2013/08/10 - 2013/08/14
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Kodamariさん
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私のプロフィールには「ミュシャ好きをこじらせ…」とあるのに、ミュシャ関連の旅行記がいっこもないことに今更ながら気づきました。
フォートラベルに旅行記を残し始めた時には既に、ミュシャに関連するちょっとディープな旅は一通り終えていたので、形に残す気はなかったのですが、前回、インスブルック旅の後に以前訪れていた事に気づいた衝撃が大きく、これは自分のために一つくらい残しておくべきでは…と思うに至りました。
2013年夏のこの旅は「スラヴ叙事詩」と、チェコスロバキア(当時)出身のテニス界のレジェンド、イヴァン・レンドルのミュシャコレクションがプラハで公開されたタイミングでの数度目のプラハ。
王道の市民会館や聖ヴィート大聖堂だけでなく、墓所や「スラヴ叙事詩」に描かれた街外れの礼拝堂などにも訪れています。
年季の入ったミュシャ好きなので、コメントの随所に溢れるあれこれが飛び散り気味です…すみません。
6年前の記録ですが、写真を見返し、ミュシャも好きだけれど、プラハ自体の特別な雰囲気も好きすぎることを再認識。ああまた行っちゃうんだろうな。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ミュシャも重要ですが、やっぱりプラハといえば旧市街。
重厚さと繊細さ、美しさとおどろおどろしさが共存する不思議な街は毎回、どこを歩いていてもきゅんきゅんしてしまいます。
カレル橋から旧市街に向かって歩くと、色々な尖塔が建っているのが見渡せます。
まさに百塔の街。カレル橋 建造物
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橋の欄干には沢山の聖人像があります。
かのフランシスコ・ザビエル(今は教科書にはシャビエルと書かれているらしい)を支えている人の中にいる東洋人。よく見ると日本人ぽくはないですが、ローカルの認識は日本人なのだそうです。カレル橋 建造物
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橋から旧市街広場へ向かう小路の、アール・ヌーヴォーな建物のバルコニーに佇む女性像。
後述する伝説の女王リブシェという説が有力なようですが、昔この辺りにあった井戸に落ちて亡くなった町娘の幽霊で、彼女を引き上げた時に見つかった黄金を手にした男が祟りを恐れて作らせたという説も。町娘にしては身なりが良すぎる気もしますが、確かに女王がここにいる理由も無い訳で…。
個人的にはこの女性像を見ると、頭の中にスメタナ「我が祖国」のオープニングのハープが流れます。なのでリブシェ説を推したい。(「我が祖国」とリブシェの関係については後述。) -
旧市街広場の入り口にある天文時計。
この美しさと複雑さ!600年以上前に制作され、その技術が漏れないよう、製作者は目を潰されてしまったといわれています。
からくり時計が作動する時間になると、黒山の人だかりになります。 -
最初のミュシャにまつわる場所へは、地下鉄で。
ヴィシェフラッドという、プラハ城から見てブルタヴァ川の対岸にある丘です。
ミュシャだけでなく、ここはプラハにとってとても重要な場所なのです。ヴェシェフラッド 城・宮殿
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門の奥に進むと、ネオゴシックの教会が見えてきます。
まずはこの教会に隣接するところへ。ヴェシェフラッド 城・宮殿
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ここには、チェコの英雄や芸術や教育で貢献した人々が合祀されている、フォーラム的なところ。
ヴィシェフラット民族墓地 建造物
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ミュシャの墓標。
3人で1枚の墓標って、ちょっとアレな気もするけれど…。
ちなみに、この墓地にはカレル・チャペックのお墓もあります。お墓のデザインは、彼の著書のイラストで(むしろチャペックというと、あのイラストの方がメジャーかも)お馴染みの、兄ヨセフによるもの。ヴィシェフラット民族墓地 建造物
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となりの聖ペテロ・聖パウロ教会へ。
ネオゴシックの重厚な外観。聖ペテロ聖パウロ教会 寺院・教会
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教会はネオゴシックスタイルですが、内装はアール・ヌーヴォー。
フレスコ画はミュシャリスペクトの画家夫婦によるもの。聖ペテロ聖パウロ教会 寺院・教会
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もう露骨にミュシャ・スタイル。リスペクトしすぎて二次創作レベルだけど素敵。
聖ペテロ聖パウロ教会 寺院・教会
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もう一丁。
柱の装飾もミュシャっぽい。聖ペテロ聖パウロ教会 寺院・教会
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ヴィシェフラッドは、チェコにとって重要な場所。
前述の女王リブシェの伝説はここに始まります。
この丘に住み、神託を行っていた彼女が、対岸の丘に街を築く事を示唆、その繁栄を予言した。その街こそが現在のプラハであると。
スメタナ「我が祖国」の第一曲は「ヴィシェフラッド」。そのハープの音色は、私にとっては暁の頃にこの丘に佇むリブシェのイメージです。ヴィシェフラド公園 広場・公園
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リブシェは伝説上の人物ですが、遠くの丘に立つのプラハ城を見ていると、彼女が見た景色はどんなだったのだろうかと想像が膨らみます。
ちなみに、この公園にはリブシェと夫の彫像がありますが、こちらのリブシェは結構いかつい感じで、ハープの音色が似合うかというと…。ヴィシェフラド公園 広場・公園
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旧市街の看板。
もっと素敵なのは沢山あるのですが、これは一部の方向けの聖地。
浦沢直樹の超有名漫画に出てくる「3匹のカエルの家」の元ネタになったとされている、3羽のガチョウの家。カレル橋のプラハ城側のたもとにあります。
探した訳ではなく、ホテルが近くだったので偶然発見。 -
新市街には、かなり立派な世紀末建築が並ぶ通りがいくつかあります。
その後の歴史を考えると、よく残っていたものだと感心します。 -
新市街のユーゲント・シュティールのファサード。
