ウィーンを巡って分かった、10のポイント

2017/08/20 - 2017/08/22

夏のウィーンを旅して分かった「１０のポイント」をまとめてみた。
１０のポイントは、実際に街歩きをした中で初めて知ったり、
失敗して学んだりしたことばかりだ。

自分よりもさらに街歩きの達人、ウィーンを熟知している人もいらっしゃるだろうが、いつかまた訪れるための自分の覚え書きも兼ねて紹介していく。

エリア ウィーン(オーストリア)

まずはヨーロッパの移動の機内から。
ヨーロッパ域内で乗り継ぎをし、オーストリアを横断中。
西オーストリア上空からは、アルプスの山々や湖が見える。

山がどこまでも連なり、青々としている。
よく見ると、氷河や谷で削られたような灰色の山肌がむきだしになっている。
一面を雪が覆ったら、さらに美しいだろう。

あれってもしかして氷河だったのか？

先程まで山岳地帯だったのに、まもなく着陸という頃になると、今度は一面の平野に変わる。
地図で確認すると、ここから東欧にかけて平原がずっと続いている。
空も大地も広い。

ウィーン郊外、のどかだ。
こんな田園風景が広がっているとは意外。
アルプスから平原、田園風景に旧市街も。
オーストリアはまるでヨーロッパの縮図のように感じる。

ウィーン国際空港に着陸。
この瞬間、乗客のグループが「やったー」というふうに一斉に拍手をした。
突然のことで驚いた。
誰かのお祝いなのか？

どうやら、東欧の一部の国・一部の人々の中には、飛行機が着陸したことを喜ぶため拍手する風習が今でも残っているらしい。

ウィーン国際空港 (VIE) 空港

ここから１０のポイントをご紹介。

★ポイント１「ウィーン中央駅は、ヨーロッパの交差点。」

ウィーン中央駅にて。
YOUはこれから何処へ？
チェコやブダペスト、ドイツにスイスと、ウィーン中央駅には次々と国際列車が入線。
旧市街だけじゃない、ここにしかない「ロマン」を感じられる。

YOUはどこから…
ドイツ鉄道（DB）のICE、ハンブルク行き。
ウィーンからハンブルクか。遠いな。
でも、そんな路線があるんだ。
しかも、線路1本で行けるんだなぁ。
ヨーロッパは広いようで近い。

ウィーン中央駅 駅

YOUはこれから何処へ？

YOUはどこからWienへ？
…などと、駅でヨーロッパのあちこちに思いを馳せることができる。

★ポイント２「夏のウィーンは日没が遅いため、長く楽しめる。」

外を眺めていても、一向に日が暮れない夏のウィーン。
現在夜8時頃。
ドナウ川では、夕方から川遊びをしている人が増えていた。

ウィーンの朝焼け。
6時前に夜が明ける。
平野が広がっているため、朝焼けも広く見える。

★ポイント３「ウィーン国際空港へ近郊列車で行くときは、チケットに注意。」

空港へ近郊列車（S7)で行くときは、ここと空港が結ばれている。
1日乗車券を持っている場合、空港はエリア外になるため別途チケットが必要になる。
券売機またはチケットカウンターで買える。
空港からウィーン中心部まで列車で来るときも同様。

なぜこんなにしつこく書くかって、
空港行きの列車に乗り、発車した次の瞬間に検札が回ってきたからだ。
空港駅まで途中下車駅がないため逃げられないし、観光客でも容赦なく罰金が科される。
チケット持っていてもどきどきした。

ウィーン市庁舎にて。
このような建物がリンクに添って次々に現れるウィーンは、
まるで「リアルディズニーリゾート」のようだ。
ウィーンは栄えたんだろうな。
そして、戦争で破壊されてもここまで元に戻したことがすばらしい。

人が少ない早朝から街歩きをしてきたが、日が高くなり、いよいよ暑くなってきた。
市庁舎脇の公園で、日陰に避難。

★ポイント４「世界遺産も工事をする。」

シュテファン寺院、なんと工事中だった。
天気だけはよかったのに、工事の覆いと重機の音が…。
ここ以外でも、ウィーン中心部であちこち工事やホテルの建設ラッシュだった。

