2019/09/14 - 2019/09/14
1568位(同エリア3338件中)
まりも母さん
山歩きとフィールドでの野鳥観察を始めて5年
自然の中で時間を過ごすうち 山野草の花々の魅力も知りました。
すると、きれいに植えられた園芸種のフラワーパークではなく、
普通に野山に生える植物を集めた 植物園が気になるようになりました。
今回は、日光市 東照宮からも近い場所にある
東京大学大学院理学系研究科付属植物園 日光分園(ながっ)「日光植物園」を見に来ました。
一番花の多いのは初夏の頃でしょう。それよりは少ないでしょうが
初めて見る 沢山の花に出会う事ができました。
お花を探す宝探しのような散策で楽しい半日を過ごす事ができました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
暑かった8月が終わったと思ったら、今度は週末のたび 天気がいまいちで、なかなか出かけるチャンスがありませんでした。
今度の土曜日はまぁまぁの天気らしい、との事で、まだ行った事の無かった日光植物園を目的地に出かけました。
日光方面には 山歩き、バードウォッチングに良い場所が多く、わざわざ植物園を目的に行くような事がなく、いつも「今度ね」となっていました。
混雑する神橋~東照宮あたりをスルーする為、日光宇都宮道路で清滝ICまで進み 東照宮方面に戻ります。
国道120号脇に正門と看板が見え、ここに車を入れます。 -
門を入ると、右側に受付の建物があり、ここで入園料大人400円を払います。
園内マップのついたパンフを頂き、車はその後、更に進んだ右側の駐車場に停めます。
この受付には、植物のポストカードなどの売店と今咲いているお花の案内板などもありました。 -
この植物園は名前の通り、東大の研究機関なので、レジャー施設ではありません。
植物の採取は落ち葉も木の実も落ち帰り禁止です。
遊具やペットもNG。
開園期間は4月15日~11月30日(ミズバショウの特別公開日などはあります)
受付の建物と駐車場の間には2018年末に完成したフィールドステーション棟がありました。
ブータン建築をモチーフとした建物だそうです。(なぜブータンなのかは不明)
ここに、素晴らしく綺麗な洋式トイレがあります。
バリアフリーのスロープもありました。
掲示板には来訪者向けに園内の植物情報などがありました。 -
入口から さすが植物園だけあって、植え込みの中に植物名の書かれた緑色の表示があるのが見えました。
知らない植物の名前を確認するのにありがたいです。
フィールドステーションの前に 早速初見のお花がありました。
ツル性の植物で、ベル型のお花が咲いています。
「ツルニンジン」という花でした。
ベル型のお花が好きな事もあって、まずキャッチにひっかかった感のまりも母。 -
私たちが到着したのは開園30分後位
駐車場にはすでに数台の車が停まっていました。
見学の準備をしている おば様たちのグループは、帽子にスニーカー、リュックなど。
軽い山歩きのようなスタイル。
赤城自然園に行った時もそう思いましたが、ガチで園内を歩き回り、お花を見ようと言う 山野草ファンのおば様は、スタイルからして本気モードです。
散策路のような通路こそありますが、高い樹木の生える林のような園内なのでした。 -
うっそうとした林のような場所も多く、苔むした切り株のところに「ツリガネニンジン」が咲いていました。
山でも見かける好きな植物です。このブルーが大好きだし~。
東大付属植物園の本園は「小石川植物園」になります。
その分園として高山植物から寒冷地の植物など小石川では生育の難しいものがこちらには集められているのです。 -
マップに番号があるので、その順に歩こうと思います。
番号のついた石柱標識が実際あります。
入口近くの1からざっと見ると93まであります。
とりあえず、番号に従いながら通路を進み、咲いているお花を探す事にします。
で、2に行こうとしたら、おば様グループに
「こっちにレイジンソウが咲いているわよ。珍しいのよ」と教わり、
いきなり24番方面に進路変更・・・
と、こんな変なものに出会いました。
地面からにょきにょき生えた茶色の長い物体・・・。
脇に説明板がありました「カエンタケ」という猛毒きのこなんだそうです!
