2019/11/01 - 2019/11/09
2115位(同エリア6829件中)
おはぎさん
ルネサンスを中心に、イタリアの歴史・諸芸術に触れる9日間の旅を敢行してきました。今回訪れたのはローマ、フィレンツェ、ラヴェンナの3都市。行き先は完全に史跡や美術館に絞ったため偏りマックスの旅程でしたが、個人的には大満足の旅でした。
【旅程】
1日目:成田空港~フィウミチーノ空港
2日目:ローマ観光(スペイン広場、ボルゲーゼ美術館)
3日目:ローマ観光(コロッセオ、パラティーノの丘、フォロ・ロマーノ、カピトリーニ美術館、ヴィットリアーノ、パンテオン)
4日目:バチカン観光(バチカン美術館、サン・ピエトロ大聖堂、サンタンジェロ城、トレヴィの泉、ナヴォーナ広場)
5日目:フィレンツェ観光(サン・マルコ修道院、メディチ家礼拝堂、サン・ロレンツォ教会、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会、アカデミア美術館)
6日目:フィレンツェ観光(バルジェロ国立博物館、ドゥオーモ、クーポラ、ヴェッキオ宮殿)
7日目:ラヴェンナ観光
8日目:フィレンツェ観光(ウフィツィ美術館、サンタ・マリア・デル・カルミネ教会、ピッティ宮殿)
9日目:帰国
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4日目。おはようございます。朝焼けがきれいな1日の始まりにございます。本日はバチカン市国めぐりへ。スケジュールはこんな感じ。
①サン・ピエトロ大聖堂→クーポラ
②バチカン美術館
③サンタンジェロ城
④ナヴォーナ広場
美術館でどれだけ時間がかかるかわからなかったので、今日はゆとりをもって予定を組みました。
では出発。 -
地下鉄には毎日切符を買って乗りました。区間問わず一回の乗車で1.5€。画面はデジタルなのにタッチできない不親切仕様です。これがスマホに感覚を狂わされている現代人の闇。
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色々考えましたが、やっぱりここまできて混むのは嫌だ!ということで、今日もサン・ピエトロ大聖堂の開場7:00に合わせて出発することにしました。眠い目を擦りながら早い時間の電車に乗ります。
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地下鉄A線Ottaviano駅で下車。Spagna駅からは10分くらいで着きます。駅を出て道をズンズン進んでいくと…
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あの奥に見えるのはクーポラではありませんか?!
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朝一番すぎて人がいません。でもシスターはたくさんいました。
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そしてこれがバチカンの国境(?)のようなもの!!(?)
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いざ入国!!
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そのまま太い柱の間を抜けると…
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来ました。サン・ピエトロ広場!
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朝焼けが綺麗ー!早起きは3€の徳とはよく言ったものです。
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しかも激空き。まあ朝の7時だから当たり前なんですけど…
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いや~幸いにも晴れてくれて本当に良かった。
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昼間なんかにゃ絶対撮れない無人の大聖堂入り口。
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大聖堂の入り口はここです。柵に沿って、セキュリティゲートを通過する必要があります。しばらく周辺の写真を撮っていたのでこの時点で7:10くらいですが、まあ見事に人がいません。
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この時点ではまだセキュリティゲートも1機しか稼働してない。
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無事ゲートを抜けたらそのまま大聖堂の入り口へ近づきます。いやなに急に現代的なモニター現れるやんと思ったらパナソニック製でした。さすが世界のパナさん。
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大聖堂入り口から広場を見渡した景色。
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聖堂内部のマップです。
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いざ中へ…
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天井が高い。息を呑むような空間です。
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今回のイタリア旅行最大の目的と言っても過言ではないミケランジェロの『ピエタ』。近づいてみることはできませんが、近寄るまでもない…という感じでした。美術館のガラスケースの中にあったんじゃこうはいかないなとしみじみ…
あとこの時間に行けば周りに誰もいない中好きなだけ最前中央を陣取っていられるので、本当に開場同時の入場がおすすめです。悪い事は言わない。 -
ほ~
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足元の装飾一つとっても美麗ですね。
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ベルニーニ作と言われるブロンズの天蓋。
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人をここまで動かせる宗教の力の大きさを否応なく思い知らされました。
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後ろ髪を引かれながらも聖堂内部を後にします。出てみるとこんな感じ。ほとんど日は昇ったようです。この後はせっかくなのでクーポラの上部へ!このまま左手に向かうとクーポラに向かう道への入口があります。
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クーポラに登るのに階段、エレベーターを選べますが、そのチケット売り場へ向かうまではこんな感じで聖堂の壁を横目に見ながら進んでいきます。
迷わずエレベーターを選択して、一気に上まで。 -
おお~クーポラだ!そりゃそうか!
