2016/09/15 - 2016/09/17
149位(同エリア519件中)
群青さん
この旅行記スケジュールを元に
進行方向右手に時折海を眺めながら、次なる目的地まで40分ほどバスに揺られ・・・
ガイドさん曰く
「本日最大の厳しい目的地です!皆さん足は大丈夫ですかぁ~」
と、のんびりとした口調で涼やかに喋る。加越能(かえつのう)バスという聞きなれないバス会社。
加賀の加、越中の越、能登の能の3文字を取ったご当地のバス会社らしく、富山県西部を中心とした路線を多く保持するらしい。
バスガイドのおばちゃんは、まるで昔ばなしでも語るかのようなのんびりした口調でこのツアーの間中、いろんな話を聞かせてくれた。
ベテランのガイドさんでしか発揮できない持ち味・持ちネタを駆使して、北陸周遊のこの旅にしっかりと輪郭を加えてくれる働き。
そのガイドさんが「足に堪える場所」というのだから、かなりのもんじゃろ!
*この文章は以前ブログに書いたものをフォートラベルに転載しました
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 観光バス 新幹線
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 読売旅行
-
道の駅 狼煙(のろし)。
能登半島の先端にある道の駅で、禄剛崎灯台の麓にある。
日本の灯台50選にも選定されている歴史的・文化的価値の高い灯台。
ここから10分ほど歩いて灯台に辿り着けるのだとか。
確かに2日目は脚にずしんと来るコース設定だが、そのハイライトと言っても過言じゃなさそう。道の駅 狼煙 道の駅
-
滞在時間がさほど長くないので、禄剛崎灯台まで行って帰るだけで精一杯なのだが、周辺には自然歩道が設置されているようで、時間がある人は散策に興じるのも興味深そう。
-
自然歩道案内板。
-
確かに初っ端からかなりの急な坂が続く道。
半分ほど来てこんな光景。
灯台はまだまだ先。 -
ツアーに参加した高齢の方々は、かなり足にダメージが来ている様子。
我が母もまた、かなりしんどそう。
坂の途中にはこうして優しい色合いの花が咲き、ホッとした気分にさせてくれる。 -
慌てずゆっくりでいいよ!と声をかけて、歩幅を合わせるようにツアーの最後尾近くをのんびりと歩く。
-
登り切った地点は一気に視界が拓ける。
目的地の灯台はこの木の向こう。 -
禄剛崎灯台。
能登半島の最先端!禄剛崎 自然・景勝地
-
日本海の対岸は朝鮮半島、その先に中国大陸。
-
今日イチバンのキツイ場所で、イチバンの好天に恵まれ、空の青・海の青に心くすぐられる。
ずっとうす曇り続きの今回のツアー、能登半島の突端でこんな青空が見られようとは!!
案外、上りよりも下りの方が足にズシンと響くもの。
道の駅に着いたらソフトクリーム食べよう!
と決めて、着実に下りてきた。 -
豆乳ソフトクリーム
豆乳の風味が前面に出たあっさりした味わい。
甘みもさほどではないのでサッパリしているが、人によって好みが分かれそうかナ! -
ここから先は輪島方向に向かって西進。
午後4時を回って、陽は少しずつ傾きはじめる。
時間との勝負
さて、日没前に最後の目的地まで到達できるの???
日本海に面した山がちの僅かな土地を利用して、米作が続けられているこの地域。
ゴールデンウィークの頃に作付けした稲が実りの秋を迎え、シルバーウィークの今頃、収穫の時を迎える。
昔ながらの風景が今でもこの地域では見られる。
日本の原風景。 -
ギリギリのタイミングで2日目最後の目的地に到着。
白米千枚田に隣接する道の駅 千枚田ポケットパーク。道の駅 千枚田ポケットパーク 道の駅
-
日本海に面した斜面に苦心して開墾された田が数多く広がり、海岸ギリギリまで続く風景。
僅か4ヘクタールの範囲に1004枚の田があるという。白米千枚田 自然・景勝地
-
日本の棚田100選、そして2011年6月には世界農業遺産にも登録されたこの場所。
以前からずっと来てみたいと思っていた。
念願かなっての来訪。 -
世界農業遺産に登録されたのを契機に周辺が整備され、道の駅もできて、すっかりここは観光地。
台風16号がやって来る前に刈り入れが終わってしまうんじゃないか?
と想像していたが、まだすべてが収穫が終わっておらず、風にたなびく金色の稲穂が美しい。 -
こんな風に道の駅から階段も設置されて、先人の苦労の後をこんなに簡単に見られていいのか?