死亡例もある猛毒で、触っただけで、炎症を起こす事もあるので、絶対に触らず、食べないで下さいと。
オレンジから赤色で、地面から手の指が出ているような形をしているのが特徴だそう。
キモイきのこですね~。悪魔の指が地面から生えてるって感じだよね。ホラーだわ。
沢山生えてましたよ。黒くなっているのもあったのは、段々そうなるのかな? -
もう少し進むと、教えてもらったレイジンソウがありました。
「アズマレイジンソウ」と言う花でした。
麗人草なのかと思ったら、そうではなくて、
「伶人」雅楽を演奏する人の事で、雅楽師が被る烏帽子に似ているからの名前のようです。キンポウゲ科トリカブト属だそう。
なるほど、小さいけれど、花の形はトリカブトとも似ています。
ここだけに咲いているかと思ったら、園内何箇所にも咲いていました。
初めて知る花でしたね。 -
駐車場のすぐ裏 24のあたりは 木立の下に苔の生えた場所。
景色も良い感じです。
朝、ここに来るまで 高速道路や栃木県内は小雨が降ったり、どんより曇り空で
「行き先を変更した方がいいのでは」?とダンナに言った位でした。
予報では、回復とはなっていましたけど、信じられない位の曇天で。
それが、10時過ぎになると日まで射して来ましたよ。 -
見たことのない花を探すのが一番の目的です。
他には、素敵な景色を探す事も。
苔のびっしり生えた倒木の上に小さなきのこが並んでいる景色はかわいらしかったです。 -
駐車場と木立の境あたりに大きなトチの木があります。
早くも沢山の実が落ちてきています。
まん丸の実がゴロンと通路の石の上に落ちていました。
上からちょっと踏むと厚い皮が剥がれて、中から栗のような実が出てきます。
それを観察していたら、チリンチリンと クマ避けのベルをならしつつ、女性の職員さんが奥の方から歩いて来ました。
「レイジンソウは見ましたか?」と。
やはり、今注目のお花は「アズマレイジンソウ」なんですかね。
トチの実を観察していた私たちに、ここのトチの実からは、少量のセシウムが検出されると教えてくれました。
別に持ち帰って、トチ餅を作る気はサラサラありませんけど(そもそも採取は禁止です)
やっぱ、日光の森にも降っているのかぁ~~~。那須の方は 結構雨に含まれて降ってしまったと聞きましたが・・・。
こうした木の実は、動物が食べたりするそうで、園内にはリスも多く、落ちた実を食べているそうです。
動物は、東電に文句は言えないけど、やっぱ、自然を大々的に汚した原発は いらないと思うまりも母でした。
しかし・・・お姉さんはクマ鈴も付けていたが・・・ここクマも出るんかいな?? -
歩き始めていきなり24に逸れちゃったものだから、1に戻ります。
で、2を目指す。
夏前に知った植物「アブラチャン」がありました。今回は実を見る事ができました。
実にも結構な脂分があるそうで。
山の中でビバークするような事があったら、アブラチャンの実や枝を火起しの素材に知っているとサバイバルに役立ちそうだ。
アブラチャンの葉っぱや木の実は覚えておかないとね!(って~遭難前提か?) -
マップ3に来ると建物が見えました。
「庁舎」と言う和館です。
実習などで使われていない時は 休憩室になっています。
元は松平子爵家の別邸で築100年を越えた建物だそう。
この分園は 元々は東照宮の東 佛岩に明治35年(1902)に開設されたものの
手狭であった事などから 明治44年(1911)松平子爵の別邸のあった現在の場所へ移転したのです。 -
平屋のわりと大きな建物です。
入口左の方にまだお部屋がありますね。
詳しい建築年などは判りませんが、子爵の避暑地にでも使われていたでしょうね。 -
靴を脱いであがると まっすぐ広間が続いていました。
