アイスランド山旅 見たことのない風景ーロイガヴェーグル縦走　一日目　

2019/09/16 - 2019/09/16

アイスランドに来た一番の目的は、ロングトレイルであるロイガヴェーグルを縦走することです。

アイスランド内陸部のランドマンナロイガル（Landmannalaugar）からソルスモルク（Þórsmörk）まで全長約55キロのこのトレッキングルートは、
パステルカラーの山々
蒸気の上がる地熱地帯
氷河で削られた美しい渓谷
川と苔に覆われた平原　など、
毎日とても変化に飛んだ風景がみられます。

まるで太古の地球を見ているみたいな、唯一無二の素晴らしいトレイルを3泊4日かけて歩きました。
とは言っても、テントを持って縦走する体力は無いので、山小屋泊、それもガイド付きのツアーにします。
ツアーは、寝袋などの大きな荷物はスーパージープで運んでくれちゃうんです～。

と言う、ヘタレトレッカーの記録を4回にわたって旅行記にします。

ツアーを選んだのは次の点で私たちには良かったです。
悪天候での判断をまかせられる
ルートの心配しなくてすむ
テント、食糧を持参する必要がない


経験豊富なガイドさんザッフォのおかげで、雨、雪、嵐の中、全員無事にトレッキングできました。
安全安心！

まずは、1日目　レイキャビクを出発ランドマンナロイガルまで車。
ここからトレイルをスタートして フラプティンヌスケルまで。
約12km、５時間の行程です。
距離は短いけれど、4日間の中で一番登りの多いトレイルです。

エリア その他の観光地(アイスランド)

• 旅行の満足度: 5.0

レイキャビクを朝7時に出発し、2時間ほどリングロードを走ったところで、未舗装道路を行くためにスーパージープに乗り換えます。

ジープに乗り換える前に、トイレとコーヒー休憩。
そこで売っていたものは、馬のひづめをお手入れするクリームの数々。
みんな面白がって写真を撮ってました。

今回のグループは15人。
スーパージープは、未舗装のガタガタ道をものともせず、どんどん突き進む。
途中、川も何度か渡りました。
すごいぞ、スーパージープ！

車窓から見る景色は、素晴らしい。
どこの惑星に来たのか？っていうくらい、今まで見たことのない景色の連続です。
レイキャビクを出たあたりから、道路沿いには雪がうっすら積もっており、
段々と雪の量が多くなってくる。
去年より1週間早い初雪だそうだ。

ロイガヴェーグルは、6月下旬から9月中旬のみ開いており、私たちグループが今シーズン最後のトレッカーとなる。
この後は、長い冬に入るのです。

途中のビューポイントで、車を降りました。
青空だけど、風が強い～。

美しい青に輝く湖。
右下に写るのは、Gopro を持つ私です。
今回のために、Gopro 買いました！
この時は、手に持っていたけど、歩く時はリュックにとりつけて、両手を使えるようにしておきました。
これがアングルも変えられるスグレモノだったんです！

Goproは広角なので、山など広大な景色を撮るのに最適です。
何もしなくてもフォーカスがきちっとできるし、面白いアングルから撮るビデオが楽しかった～！

Goproのビデオから写真として切り取るのも簡単です。

ただ、体にとりつけていたので、うっかりするとジャケットやら、足やらストックなども映りこんでしまうので、そのへんは慣れが必要ですね。

トレッキングのスタート地点、ランドマンナロイガルに到着です！

ここは、日帰りハイキングのスポットにもなっているので、スーパージープが何台か停まっていました。

ランドマンナロイガル 温泉

ランドマンナロイガルの受付小屋。
テント泊、山小屋泊できます。
トイレも大きいトイレがありますが、男女一緒。
ちょっと恥ずかしかった。

私たちは、ここでランチと行動食用にサンドイッチを作って持っていきます。
ガイドさんはいつも「サンドイッチを予備も入れて三食分は作って持って行って」
と、言ってたけど、そんなに食べませんわ～。

休憩時の軽食は、ガイドさんがチョコレートとかナッツとかくれるけれど、
自分の好きなものを用意していったほうがいいです。
みんなエナジーバーなど持っていました。

黒いジャケット着ているのが、私たちのガイド、ザッフォ。
ここでグループの自己紹介と今日の行程のブリーフィング。

グループは、オーストラリア、アメリカ、イギリスなど英語圏の人がほとんどで、
後は、私たちとインド、オランダと国際色豊かなグループでした。
年齢もシニアと20代、30代の若い人たちと半々。
なかなか良い雰囲気でした。

