍)であるから、庶民は乗らないであろう。
@トークン -
階段を下りてホームへ。山ほどの乗客(と警察)がいたバンガロールのメトロとは違い、ホームで待っている乗客は4~5人程度である。
ほどなくしてやってきたメトロに乗り込む。余裕で座れるのと、久々のクーラーがありがたい。
ハイコートで降り、旧市街を適当に散策して雑踏・混沌具合を楽しんでから、歩いてチェンナイ・ビーチ駅へと向かった。次の目的はMRTSという高架鉄道である。
ほどなくして駅を発見。階段があったのでそれでホームに向かったが、駅舎自体はもっと北側のようである。そのままホームを歩き、駅舎内に入り、窓口でライトハウス駅までの切符を購入。安定の5ルピーである。
@8円也 -
MRTSはインド初の高架鉄道ということであるが、運用しているのは今朝乗車したのと同じ会社であるし、車両のボロさもまったく同じである。
事前にネットで調べた限りでは「4番線」出発であったが、その通りになるはずもなく、8番線であった(英語のアナウンスがあるのがありがたい)。
@定番のボロ -
鉄道博物館にあった展示資料では、これらの車両は1960年代に製造されたとなっていた。ということは、もう50年以上も経過していることになる。鉄の歪み状態からもなんとなく想像できるが、それにしてもよく走り続けられるものである。
時刻表などあってないようなもので、13時40分頃に出発した(おそらく13時25分発の列車)。市内をしばらく走ると、この路線特有の高架区間となる。
@撮影し放題(くどいようですが、自己責任で) -
しばし乗車し、ライトハウスで下車。
さて、なぜライトハウスに来たかというと、ビーチに行くためである(インドらしい混沌さを求めて市場や旧市街を訪問してきたが、さすがに疲れてきたので、海に癒される必要があったのである)。
砂浜を歩き、その後は雑踏の中を歩いてショッピングセンターへ行き、車内用のケンタッキーと冷えたビール(今日は3本で450ルピー)を手にして、ホテルまで歩いて荷物をピックアップし、そして再びチェンナイ・セントラルへとやって来た。
@こちらが長距離列車用駅舎 -
駅舎内を歩くと、銀のパックに入ったビリヤニ(ある意味で駅弁?)などを売っている店がたくさんあるではないか。ムンバイのように「駅に何もなかったらどうしよう」と思ってケンタッキーを買ってしまっているが、せっかくなのでビリヤニを追加購入した。
時刻は17時10分過ぎで、ハイデラバード行の出発時刻(18時10分)まで1時間くらいあるが、すでに列車は入線している。最後尾には自由席のセカンドクラスが1両あり、もう席を確保している人もいた。
今日私が乗るのは、HA(ファーストクラス寝台のHと1等寝台のAの混在)である。Hは10人分しかないが、事前にネットで調べた限り、今日は残念ながら上段である。
@今日の寝床 -
今日の列車の残念なところは、出発時点でほぼ日が暮れてしまっている点である(もっと早めに出発したり、もしくは夜に出発して翌日に長く乗車できる列車を探したが、これといったのがなかった)。ということで、乗車するなり上段に陣取り、一献の開始である。
なお上段であるが、構造上あまり良くなく、こんなに巨大な車両なのに頭がつかえるのである(下段とのバランスが悪い)。日本の2段式B寝台ですら、頭はぶつからないというのに。ということで、変な態勢(のけぞる感じ)で呑み続けた。
ビールを2本空けたところで18時を過ぎたので、いったん降り、下段の老夫婦に「ちょっとここ座っていいですか」と断って、最後の1本は下段から景色を眺めつつ呑むことにした。
定刻に出発。景色は見えないが、流れゆく灯火などは目に入ってくる。花火も見えたが、新年を祝うものであろうか。
@今日の晩酌セット -
人の良さそうな老夫婦の男性から「どちらから?」とあり、「日本です」「それはすばらしい。どんなお仕事で」「いえ観光で」と続いた。そりゃそうだ、この辺りに来る日本人は、普通はビジネスであろう。