と思わなくもないのだが・・・
小腹が空いたので、道の駅名物の”塩むすび”を食す。
千枚田で収穫された米と、能登の塩田で作られた塩。
素朴で、でも贅沢なこの地域の食文化の一端に触れる想い。 -
2日目の宿は輪島温泉高州園という観光宿。
昭和の時代の香り漂う大型観光ホテル。
既に何組かの団体客や、個人客も多くチェックインを済ませ一風呂浴びる頃合いに到着したせいか、浴衣姿の人たちがフロント周辺にごった返していた。
予め知らされていた部屋へ直行し荷ほどき。
ほどなく午後6時にならんとする時刻。ホテルこうしゅうえん 宿・ホテル
-
全室オーシャンビューのこの宿。
暮れゆく日本海は波も穏やかで、数日後ホントに台風やって来るのか?と信じられない程。
食事の時間は夜7時との事で、急いで一風呂浴びて身支度を整えて食事処へ。
テーブルの上には前菜やごたくに乗せられた鍋、陶板がセッティングされ、”御献立”と記された紙も。
前日の晩とは違って、今宵はゆっくり旅先の食事の楽しみを味わえそうだ。
食前酒のうめ酒を口に含むと空腹感が催される。
生ビールを頼み、夕餉としますか! -
前菜 酒肴いろいろ
酢の物 ずわい蟹
香の物 大根 胡瓜 -
椀物 茶碗蒸し
-
造里 本日の盛り合わせ
-
煮物 ぶり治部煮
-
肉料理 能登豚陶板焼き
-
揚げ物 のど黒、野菜
-
椀物 茶碗蒸し
-
留め椀 昆布かじめうどん
麺の色が黒っぽいのは海藻が練り込まれているからだとか。
揚げ物の運ばれるタイミングが少し早すぎて、せっかくの揚げたての状態で食べれば良かったのに他の物を先に食べてしまい若干タイミングを逸した。
団体客に給仕する大変さもあるので、どの頃合いで料理を運んでくるのか難しい面もあろう。
若干全体的に早め早めで運ばれてきて、せっせと食事していた感があり・・・
能登産こしひかりの御飯、デザートを食べ終わってちょうど1時間ほど。
他のお客さんのペースに巻き込まれたきらいがあり、もうちょっとゆっくり食べても良かったかもしれないなぁ~。
でも、美味しい食事を堪能できました。
1階の土産物処で買い物を楽しみ、昨日からの荷物を宅急便で送る荷造りを済ませ・・・
部屋でくつろいでいたら、2日目の疲れがどっと沸いてきた。
ニュースを見ているうちに徐々に眠気を催してきて・・・
午後10時に就寝。 -
翌朝。
窓の外から見える海。 -
すっかり疲れも抜け気持ちいい目覚め。
朝風呂に行くことに。
6時前だというのに、早起きの人たちが結構いてビックリ。
海を眺めながら露天風呂も内風呂もゆっくりと楽しむ。 -
閑散としたロビー。
曇り空と穏やかな日本海。 -
-
朝食
カレイがちっちゃ!
ずわい蟹の入った味噌汁も美味しかった。
僕の苦手な温泉玉子以外すべて完食。
今日もまた朝8時の出発なので、少し早めにフロントロビーまで降り、チェックアウトを済ませる。
生ビールのジョッキが1杯855円だったと知りビックリ
ちょっとこの金額って、どーよ!
相対的に見れば、団体客を多く受け入れる温泉ホテルにしては、なかなか健闘している方じゃないかな?
朝8時の出発直前、女将がバスに乗り込んできてご丁寧に挨拶をしてくれたし、こういう事ってできそうでなかなか難しいこと。
土産物処も品揃え良かったし
逆に言えば、個人旅行の際に自分が宿泊地としてここを選択するか問われたら・・・
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- ねもさん 2020/05/13 22:30:21
- 白米千枚田
- 群青(ホライズン)さん ご投票ありがとうございます。
わが家も群青(ホライズン)さんの2年後に、この付近を歩きました。金沢大学に進学していた娘が最終学年だったので。
あちこち楽しかったですが、一番印象的だったのは白米千枚田です。わが家の旅行記でもトップに使っています(^_^)
同じく輪島に泊まりました。昔風の街という建物の調和が良かったです。
ようやく例のウイルス騒動もようやく峠を越えたようですね。どこかお出かけの予定ですか?
- 群青さん からの返信 2020/05/13 23:03:23
- Re: 白米千枚田
- ねもさん こんばんは。
コメントありがとうございます。
ねもさんの旅行記の中でも能登半島を家族旅行で巡られた時の記録、とても印象深く覚えています。
自分が行った場所という共通項があるとより親密感が湧きますし、同じエリアを巡っても行かなかった場所の記述などを見ると、次の機会の際は是非訪れてみたいな!なんて発見もあります。
白米千枚田は本当に感銘を受けました。
あのような自然環境の厳しい場所で米作りを続けてきた先人たちの尊い仕事ぶりに感銘を受けましたし、何よりもあの風景の良さに心動かされます。
駆け足で回った観光だったので、いつかリベンジしてみたい場所の一つです。
この連休中は、コロナ禍が明けたら行ってみたいと思う場所を想定しながら、日本全国のあちこちを夢想しつつ過ごしておりました。
当面どこかに行く予定は立ててないのですが、今年はどこかに行けたとしても自家用車で行ける範囲という視点で旅先を決めたいな!
と漠然と考えているのですが、もう少しじっくり検討したいと思います。
少しづつ日常を取り戻して、心おきなく旅を満喫できる日が早く来ると良いですね。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
この旅行で行ったスポット
輪島(石川) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 北陸の旅2016秋
2
32