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ゴリゴリに工事してますがしょうがないのでそのまま登っていきましょう。
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これはもしやクーポラのカーブに沿っているのでは…なるほど…
そしてそのまま進んでいくと… -
この目線!!さっきまでうろうろしていた部分がはるか下方に見えます。そしてクーポラの大きさがより一層迫ってきますね。
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あんなに遠くに小さく見えていた壁がこんなに大きかったとは。
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真上を見上げた図。
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まだ人もまばらで、好きなように行ったり来たりできました。
そしてヘラヘラしていられるのもここまで。この先は自分の足で300段以上階段を登ります。 -
300段もあるとか知らなかったし軽い気持ちで登り始めたら、全然終わりが見えないので絶望しました。予め覚悟しておきましょう。それにしても急。
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最後の方は急すぎてろくな手すりすらなく、ロープにつかまって登ります。もはや螺旋階段なのかアンモナイトなのかわかりません。
ゼーゼー言いながら登り切ると… -
着いたー!これが見たかったんや!サン・ピエトロ広場全景が素晴らしくよく見えます。
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これは美術館かな?この後行きます。
360度余す事なく、もちろんバチカンの庭園もしっかり見られて言う事なしです。多少骨は折れますが、時間があったら絶対登った方がいい!!
いつまででもここにいられたのですが、生憎美術館の予約の時間(9:00)があったので、そこそこにして下へ降りていきました。 -
クーポラを出てエレベーターに乗るまでの間にも、お土産屋さんやカフェなんかがあります。そしてこの階はちょうど聖堂上部に佇むこの方々と同じ高さなので、後ろ姿がよく見えます。毎日お勤めご苦労様です。
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改めてクーポラを見上げる図。ほんとにあのてっぺんまで行ったんだな~
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後はそのままエレベーターで降りて大聖堂は終了。聖堂内部+クーポラを見て回るのに、ガラ空きでも1時間半はかかりました。
この後はいよいよバチカン美術館へ!いったん来た道を戻って、美術館正面へ向かいます。 -
来た!めっちゃ並んでるのはチケット列で、予約者は右レーンをスイスイ進めます。レーンに入る前、ダフ屋がひしめく中からおじさんが近づいてきたので「はいはーいOK~OK~」って適当にあしらってたら列の整理係だったみたいで、ちゃんと私の予約の時間があってるか確認してきました。申し訳ございません。
私たちは9:00(開館同時)をネットで予約して、バウチャーを印刷してもっていきました。いずれにしてもチケット引き換えが必要でしたが、2階の自動券売機みたいなやつで20秒くらいで発券完了できます。でもこの時点で既にツアー客諸々が大量に詰めかけていて、腹を括りました。 -
まず入ったのがおまけ程度に思っていたエジプト美術館。凄すぎていきなり見るのにめちゃくちゃ時間を食ってしまいました。所蔵量がすごい。バチカンをなめたらあかん。スルーしようにも面白すぎてガッツリ音声ガイド聞いてしまいました。
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さてそんなこんなでようやくエジプトを抜けると、ピオ・クレメンティーノ美術館のゾーンへ。こちらは名高い八角形の、ベルヴェデーレの中庭です。ユリウス2世の古代美術コレクションの最初の核となった作品たちがここに並んでいるとのこと。
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ヴェヌス・フェリクス。
2世紀、ローマ時代の模刻です。 -
これはメデューサの首持ってるからペルセウスの像ですかね。
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アポクシュオメノス
前4世紀ギリシャのブロンズ彫刻の模刻。ギリシャ彫刻のレベルの高さは意味がわからんですね。この遊脚の素晴らしさ。 -
ベルヴェデーレのアポロン!!