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世紀末建築を横軸にヨーロッパの街を歩くと、各国独自のバリエーションがあって、とても興味深い。
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旧市街と新市街を分ける火薬庫の隣にある市民会館は、アール・ヌーヴォー建築。
ファサードの装飾がチェコっぽい。市民会館 建造物
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市民会館のバルコニーの装飾。
市民会館 建造物
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市民会館の入り口ホール。
当時は、市庁舎の見学ツアーは、その日の予約をこの中にあるチケットブースで当日の先着順で受け付けるという方法でした。
壁のレリーフのパターンはミュシャっぽさ全開。
この時は、チェコスロバキア(当時)のテニス界のレジェンドで、ミュシャコレクターでもあるイヴァン・レンドルのコレクションの展示もここで行われていました。
恐らく、日本で初めての大衆向けのミュシャ画集は、レンドル・コレクションでした。その中に、チェコの音楽家達の群像があり、ずっと心惹かれていました。個人蔵の肉筆画なので、目にするチャンスは滅多にありません。初めて実物を観ることができたのが嬉しかったです。反面、ポスターなどは彼のアメリカの家に普通に飾られていたため、かなり状態が悪いものが目立ちました。市民会館 建造物
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見学ツアーでは、館内のスメタナ・ホールにも入れます。
アイボリーを基調としたきりっとした内装。スメタナ ホール 劇場・ホール・ショー
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この後、会館内の色々な部屋を巡るのですが、大小の部屋のほぼ全てが、世紀末洋式なのにまったく違うテイスト。
この天井はセセッシォンっぽい。市民会館 建造物
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白眉はミュシャの絵で囲まれた市長の間。
ドーム状のホールの天井の騙し絵と、天井を支えるアーチの間にはチェコにとって伝説上・歴史上重要な人々が描かれています。
写真の右下の隻眼の男性は英雄ヤン・ジシュカ。
実は「スラヴ叙事詩」にも2回登場していますが、眼帯が右だったり左だったりで統一されていないのはご愛敬。市民会館 建造物
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市長の間はギャラリーのよう。英雄だけでなく、国を支える若者のメタファーも描かれています。
その他スツールやカーテンに至るまで、ミュシャ。
ほんと、おかわり何杯でもイケる。市民会館 建造物
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旧市街のはずれにあるベツレヘム礼拝堂。
「スラヴ叙事詩」に、ここでヤン・フスが説教をしているシーンが描かれています。
とはいえ、フス派は廃れ、オリジナルは破壊されてしまっています。この礼拝堂はあらゆる資料をもとに復元されたもの。ミュシャがあのシーンを描いたのは復元前なので、実際はかなり違うものの、簡素な説教台、質素な内装など似通った雰囲気はあります。ベツレヘム礼拝堂 寺院・教会
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聖ヴィート大聖堂。プラハ城の中心です。
聖ヴィート大聖堂 寺院・教会
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イチオシ
聖堂内には趣向を凝らしたチャペルや巨大でデコラティブなヤン・ネポムツキーの棺など、見所は沢山ありますが、ミュシャのこれはいつまでも見ていたい傑作です。
聖ヴィート大聖堂 寺院・教会
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プラハ城まで来たら、荘厳なストラホフ修道院の図書館にも立ち寄ります。その辺りから見える、プラハ城、ブルタヴァ川、旧市街の赤い屋根。
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新市街にあるヴェルトゥルジュニー宮殿。
「宮殿」です、ええ。宮殿臭が全くしませんが。
ハコは共産主義時代の無味乾燥な建物ですから。
プラハ国立美術館群のひとつで、印象派のお歴々やクリムト、シーレ、ココシュカなどの近現代の作品が常設されています。ヴェレトゥルジュニー宮殿 (国立美術館) 城・宮殿
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当時、すったもんだの末、プラハに運ばれ修復を終えた「スラヴ叙事詩」がここに展示されていました。
私はそれ以前に作品が置かれていたモラフスキー・クルムロフ城で修復前のものを見ていて、状態と環境の悪さ(城と言うよりも荒れた豪邸で、窓が割れていたり自然光が降り注いでいたりで、絵の保存には適切とは言い難い)を案じていたので、ミュシャ財団とプラハ市の間の見苦しい争いはさておき、修復された作品を見るのが楽しみだったのですが、正直、修復が荒くて愕然としました。
この後、この大作群は日本でも公開され、その年の美術展の入場者数1位になりました。
実は「スラヴ叙事詩」の常設場所はいまだに決まっておらず、現時点ではなんやかやで元のモラフスキー・クルムロフ城に戻るということになっている模様。
やれやれ。ヴェレトゥルジュニー宮殿 (国立美術館) 城・宮殿
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イチオシ
ヴェレトゥルジュニー宮殿のミュシャは「スラヴィア」。
美しいスラヴの女神ですが、国そのもののメタファーで、彼女の周りにあるモチーフにも意味があります。
例えば右下の鷲。鷲はハプスブルク家の紋章。彼らに統治されていた時代にそれを低い位置に描いています。ヴェレトゥルジュニー宮殿 (国立美術館) 城・宮殿
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そういえばこの旅では、恐らく王道中の王道であるミュシャ美術館には行っていません。勿論、過去には行った事がありますが、正直なところ、堺のアルフォンス・ミュシャ館の方がコレクションとしては質が高いので、つい優先順位が下がってしまいます。
ミュシャ好きにとっては、日本って本当に天国。
古い写真を見返してみると、一瞬あれ?と思うものもありました。何度か訪れている地なので、見ればある程度分かるのですが…。逆に、あそこに行ったはずなのに写真がない、という事も。旅の記録大事だわ。
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