シュテファン大聖堂 寺院・教会

ウィーン大学の中を見学させてもらった。
出入りは自由にできる。
歴史は古く、ヨーロッパの名門大学のひとつと言われる。

ウィーン大学 現代・近代建築

美術館やオペラのような大学の内装に足が止まる。
建物が受け継がれてきたのもすばらしいし、ここでヨーロッパ有数の学問が続いてきたことも納得。

★ポイント５「大学や博物館などのトイレを使わせてもらうのもあり。だが、有料トイレにはメリットあり。」

市内の大学や博物館などのお手洗いは、自分が行った範囲ではどこも無料だった。
ただし、無料のトイレは誰でも入れるため、「誰が入ってくるか、中に誰かいるか」と逆に緊張する。
トイレ有料は日本人には抵抗があるが、管理人がいたり、しょっちゅう掃除してくれたりするため、「清潔・安全のための50セント」でもある。

★ポイント６「朝10時までが勝負。」

観光客（特に欧米の方）や団体のお客さんは、朝の出だしが比較的ゆっくりだ。
誰もいない・人が少ないうちに街歩きをしたいときは、朝10時くらいまでがすいている（気がする）。
10時過ぎや夜は、人出が増える。

ウィーン楽友協会 劇場・ホール・ショー

★ポイント７「日は長いが、ウィーン暑い！」

日本も暑さが厳しいが、近年ヨーロッパでも記録的に暑いようだ。
「ヨーロッパの夏は日本より過ごしやすい」は、あてにならなかった。
この日のウィーンは３０℃以上。
しかも、ウィーンはエアコンのない所が多い。
地下鉄が窓を開けながら走るのを、初めて見た。

★ポイント８「公共交通車内の飲食は禁止。」

そのため、地下鉄内で飲み物を飲むのは我慢。

自然史博物館 博物館・美術館・ギャラリー

★ポイント９「夏のウィーンは、水分補給に注意。」

午後の街歩きは、暑さとの闘いだった。
アイス屋は行列。
ようやくスーパーを見つけた。
が、なんと水は売り切れ！
スーパーなどで、買えるうちに買っておこうと身をもって学んだ。

暑くてカフェに避難。
同じように避難？しているお客さんで混んでいた。
冷たいデザートよりも、お冷がおいしくてお代わりしてしまった。

エアコンがない店もあったが、ウィーンの人は暑さをしのげるのだろうか。

デメル カフェ

★ポイント１０「旅の景色は一期一会。」

帰りの便は、下が一面雲に覆われていた。
また山や湖が見られるかと期待していたのに、まったく見えなかった。
往きの景色がまた見られるとは限らない。

ウィーンはすばらしかった。
「これぞヨーロッパ」という感じで、見どころにあふれている。

・見どころがリンクに集まっていること
・トラムなどの交通網が発達していること
・街がフラットで歩きやすいこと
が「勝因」だったように思う。

ここまで紹介した場所以外にも、２泊３日の街歩きの中で、
○楽友協会内部の見学
○大型ショッピングモールへ行ってみる
○ウィーン空港の見学
も行うことができた。

言葉について。
ドイツ語が公用語の国だったが、英語を話してくれる人が多く、
なんとかコミュニケーションをとることができた。

上記の１０のポイントも参考のひとつにして、ウィーンのよさを共感してくれる人が増えてくれることを願う。

Bis bald, Wien!

この旅行記へのコメント （2）

• ねもさん 2020/04/01 10:40:55

  お久しぶりです

  world travelerさん
  ラグビーW杯のときには素敵な旅行記ありがとうございました。
  あれから半年も経っていないのに、あのときとは正反対のドツボな状況が信じられません。トップリーグも打ち切りに( ；∀；)
  
  ウィーンについては、同様の感想です。一言でまとめると、安心してぶらぶら歩ける街、でしょうか？
  今ごろ気づくなんて呆けていますが、world travelerさんとほぼ同時期に滞在していました(わが家は18日夕～21日朝)。20日は天気良かったけど、さほど暑いとは感じませんでした。https://4travel.jp/travelogue/11276960
  ハンブルグも訪ねられていますね。このときチェコのビアホールで楽しく語り合ったドイツ人(バイエルン出身だそう)が、ドイツで最も美しい街だから是非来てくれと。https://4travel.jp/travelogue/11277844

  world travelerさん からの返信 2020/04/01 18:52:58

  Re: お久しぶりです

  ねもさん、いつもありがとうございます。
  ラグビーも海外旅行もお預けになってしまいましたね。
  この数ヶ月間の変化に毎日驚いております。
  次の旅に行ける日を楽しみに、
  まず健康と体力維持に努め、
  そして過去の記録を整理して新たな旅行記を作成したり、
  皆さんの旅行記や色々な情報を参考にしたりして過ごそうと思います。
  ねもさんはじめ投稿される皆さん、観光に関わるすべての方、ドイツやウィーンや世界中の方、皆さん元気で乗り切れますようにと願ってやみません。