2019/11/15 - 2019/11/15
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ペコちゃんさん
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東京の芝浦とお台場を結ぶ「レインボーブリッジ」は、首都圏交通の中核を担う路線として首都高速道路の他に、一般道路と新交通「ゆりかもめ」線が走っています。
レインボーブリッジには遊歩道(レインボープロムナード)がありますが、この橋を歩いてお台場に渡ることが出来る、ということは案外知られていない・・・いや、知っていても、わざわざ歩いて渡ろう、という人は非常に少ないようです。
しかし、橋からの眺めは素晴らしく、お金はかからないし、30分程度の散歩なので、歩いてみよう・・・ということで、仲間9名でレインボーブリッジを歩き、今や東京の新名所となったお台場に出かけました。
写真は、お台場のシンボル「自由の女神像」。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
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9時半過ぎに「ゆりかもめ・新橋駅」に到着。
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1995年に開業した「ゆりかもめ」は、新橋駅から豊洲駅までの14.7 kmを結ぶAGT (自動案内軌条式旅客輸送システム)で、正式名称は東京臨海新交通臨海線。
車両の一番前に運転士がいるように見えますが、これは乗客・・・ゆりかもめはATO (自動列車運転装置) による無人自動運転のため、運転士や車掌がいません。
緊急時などは車内備え付けのインターホンで対応することになります。 -
高層ビルの間をダイナミックに縫うように走る「ゆりかもめ」ならではの景観・・・
ゆりかもめはゴムタイヤ式新交通システムなので、ほとんど揺れを感じません。 -
竹芝駅の近くには、東海汽船の伊豆諸島航路が発着する竹芝桟橋があり、帆船・日本丸(レプリカ)のマストを見ると、昨年2月に東海汽船ツアーで行った雪の三原山のことが思い出されます。
https://4travel.jp/travelogue/11329281 -
日の出駅を過ぎると、倉庫街の先にレインボーブリッジが見えてきました。
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新橋駅から4つ目の「芝浦ふ頭駅」で下車。
改札口の前に貼られた《レインボーブリッジ遊歩道 ← 》の説明ポスターに従って、左側から道路に出ます。 -
「ゆりかもめ」は右側に大きくループしてお台場に向かいますが、我々は左側の「芝浦アンカレイジ」に向かいます。
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ゆりかもめの高架や首都高に沿った歩道を数分歩くと・・・
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レインボーブリッジと橋のたもとにある「芝浦アンカレイジ」が見えてきました。
アンカレイジとは、吊り橋のメインケーブルを固定させるブロックのことで、レインボーブリッジでは建物も兼ねた構造になっています。
対岸の台場側にもアンカレイジはありますが、海上にあるため一般の人は利用出来ません。 -
これからアンカレイジのエレベータで7階まで上がり、お台場までの1.7kmの海上散歩を楽しみます。
アンカレイジの開館時間は、夏季(4~10月)が9~21時、冬季(11~3月)は10~18時。 -
1987年に着工し、1993年に竣工したレインボーブリッジは、芝浦と台場を結ぶ吊り橋で、全長:798m、幅:49m、海面からの高さは塔高:126m/橋げた:52m。
アンカレイジ入口から見上げると・・・やっぱり巨大! -
2階にあるエントランスから建物に入ると、南北2ヶ所にエレベーターがあり、北側(東京タワーや晴海方面が見渡せるノースルート)と南側(お台場方面が見渡せるサウスルート)のどちらかを選択します。
私達はノースルートを選択し、橋の上にはトイレがないので、ここで済ませて、いざ出発! -
レインボーブリッジは2層構造で、上の階は首都高速、下の階には一般道とゆりかもめが走り、遊歩道は一般道の両脇に併設されています。
芝浦とお台場を結ぶ約1.7kmの遊歩道は、30分前後で歩いて渡ることが出来ます。 -
レインボーブリッジの遊歩道「レインボープロムナード」は、当初は入場料300円を徴収する観光向け展望遊歩道という位置づけでしたが、お台場にもマンションが次々に建ち、2000年3月に生活道路として開放し、無料となりました。
自転車は、無料貸し出しの専用台車を後輪に取り付けて、手押しで渡ることが出来ます。 -
歩きだすとすぐに、東京湾の美しい風景が目に飛び込んできます。
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スカイツリーに・・・
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東京タワー。
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遊歩道の隣は一般道ですが、どの車も高速道路のように猛スピードでビュンビュン走っています。
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左側から右側に眺望を楽しみます。
左側は芝浦ふ頭の倉庫群、その背後にはNECビルや東京タワー、右側は東芝ビルと「汐留シオサイト」の高層ビル群。 -
隅田川の河口部でもあるこの辺りは、高層ビルが建ち並んでいますが、水辺に面して「浜離宮庭園」の広大な緑地帯が広がっています。
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その右は、2020年東京オリンピック選手村建設地の晴海埠頭。
斜めにラインが入った2棟のタワーマンションは「ザ・トウキョー タワーズ シータワー」。 -
晴海(左側)と豊洲(右側)を繋ぐ豊洲大橋。
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豊洲市場。
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有明方面。
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お台場側の主塔。
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橋の下を通り過ぎる水上バス。
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お台場の出口が近づくと、道路が少し曲がっており、ここから見るレインボーブリッジの眺めは、圧巻!
