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19年10月17日(木)、朝の10時頃、グアダルーペ寺院(Basilica de Guadalupe)に到着。雨も上がってきた。ここは、スペイン征服軍の侵入以前、アステカ(Azteca)の神殿があったテペヤックの丘(Tepeyac)を占有する広大なカトリック寺院。南側の正門に向かって建つのが、1709年建設の旧聖堂(Templo expiatorio a Cristo Rey)。地盤沈下のために傾き、代わって1976年に建設されたのが正面向かって左隣りの新聖堂(Nueva basilica de Guadalupe)。まるで巨大な体育館のようにも見えるこの新聖堂は約2万人収容できるメキシコカトリックの象徴的主座であり、ローマ法王もここを訪れミサをしている。ここには、メキシコ国民の精神的な支えであるグアダルーペの聖母(Virgen de Guadalupe)が祀られている。この聖母は黒い髪と褐色の肌を持ち、カトリックの聖母の中では異色の存在。信仰熱心なメキシコ人、特に貧しい先住民の人々から圧倒的な支持を得ている。旧聖堂も修復されて、現在は公開されている。<br /><br />旧聖堂の東側に建つのが、プチン修道女寺院(Templo y antiguo convento de las Capuchinas)。1792年から97年に建てられたもので、1976年から6年掛けて地盤沈下対策が行われた。聖堂前広場にある鐘のある時計塔(Carrillon)は1991年に建てられたもの。また、プチン修道女寺院の東側、回り込んだところには1649年築のインディオス礼拝堂(Capilla de Indios)と1791年築のポシト礼拝堂(Capilla del Pocito)がある。<br /><br />寺院裏側の小さな丘がテペヤックの丘で、麓から飾り階段が続き、頂上にはセリート礼拝堂(Capilla del Cerrito)が立っている。丘の西側には1740年から使われているテペヤック墓地(Cementerio del Tepeyac)があり、東側には2013年に新しく造られたサグラド・レシント・デル・テペヤック庭園(Jardin del Sagrado Recinto del Tepeyac)がある。<br /><br />「グアダルーペの奇跡(Nuestra Senora de Guadalupe)」と呼ばれる伝説によると、1531年12月9日、テペヤックの丘の上で、先住民フアン・ディエゴ(Juan Diego)の目の前に、先住民風の顔をした10代の少女の姿をした聖母マリア(Maria)が現れ、洗礼を受けたばかりのこのアステカ人に、彼の母語であるナワトル語(Nahuatl)でテペヤックの丘に教会を建てるように頼んだ。しかし、話を聞いたスペイン人の司教は彼の話を信じない。聖母マリアは再び現れ、同じことを頼んだが、やはり司教はディエゴの云うことを信じない。そして、3回目、聖母マリアは12月に咲くはずのないバラを差し出した。ディエゴがそれをマントに包み、司祭に届けると、そのマントに褐色のマリア像が浮かび上がった。そして、ようやく司教はこの地に教会を建てることを決めた。現在の礼拝堂は1740年に建てられたもの。<br /><br />ローマカトリック教会(Ecclesia Catholica)公認の三大奇跡(聖母の出現)で一番古いもの(後の2つはフランスのルルド(Lourdes)1858年2月11日とポルトガルのファティマ(Fatima)1917年5月13日)。この「奇跡のマント(Tilma de nuestra senora de Guadalupe)」は新聖堂主祭壇に飾られている。止まって見入ってしまわないように動く歩道が前に設置されており、無理に停まろうとするとセキュリティに怒られる。フラッシュは禁止だが、写真撮影は出来る。当然作り物と思う人は多いだろうが、実際に約500年近くも経っているのに、粗末な布に書かれた絵が劣化していないこと、さらに最近の調査では瞳の中にディエゴらしき人物が描かれていること、さらに暗い場所で光源を見た時に、人の瞳の中に現れるプルキンエ-サンソン鏡像(Purkinje-Sanson mirror image)が正確に描かれているなど、当時の技術では考えられない事実も明らかになってきている。信じますか、あなたも奇跡を?<br /><br />1999年ヨハネ・パウロ2世(Giovanni Paolo II)はグアダルーペの聖母を「全アメリカ大陸の守護者」と定め、2002年にアメリカ大陸の先住民としては初めてフアン・ディエゴは聖人に列せられた。毎年1200万人もの人がこの地を訪れており、バチカン(Stato della Citta del Vaticano)のサン・ピエトロ大聖堂(Basilica di San Pietro in Vaticano)に次いで世界で2番目に多く訪れられている教会となっている。<br /><br />まずは寺院西側の土産物屋でガイドさんの説明がある。スペイン語ガイドと英語ガイドに分かれる。ツアーは全部で25人くらいはいたが、英語ガイド参加は7人だった。説明が終わると変わったパターンで、まず最初に10分程度買物タイム。たくさんの聖母像が並んでいるのは迫力ある(下の写真1)。これだけ1件に並んでると云うことはすごい数売れるんだろうねえ~。<br /><br />買物タイムが終わると、まずは新聖堂の裏口(?)から入り、最初に奇跡のマントを見る。その後は旧聖堂へ。新聖堂は新しいので、近代的。約2年前に行ったブラジルのリオ(Rio)の大聖堂(Catedral Metropolitana de Sao Sebastiao)を思い出した。旧聖堂はもっと荘厳な感じ。ステンドグラスが美しい。<br /><br />で、10時45分ちょっと前くらいに自由行動になり、11時にバスに戻るように云われる。私は頑張って、丘の上へ登りセリート礼拝堂へ。丘の上からの旧聖堂や新聖堂の景色が見事。で、53分頃、登った時に使った西側の階段と違う階段に進んだら、どんどん東側に向かい焦る。登る時には西側の墓地を眺める余裕があったが、降りる時には東側の庭園をゆっくり眺める余裕もなかった。結構凝った感じのいい庭園だった。<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3335133866556614&amp;type=1&amp;l=8a89379cb0<br /><br />やっと下に降りたら、あと5分。車の停まってるところまで広い通りの横断歩道もあり、渡るのに信号待ちもあったので、多少走った。なんとか間に合ったと思ったら、遅いやつは5分くらい遅れるのね。置いて行かれる可能性は十分あると思うので、私にはなかなかそう云うことは出来ないわ。おまけに道の先を市内バスが何故かは分からないが塞いでしまい(下の写真2)、出発できたのは11時15分過ぎだった。<br /><br /><br />テオティワカンへ続く。

