対馬をほぼバスで旅する

2019/11/18 - 2019/11/21

ずっと行きたかった対馬に、応援の意味もこめて行ってきました。
旅の目的は「①ツシマヤマネコに会う②対州馬に会う③韓国を肉眼で見る④きれいな海と星を見る」です。
レンタカー必須と言われたけど、バスと歩きと少しのタクシーでも十分満喫できました。青かったぜ対馬！

エリア 対馬(長崎)

今回の旅は旅の輪九州の「対馬応援キャンペーン」を使いました。
この秋にオープンした東横イン比田勝に対州馬がいることを知り、対馬に行きたいと思って観光協会に相談したところ、まさにぴったりなキャンペーンを教えていただいたので、すぐに申し込みました。
丁寧に教えてくださった観光協会の方、ありがとうございました！
　
さて出発の朝。福岡は残念ながら雨。
搭乗口からバスに乗り、滑走路を歩いてプロペラ機に乗ります。
初めてのプロペラ機は不安でしたが、特にひどい揺れを感じることもなく、離陸→ベルトサイン消灯→10分もせずベルトサインが点灯して着陸態勢に入りました。
せっかくのフライトなのに雲で景色が見えず残念！

福岡空港 空港

あっという間に対馬空港に到着です。
対馬は雨が降っていなかったので、乗ってきた機体（ボンバルディア DHC8-Q400）を撮らせてもらいました。

対馬空港 (対馬やまねこ空港) 空港

対馬やまねこ空港の愛称のとおり、さっそくやまねこのイラストが出迎えてくれます。

対馬空港 (対馬やまねこ空港) 空港

ベルトコンベアにも対馬の動物が。カワウソもいます。

対馬空港 (対馬やまねこ空港) 空港

対馬空港からは、対馬交通のバスで厳原（いづはら）へ向かいます。
かわいらしいイラストの描かれた綺麗なバス。
バスに乗って驚いたのが、アナウンスが日本語と韓国語でされること。
英語じゃないんだ…と国境の島であることを改めて実感。
車窓を眺めながら30分弱で厳原に到着です。

この日、当初の予定ではマリンスポーツをする予定でしたが、風が強いため中止に…。予定がなくなってしまったため、観光協会でもらったのんびりウォーキングコース＋αを散歩します。
今回〇をつけたところを訪れました。

厳原港をちらりと散策し、そこから30分程歩いてお船江跡に向かいます。
静かなお船江跡のほとりのベンチに腰掛け、足を休めます。

パンフレットを見ていると漁火公園なるところに足湯の記載が。足湯好きとしては外せないのでこの公園を目指すことに。
しかし、坂道に次ぐ坂道と強風に煽られて疲労がピークに…。
途中であきらめようかと思ったとき、ようやく公園に到着です。
ぬるめで気持ちいい足湯と絶景を独り占め。癒されました。
この公園にはトイレと自動販売機、健康遊具、さらに温泉スタンドまであり、至れり尽くせり。
ちなみに足湯は4～11月の間だけだそうです。

漁火公園 公園・植物園

漁火公園で元気になった後は、厳原の中心に戻ります。
観光協会の近くにある金石城跡の櫓門。
ちなみにこのすぐそばには比較的大きめのスーパーレッドキャベツとドラッグストア（マツモトキヨシ）があります。ご当地スーパーが好きなのですが、ここは海鮮が充実していました。

金石城跡 名所・史跡

金石城跡から坂を上って万松院へ。本堂を抜けると石段があり、この上に対馬藩主の墓所があります。毛利家・前田家とともに日本三大墓所のひとつだそうで、歴代宗家の立派なお墓が並んでいました。自分が夕方に訪れたときは他の参拝客がおらず、とても厳かな雰囲気でした。

万松院 寺・神社・教会

樹齢1200年？と言われる大杉。触って力をもらいました。

万松院を後にして、観光協会に向かいます。
今回のキャンペーンでは来島記念品がいただけるとのことで引き換えと、お土産を買いに行きました。
割引していただいたうえに記念品までいただき、恐縮です…。
せっかくなので、対馬ブランドである黄金あなごや蕎麦、蜂蜜、しいたけ、お菓子…とお土産をたくさん買って送りました。