お台場側と芝浦側の2つの主塔を含めた橋の全体がよく見え、芝浦側の左側にはゆりかもめのループも見えます。
右側の青い三角ビルは、芝浦アンカレイジでなく「ヨコソーレインボータワー」・・・下層部は横浜倉庫の本社、14~23階は賃貸マンション。 -
風見鶏ならぬ風見飛行機がクルクル回っています。
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遊歩道も、そろそろ終わり。
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お台場に上陸!
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お台場は港区・江東区・品川区のちょうど境界線にあり、場所によって区が異なるので、チョッとややこしい。
「ゆりかもめ」は港区からレインボーブリッジを通ってお台場に入り、港区と江東区を通って豊洲へと続いています。
<主な建物・施設>
港区:お台場海浜公園・自由の女神像・ヒルトン・フジテレビ・デックス東京ビーチ ・東京ジョイポリス など
江東区:ダイバーシティ・パレットタウン・大観覧車・大江戸温泉物語・日本科学未来館・テレコムセンター など
品川区:船の科学館・潮風公園 など -
レインボーブリッジから海岸に向かうと、最初のスポットが「第三台場」・・・ここは昭和3年に公園として整備され、貴重な台場跡地が見学できるようになっています。
江戸時代には、江戸を防衛するための要塞の島だった「お台場」。
1853年、ペリーの黒船来航に備え、幕府は品川沖に11基の台場を計画し、第一から第六まで造りました。 -
かつて貯木場だった「お台場海浜公園」は、昭和40年代から公園としての整備が始まり、1996年に今の形でリニューアルオープン。
砂浜や磯が整備され、トイレやマリンハウスもあるので、のんびり散策を楽しむことができます(遊泳は禁止)。 -
冬になると、寒い国から越冬しに飛来するユリカモメ(東京都の都鳥)。
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また、ここは夕日や夜景の名所。
カラフルにライトアップされたレインボーブリッジや自由の女神像、大都会・東京の高層ビル群の絶景などが楽しめます。
越冬でやって来たスズガモも、ノンビリと泳いでいます。 -
お台場のランドマークと言えば、フジテレビ。
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水上バスの乗り場に停泊中の遊覧船『ホタルナ』・・・宇宙船をイメージしたシルバー・メタリックの流線形ボディは、漫画・アニメ界の巨匠・松本零士のデザイン。
お台場と浅草などを結ぶ便利な移動手段で、水上から観る景色もなかなかのものです。 -
今回の参加者は9名。
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何の工事でしょうか?