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そしてこの中庭の目玉、ラオコーン。直で見る迫力はまた全然違くて、圧倒されました。人の多さにもやられました。
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そしてこちらも名高いベルヴェデーレのトルソー。ミケランジェロを魅了したとの逸話で有名です。
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その後は「地図の間」へ。長々し廊下の側面に延々地図が続きます。果てしなさすぎて天井がもはやスペースマウンテンみたくなってますね。
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天井の一部切り取ってもこの豪華さ。恐れ入ります。
さてこの後に続くのは、お待ちかねラファエロの間です。 -
アテネの学堂や!こんなに大きかったんですね~。そして聳えるツアーコンダクターの旗がその苦労を物語っています。
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大きすぎるのもあって、結構見るのが大変です。絵は部屋の4面に描かれているので、見たい絵の反対の壁際までいかないとなかなか全景が見られないのですが、人が多すぎてそれすら大変。
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ヘリオドロスの間の『聖ペテロの解放』。この部屋の絵は、単なる宗教的意義の他に政治的な意味合いも含んでいます。これだったら「神意によって教皇に与えられた庇護」だそう。部屋の使用用途と使用者、またその時代背景からこれらの主題がどういう意義を持っているのか、その辺がまあ生々しいほどにはっきり分かるキリスト教美術のこういうところが、個人的には好きです。まあ政治と美術が絡んでいるのは古今東西問いませんがね。
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聖体の論議。アテネの学堂と同じ署名の間にあります。
ラファエロの間、見応えは最強でしたが同じくらい人も多くて参りました。
この後にはいよいよ、システィーナ礼拝堂に!撮影禁止なのは残念でしたが、隅のベンチに座って30分くらい天井を眺めていました。 -
そんなこんなで、だいぶじっくり鑑賞できました。次なる戦に向けてフードコートでお昼ご飯。
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有名な階段!!
ここまでで満足して次に向かったのですが、後で思い出しました。冷静に考えて絵画館行ってなくない…?おそらくこのイタリア旅行で最大のやらかしです。この愚か者…死ぬまでにもう一回行ってやるからな! -
絵画館に行ってないことになぜか気づかず、まだ晴れやかな私の心を表すかのような青空。特に意味はなかったのですが、日中のサン・ピエトロ広場も見ておきたいということでこっちまで戻ってきました。
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賑やかなのはいいことですが、やっぱり大聖堂に入る列が相当伸びてる!まあローシーズンなので春夏に比べたらこれでも大したことないのかもしれませんが…。
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朝も最高だったけど、でもまあ宗教施設なんだし人がいてなんぼですな!我々はこのまま目の前の大通りから、サンタンジェロ城に向かいます。バイバイ!
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広場目の前の大通り。9割ほこてん、1割車という感じです。
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この通りから後ろを振り向くとこんな感じ。
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さて、通りを抜けると…テヴェレ川!!
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川に面して建つのが、お目当てのサンタンジェロ城です。
135年にハドリアヌスが廟として建造、そのあとは要塞とか牢獄とかいろんな形で使われたそうです。 -
おお~堅牢な感じがしますな!知らんけど…
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入り口まで来て何故か入るのを止める観光客が多く、若干困惑しましたが私たちには関係ない。遺跡は片っ端から行かねばならないので…ということでズンズン探検します。
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この血も涙もない感じの造り!いいね!
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遠くにサン・ピエトロが臨めます。
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うーん。よいね。
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サンタンジェロ城の周りは綺麗に公園として整備されてて、気持ち良いです。
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てっぺんまで登ると、天使の像。この周辺でペストが流行した際、ここに天使が現れて疫病をとっちめたことがこのお城の名前の由来になっているそうです。
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お城の前から伸びるサンタンジェロ橋。
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テヴェレ川、サン・ピエトロが共に臨めます。サンタンジェロ城はフォトスポットとしてのポテンシャルがすごいです。
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カメラ目線してくれるカモメもいるし。
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一応順路がありますが巡ってるうちにだんだんよくわからなくなってきて、最後の方は適当に回っていました。流石要塞!
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教皇の居室だったところとかもあります。
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さて、お城を出たらさっき上から見ていたサンタンジェロ橋へ。左右に天使の並ぶ美しい橋です。
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これらの天使たちはベルニーニ作。ここに立っているのはコピーです。
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みんながみんな頭にカモメをのっけていても、天使だけあって怒ることもなく優しく佇んでいます。
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バチカンまできたらここはぜひ行って欲しいスポットでした。
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さて、だいぶいい時間になってきたのでフラフラしながらもホテルの方へ戻ります。
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昨日行けなかったので、ナヴォーナ広場に来ました。広い!
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名高い四大河の噴水。
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たまたまですが、とっても空の色が綺麗でした。
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ジェラートを食べながらしばらくボーッとしていたら、ちょうど夕暮れ時だったので1時間いるだけでこんなに空の変化を見ることができました。
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このまま帰ろうと思ったのですが、ちょうど近くにあったしまあここまで来たらな…ということでトレヴィの泉まで足を延ばすことに。人がすごすぎてまともに写真が撮れませんでしたが綺麗でした!
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帰り道、昨日も来た気がするパンテオン。ローマは普通に歩いてるだけで世界遺産が視界に飛び込んでくるからすごいですね。今日はこれにて、そしてローマの旅も終わりです。明日は朝イチでフィレンツェに向かいます。
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