3本目のビールがなくなるともうやることはないので、ビリヤニを頂いてから就寝。
■2020.1.2
3時過ぎに起床。洗顔などを済ませ、スマホチェックや旅行記作成で暇をつぶす。
5時10分、駅に停車したのでホームに降りてみた。隣りの車両(セカンドクラス自由席)はすでに超満員であり、かわいそうなくらい溢れかえっている。
@溢れている -
他の路線が近づいてきたり、近郊列車が走っていたり、家々も多くなってきて、ハイデラバードが近づいてきたのが実感できる。メトロの高架が近づいてきて、定刻から遅れること6分、7時21分にシカンデラバードに到着した。この駅はハイデラバードのハブ駅のような役割もあり、明日の列車(ムンバイ行)はここから乗車することとなる。かなりの乗客がここで下車した。
同駅を定刻から10分遅れの7時30分に出発し、終着のハイデラバード・デカン着は定刻より5分早着の7時55分であった(早着のトリックはこれまでと同じ)。
@到着 -
バンガロールなどに比べると客引きが多いが、これは私が外国人だからではなくて、もれなく声をかけられているようである。なおこの町も、外国人率ゼロである。
まずは駅から歩いて10分程度の場所にあるホテルに行って荷物を預け、今日の散策開始である。今日は鉄道博物館に行く予定であるが、すぐに向かってもまだ開館時間ではない。ということで、意味もなくメトロの終着駅まで行ってみることにした。メトロといっても地下鉄ではなく、すべて高架である。
デカン駅近くにある、メトロのナンパリー駅へ。終着であるミヤプールまでのトークンを買ったところ、レシートや案内の紙まで渡された。数少ない外国人対応用であろうか。
@いろいろ -
値段は45ルピーもするため、これに乗れる住民層は限られるであろう。
ホームへ上がり、ほどなくしてやって来た列車に乗ったが、かなりの混雑である。値段が高いからチェンナイのメトロのように閑散としているかと思っていたが、これは予想外であった。
さらに難儀であったのが、ラッピング車両であったことである。外の景色が見えなくもないが、かなり見難い。
@こんな車両(対向列車を撮影) -
駅に停まるごとに車内は空いてきて、30分ほど乗車して終着のミヤプールで下車した。
さて、特に目的があってここに来たわけではない。駅の北東部には大きな操車場があるくらいだが、少し歩いてみると、メトロの記念碑があった。インドのN.シン首相の名前も記載されている。
@一応、鐡ネタ -
他には何もないので駅に戻り、鉄道博物館の最寄駅であるマラクペットまでのトークン(50ルピー)を買い、列車に乗り込んだ。幸い、ラッピング車両ではなかったので、景色を楽しむことができた。
40分ほど乗車し、マラクペットで下車。「鉄道博物館の最寄駅」というのは、これまた私が勝手に決め付けただけであり、ここから1.5キロほど歩かなければならない。喧噪の中を歩き続け、博物館(カチグダ駅に併設)に到着した。
@発見 -
ドアを押してみたが、残念、臨時閉館日であった(駅入口付近にも博物館入口があったが、そこに向かったところ「今日は閉まっている」と言われてしまった)。
ここまで来て収穫ゼロか、と思った瞬間、駅前に車両が展示されているのを発見した。個人的には、資料系よりは実車を重視しているので、ありがたく撮影した。
@これで充分 -
さて、今日にやるべきことはもう終了である。ということで、旧市街まで歩いていくことにした(メトロ乗り継ぎでも行けるが、時間が余り過ぎているため、あえて歩くことにした)。
グーグルの指示に従って歩いていると、メトロの高架下にある道に誘導された。「高架下商店街」のようになっているが、これはおそらく「もともとは普通の道路と商店街」であったところに、半強制的にメトロが建設され、車が通れなくなったことにより作り上げられたのであろう。面白いのは、ナンパリー駅付近にもあったのだが、「建物を全部壊さず、メトロの施設ギリギリまで中途に壊す」という建物があるという点である。