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「自由の女神像」の近くにある、船の巨大なアンカー(錨)とチェーン(錨鎖)で創作されたアウトドア・アート作品。
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第三台場(右側)・レインボーブリッジ・第六台場(左側)や高層ビル群を背景にして、皆さん、パチリパチリ。
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自由の女神像・・・高さ12.5mで、ニューヨークにある本物の1/7。
1998~99年のフランス年事業の一環で、パリ・セーヌ川にある自由の女神像がここに設置されましたが好評だったので、フランスで複製したブロンズ製のレプリカを2000年に設置しました。 -
自由の女神像からアクアシティお台場とフジテレビの方へ向かいます。
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階段を上がった所に飾られたフラワースタンド。
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プロムナードの右側にある「ヒルトン東京お台場」と、その奥は「グランドニッコー東京台場」のホテル群。
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プロムナードの左側は大型複合ショッピングセンター「アクアシティお台場」。
夜になると、綺麗なイルミネーションが輝きます。 -
丹下健三が設計し、1996年に竣工した「フジテレビ本社ビル」・・・お台場を有名にした元祖です。
手前の高架は「ゆりかもめ」。 -
プロムナードの正面には、フランスの凱旋門のような外観が特徴的な「テレコムセンター」。
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フジテレビ本社は館内の見学が出来るので、チューブエスカレーターで7階へ行きます。
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7階はイベントなども行われる屋上庭園「フジさんテラス」・・・ここで25階の「はちたま」に行くチケット(700円)を購入。
「フジさんテラス」からは、パレットタウンの大観覧車がよく見えます。 -
エレベーターで25階の球体展望室「はちたま」へ。
イベントエリアでは、ローマ教皇の来日を記念して「バチカンってなんだろう写真展」を開催中。 -
「はちたま」は、高さ約100mから東京の名所を満喫できる絶景ポイント・・・東京タワー・スカイツリー・レインボーブリッジ・ゲートブリッジや、天気が良ければ富士山まで見えます。
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上から見下ろした自由の女神像。
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ヒルトンとユリカモメの台場駅。
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階段を下りて、24階の「めざまスカイ」へ。
ここには、フジテレビの朝番組「めざましテレビ」で、以前、実際に使用されていたスタジオが公開されています。 -
入口の壁には、番組に出演したゲストのサインボードを展示・・・樹木希林さんのボードを見ると、人柄を感じますね!
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大観覧車の先には、2012年に開通した「東京ゲートブリッジ」。
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午後から行く「船の科学館」。
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直径32mの「はちたま」・・・1,200トンもの球体は、7階の屋上庭園で組み立てられ、25階に設置されました。
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昼食は、アクアシティ5階にある「築地食堂 源ちゃん」で。
当店イチオシの「本日のお刺身定食」は、美味しいお刺身がタップリ・・・ビールと共に、皆さん、大満足! -
午後は「船の科学館」の近くに係留されている南極観測船「宗谷」の見学。
黄葉が奇麗なプロムナードの先にある「テレコムセンター」・・・ここの21階にある展望台も、お台場と東京の夜景を眺めるベストスポットのひとつ。(料金:500円) -
巨大な針のようなモニュメントは「自由の炎」・・・フランス年の一環で、日仏友好のシンボルとして、2000年にフランスより寄贈されました。
ナポンレオン3世の勝利の象徴として、フランス人の彫刻家マルク・クーチェリエが作成した金色に輝く約21mの像は、台座部分を含めると27mもあります。 -
船の科学館に向かう途中にあるのは、「踊る大捜査線」で一躍有名になった警視庁の東京湾岸警察署・・・織田裕二が演じた青島刑事の活躍ぶりが蘇ります。
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ゆりかもめの「東京国際クルーズターミナル駅」の先に船の科学館はあります。
「クイーン・エリザベス2号」をモチーフにした科学館は、現在休館中。 -
初代南極観測船「宗谷」は、東京国際クルーズターミナルの建設工事に伴い、かつて羊蹄丸が係留されていた場所に係留されています。