メキシコ グアダルーペ寺院(Basilica de Guadalupe, Ciudad de Mexico, Mexico)

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2019/10/17 - 2019/10/17

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ちふゆ

ちふゆさん

19年10月17日(木)、朝の10時頃、グアダルーペ寺院(Basilica de Guadalupe)に到着。雨も上がってきた。ここは、スペイン征服軍の侵入以前、アステカ(Azteca)の神殿があったテペヤックの丘(Tepeyac)を占有する広大なカトリック寺院。南側の正門に向かって建つのが、1709年建設の旧聖堂(Templo expiatorio a Cristo Rey)。地盤沈下のために傾き、代わって1976年に建設されたのが正面向かって左隣りの新聖堂(Nueva basilica de Guadalupe)。まるで巨大な体育館のようにも見えるこの新聖堂は約2万人収容できるメキシコカトリックの象徴的主座であり、ローマ法王もここを訪れミサをしている。ここには、メキシコ国民の精神的な支えであるグアダルーペの聖母(Virgen de Guadalupe)が祀られている。この聖母は黒い髪と褐色の肌を持ち、カトリックの聖母の中では異色の存在。信仰熱心なメキシコ人、特に貧しい先住民の人々から圧倒的な支持を得ている。旧聖堂も修復されて、現在は公開されている。

旧聖堂の東側に建つのが、プチン修道女寺院(Templo y antiguo convento de las Capuchinas)。1792年から97年に建てられたもので、1976年から6年掛けて地盤沈下対策が行われた。聖堂前広場にある鐘のある時計塔(Carrillon)は1991年に建てられたもの。また、プチン修道女寺院の東側、回り込んだところには1649年築のインディオス礼拝堂(Capilla de Indios)と1791年築のポシト礼拝堂(Capilla del Pocito)がある。

寺院裏側の小さな丘がテペヤックの丘で、麓から飾り階段が続き、頂上にはセリート礼拝堂(Capilla del Cerrito)が立っている。丘の西側には1740年から使われているテペヤック墓地(Cementerio del Tepeyac)があり、東側には2013年に新しく造られたサグラド・レシント・デル・テペヤック庭園(Jardin del Sagrado Recinto del Tepeyac)がある。