@高架下商店街もどき -
旧市街を歩いてからホテルに行き、14時頃チェックイン。少し休んで旅行記をまとめたりして、17時過ぎてから夕食を探しに再度街中へ。
インドに来て以来、適当にローカル食材も試しているが、今日の昼過ぎくらいから若干お腹が緩めである。ということで、無理をせず今日明日はファストフードで済ますことにした(安全第一)。ワインショップで冷えたビールを3本買い(今日は420ルピー)、ローカル色皆無の晩餐である。
@せめてインドらしく(マハラジャマック) -
■2020.1.3
今日のムンバイ行は13時25分発のため、それまで暇である。ということで、あれこれ考えたが、結局は近郊列車に乗ることにした。
ハイデラバードでは、つい先日(去年の11月)に死傷者を出す列車事故を起こしているが(Hyderabad train accidentで検索するとすぐに出る)、安全運転を願うしかないであろう。
6時半頃にホテルを出て、デカン駅へ。電光掲示には長距離列車しか示されていないが、近郊列車(MMTS)は切符売り場自体が隣の建物であった。
@ここが近郊列車用 -
リンガンパリーまでの切符を買い(安定の10ルピー)、乗り場に向かった。ムンバイ近郊でもよく見られるピンクと白の車両である。それなりに廃れているが、チェンナイなどで乗ってきた近郊列車に比べれば「新車」のようである。
@物は言いよう -
7時00分、「まさか」と言っては失礼だが、定刻に出発した。
窓側に座り、網越しに景色を見続ける。撮影には向かないが、どこをどう切ってもインド的な景色の連続であるから、無理に出入口に立って撮影する必要もないであろう。
各駅も順調に進み、「このままだとリンガンパリーにも定刻か」と思った瞬間、駅の手前で信号待ちになり、結局は定刻から5分遅れの7時50分に到着した。
@到着 -
さて、目的もなく来たため、すぐに戻るだけである。切符売り場が長蛇の列であったため焦ったが(仮に次の列車に乗れなくても、40分ほど待てば次の列車があるが)、さくさくと行列が進んだため、予定通りに8時00分発の列車に乗ってデカン駅へと戻った。
ホテルに戻って最後のシャワーを浴びたりして、10時半過ぎにチェックアウト。メトロを乗り継いでシカンデラバードに到着した。駅自体は大きく、所々にインド的な意匠がある。
@インド的 -
ここで、例のAとDの謎を解読。つまり、AはArrivalでDはDepartureなのである。シカンデラバードでは分けて表示されていたが、他の駅では混在していたのであった(分けてあればすぐに理解できるが、まさか混在していたとは…。さすがインドである)。
さて、まずは夕食と酒の手配である。夕食については駅構内にケンタッキーがあるのを確認したし、日本から持ってきた焼酎の最後分もあるので、後は「呑み始め」のビールだけであるが、これが大変であった。駅前の店は「瓶しかない」、2件目は改装閉店中、3件目は再開発(メトロの高架)により更地に、4件目でやっと発見したが「バドワイザーしかない」という。どうせ今日は買ってすぐには呑めない(ぬるくなってしまう)のであるから、昨日のうちにあと1本買っておけばよかったと思う。
@シカンデラバード駅 -
駅舎に入り、ケンタッキーを注文(出てくるまで15分もかかるのは「インドあるある」である)、跨線橋を渡って8番線へと向かった。
ムンバイ行はすでに入線していたが、実は見覚えがある。というのも、今朝方にリンガンパリーまで行って戻って来た際にこの編成が係留されているのを見ていて、側面に「MUMBAI」とあったので、もしやあれか、と思っていたのである。前回と前々回は新型の寝台車両であったが、今回はインド各地でまだまだ残っている青色の超ボロ編成である(私が乗るファーストクラスは黄色であったが、同様にボロであった)。
