2019/10/20 - 2019/10/20
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昼過ぎに伊賀上野から名古屋に移動。名古屋まつりの夜の部を拝見して、旅の締めくくりです。
名古屋まつりの始まりは、昭和30年。「名古屋商工まつり」として第1回が開催されました。その後、内容はどんどん豊富になって行って、今では織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三英傑が約650人を従えて行進する郷土英傑行列を目玉にして、歴史と伝統に彩られた市指定文化財「山車」揃や市文化財「神楽」揃など。ということで、私ももともとは郷土英傑行列を見るつもりだったのですが、上野天神祭りの初日が雨で中止となったことから、予定が狂ってしまい、せめて夜の部を拝見するということになったもの。まあ、上野天神祭りはさすがだったし、にっぽんど真ん中祭りの熱い演舞を見れたことで十分とするでいいでしょう。
例よって、夜の部の前は名古屋市内の散策。東別院の周辺から大須商店街、久屋大通りへとどんどん歩く。名古屋の街は戦後に整備されているんですが、ほどよくごちゃごちゃ感があって、大阪に似ていなくもない。ただ、場所によっては整備というかメンテが行き届いていない感じがあって、韓国ならソウルとプサンの違いみたいなものも感じます。まあ、それはそれとして、お祭り好きの名古屋をお伝えできればと思います。
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伊賀市からお昼過ぎ名古屋に移動。名古屋まつりは夜の部を拝見することにしているのでまだ少し時間がある。例によって、まずは名古屋市内の散策をしたいと思います。今回は中区周辺です。
地下鉄東別院駅から出て、交差点の向かい側に建つのはメ~テレ、名古屋テレビ。最初街路樹に隠れて分かりにくかったんですが、気が付くと堂々とした巨大ビル。外壁に、「アップ」「サンデーLIVE」とか東京に住む人間にとってはなじみのない番組名が書かれていて、やっぱり名古屋なんだなあと感じます。 -
ここから東別院に向かうんですが、
下茶屋公園は、東別院のすぐ東側にある小さな公園。東別院新御殿の後庭だった辺りを整備したもののようです。
全体が丘陵地形になっていて、一番低い辺りが池。その他、当時の遺構でしょうか。ところどころに豪快な石組も見られるし、それなりの造りだったことがわかります。ただ、いまは少し荒れた感じもなくはない。観光客が普通に落ち着いて楽しめる雰囲気ではないかもしれません。 -
さて、これが東別院。東本願寺を本山と仰ぐ真宗大谷派の寺で、創建は、元禄3年(1690年)。
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尾張藩2代藩主、徳川光友より織田信長の父、織田信秀の居城だった古渡城の跡地の寄進を受けて建立されたもの。
楼門形式の山門から本堂にかけて、大きいけれど整った印象の方が勝つかなという意匠。いずれも太平洋戦争で焼失し、やっぱり戦後に復興されたものということでしょう。 -
で、古渡城跡は、東別院の境内に石杭が立っていました。
古渡城は、天文3年(1534年)、織田信秀が築城した城。嫡男の織田信長はここで元服しています。ただ、天文17年(1548年)には末森城を築き、そちらに移ったので、古渡城はわずか14年で廃城。短い歴史となりました。 -
ここからさらに寺巡りなんですが。。
不老園正光は、伏見通り沿いの創業嘉永元年という老舗和菓子屋さん。周囲は都会の殺風景なエリアなので、ここにこんなお店があるのはちょっと違和感があったのですが、女将さんによると、かつてといってもかなり前でしょうけど、この近くに名古屋城の門があったりしたんだそうです。 -
イチオシ
さて、品数は少な目かな。菊最中というのをいただきました。皮にごまがまぶしてあるのがちょっと特徴的。餡子が意外に甘さ抑え目で、それも印象に残りました。
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栄国寺は、尾張藩二代藩主、徳川光友が多くのキリシタンを処刑した千本松原刑場跡地にその菩提を弔うため、清涼庵を開基したのが始まり。
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切支丹遺跡博物館があって、それを拝見するために訪ねました。
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切支丹遺蹟博物館は、こちらの玄関から。
お願いをすると無料で中を見せてくれました。 -
隠れキリシタンの持っていた宗教関係の道具類や踏み絵、南蛮船の絵画とか。それらしい資料ですが、この寺に伝わった歴史的なものではなくて、後世、いろんなところから収集したものということ。それでもこの寺の歴史を考えれば、ふさわしい資料館かなと思います。
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そして、ついでに見せてもらった本堂がすごい。漆塗りの金ぴか内装は目を見張る豪華さ。これも一見の価値があると思います。
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続いては長栄寺。
文政6年(1823年)、尾張10代藩主、徳川斉朝が天台宗の密教僧、豪潮律師を開山として復興した寺。豪潮律師を師と仰いだ光格天皇の中宮、欣子内親王より賜った伽羅の香木製の準提観音を本尊として祀ります。
門前にら塚の駒札があって、江戸後期、横井也有の門人がその恩義に報いるために建立した塚の説明。 -
ちょっと殺風景な境内ですが、本堂の前に確かにそれらしい塚がありました。
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七面山妙善寺は、ちょっと荒れた風な日蓮宗の寺。
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山門から少し参道を行った先に本堂がありますが、縦長の変わった印象です。土用丑の日は、頭に素焼きの焙烙皿を乗せ、その上で艾のお灸を焚きながら祈祷を受ける、ほうろく加地というのもあるようです。
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日置神社は、東別院の北西側。市街は市街なんですが、ここは熱田台地の高地、名古屋城下町の南限なのだそう。奥に深い境内は悠々としていて、凛とした清々しい雰囲気。これはなかなかじゃないですか。
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そこに、本殿の建物は二重の千鳥破風。信長が桶狭間へ出陣の際ここに戦勝祈願を行い、その後、松樹千本を植えたというのも面白い伝承です。