「グアダルーペの奇跡(Nuestra Senora de Guadalupe)」と呼ばれる伝説によると、1531年12月9日、テペヤックの丘の上で、先住民フアン・ディエゴ(Juan Diego)の目の前に、先住民風の顔をした10代の少女の姿をした聖母マリア(Maria)が現れ、洗礼を受けたばかりのこのアステカ人に、彼の母語であるナワトル語(Nahuatl)でテペヤックの丘に教会を建てるように頼んだ。しかし、話を聞いたスペイン人の司教は彼の話を信じない。聖母マリアは再び現れ、同じことを頼んだが、やはり司教はディエゴの云うことを信じない。そして、3回目、聖母マリアは12月に咲くはずのないバラを差し出した。ディエゴがそれをマントに包み、司祭に届けると、そのマントに褐色のマリア像が浮かび上がった。そして、ようやく司教はこの地に教会を建てることを決めた。現在の礼拝堂は1740年に建てられたもの。

ローマカトリック教会(Ecclesia Catholica)公認の三大奇跡(聖母の出現)で一番古いもの(後の2つはフランスのルルド(Lourdes)1858年2月11日とポルトガルのファティマ(Fatima)1917年5月13日)。この「奇跡のマント(Tilma de nuestra senora de Guadalupe)」は新聖堂主祭壇に飾られている。止まって見入ってしまわないように動く歩道が前に設置されており、無理に停まろうとするとセキュリティに怒られる。フラッシュは禁止だが、写真撮影は出来る。当然作り物と思う人は多いだろうが、実際に約500年近くも経っているのに、粗末な布に書かれた絵が劣化していないこと、さらに最近の調査では瞳の中にディエゴらしき人物が描かれていること、さらに暗い場所で光源を見た時に、人の瞳の中に現れるプルキンエ-サンソン鏡像(Purkinje-Sanson mirror image)が正確に描かれているなど、当時の技術では考えられない事実も明らかになってきている。信じますか、あなたも奇跡を?

1999年ヨハネ・パウロ2世(Giovanni Paolo II)はグアダルーペの聖母を「全アメリカ大陸の守護者」と定め、2002年にアメリカ大陸の先住民としては初めてフアン・ディエゴは聖人に列せられた。毎年1200万人もの人がこの地を訪れており、バチカン(Stato della Citta del Vaticano)のサン・ピエトロ大聖堂(Basilica di San Pietro in Vaticano)に次いで世界で2番目に多く訪れられている教会となっている。

まずは寺院西側の土産物屋でガイドさんの説明がある。スペイン語ガイドと英語ガイドに分かれる。ツアーは全部で25人くらいはいたが、英語ガイド参加は7人だった。説明が終わると変わったパターンで、まず最初に10分程度買物タイム。たくさんの聖母像が並んでいるのは迫力ある(下の写真1)。これだけ1件に並んでると云うことはすごい数売れるんだろうねえ~。

買物タイムが終わると、まずは新聖堂の裏口(?)から入り、最初に奇跡のマントを見る。その後は旧聖堂へ。新聖堂は新しいので、近代的。約2年前に行ったブラジルのリオ(Rio)の大聖堂(Catedral Metropolitana de Sao Sebastiao)を思い出した。旧聖堂はもっと荘厳な感じ。ステンドグラスが美しい。

で、10時45分ちょっと前くらいに自由行動になり、11時にバスに戻るように云われる。私は頑張って、丘の上へ登りセリート礼拝堂へ。丘の上からの旧聖堂や新聖堂の景色が見事。で、53分頃、登った時に使った西側の階段と違う階段に進んだら、どんどん東側に向かい焦る。登る時には西側の墓地を眺める余裕があったが、降りる時には東側の庭園をゆっくり眺める余裕もなかった。結構凝った感じのいい庭園だった。
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3335133866556614&type=1&l=8a89379cb0

やっと下に降りたら、あと5分。車の停まってるところまで広い通りの横断歩道もあり、渡るのに信号待ちもあったので、多少走った。なんとか間に合ったと思ったら、遅いやつは5分くらい遅れるのね。置いて行かれる可能性は十分あると思うので、私にはなかなかそう云うことは出来ないわ。おまけに道の先を市内バスが何故かは分からないが塞いでしまい(下の写真2)、出発できたのは11時15分過ぎだった。


テオティワカンへ続く。

  • 土産物屋に並ぶ聖母像

    土産物屋に並ぶ聖母像

  • 道を塞ぐ市内バス

    道を塞ぐ市内バス

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