2019/12/05 - 2019/12/05
158位(同エリア577件中)
まりも母さん
12月の平日 埼玉県飯能市の「トーベ・ヤンソン あけぼの子どもの森公園」へ 紅葉景色を見に行ってきました。
ムーミン公園として知られる公園です。
平日の午前中だったからか、なぜか子供は1人も居なく
写真撮影に来ている大人がほとんど・・・。
遊んでいる子供に遠慮する事もなく 不思議な形のムーミンの世界感あふれる建物内外をじっくり鑑賞、
メタセコイヤの紅葉景色もたっぷり楽しむ事ができました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
PR
-
平日休みのお出かけは、土日だと混む という場所をあえて選びます。
飯能市のムーミン公園は 土日 子供でいっぱいだと聞いていたので、チャンスとばかりに行ってみました。
朝から富士山がずっと見える良いお天気。 -
ダンナは知らなかったそうですが、飯能市にはふたつのムーミン公園があります。
ひとつは今日の目的地「トーベ・ヤンソン あけぼの子どもの森公園」
もうひとつは「メッツァ」にある「ムーミンバレーパーク」
こちらは有料施設で2019年3月に開業。
なんだか紛らわしいですが、「トーベ・ヤンソン あけぼの子どもの森公園」の方は 入園無料の公共公園。
隣接する市民体育館、ホッケー場などと共用の駐車場(無料)に車を停めると さっそく色づいたメタセコイヤの並木が見えました。
この紅葉と公園の景色を見る為に、ここにやってきました。 -
飯能市の空には少し雲が。
高い雲はウロコのような形で、案外早く流れていました。
地上あたりには風は無く、気温はやや低めな位。 -
エントランスの坂道を進むと 正面にきのこの形の建物が見えてきます。
不思議な形の建物が インスタ映えする、と話題になった事もあり、
おもしろい建物がいくつかある事は知っていました。 -
「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」
1997年「あけぼの子どもの森公園」として開園。
2016年 リニューアル工事の後 再オープン。
ムーミンの作者トーベ・ヤンソンの名前を承認されて 2017年から
「トーベ・ヤンソン あけぼの子どもの森公園」となりました。
阿須運動公園の体育館や運動場の裏手、高低差のある場所にいくつかの建物が配置された公園です。 -
9時開園のこの公園、着いたのが9時15分頃。
まだ来園者も少ないです。
子供が遊びに来る前に・・・と まず「きのこの家」に入ってみる事にします。
屋根の上には草や苔が生えているようですね。 -
ドアを開けて中に入ると、靴を脱ぐように書かれています。
靴を脱いで入ってみると・・・きのこの内部は広い空間でした。
ソファーやチェストが置かれ、壁際に螺旋状の階段。
きのこ型を造っているのは 太い丸太材。 -
変わった形の窓に曲線使いのステンドグラス。
窓の向うの メタセコイヤの紅葉がちょっぴり透けて模様のように見えます。 -
天井からはシャンデリア。
アイアン製の素敵なシャンデリアです。 -
色々なデザインの照明器具が使われています。
どれも、素材は アイアンとガラスです。
多くのものはオリジナルのデザインではないかと。
建物内部が思いがけず素晴らしい空間で、またインテリアも素敵なので驚きました。 -
アイアンの手すりが素敵です。
ロートアイアンのクラフト感あるデザインがいいですねぇ。
PAGEONEという 秩父市にあるアイアン工房の作品。
デザインは公園内の建物を設計した村山雄一氏のものだそう。 -
部屋の中心には暖炉。
12月から2月 土日祝は、この暖炉に火が入るイベントがあるようです。
最近はマッチどころか、ライターの火も、ガスコンロも見た事無い子供もいますからねぇ。
火と親しむ、というのは貴重かもしれない・・・。 -
ぐるっと1階を歩き