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そして、探すのにてこずったのは日置城。
この城は、平安時代に開かれた荘園、日置荘の拠点だったと言われる城ですが、城跡ははっきりしない。「松原緑地」と書かれて、フェンスで囲われた辺りがそれというだけで、説明も何もありません。
フェンスの中には、弘法大師の手植えで、樹齢1000年以上という大楠。織田信長が出陣に際し、この大樹に戦勝祈願をしたとの伝承もあるよう。さっきの日置神社の伝承とダブります。
なお、楠は、名古屋大空襲で焼けたが、また生き延びたということです。 -
ここから、大須の商店街へ。ここはいつも賑やかですよね~
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那古野山古墳は、その商店街のエリア。繁華街の裏手のビルに囲まれた一角です。
大須古墳群の一つで5世紀中頃から後半に造営された古墳。前方後円墳だったようですが、今は直径22m、高さ3mの後円部のみ。ツタの絡まった木とか全体が緑に覆われていました。 -
ここで、気が付きましたが、大須大道町人祭って、何でしょうね。
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偶然通りかかった小さな寺の境内ではぎっしりの見物人。見ると中世のヨーロッパを思わせる男性の人形を使っての女性演じる無言劇。
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イチオシ
人形と女性が絡み合って、男女の恋の物語?
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大道芸というより芸術作品のようなパーフォーマンスにしばらくうっとりとなって見入りました。
うーん、これに集まっていたんですか。名古屋の皆さん、さすがお目が高いですね~ -
日が暮れてきて、名古屋まつりの会場、久屋大通りの方に急ぎましょう。
久屋大通りは南北のかなりの距離の間にいろんな公園が整備されていていますが、庭園フラリエは、その一番南側。 -
入り口を入ると予想外に広い空間。ベネチアの広場みたいな感じですね。
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奥にはしっとりした芝生と池のエリアもあるし、開放感とうるおいを両方備えたおしゃれな施設だなあと思いました。
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改めて、ここから北に向かいます。
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露店もたくさん出て、まつりの気分が盛り上がりますね。
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久屋大通公園にあるいくつかの広場のうち、エンゼル広場は一番南の久屋広場の北側。広さで言うと久屋広場よりは少し狭いかもしれませんが、ここもそれなりに広い。
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名古屋まつりの夜の部で訪ねましたが、こちらにも特設会場があって、AKB48みたいな女性のグループがパーフォーマンスをしていました。
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改めてですが、久屋大通公園にはいくつかの広場があって、南から久屋広場、エンゼル広場、そしてこの愛の広場の順番です。久屋広場やエンゼル広場と違って平地が少なくて芝生の広場なので、イベント会場にはなりにくいのかな。名古屋まつりでも、ここは静かでした。
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ここから、名古屋まつりのメイン会場、エディオン久屋広場に戻ります。
特設ステージが設けられていて、やっぱりかなり本格的。ステージの演技が大きな野外スクリーンにも投影されて、華やかな雰囲気がいっぱいでした。 -
ここからのお目当ては、にっぽんど真ん中祭りの熱い演舞。
にっぽんど真ん中祭りは見たことないし、ここでそれがどんなものなのかを確かめることにしましょう。
さあ、始まりますよ~ -
ステージいっぱいを使ってのパーフォーマンス。
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観客席に向かって
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思い切りのアピールです。
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よさこいでこんな感じがないこともないんですが、
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うーん、
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どうでしょうね。
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イチオシ
大きく言えば、
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そういうことなんでしょう。
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ただ、阿波おどりなんかもそうなんですが、
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踊りの場によって趣きが変わってくる。
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イチオシ
よさこいも、阿波おどりも、隊列を組んで進みながら踊るのが基本。
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だから、ステージが中心になった東京だと、同じ阿波おどりでも違うと言うんですね。密集の仕方やストーリーの展開重視とかが違ってくるので、逆に、東京の連が徳島に来るとすごく目立つ。そういうのもありましたね。
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で、この名古屋のにっぽんど真ん中祭りもそんなところがあるような。
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ステージをどう活かすかみたいなところがあるのかな。