@この車両の塗装が印象的で(私が乗る車両の隣り) -
車内に入る。かなりのボロさであり、エアコン車両なのに扇風機も付いているし(エアコンが弱い?)、芳香剤のような匂いが気になるが、まぁいいだろう。それに今日は下段であるし、進行方向側に座れる位置でもある。
今日の寝台位置は3時間前にネットで検索したが、予想通りの下段(奇数)であった。なぜ予想通りかというと、ファーストクラスの率である。このムンバイ行は、H(ファーストクラス)が1両に対して、A(エアコン1等寝台)が1両、B(エアコン2等寝台)が2両しかなく、残りはS(エアコンなしスリーパークラス)12両とG(エアコンなし座席自由席)3両という編成なのである。つまり、あまり裕福層を対象としていないため、Hが売り切れるようなことはないと思っていたのである(これに対して、前回のチェンナイ発は、Hが0.5両に対して、Aが3.5両、Bが4両あり、大きな違いがある)。
@今日の寝床 -
BOX内は私だけのまま、定刻の13時25分に出発した。
窓も薄汚れているため、奇麗な写真を撮るためにはデッキまで行かなければならないが、もう「インド的な写真」は充分に撮ったであろうから、今日の午後はのんびりと景色を眺めることだけにしておきたい。
とはいえ、駅に停まると気になるので廊下に出たりする。14時40分に停車したAkanapetでは、ホームにサルがたくさんいたので驚いてしまった。
@大群 -
15時25分に停車したカマレディでは、向かいにシカンデラバード行が停まっているのを発見した。列車番号からすると、私が乗っているムンバイ行の兄弟(上下違い)である。一応写真は撮ったが、曇った窓+逆光で、これはもう「記録画像」止まりである。
17時も過ぎたので、早めの夕食である(どうせなら、日が暮れる前に景色を見ながら頂きたいので)。昨晩に続き、お腹に優しいファストフードであるが。
@せめてインドらしく、その2(ライスセット) -
小まめに駅に停まっていくが、とある駅から乗ってきた人たちが座る場所を探してあれこれ言い合い始めている。寝台は場所が指定されているはずであるから、私が想像するに、昔の日本国鉄でやっていた「ヒルネ」のように、昼間の短距離だけの利用ができるのかもしれない。私のBOXにもやって来たが、「どこまで行く?」の答えに「CSTムンバイ」と答えたら、諦めて他のBOXへ移っていった。
景色を眺めつつのんびり夕食をいただいていたが、夕日も落ちてきて、良い雰囲気である。ちょっと中座して、デッキへ行ってしばし撮影大会である。
@やはり撮る -
夕食後は、日が落ちる前に就寝。
■2020.1.4
3時半頃起床。スマホによると、ナーシクの南方にいるようである(この列車はハイデラバードからムンバイまで西に直行せず、北方へ円を描くように進んでいる)。車内は、向かいの下段と私の上にも乗客が増えていた。
ムンバイは西端にあるため、日の出は遅い。7時前後にやっと明るくなり始め、7時28分にCSTムンバイに到着した(「旅程前半」の表紙写真)。
さて、今日は夜の便で帰国となるため、それまでムンバイの鐡ネタを拾うことにしている。少しでも身軽に、と思ってクローク(30ルピーで預かってくれる)に向かったが、おっさん1人が紙に手書きであれこれ山のように記入していて、非効率この上ない。やっと私の番になったが、「スキャンをしてこい。あそこにある」と言う。スキャンしてくると「スキャンした証拠のタグをつけてこい」と言い始め(だったら最初からそう言え)、埒が明かない。どうせそれほど重くもないため、そのまま出掛けることにした。
窓口で、パンベルまでの切符を購入(1時間20分以上も乗るのにたったの20ルピー)。クロークのおっさんは使えないが、猫がちらほらいたりして、居心地の良い駅である。