靴を脱いだ、入口正面は 天井の低いキッチンスペース。
水は出ないと思いますし、ディスプレイ的なキッチンでしょうが、
古いアイロンや秤のディスプレイもあって、ちょっとレトロな北欧の暮らしを感じさせる造り。 -
ダイニングテーブル上にはこんなランプ。
葉っぱのデザインで、北欧の森をイメージさせますね。 -
階段で2階へあがってみます。
2階はちょっと低い天井の通路のような空間。 -
ドーム型のでっぱりに小窓があったので開けてみると・・・ダイニングの上が見えました。
この扉を開けたら、下から暖められた空気がほわ~んと出てきましたよ。
下がよーく覗ける訳でもありませんけど、好奇心旺盛な子供だったら開けてみたり、覗いてみたりしたくなるような仕掛けですね。 -
更に階段は上へと続き、その上のフロアーに出ます。
不思議なお部屋です。
私は、あまり「ムーミン」の事は知らないので、物語にこんなお部屋が出てくるのか?も判断できません。
が、ムーミンの不思議な雰囲気には あってますねぇ。 -
天井はこんな風。やはり、ドーム状の天井を支える構造体は丸太です。
木材が多用され ロープやアイアンそれにガラスでできた自然素材を多用した建物の印象です。
そして、ロートアイアンだったり、木組みだったりと、人の手による建物を感じさせます。 -
一番高い部屋の壁際にドアがあったので、開けてみると・・・外階段に続いていました。
階段を降りるとすぐ下の階のドアへ。
手すりもいい感じのデザインです。 -
戻った部屋の中央にある 円柱のようなものの下にアイアンのドア。
これを開けてみると・・・ 中に入り、向こう側に出られる造りに。
これは子供たちにはたまらない遊び場ですね。
秘密基地のようにあちこち、入りまくるでしょうね~。
私たちもあちこち、開けたり覗いたり。
子供が1人もいない時でラッキーだった。 -
「ランプ」好きな私としては、設置されている照明器具がいちいち気になります。
どれも凝った造りで、とても子供の遊び場用とは思えません。
それだけ、設計者や製作者の感性が現れている素晴らしい建物です。 -
ロートアイアンのブラケットランプ
子供の遊び場としては明るさが足りないなんて言うなよ!って感じです。 -
これもまた、デザイン違いのシンプルながら存在感のあるランプ
子供は、こういうランプをどう思うか?は判りませんけどね。 -
窓枠もおもしろい形です。
設計者の村山雄一氏は ルドルフ・シュタイナーの思想研究もされています。
シュタイナー建築とも言われるそうですが、教育者でもあるルドルフ・シュタイナーの思想に基づく
木・石・しっくいなど自然素材を多用し 伝統的な建築様式から開放された意匠が この建物群にも見られる感じです。
誰も「きのこの家」には入ってこなかったので、じっくり好きなだけあちこち見まくり、写真撮りまくり。
子供が居たら「変なおばさん」とか思われちゃうだろうから、本当に居なくてよかった・・・。 -
外に出ると、こんなベンチ。
この公園はベンチも普通のものなんてありません。
鉄板を叩いて製作されたものだそうです。 -
今度は「きのこの家」の向かいにある「子ども劇場」の外階段を上がります。
階段を上がりつつ下を覗くと、池があり、チョロチョロと滝のような流れも。
水音が響く洞窟のような造りになっていて、その奥にトイレがありました。 -
「子ども劇場」の屋根は外階段からの通路のすぐ脇に見えます。
ここに ムーミンの物語に出てくる「にょろにょろ」のシルエットがアイアンワークで飾られています。 -
更にその先には「鬼のフェンス」これは、屋根が低くて子供たちが簡単に登れてしまうので、
「登ってはダメ」という意味の柵です。
デザインは絵本作家の糟谷奈美さん
普通の危険防止用のフェンスだったら、ちょ~~つまらない。
これはNICEでございます。 -
アイアン製のフェンスも素敵ですが、それより まりも母は この天然スレートのウロコ瓦に参りました!
素晴らしい!!美しい!!