ここに羊ちゃんいました～。
アイスランドはどこでも羊を見かけるけど、こんなところでも放牧しているんですね。
でも、そろそろここも雪が積もりだすので、数日中に羊は集められて下山するそうです。
こんな広いところで、万一残ってしまった羊は・・・どうなるの・・・？
厳しい冬をちゃんと越せるのかしら・・・。
と、心配したら、地熱地帯にいれば何とか冬を越せる。と、聞いたのでちょっと安心。

ランドマンナロイガルには温泉があります。
夏は、とても人気があって混雑するそうですが。
この日、入っている人は誰もいなかった。

温泉近くの小川からは蒸気があがっています。
水も温かい。

午後1時、山登り始まりました～！
周りの景色がものすごくて、ほんとにワクワクします。

始めのころは、溶岩地帯を通ります。
中には黒く光る石も見られる。
黒曜石かな？

今日は登りが多いです。
ところどころにサインが出てる。
横にそれるルートもあるみたいですが、基本的には目的地のソルスモルクまで一本道です。
このあたりは、日帰りハイキングの人たちも多いですが、
そのあとは、広～～い世界に私たちだけ！

あ、虹～！！写真で見えるかな？
でも、私は見ていないの。
主人が撮りました。

歩き始めるとガイドを先頭に、みんなそれぞれのペースで行きます。
間がず～っと空いちゃっても構わない。
私はなるべく真ん中あたりにいるようにしたけれど、
主人は写真をたくさん撮りたいからいつも最後。
彼の場合、遅れた。と思っても速足ですぐに追いつけるから大丈夫なんですけどね。

とにかく山の様子が今まで見た景色と全く違って素晴らしい。
凄すぎてなんと言えばいいのかわかりません。
写真でうまく伝わりますかね～。

苔むす地面と遠くの山のコントラストがほんとにすごい！
大自然真っ只中。

高い山があるわけではないけれど、小さな丘みたいな山が連なっています。
それが遠～～～くまで広がっている。
樹木は一切無し。

こんな尾根を登ったり降りたりして進んでいきますよ。

ほんとに見渡す限りすごいとしかいいようがない。
不思議な光景です。

雪が無ければこの辺りの山は、赤茶色の山に黄緑とグレーがマーブル模様のように混ざり合う、とてもカラフルな山なのです。

雪が膝あたりまで来るところもあった。
クランポンつけている人もいたけれど、無くても大丈夫。
それより防水のハイキングシューズが絶対必要です。

ところどころこんな風に蒸気の吹き出す地帯もあります。
あちこちでシューシュー蒸気の煙と硫黄の臭い。
アイスランドにいたら硫黄の臭いと縁は切れません。
そのうち感じ無くなるよ。と、ガイドさん。

地熱地帯にいる羊さんたち。
ここにいれば食べる草もあるし
ちゃんと暖かいところを知っているんだね。

青空が見えると少し暖かいけど、風はずっと強くて服装は冬の恰好でした。
中でも、ネックチューブを顔まで伸ばして鼻と口を覆っていたのがよかったです。
アイスランドはお天気がコロコロ変わるので、
雨風よけの上下セットは絶対必要ですね。

上は、ドライフィットの長袖シャツ、フリース、薄いダウン、ゴアテックスのジャケット。
下は、ドライフィットのレギンスにゴアテックスのパンツ
毛糸の帽子、スキー手袋、ウールの靴下
という、完璧に冬の恰好でした。
おかげで顔以外は寒さを感じなかった。

そうこうするうちに、雪と嵐。

ここでブリザードにあったら何も見えない。
グループを見失わないようにと、必死でした。

ほぇ～。強風の中　やっとフラプティンヌスケル山小屋到着～～。
15人一部屋で寝ます。
真ん中のテーブルでご飯も食べます。
今日は、温かいスープとパスタ。
ガイドさんが作ってくれます。
野菜を切ったりの下ごしらえと後片付けは自分たちで。