廊下も畳敷きです。
シンプルな武家屋敷といった感じの造りです。 -
松の釘隠しは「松平家」ですからね。
組子の欄間がきれいです。
誰も居ないから畳に寝っ転がって昼寝もできそう~。 -
一番奥の間には 床の間もありました。
床柱は、藤のような ねじれのある木が使われていました。
古い建物好きなまりも母としては、おまけの建物見物もうれしかった。 -
廊下をはさんで、古い手吹きガラスの引き戸がぐるりと廊下に並び、
高山・亜高山帯の砂礫地に育成する植物栽培の為に作られたロックガーデンが見えます。
研究目的の為 園内3箇所に設けられた溶岩の築山は 日本最初のロックガーデンです。 -
外に出てロックガーデンの辺りの植物を見てみます。
春先に庭で見かけるスノーフレークと良く似た花がちょっとだけ咲いていました。
「アキザキスノーフレーク」だって。まんまだけど~~。
微妙にピンクっぽい色もちょっと違いますが、スノーフレークとは別の種類だそうです。 -
マップ3に来ました。
しかし、マップの番号通りに 道が一本続くのではなく、脇道も多数のあるのです。
で、花はどこに咲いているかも判らないし、山野層が主ですから、1輪だけポツネンと咲いていたり、それも激小さい花だったりもする訳です。
スムーズに番号を消化できず、この時点で1番からすでに1時間過ぎていたような・・・。
で、3から見える赤い屋根のかわいい建物
「実験室」
実験室は太平洋戦争中,明仁上皇陛下(当時は小学生)が田母沢御用邸疎開時に勉強部屋として使われていた建物。
陛下の初めてのスキーが植物園だったというエピソードもあるそうです。
2016年に塗りなおされたそうで、古さを感じさせないかわいい植物園のシンボルです。
中で、植物生理学の研究が行われているので、立ち入りは出来ません。 -
実験室脇の4のあたり。
「レンゲショウマ」が咲いているではありませんか!
この花が見たくて御岳山(みたけさん)まで行ったのはおととし。
うつむいて咲く花を下から撮るのは容易ではなかったけど、ここのは背が高く ちょっとだけ小高くなった場所に生えていたので、下から花の様子が良く見えました。
かわいい花です。
これが見られただけでも 来た甲斐あったかも。 -
今日、見頃の花として案内されていたのは「キレンゲショウマ」
群生地があり、そこはネットで囲われています。
ちょっと見難いが、中の方で沢山咲いていました。 -
さっき見たレンゲショウマの黄色バージョンではなく、全く別の形の花です。
なのに 名前は 似ているからって事だという不思議。
ネットからはみ出して咲いている花を 皆カメラで撮っています。 -
マップ7の辺りまで進むと「ヤマトリカブト」
毒のある事で有名な植物です。
花のおもしろい形と色はなかなか美しいです。 -
園内には小川や池もあります。
花石沢という小川は 園内真ん中を流れ、南側の大谷川へ注いでいるようでした。
ここを通りかかった時、勢いある流れは真っ赤に濁っていました。
いつもこんな調子に泥が含まれた沢なのか?と思ったら、
帰り(2時間後位)はこれより澄んだ流れになっていました。
雨の後はこんななのかも。 -
ピンクの小さな花が咲いている木がありました。
が、名前の表示がなくて、何の木なのか判りません。
表示があって便利だと思った名札ですが、ワサワサ色々な植物が生えている場所だと名前の植物が 今花を咲かせているものなのか判断できないと言う~~。
うっかり思い込みで名札の名前だと間違えるって事も~。
名札に花と葉っぱの写真でもついているといいのだけどね。
と、言う訳で、いちいちスマホで確認したりもする訳でした。(だからちーとも進まねー) -
このオレンジの花もあちこちで見かけるのに名前がわからんー!