あ~うちの屋根もこれがいいなぁぁぁ。 -
ぐるっと廻って 裏から「子ども劇場」に入ります。
この扉も曲線使いのデザイン。 -
劇場内は天井の高い広いホール。
子供たちの飾ったクリスマスツリーがありました。
コンサートやイベントが行われる場所です。 -
樹齢100年を越えるヒノキの丸太を使ったドーム。
行灯のような照明も不思議感を出しています。 -
正面入口のドアはこちら。
やはり曲線デザインの柔らかい印象のもの。 -
壁にムーミンのパネルがありました。
飯能市にふるさと納税すると返礼品で頂けるものと同じだと書いてありました。
ムーミンって、ヤンソンが生み出した妖精なのですよね。
昔は「カバかと思った」って良く言われていたと思う。 -
不思議な窓枠の向うにメタセコイヤ。
紅葉のきれいな時にここに来てよかったと思う。 -
屋根も丸く、曲線が多用されたデザイン。
曲面と曲線を考えると、アントニオ・ガウディーや
「自然界に直線は無い」と言った インダストリアルデザイナーのルイジ・コラーニを思い出します。
たしかに 子どもがのびのび自然の中で遊ぶ公園には、四角い角張った建造物より
こうした森に溶け込むような まあるい建物がふさわしいようにも思えます。
それが、木や漆喰で出来ているなら尚更ね。 -
正面ドアから外に出ると、大きな屋根空間。
ベンチのような丸い石積みがあり、テーブルにも、ステージにも使えそう。
ここもイベントスペースなのかしらね? -
劇場と同じスレートの屋根でした。
傾斜のある敷地そのままに 建物もゆったり段が作られ、
森の斜面と一体化したように設計されているのです。 -
子ども劇場の建物一番下で トイレをお借りしました。
他に、公園管理事務所のお部屋も。
事務所のウインドウにはサンタスタイルのムーミンたち。
その上にはムーミンの国フィンランドのヒンメリの飾りも。 -
まだいくつ物建物がありますよ。
今度は「森の家」へ
近くに置かれた さっきとはまた違ったアイアンベンチ。
これらは、もう休憩椅子ではなくて、りっぱなアートオブジェですね。 -
「森の家」
飯能の特産「西川材」のヒノキ丸太を使った建物。
波打つ壁が美しい。 -
ドアの取っ手は赤と青の木彫り。
何かの生き物のような形。
子供には、これが何に見えるのかな?? -
中はやはり、靴を脱いであがります。
見えた天井は「きのこの家」と同様丸い木組みのもの。
こちらは一番上が天窓になっていました。 -
この建物は、1階が トーベ・ヤンソンやムーミンに関する資料展示室。
ムーミンモチーフの粘土作品が飾られていました。
矢口千代さんという美術工芸家の作品「ムーミン谷の火星人」 -
2階は図書コーナー。
本棚に絵本や児童書が並び、テーブルと椅子も置かれて 読書が楽しめる場所になっていました。 -
この建物内もアイアン製のクラフト感ある照明器具が、
子供向けの図書コーナーには明るさが足りないと思うが、あえて、これだ と言う所にこだわりを感じます。 -
このペンダントも素敵ですね。
製作者は 手すりなどと同じ PAGE ONEの鍛鉄工芸家西田光男さんなのではないかと思われます。 -
「森の家」を出て公園内を歩くと、小さな滝らしき流れが見えました。
斜面に木製の階段と歩道もあります。
デッキのような歩道の先は行き止まりでした。 -
小さな人工の滝の流れは、「きのこの家」の方へ流れていきます。
途中に赤い不思議な橋もありました。
繭のようでもあり、くるっと巻いた落ち葉のようでもあり、イモムシのようでもある
鉄製の筒の中をくぐれる橋なのでした。 -
高低差のある土地にある公園。
子供たちは走り回って遊ぶのですね。 -
ツリーハウスと言っていいのでしょうか?
屋根の無い 砦のような遊び場もありました。
こんなに遊べる場所があるのに、今日は不思議な事に1人も子供が来ていないのです。
幼稚園や学校のある平日でも 未就学児連れのママさん位居そうなものですが、
そんな小さな子どもは居なくて・・・
替わりに?ワンちゃんを連れた大人が多いのですよ。 -
「きのこの家」より先の方、トンガリ屋根の建物と橋が見えました。
そうそう、メタセコイヤの紅葉とこの建物の風景が、今の季節は一番見栄えのするポイントでしたっけ。
小人の帽子みたいなトンガリ屋根はメルヘンチックでとてもかわいいのです。 -
トンガリ屋根と橋の手前にはもうひとつ 青い建物が。
表には椅子、テーブルとパラソルも。
ここは、公園内に今年出来たばかりのカフェスペースでした。 -
表にはメニュープレートが。
「スモーブロー」というメニューがあります。
北欧風のオープンサンドです。
フィンランドではなくて、デンマークが発祥ですが。
朝が軽かったので、ちょっとお腹も空いてきたし、後で、寄ってみようと思います。 -
