オーストリア：インスブルックからウィーンまで　メルク修道院とドナウ川クルーズ、ウィーンまで(7)

2019/08/21 - 2019/08/21

旅の5日目の旅行記（7）です。

朝、8時過ぎハルシュタットからメルクに向かいました。
午前中はメルク修道院の内部を観光、修道院のレストランで昼食。
午後は近くの船着場からドナウ川クルーズ船に乗り、ヴァッハウ渓谷の古城群を見ながらデュルンシュタインまで1時間20分の船旅。

デュルンシュタインからバスでウィーンに向かいました。最終目的地ウィーンに午後5時半に到着。
ホテルは「トレンドホテル　サボイエン　ウィーン」です。ヴェルベデーレ宮殿そばの便利なホテルです。

写真はメルク修道院とヴァッハウ渓谷の景観、デュルンシュタインの修道院教会。

エリア ヴァッハウ渓谷周辺(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

朝8：00、ハルシュタットをバスで出発してメルクまで3時間の旅。
メルク修道院に到着するまで道中写真は1枚もありません。
眠っていたわけでもなく体調が悪かったわけでもないのに、旅の5日目ともなると気が緩み始めていたようです。

で、メルクの修道院の駐車場に到着して、バスを降りて建物まで歩いていくところです。修道院は遠くからもそれとわかる横に長い大きな建物でした。

メルク修道院 寺院・教会

階段を降りて修道院に向かいました。

黄色と白の壁が華麗なメルク修道院の入り口です。
11世紀、バーベンベルク家のレオポルド1世がベネディクト派の修道院をここに建立。18世紀に改築されてオーストリアバロックの至宝といわれる建物になりました。
世界遺産「ヴァッハウ渓谷の文化的景観」のひとつでもあり、映画化もされたベストセラー『薔薇の名前』の舞台でもあります。この『薔薇の名前』、映画の予告編だけ見ましたが、やけにオドロオドロシイ感じでした。

メルク修道院 寺院・教会

美しいバロック建築。
1770年にマリー・アントワネットがフランスのルイ16世に嫁ぐ途中、この修道院に1泊しています。

修道院の中庭。コの字型の回廊は合わせて320mの長さがあるとか。

展示室は2階ですが、中は撮影禁止でした。

修道院の歴史資料や美術品の展示室から大理石の広間、世界一美しいといわれる図書室、付属教会を見学しました。若い日本人女性の現地ガイドさんに案内していただきました。

後ろの付属教会のドーム尖塔は高さ65mもあります。
図書館は10万冊の蔵書があり、天井もだまし絵で天井高を高く見せていました。
見ごたえのあった修道院だけに内部の写真がないのは残念です。数年前には写真OKだったそうですが、何かの理由で禁止になってしまったのですね。

教会の2つの塔。ここからテラスに出られます。

テラスからのメルクの町を眺める。中世の雰囲気がそのまま残っています。

メルク川沿いにできた街ですね。

先のほうでメルク川とドナウ川が合流します。

修道院のレストランで昼食。明るくて近代的な感じのレストランでした。
サラダ。

メルク修道院のレストラン 地元の料理

チキンの焼いたもの、コロッケのなかみはポテト。

メルク修道院のレストラン 地元の料理

アプリコットのケーキ。

メルク修道院のレストラン 地元の料理

バスの駐車場を抜けてクルーズ船乗り場に向かいます。メルクの修道院の西側がよく見えます。

修道院のすぐ近くにドナウ川の支流メルク川があります。ドナウ川クルーズの発着場から船に乗ります。
ヴァッハウ渓谷の古城を見ながら1時間20分のクルーズです。

ドナウ川遊覧船(DDSG) 船系

向こうに見える船はかなり長さのある船です。
さあ、出発。メルク川を出ると、いったんUターンして、間もなくドナウ川と合流します。

ヴァッハウ渓谷の文化的景観 文化・芸術・歴史

船上から見るメルクの修道院。小高い丘の上にあります。

シェーンビュール城。
ガイドさんから配られた資料によれば、9世紀初頭からパッサウ司教の財産。1819年にベロリンゲン伯爵がシェーンビュール城を買い取ったことから今日の姿がある、とのこと。

ヴァッハウ渓谷の文化的景観 文化・芸術・歴史

シェーンビュールの修道院。

ドナウ川に出て川幅が広くなってきました。デッキでは、寒いほどではありませんが、ずっと風に当たっていると寒く感じます。

エンマースの町。古いアーチの橋が見えています。

ヴァッハウ渓谷の文化的景観 文化・芸術・歴史

丘の上にアックシュタイン城。13世紀にクーエンリンガー伯爵によって設立され、1429年に復元、それから強盗騎士の城として使われていた。

アックシュタイン城。川から見えているのは城のごく一部です。

ヴァッハウ渓谷の文化的景観 文化・芸術・歴史

エマースドルフ村。

がれきが崩れた山肌

ブドウ畑の丘の上に古城が見えてきました。

ヒンターハウス（Ruine Hinterhaus）城跡。廃墟の城。このヒンターハウスの古城は1243年に最初に登場したことが知れらていて、1500年頃まで実際に住まれていたお城です。

シュピッツの町。
シュピッツの地域は800年頃、「ロコス　バホーバ」からヴァッハウと名付けられた。830年頃初めて古文書に記録された。ワインの産地です。

シュピッツ バー

シュピッツの町。

シュピッツの船着場。ここで降りる人もいました。

長い船がすれ違っていく。

ドナウ川といえば、ヨハン・シュトラウスの「美しき青いドナウ」を思い浮かべます。広く滔々と流れる青い川をイメージしますが、青くはありません。水の色は灰緑色といったらいいのか。

ずっとデッキに出て景色を見ていましたが、風も寒くなってきたので中に入りました。中のレストランの窓。

バイセンキルヘンの町と要塞教会。後ろの山すそにブドウ畑が広がっています。

デュルンシュタインに到着です。青い修道院教会が見えてきました。

聖堂参事会修道院教会 寺院・教会

修道院教会は町のシンボルです。デュルンシュタインの船着場から上陸しました。

教会は外からきれいだなあと見るだけで、横を通ってバス乗り場に歩いていきました。ここからバスに乗って約2時間、85㎞の移動です。

ウィーンの町に入りました。高いビルが今までの景色と打って変わって、都会に来たなあと感じさせてくれます。
初めてのウィーン。
都会に来るとワクワク感と一抹の緊張感を感じるのは、パリでもロンドンでも感じた気持ち。

トレンドホテル　サボイエン　ウィーンに到着です。
ヴェルベデーレ宮殿のすぐ近く。トラム71番の駅にも近い便利な場所です。

オーストリア トレンド ホテル サヴォイェン ウィーン ホテル

壁の花の絵が目立つお部屋。

このツアーでは、すべて浴槽付きの部屋でした。やはり、手足を伸ばせてあったまると疲れがほぐれますね。

夕食はバスで10分ほどのレストラン「アルトナー」に行きました。
洗練されたオーストリア料理ということで、ひとつの部屋で大きなテーブルを20人で取り囲んで食べる形式です。
まず飲み物を注文。このときだけ添乗員さんが聞いて、ボーイに伝えます、このときのボーイおじさんが日本語が少しできる面白いおじさんでした。
まずはサラダ。

肉の煮込みにデミグラスソースがかかっています。何の肉だったかは記憶にない・・・毎日なのでね。

デザートのケーキ。下はカスタードソース。

おいしいお料理ですが、連日サラダ、肉料理、ケーキのデザートの繰り返しです。

これで旅の5日目は終了です。
明日はウィーンの半日観光、午後からは自由行動です。