後で、受付の所にあった写真付きの案内で「フシグロセンノウ」だと判りました。
見た事ない花でした。 -
この濃いピンクの花も初めて見たと思います。
「ツリフネソウ」
この花も園内あちこちに咲いていましたね。
今日、初めて見る花 もう 沢山出会う事ができました。 -
やっとマップ15の辺りまで来ました。
「通御橋(かよいみはし)」田母沢川にかかる橋になります。
園内東の端の方です。
この辺まで来る人は居ないのか誰もいませんねぇ。
この辺りはかつて御用邸の一部だった場所です。
橋は2017年新しく掛けられたもの。檜製です。 -
誰も来ないからか、ヘビが橋の上で日光浴?
アオダイショウかな?あんまし青くないけど。
ヘビの種類はさっぱり判んない。近づくと橋の端から逃げていきました~。
さっきも草むらの端でいもヘビを見かけました。
いっぱい居そうだよね。 -
橋から見る 田母沢川の景色。
苔と草に覆われた石垣、それに川底まで石が並べてあります。
元田母沢御用邸の敷地内だった場所だから、このように整備されているのでしょうか?
カエデが多く 紅葉の頃は素敵な景色が見られそうです。
そうそう、園内にはカエデの種類が多くあり、日本に自生している28種のうち22種があるそうです。 -
通御橋から下流方面。
田母沢川もこの先で、大谷川に合流します。 -
橋を渡った先は、景色がちょっと変わりました。
下草が少なくなり、積もった落ち葉の景色に。
カエデ林があり、秋の紅葉は美しいそうです。 -
日光植物園のサイトにも「咲き始めました」とあった「サラシナショウマ」
歩いてきた道では 咲いているのを見つけられませんでした。
やっと一番奥の方で発見。 -
奥の方は下草も少なく 花はありそうに無いので通御橋を渡って戻ります。
今朝 受付をした時、「最後は大谷川沿いに戻って来るといいですよ」言われました。
まだマップ番号だと17までしか来てないのにお腹も空いて来ました。
川沿いに駐車場まで戻り、車内でおやつ休憩をする事にしました。
19、20あたりの大谷川沿いの道に「ヤマジノホトトギス」今日何度も見かける花です。
真ん中がにょっきり飛び出した不思議な形。 -
木立の向こうに大谷川が見えます。
川の水がやけに青く見えます。
中禅寺湖を源に流れてくる大谷川。滝もいくつもあります。
この辺りの流れは結構急流でした。 -
マップ21に「含満ヶ淵」の看板が。
階段の先に東屋が見えます。
そうそう、もうずいぶん前になるけど、含満ヶ淵の化け地蔵を見に来た事があったなぁ。
旅行記に書いたような 書いていないような・・・と思って帰宅後調べてみたら
フォートラの旅行記を書き始めるほんの少し前に来ていて、未掲載でした。 -
川が見える展望台のような場所に来ました。
変わった岩の見える淵辺りは 男体山噴火の際に流れ出た溶岩でできた景観だそうです。
川はやはり かなり青く見えます。
釣り人も居ました。
なかなかおもしろい景色の場所ですね。今度また、化け地蔵の方へも行ってみたいです。 -
園内の観察路に戻ると、さっき見た「ヤマジノホトトギス」と似ているが、色が明らかに違う花が咲いていました。
「あれ?どう違うんだ??」と 良く見ると、これは「ホトトギス」という表示。
パッと見 素人にははっきりした違いが判りませんが、名札が違うので、確かでしょう。
ここでは、そんなに沢山は咲いていませんでしたが、この後別の場所で綺麗に咲いたホトトギスを見る事になります。 -
ホトトギスとちょっと似ているかもしれない、こっちは「アケボノソウ」
この花は 山で見たこともあり、とっても小さいけどよーく見るとかわいい花だと思っていました。
色はホトトギスよりおとなしいですし、
花びらの縁にポツポツとついた模様も素敵です。
今日、園内に 咲いているという情報はチェックしてきていたのに見つからず、やっと出会えました。 -
朝顔みたいな形の葉っぱにはちょっと濃い模様もあって 葉っぱ自体もかわいい植物。
-
花はこれでした。超小さな花です。
「ミゾソバ」と言う植物でした。
先日、唐松岳登山で忘れた事を後悔し 小さい観察用のレンズを買ったのに 今日は持ってくるのを忘れました・・・。
なので、老眼鏡をかけて観察です。
視力は1.5なんですけど~老眼です。メガネかけたり外したりめんどくさい~。
今まで裸眼でなんでも見えたので 今更ながら、メガネの方の苦労がちょっとは判りましたよ。 -
近くに同じ花の真っ白なタイプもありました。
これもまた、かわいらしいです。
だけど~これ、本当に小さいのです。花は2.3mmしかありません。
こういうの撮るには 別のレンズが居るよなぁ~。 -
敷地の端 柵の外には木が生えて、木立の向こうに大谷川がずっと見えます。
田母沢御用邸の建物もちらっと見えました。
その関連なのか?古そうな施設も見えました。 -
木が邪魔で良く見えないけど~導水施設なのか?