トンガリ屋根の建物は 橋の先にある小屋で、中に入ることも出来ました。
中は小さいスペースで、何もありません。
窓から外を覗き見られるだけですね。 -
先ほど見た滝から流れて来た小川は、この先で池になって終わりです。
その池の向うにたくさんのカメラマンが並んでいるのが見えます。 -
その皆さんが狙っていた図がこちらです。
水鏡に紅葉の映る美しい秋景色。
今の季節 この公園一番の見どころスポットがこの景色でした。
木立の中の池は風もほとんどなく、水面の水鏡はくっきり景色を映しています。
メタセコイヤの紅葉も今がピークで素晴らしい眺めを見せてくれました。 -
素晴らしいです。
この景色を自分の目で見たくてここに来ました。 -
しばらく紅葉が水鏡に映る景色を眺め、ほぼ同じ写真を何十枚も撮りましたので、来た道を戻ります。
奥から戻りつつ見る「きのこの家」
家のある場所あたりから、段々の滝も流れていました。
夏は子供が水遊びをするのでしょうね。 -
先ほどチェックしたカフェで、早いランチをとることにします。
「カフェプイスト」
プイスト、というのはフィンランド語で「公園」という意味だそう。
2018年6月にオープンした 公園内で一番新しい施設。 -
外にもテーブルがあります。
ここは、カフェであると同時に休憩所でもあるそうで、飲食物の持ち込みは出来ないけど、
中に入って休憩室として利用したり、キッズスペースで子供が遊ぶ事はできるそう。
外のテラス席なら、この公園、やけに多いと感じましたが、ワンちゃん連れでも利用できますね。
メニューボードに「ワンちゃんのご褒美おやつ」というのもありましたよ。
そうそう、なんだか、ベビーカーみたいのに小型犬を何頭も入れて来て、
愛犬写真を撮っている方がやけに多いのです。(いつもそうなのかもしれないが)
そして、トレンドなのか?皆さん四角いピクニックバスケットを持っていて、
それを地面に置き、上にワンちゃんを乗せて写真を撮る訳です・・・。
大きなバスケット持っている方4・5グループいましたねぇ。 -
この建物も他の園内建物と同じ村山雄一氏の設計です。
中は床・壁・天井全て木で 一部色の濃い材は、古民家の古材らしいものが使われていました。
このお店、入店すると靴を脱ぐのですよ。
入口あたりでは、コーヒーやクッキーの販売も。 -
天井が複雑な形をしています。
2階スペースもあります。案内されたのが1階席だったので、上がっていませんが、
階段が太い丸太をくり貫いたような柱に木製の踏み板とロートアイアンの手すりで、
園内の他の建物とマッチした意匠でした。
冷暖房は、金属のパイプの中に温水や冷水を流して温めたり冷やしたりする
輻射冷暖房の設備が採用されています。 -
私は 玄米タコライス(950円)
アボカドも添えられ、野菜もたっぷり。ピリ辛で美味しかったですよ。
野菜は地元の野菜が使われています。 -
ダンナは、せっかくだから、とスモーブローに。
期間限定の焼きりんごと鴨肉パストラミをオーダー。
サラダとキャロットラペがついています。
美味しかったそうだけど、
早い時間のお昼でも、これけだとちょっとボリュームが足りないと。
食べ終わったお皿をさげに来たお兄さんに、デザートのタルトもオススメされ、
「ごゆっくりどうぞ」と言われた~。
たしかに、スモーブローだったら、デザートも余裕で食べられそうでした。
まりも母のタコライスはご飯有りで、お腹いっぱいになりましたよ。
ほぼ、全てのメニューはテイクアウトOKで、公園内(建物内はダメ)でピクニック気分でも食べられるそう。 -
お昼時間が近くなって、お客さんも増えてきたから そうゆっくりもせずに退散~。
外に出ると、さっきのワンちゃん撮影はまだ続いていた~。
人間の子供より おりこうちゃんに写真撮られているのですねぇ。
「ママまだ~?」とか言わないんだもんな・・・。
まだ時間はあるので、もう1箇所、まりも母の行きたい場所へ移動する事にします。
エントランスのメタセコイヤ並木へ戻る途中 にょろにょろのベンチもありました。 -
「子ども劇場」の1階?部分。この先にトイレと管理事務所があります。
平日の午前中 子どもがひとりも居ない時間だったのもあり
建物内部もじっくり見る事ができました。
思っていたより 独特な世界感の完成度が高く、建物やインテリアはむしろ大人が楽しめる場所だったと思います。
土日と祝日は日没から21時までライトアップも実施中。
不思議な形の建物にライトがあたり、幻想的な景色が見られそう。
とても素敵な公園でした。
この後、川越に移動して、前からチェックしていた建物見物へ向かいます。
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