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「宗谷」は1938年に耐氷型貨物船として建造され、太平洋戦争を経験後、日本初の南極観測船として1956~1962年まで、6次にわたる南極観測で活躍しました。
1979年から「船の科学館」前に保存展示されています。 -
「宗谷」見学は無料ですが、「宗谷保護に関する協力金(額は任意)」を支払って乗船。
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(左上)士官食堂 (右上)機関長室
(左下)浴室 (右下)士官寝室
浴室:真水を節約するため、航海中は海水を、南極では氷の塊を浴槽内に入れ、蒸気で溶かして入浴したそうです。 -
昭和32年(1957)1月29日に、南極のオングル島に上陸したことを知らせる号外新聞。
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(上の写真)
第1次南極予備観測隊は、昭和基地と命名した場所に3棟の建物と発電棟を建て、西堀栄三郎隊長以下11名で越冬。
越冬隊の観測の中心は気象観測と地形地質調査で、最大の楽しみは食事でした。
(下の写真)
現在の昭和基地には60以上の建物があり、越冬隊員は約40名。
床暖房や水洗トイレなどを完備し、日本とあまり変わらない生活が出来るようになっています。 -
この展示物は、今から数千年前にできた南極の氷(実物)。
写真では分かり難いのですが、南極の氷には小さな泡(古代の大気)が多量に含まれており、この大気や氷の成分を研究することで、地球の成り立ちの解明につながります。 -
南極観測で忘れられないのは、「タロとジロの物語」。
昭和31年、第1次南極観測隊と共に22頭の樺太犬が南極へ出発。
このうち、3頭は病気などで帰国、2頭は越冬中に病死、1頭は行方不明になりましたが、残りの樺太犬は「犬ぞり引き」などで活躍しました。 -
昭和32年12月、2回目の南極航路で「宗谷」は南極付近に到着しますが、分厚い氷と猛吹雪のため第2次越冬を断念。
11名の第1次越冬隊は数回に分けて小型飛行機で宗谷へ撤退しますが、15頭の樺太犬までは運べませんでした。
この「昭和号」はカナダのデ・ハビランド社製(DHC-2 ビーバー)で、「宗谷」と昭和基地の間を何回も往復した単発機です。 -
昭和33年2月24日、2ヶ月分の食料と共に、鎖に繋がれたまま基地に取り残された15頭の樺太犬・・・翌年の1月に昭和基地に上陸した第3次越冬隊は、15頭のうち、兄弟犬「タロ」と「ジロ」が生存しているのを発見。(他の13頭は行方不明または鎖に繋がれたまま餓死)
タロとジロの生還は日本中に衝撃と感動とをもたらし、このエピソードは1983年に「南極物語」として映画化され、空前の大ヒット作品となりました。 -
(左上)調理室 (右上)治療室
(左下)通信室 (右下)操舵室
船の操縦を行う操舵室には、方向を定める舵輪やレーダーなど、様々な操船・航海計器が配置されています。 -
ヘリコプター発着甲鈑・・・大型のシコルスキーS-58型ヘリコプターが離発着できる、広いヘリコプター甲板。
第3次南極観測当時の「宗谷」は、大型ヘリ2機・小型ヘリ2機・DHC-2 ビーバー機を搭載し、さながら航空母艦のようでした。 -
ブルーの円筒は、エンジンやボイラーからの煙を排出する煙突(ファンネル)。
左側のボートは、南極観測時に物資の運搬や交通等に用いられたエンジン付の救命艇兼作業艇。 -
これは、昨年サッポロビール千葉工場に行った時に見学した「しらせ」に飾られていた、歴代南極観測船の模型。
戦前に建造された小さな「宗谷」・・・第1次~第6次まで、本当によく頑張ったなと、「しらせ」とは違った感慨を覚えました。
https://4travel.jp/travelogue/11434313 -
「宗谷」から「ダイバーシティ」に向かう途中、マリオカートの集団が・・・レインボーブリッジでも疾走するのを見かけましたが、外国人観光客に人気があるようです。
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2006年に竣工した33階建ての超高層ツインタワー「THE TOWERS DAIBA」。
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大型ショッピングモール「ダイバーシティ東京プラザ」の前の広場には、巨大な「ガンダム」・・・子供は勿論、外国人にも人気の観光スポットで、初代ガンダム(全高:18m)は2009~2017年まで展示され、現在の2代目は「ユニコーンガンダム」(全高:19.7m)。
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1日4回の変身イベントがあるので、15時の部を見学。
顔などの各部分が光りながら、ガンダムの顔部分がデトロイトモード(戦闘モード)になり、頭の角が開いてショーは終了・・・手足も動くんじゃないかと期待していたので、あっけない幕切れでした。 -
帰りは「台場駅」からゆりかもめで新橋へ。
朝は気付かなかったのですが、ゆりかもめ・新橋駅を出て階段の上を見ると、綺麗なステンドグラスが・・・これは日本画家・平松礼二の原画をステンドグラスにしたもので、題名は「四季・東京ベイ」。
左側は春の梅と桜、中央は冨士山とゆりかもめが舞う夏の海、右側は秋の紅葉を描いています。
お台場には、まだまだ見どころが沢山ありますが、次は夜景を見たいですね。
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