太い鉄製のパイプのような物 水門のような物など、わりと古そうな施設が見えました。
ちょっと調べてみたけど、何の施設なのかは判らずじまい。
一旦駐車場の車に戻り、ちょこっとおやつを食べ、休憩しました。 -
再び まだ歩いていないエリアへ進む事にします。
まだマップ番号で24位しか進んでなかったのですが、
ここで、気がついた事が!
数の順番に歩くようにしていますが、最後の93へ至るまでの番号に25~49が無いのです!
何かの都合で、省略されちゃった番号なんでしょう。
今までのペースで93まで歩いたらこりゃ~途中で野宿だな。と 思った位ですから ま、いいですけどね。
と、言う訳で 24から90、91,92と変則に進む事になりました。 -
地面に紅葉した桜の葉が落ちています。
もう秋は始まっているのですね。 -
違いが良く判らないホトトギスシリーズに新たな色味の花が。
今度は紫ではなくてオレンジっぽい色。でも名前札をみると「ヤマジノホトトギス」・・・。
さよか~~。もう、細かい追求は断念だな・・・。 -
92から82へ。後はまだ歩いていない通路を行くって感じです。
元々「順路」って訳ではないからもうグダグダですね~。
これまた小さなお花を見つけました。
「クサボタン」だって。
くるんと丸まった花びらがかわいいお花。 -
そのすぐ近くに、スミレみたいな、でももっと背の高い植物。
「カリガネソウ」
花の形はスミレに良く似ているが、長くカーブしたおしべが妙です。
別名「ホカケソウ」とも言う。なるほど、飛び出したおしべは帆のようでもありますねぇ。 -
赤い屋根の実験室は、芝生越しに見た方が屋根の形がきれいです。
2016年3月に塗り直されて、まだ見た目もきれい。 -
実験室建物の廻りには「ヒマラヤスギ」が植えられています。
高いヒマラヤスギは、公園などでも見かける樹木です。
大きな松ぼっくりが出来、乾燥してバラバラになると、先端部分だけ残り、
それがバラの花のような形になるので、シーダーローズと呼ばれ、クラフト材料になったりします。
その大きな松ぼっくりの赤ちゃんみたいなのが枝の先にありました。
普段は高すぎて見えないんだろうなぁ。初めて見ましたよ。
これは、できた実の最初 ではなくて、雌花なんだそう。
受粉すると茶色っぽく大きくなっていくらしい。
知っている植物でも、初めて見る花や生育の過程も興味深いですねぇ。 -
まだ歩いていないエリアへ、とマップ85の辺りに来ました。
すると、「ギンリョウソウ」と書かれた名札が。
ただし、今は ギンリョウソウは生えていません。夏前 山で何度も見た事のあるなじみの植物です。
と、ここで、思い出しました!
