コーロア遺跡を訪ねて　　～　ベトナム・ハノイ　～

2019/11/02 - 2019/11/02

　ラオスのルアンパバーンへ向かうトランジェットの時間を利用して、紀元前２～３世紀頃にあったオウラック（国）の首都があったコーロア遺跡を訪ねました。ハノイの北、ドイアイン県にあり、ノイバイ空港からタクシーで３０分位の所にあるベトナムに現存する最古の城です。東南アジア最古の城でもあるそうです。ベトナム建国神話上で実在するとのことで、異文化が入る前のベトナムの文化を知ることができました。
　ともあれ２０００年以上も昔の遺跡なので「なるほど、そうなの？」と残っている建物や像を感心しながら見てきました。

エリア ハノイ(ベトナム)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 2.0
• 交通: 4.5

• 交通手段: タクシー 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

　出発は羽田空港。ＡＮＡ８５７便。ベトナム航空との共同運航便です。

「河内」と書いてハノイになるのを初めて知りました。

　機種はボーイング社のＢ７８７です。孫娘と山形へＡＮＡに乗って行く旅から、飛行機の機種に興味をもつようになりました。
　この機種は炭素繊維プラスチックで作られた最新式の装備をもつ機種です。

その一つは窓の下にあるボタン。

　外の光が眩しい時には、今まで私が乗った機種はブラインドを手で下ろすようになっていましたが、このボタン操作で、

　このように暗くなります。外はあっという間に夜です。

トイレにはなんとウオッシュレット装備。

　予定していた１３：１０にハノイ・ノイバイ空港に到着しました。

　まずは両替をします。３軒のお店が空港にありましたが、どのお店も同じレートでした。

　そして、タクシーをチャーターします。２年前に来ているので、同じタクシー乗り場へ行くと「５番へ行って」と言われました。
　５番乗り場で地図で場所を示して「コーロア遺跡までいくらで行ってくれます？」と聞くと「メーターなので分かりません」ということなので、メーターを信用してタクシーに乗りました。

広い道路をビュンビュンと走ります。

と、お兄さんはスマホを出して、グーグルで道を検索し始めました。
「え！　道が分かっていなかったの？」とビックリ。前もどこかでそんなことがあったのを思い出しましたが、どこだっか？？　　思い出せません。

とにかくあまり人が行かない所だということが分かりました。
２０分ほど乗ると池が見えてきました。池ではなく外堀でしょう。

　しばらく両サイドが堀の道を走ると、蓮の花が咲いている池の前で車は止まりました。

　見ると池の反対側に本丸の遺跡があります！
　ドライバーのお兄さんに「３時までに戻って来ますから」と言って車を１時間余り待たせることにして、見学開始です。

コーロア城を建てたアンズオン王を祀る神社です。元々はここに城がありました。

ハイ、確かに来ました。

門をくぐって反対側から撮りました。

　コーロア遺跡は３重の城壁に囲まれています。今いるところは真ん中の四角い所。１．６ｋｍの枠の中です。城があったところです。ホアン川とカー沼を利用して、外周が８ｋｍ、全長１５．８２ｋｍの３重の堅牢な城を造りました。

寺院の建物

向かって左の入り口

周りを囲む建物

反対側の建物。休憩ができそうです。

ここがオーラック国の王アンズオンを祀ってある祠です。

確かに来ました。証拠写真。

祠の中の道具です。鐘？

ここが正面の祭壇。

右側です。

真ん中にご本尊がいますが暗くてはっきりと写っていませんでした。

拡大すると、いらっしゃいました。アンズオン王様です。

中には受付の人がいました。

使われていた傘でしょうか？

　２０００年以上昔の遺跡の保存をよくしました。「ふむふむ」と思い、外へ出ました。前の通りに出て東方向に歩きます。

この先になにかあるような予感。

歩くこと３分くらい。ありました。

　これがアンズオン王の像像です。わかりにくいのですが石弓を持って矢をいるスタイルをしています。
　この城には築城伝説があります。アンズオン王は城を造っても一夜で壊れてしまいます。宗教儀式を行うと神の加護の亀（キムクイ）が現れて３重の城が完成しました。キムクイは王との別れに爪を贈り、アンズオン王はそれで石弓を造ります。その弓は一本の矢で数千の的を打ち落とすことができたそうです。

　実は、先ほどの寺院の中で日本語で話しかけるお嬢さんがいました。
　来年の１月から日本へ働きに来るそうです。広島県と高知県だそうです。３ヶ月間日本語の勉強をしているそうです。「第二外国語は何？」と聞くと「日本語」だそうで驚きました。ベトナムでは日本語の勉強を子供はやっているようです。「カタカナとひらがながあって難しい。漢字はとても無理」「日本は食べ物がおいしいと思うよ」というと喜んでいました。
　あれこれと１０分以上話しました。再びアンズオン王の前で出会えたので記念の写真を撮りました。日本は文化レベルが高く、豊かで安全な国です。きっと来てよかったと思うことでしょう。人手不足なので助かります。

　さらに門があって、

　チケット売り場がありました。最初に入ったお寺の入場券で入ることができたのでしたが、気づかずに再購入してしまいました。１００００ドン。

お寺の祠です。

近づきました。

中はこんな感じです。

これは御輿です。王が乗ったのでしょう。

さらに奥があります。

奥にあった祠の中はこうでした。

階段の龍がマニラで見たタンロン城の龍と似ています。

再び本丸に戻ってきて、待ってもらっていたタクシーに乗りました。

ホアン川を渡って、３０分ほどでノイバイ空港に戻りました。
タクシー代は６４万ドン、日本円で約３０５０円です。

　空港に戻ってラオス航空のカウンターへ行き、チェックイン。一時入国でした。
　夜、７時１５分発のルアンパバーン行きまでに時間があります。
　ルアンパバーンへの日本からの直行便はなく、ハノイで乗り継ぎに６時間があったので、可能な小旅行でした。

ハイ。お疲れ様。

　フォーを食べました。日本でもベトナム料理が食べられますが、ここは本場の味です。

春巻きは生ではなく、揚げてありおいしかったです。

　空港のお土産やさんで見つけました。招き猫って日本にだけあるかと思っていましたがハノイにもあるのですね。
　明日はルアンパバーン。どんな町なのかとても楽しみです。