万松院 寺・神社・教会

お土産を送った後は本日の宿西山寺へ。
高台にあり、厳原の街を眺めることができます。

宿坊対馬西山寺 宿・ホテル

玄関。とても綺麗です。鐘を鳴らすと住職さんが来てくださいました。

二階の共用スペース。冷蔵庫と洗面所とトイレがあります。
別のところにお風呂がありますが、お風呂も綺麗でした。

今回泊まった和室。部屋もとても綺麗でした。
ちなみに、この部屋はバストイレ共用で、テレビはありません(Wi-Fiはあり)。布団も自分で用意します。
この日は平日で宿泊客は自分だけだったようで、本当に静かでした。
普段はなんとなくテレビをつけたりネットをしてしまうのですが、この日は本を読んで過ごしました。
こうして１日目を静かに終えました。

二日目は厳原の観光協会にあるバス停からスタート。ツシマヤマネコがいる野生生物保護センターを見学して、宿のある北部の比田勝に向かう予定。

まずは対馬交通の１日フリーパス券を購入。
対馬交通の営業所やバス車内で購入できます。
この券と時刻表は旅の必須アイテムでした。

対馬は縦にとても長く、厳原→比田勝に向かう縦貫線は約2時間半、3400円程度かかります。しかし、この券を買えばなんと１日何度乗っても1040円！！
地元の方もほとんどの方がこの券で乗っておられました。
バス派の自分には本当にありがたいのですが、対馬交通さんが心配になるレベル…。

10:36厳原発の縦貫線に乗り、センター最寄りの「佐護」を目指します。
途中観光名所である万関橋を通って、12時過ぎに仁位のバス停で乗務員の交代のため３分程停車します。その間にトイレに行かせてもらいます。
ちなみにバスは集落→山道→集落…の繰り返しでところどころ圏外になります。

再びバスに揺られ、13時に佐護に到着です。15:30のバスに乗るため、滞在時間は3時間半です。
ここからセンターまでは遠いため、バス停目の前にある「対一タクシー」さんに送迎をお願いします（事前に予約していました）。

山道をくねくねのぼり、野生生物保護センターに到着です。
片道２千円かかりませんでした。
ここはタクシーに乗ってよかった…。

対馬野生生物保護センター 動物園・水族館

中に入るとセンターの方が出迎えてくださいました。

ジオラマやはく製も交えて、対馬の動物・自然について知ることができます。
イエネコとは鳴き声が全然違う！

３代目の福馬くんが亡くなった後、福岡から来た４代目のオス。
この時はまだ名前が決まっていませんでしたが、「かなた」に決まったそうです。
ガラス越しに見学できるコーナーがあるのですが、まだ中々出てきてくれないそうで、残念ながらこの日は会うことができませんでした。

ヤマネコに会えなくても、動画で姿を見ることができます。
かわいい…

入口そばの書籍コーナーにアンゴルモアの作者たかぎさんのサインがありました。
元寇を描いた漫画です。対馬へ来る前に途中まで読んだのですが、読み終わる前に来てしまいました。
続きを読もうと思います。

募金をするといただけるクリアファイル。
他にもポストカードやグッズを販売しています。

センター見学後、タクシーの迎えまで時間があるので、センター隣の棹崎公園へ。
坂道を上りますが、徒歩でいけます。
ここから一面に広がる海を眺めることができます。

棹崎公園 公園・植物園

そしてこの公園で訪れたかったのが「日本最北西端の地」。
野生生物保護センターで申告すると、日付のはいった到達証明書をもらえます。

ここから韓国釜山までは49.5kmしかないそうで、この日は肉眼で釜山の街並みが見えました。
望遠鏡も備え付けてあります。
天候によっては見えない日も多いそうで、幸運でした！
公園を散策した後はタクシーに乗り、佐護バス停の手前にある佐護郵便局へ向かいます。

佐護郵便局では申請するとツシマヤマネコの風景印（ご当地消印）を押してもらえます。
対馬に来る前に調べたところ、ツシマヤマネコの風景印はここだけのようです。
佐護ののどかな田園風景とツシマヤマネコ。旅の思い出になります。

郵便局で買えるご当地ポストカード。
こちらは佐護郵便局以外でも購入できます。
これに風景印をおしてもらい、送ります。
郵便を出した後は佐護のバス停でタクシーを降り、比田勝行きのバスに乗車します。