植物園のwebサイトには 数日ごとに現在の開花状況が更新されます。
今咲いている花の名前が一覧で出て、それぞれをクリックすると詳しい解説と園内のどのエリアに咲いているかも表示されます。
その咲いている花リストにギンリョウソウと良く似たものが載っていたのを思い出したのです。
ダンナに「なんだっけかなぁ?似たようなのが載ってた」と言うと、スマホでチェック。
「これじゃない?ギンリョウソウモドキ・・・」まんまやーーん!
石標24番、85番あたりに生えているとも。
2人で探してみる事に。
和式トイレのある建物の付近をキョロキョロ。
するとダンナが「あれじゃない?」ありました~!
ちょっと奥の方に「ギンリョウソウモドキ」
不思議ですね。形も葉緑素を持たない菌から生えているというのも同じなのに属は違うそう。
見分けポイントはこちらの方がやや色がある事 花の内部構造が違う事など(素人には判別無理っぽい・・・)秋に生えるから「アキノギンリョウソウ」とも言うそうです。
いやぁ~また新しい発見がありましたな。植物園本当に勉強になる。 -
未踏エリアはあと少し。マップ62には護岸も自然のままの小川が流れています。
なんともすがすがしい景色。
新緑の頃もきれいな景色が見られるでしょうねぇ。 -
「ヤマハギ」の花が咲いています。
万葉集に歌われた花の中で一番多い 古来より日本人になじみ深い萩。
そういえば、昨日は中秋の名月だった。曇りで見えなかったけど。
秋といえば、月に萩ですなぁ。あ、+ススキか。 -
すぐ隣には白い花の「ユキハギ」
まだ花は咲いていませんでしたが白にピンクの混ざるソメワキハギなど 他の種類もありました。 -
61の小道の脇に「キバナアキギリ」
シソ科の植物と書かれ、なるほど~葉っぱが青シソそっくり。
私は初めて見る花です。
形も変わった花です。 -
ほぼ全部のエリアは歩いたと思います。
もっとゆっくり歩けば、通っていない通路もありますが。
お腹も空いてきて、お昼も食べたいし、この辺りで散策は終了し 駐車場へ戻ります。
戻ったついでに受付の辺りもチェック。(入って来た時は車だったので)
門の内側すぐの所から名札の付いた植物がありました。
とても小さな ひまわりみたいなお花は、色が全体的に緑。
「チョウセンシオン」と書かれていました。
チョウセンヨメナとも言う花で、シオンなのに青くないな。と 思ったら、
どうやらまだ咲き始めでこれから薄紫っぽい色になる前の段階のようでした。(こういう花なのかと思った) -
最後に受付の所に 見頃の花として写真付きで紹介されていた「キンロバイ」
駐車場前の植え込みにありました。もう終盤らしく、少しだけ咲いていました。
駐車場脇には、園内 まだまだ少なかったサラシナショウマが見えましたし、
大きなハンカチの木もありましたよ。(花は初夏です)
9時半頃から休憩ちょっとで13時半まで。たっぷり植物見学を楽しめました~。
また、違う季節にも来てもいいね。と 思いましたよ。 -
とっくにお昼時間も過ぎたので、どこかでお昼を・・・。
ダンナがすぐ近くに グーグルで結構高評価のラーメン屋さんがあるので行ってみようか?と。
植物園入口から50m位の場所でした。
「とく美」という食堂っぽいお店。
昭和な食堂感満載で、入店するには 勇気と勝負の気合が要りました~。
店内カウンターには先客お2人。
小さなテーブルにダンナと座ると、店主の奥さまらしいおばあちゃんが、
麦茶のコップ2つに500ccのペットボトル入り麦茶も出してくれました。
ペットボトルの方は、お店で作った麦茶を空きペットに入れて冷蔵庫で冷やしたやつ。
それに、なぜか、パック入りおせんべいが2パック、お皿に乗って。 -
ダンナは野菜ラーメン600円
私は たま~に食べたくなるラーメン屋さんの炒飯!と言う事で炒飯600円に。
やはり高齢のご主人がひとりで作る 先客の料理が出た後、待つ事しばし・・・ダンナのラーメンが到着。
野菜炒めがたっぷり乗ったラーメン。
食べた事ない でも、懐かしいような絶妙なお味(スープだけお試し)
結局ダンナはこれ全部食べ切れませんでしたよ。 -
また しばらくして私の炒飯到着。
普通、炒飯と共にスープが来ますが、無かったので、
炒飯単品だな。と 思ったら、おしんこが運ばれて来ました。
スープの替わりにおしんこか。と 思ったら
お椀に超並々と入った汁物が~~。
あれ?わかめ浮いてる・・・味噌汁?