夜暗くなるのは、9時頃。
数日前に素晴らしいオーロラが見えたそうですが、今日は望み薄。
それでも、オーロラ見えたら起こしてね！と、お互いに言い合いました。

トイレは外。暗い・・・。
主人が持ってきたヘッドランプが活躍しました。

でも夜眠れなかった～。
15人もいるといつも誰かがイビキをかいてます。
私、ほとんど眠れませんでした・・・。

大イビキをかいていた人でも「朝方誰かのイビキで眠れなかった」とぼやく。
・・・あんたのイビキが一番すごかったよ・・・
とは、言えませんでしたわ。

今シーズン最後なので、全行程通じて山小屋に泊まっていたのは私たちともう1グループだけでしたが、
夏はとても大人数で、キッチンも食べるところも大混雑らしいです。

今日の行程　
ランドマンナロイガル（Landmannalaugar）から フラプティンヌスケル （Hrafntinnusker）
約１2キロ　5時間　

この日のGopro
http://bit.ly/2AFmkYF

指やジャケットの袖が見えてるのはご愛敬。笑

この旅行記へのコメント （4）

• たらよろさん 2019/10/05 14:17:08

  15人部屋

  こんにちは、ElliEさん
  
  スノートレッキング☆
  いやぁ～ElliEさん、超格好良いわー♪
  ところで、15人部屋で、、、って私もElliEさん同様に全く眠れないと思います。
  3日目くらいになると寝不足で眠れるようになるかな？
  私も暗くて静かじゃないと無理なので、キツイわー
  
  虹って見ちゃうとそれだけでテンション上がりますよねー
  勝手に今日は良い日だわって思ったり。。。
  日本以外でもそうなのかな？ラッキーレインボー？？（笑）
  
  たらよろ

  ElliEさん からの返信 2019/10/06 07:52:04

  RE: 15人部屋

  たらよろさん
  
  コメントありがとうございます〜！
  
  狭い大部屋でいびき攻撃は、ほんとにまいりました。
  普段もあまり寝られないほうなのですが、少々睡眠が足りなくても人ってなんとかなるもんなんですね。
  というか、なんとかしなくてはならない・・・。
  
  でも、もう山小屋泊はコリゴリかな。
  二度としない・・・。
  
  アイスランドはお天気がコロコロ変わるので、雨の後には虹でないかな〜って探してました。
  素晴らしい虹を何度か見ることができましたよ。
  虹の橋のたもとには金貨が埋まっている。というのは、アイルランドの妖精の話でしたっけ。
  たぶん世界中に似たような伝説があるでしょうね〜。
  
  

• ゆんこさん 2019/10/05 13:13:54

  凄い！

  ElliEさん
  
  おかえりなさ～い。
  凄いね～、本格的ハイキング？トレッキングだったのね。
  山小屋泊だなんて、私は無理だけど。
  ElliEさんって、ワイルド💛
  
  Goproの映像見ました。
  ちゃんと編集までしてあって、その場の雰囲気がよくわかりました。
  雪の時期じゃなかったら挑戦してもいいかな～(笑)
  もう、体力的に無理でたぶん山歩きはしないと思うけど(長男夫婦が今まさに山にはまってるから一緒に上りたいけどもう体力的にもレベル的にも追いつけないわ)、人様の記録を見るのは好きよ～。
  続きも楽しみ。
  
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　★ゆんこ★

  ElliEさん からの返信 2019/10/06 07:45:54

  RE: 凄い！

  ★ゆんこ★さん
  
  コメントありがとうございます〜。
  
  今回はワイルドで攻めてみました〜。笑
  山小屋泊は、私も不安だったんだけど、
  大自然の中に飛び込むためには不便なのは覚悟の上・・・
  と、思っていたけど。
  
  覚悟が足りなかった。
  一晩中のいびき攻撃にはギブアップでした〜。
  
  でもそれ以外は、すべてのことが素晴らしかった。
  不便な山小屋泊まりだって楽しかった。
  
  ガイドさんがいなかったら、多分1日であきらめてたと思う。
  だって、歩き始めは良かったけど、とても風が強くて飛ばされそうだったんだもん。
  雨、雪も降るし・・・。
  でも、ガイドさんがいればすべてお任せ。
  安心でした。
  
  トレイル自体はそれほど難しくはないから、誰でも行かれるようなところよ。
  これから体力がどんどん落ちて行くだろうから、今のうちに行かれてほんとに良かった！！
  
  Goproも見てくれてありがとう〜。