@猫あり -
時刻表はあてにならないが、行先の略語が示されているので、乗り間違いはしなくて済む。
8時を過ぎた頃、パンベル行が出発した。出発して20~30分くらいは酷いスラムが時折現れるが、この路線の見所は途中で大きな橋を渡り海を見渡せる部分である(撮影してみたが、ピントが手前の金網に合ってしまい、失敗)。
最初は空いていたが、途中からはぎゅうぎゅうの超満員である。その後はだんだんと空いてきて、9時25分に終着のパンベル(車内放送では「パンビール」に近い)に到着した。意外に大きな駅である。
@予想外 -
特に目的もなく来たため、駅付近をふらついただけで戻りの切符を買った。モノレールとの接続駅であるチェンバーであるが、往路での車内放送の自動音声が「チェンブール」に近かったので、その発音で言って窓口で購入した。
さて、途中で降りるため、席に座ってしまったのではあの超満員から脱出できないかもしれない。チェンバーのホームが右か左かわからないが、賭けで左側のドア付近に陣取った。結果、右側であったので、人波を掻き分けてホームに降りた。
喧噪の中を歩き、モノレールの駅へ。観光要素の多い(外国人観光客が多い)ムンバイでも、このような場所では「インド100%」である。
しばらくして、モノレールの駅が見えてきた。
@急に現れる -
40ルピーのトークンを買い(同じ距離の近郊列車の4倍の値段)、ホームへ。「撮影禁止」の注意はないが、警察や係員がたくさんいたので、撮ってからあれこれ言われると面倒になるため、ここはひとまず自粛。
@車内に入ってから撮影 -
一番前に陣取っていると、ほどなくして出発した。余裕で座れるほど空いているのと、クーラーが効いているのがありがたい。
最初は埋め立て地のような工場地帯を走っていたが、第一次開業時の終着駅であった車庫を過ぎると、街中へと入っていった。乗客も増えたが、立つほどではない。
@対向列車を撮影 -
時計を確認するのを忘れてしまったが、35分ほど乗車して終着駅に到着した。この駅であるが、事前に調べた限りは「ジェイコブ・サークル」であったのだが、実際に行ってみると「Sant Gadge Maharaj Chowk」になっていた。実はうまく発音できず、買う際に少し苦労したのであった。
なおこの駅付近は、観光名所であるドービー・ガート(洗濯場)の近くである。前回ムンバイに来た際に途中下車して寄ったのだが、せっかくなので再訪することにした。もちろん観光名所であるので、何人かの東洋人(たぶん日本人)や西洋人を発見。よく考えたら、今回の旅行で初めて「有名観光地」に来たことになる。
@定番 -
さて、まだまだ時間はあるので、富裕層向けのスーパーでお土産を買い、インド門なども再訪して、後は近郊列車とメトロを乗り継いで、空港最寄駅(と私が勝手に決めている)エアポートロードから30分ほど歩いて空港へ行くだけである。
という感じで終わる予定であったが、最後に1つ予定外の出来事があった。というのも、前回は西側の路線に乗ってアンデリーからメトロに乗ったのだが、同じでは芸がないと思い、今回は中央の路線に乗ってガトコパルからメトロに乗ることにし、同駅で降りようとしたところ、目の前に一段と塗装が奇麗な列車が走り去るではないか。よくよく見たら、「マハラジャ・エクスプレス」(インドの最高級寝台列車)である。慌ててカメラを出したので望遠すらできていないが(さらにピンボケ)、最後に良い出会いがあったと思う。
@さすがにあれは高すぎて乗れない
*旅行記および私の詳細については以下で。
「鐡旅」http://www2u.biglobe.ne.jp/~kokuden/tetu.htm
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