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近い場所で踊るチームと
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少し離れたところで踊るチームの遠近感とか。
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とにかく、
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単調にならないように
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いろんな工夫をしないといけない。
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密集の仕方や
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イチオシ
展開重視は、
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そうした視点から生まれたものだと思います。
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ただ、それはそれとして、この勢いはすさまじい。
踊りにかけてる感を感じます。 -
どのチームもすごいんですが、私が一番目に止まったのはこのチーム。
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まだできてから年数は経っていないし、
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今回は選抜メンバーで、若干人数少な目ということでしたが、
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ひとりひとりのパーフォーマンスの力強さが半端ない。
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一騎当千みたいな面々が
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力の限りに
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踊りを爆発させてます。
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衣装の色調も
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夜のステージにうまく溶けているような気もします。
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なるほど、
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イチオシ
なるほどー。
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いいじゃないですか。
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ガンガン攻めて、攻めまくり。
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やっぱり、
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踊りはこうじゃなくちゃいけません。
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名古屋まつりというより、にっぽんど真ん中祭りを楽しんでいる感じになってますが、
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まあ、どっちにしても味わいたいのは名古屋のパワー。
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名古屋の人は、名古屋は何にもないというのが口癖みたいな印象を持っているんですが、そんなことはないですよね。このパワフルさはちゃんと自慢していいことだと思います。
私もこのパーフォーマンスには納得。名古屋の新たな一面をしっかり確認させてもらいました。 -
イチオシ
さて、にっぽんど真ん中祭りの熱い演舞が終わって、ここからもう少し久屋大通りを歩きましょうか。
オアシス21のシンボルは、水の宇宙船。 -
その水の宇宙船の周囲に広がった憩いの場所が緑の大地です。
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なだらかな斜面には木々の空間があって、傍らに思い思いに腰かけて涼んだり。目の前の水の宇宙船の眺めもあるし、楽しい時間が過ごせます。
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さらに北に向かうとセントラルブリッジ。桜通りと交差するあたりの公園に架かる歩道橋です。構造上の必要性があるのかどうかは分かりませんが、つり橋の形になっていて。下から見上げると幅も広い。公園の景観のアクセントになっていて美しいです。
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さて、名古屋駅に帰ってきて、晩飯は名古屋うまいもん通り。いくつかのエリアがあるのですが、マカロニは、広小路口。新幹線の乗り場には比較的遠いのでちょっと心配しましたが、まあなんとかなるでしょう。
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店内は奥が深くて、落ち着いた雰囲気。店員さんも事情を話すと何かと気にかけてくれるし、親切。いただいたトマトパスタもきちんとした味わいでした。
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早めに切り上げて、新幹線のホームへ。
で、目についたのは住よし。ここのきしめんは立ち食いですけど、名古屋でも一番うまいと言われているきしめん。何度も食べていますが、慣れてきたのもあるのかな。やっぱり私もそんな気がします。 -
イチオシ
それに待ち時間がほんの数分あれば食べられるんですよね。おばちゃんもその辺りを心得ていて、ちゃんと落ち着いて対応してくれる。その加減もさすがです。
ということで、これは別腹。こうして、慣れた味で締めるのも悪くないでしょう。
以上でおしまい。二日間の旅、お疲れさまでした。これで東京に帰ります。
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