いやぁ~これが、味噌汁じゃなくて、中華っぽいが謎のスープだった!
ネギとわかめたっぷり。見た目味噌汁だけど~。
炒飯は チャーシューがゴロゴロのボリューム感で レンゲで一口食べると、口の中にチャーシューが3.4個ゴロゴロ。なので、なかなか飲み込めない・・・
味は、いわゆるラーメン屋の炒飯とはちょっと違う。
さっき ちょっとだけ飲ませてもらったラーメンスープの味と似ていた。
で、スープは 飲んでも飲んでも減らないかんぢ~。
まりも母 炒飯はなんとか完食しましたが、スープ全部は無理でした。すみません。
先客2人は 常連さんぽくて、2人が帰ると おばあちゃん、さっきまでは無音だった店内にBGMをスイッチオン!
流れてきたのは・・・
「粋な黒塀 見越しのま~つに・・・中略・・・死んだはずだよお富さん~」
と言うホラーソング!(え?違う?まりも母 死んだはずだよ~の所しか歌詞も知らなかったけど)
びっくりした~~~そしてトドメってかんぢでした。
ボリュームはあるし、値段は激安です。高齢のご夫婦が営むお店はそれなりに応援したい気持ちも高まりますが、
グーグルの高評価は いまいち理解できなかった・・・。
まぁネタ的には特筆ポイント満載のお店でした。ご馳走様です。
お腹も超いっぱいになったし、時間はまだあるので、
ついでにもう1箇所。まだ行った事の無い日光の見学ポイントに寄ろうと思います。
この続きは、
リゾート地 日光の歴史はここから!金谷ホテル歴史館はなかなかのフォトジェニックスポット
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この旅行記へのコメント (2)
-
- まりも母さん 2019/09/24 22:37:51
- え?発電所なんですか!?
- 金谷ホテルで使う電気を作るために、松屋敷に自家発電施設を作った、と言うのは聞いたことがありましたが
田母沢御用邸の近くにもあったんですか。
日光第一発電所か第二発電所の一部なのでしょうか??
ほほぅ~それは、また興味深いです。
外国人観光客が来るようになって、リゾート文化が花開いたと同時に
インフラや産業の発展も進んだという事ですね。
なんだろうなぁ?と思っていたので教えて頂きありがとうございます。
-
- 墨水さん 2019/09/24 20:57:46
- 大谷川の対岸。
- まりも母さん、今晩は。
導水施設・・・、良いとこ突いてる。(笑)
水力発電所が有るんですよ。
明治の初め、外人さんが来る様に為る→外人さん用の高スペックホテルが必要になる→大谷川の豊富な水量に目が行く→水力発電所を造る→ホテルに電気の明かりが灯る→電力が豊富に有る→古河財閥が銅の電気精錬を始める→大量に電気を消費する→東日本大震災以降の計画停電地域に指定される→観光産業が打撃を受ける→政府による観光産業てこ入れでV字回復。
銅の電気精錬は低公害なので、大量に電気精錬が行われ、後にアルミも電気精錬する様になります。
日光は、日々大量に電気を消費している工業都市でも有ります。
海外からの観光客誘致政策により観光地は潤ってますけど、電気が足らなくなるのは明白です。
結局、日本に原発は必要だと言う事ですよ。(爆)
墨水。
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