[2019年 夏休み] (4) バルセロナとフィゲラス ♪どっぷりと芸術に浸ってみた

2019/06/10 - 2019/07/19

娘と2人の夏休み。バルセロナ後半の2日間です。バルセロナから日帰りで、 ダリを訪ねて フィゲラスまで行ってきました。サンタ・マリア・デル・ピ教会で スパニッシュギターのコンサートを観たり、カタルーニャ音楽堂でのクラッシックコンサートなど、[芸術]にどっぷりと浸かった 2日間になりました

エリア バルセロナ(スペイン)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: ノルウェー・エアシャトル イベリア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

サルバドール・ダリの生地かつ終焉の地、フィゲラスにやってきました～ バルセロナからのアクセスはいくつかあるようですが、私たちは AVEを使って、Figueres Vilafant駅に降り立ちました。約1時間の旅。写真は無いですが、なーんにも周りに無い駅でした。そこから既に待ち構えていたミニバンのようなバスに乗って、美術館近くのバス停までやってきました。

バス停の周りは、こんなカンジで やはり何もありません😅

Googleマップを頼りに美術館を目指します。

しばらく歩くと、こんな オブジェが!

Theatre-Museu Dali / ダリ劇場美術館

小さな町なので 迷うことなく到着～

予約時間までお土産物屋さんで時間をつぶし、いざ 入場! 1974年、ダリ70歳の時に誕生した美術館です。まずは、おでこにテレビ、瞳の中には赤ちゃんの顔の おじさんに歓迎を受けます。

入ってすぐの中庭には、車のオブジェ

中を覗くと、こんな方が…

バゲットの上にはミレーの「晩鐘」?
シュールです。

ダリが 好きで好きでたまらなかった ガラも、あちこちに。

メイ・ウェストの部屋

ここはやはり 人気で、みんな列になって階段を上って行きます。

階段を登り、レンズを覗くと こんなカンジ

入り口は 人の顔に。

目の中には、赤ちゃんのお人形の顔が。その目もまた血走っていて… ダリは、楽しんで作り上げたんだろうなぁ～

「溶けた時計」のタペストリーも

彫刻の頭の上には巨大なタコ。タコの上にはサイ。美術館にはさほど興味のない娘も ここでは "so cool !" を連発で 写真を撮りまくっていました。
大きな美術館ではなく、 2時間ほどの滞在でしたが 「奇才」サルバドール・ダリの世界を満喫しました。

その後は、美術館そばのアルゼンチン ステーキレストラン Churraskita でゆったりランチ。前菜に生ハムとメロン、娘はサラダを。ステーキは火加減も良く、デザートもとても美味しくいただきました。…と、ここまではパーフェクトでしたが、この後ちょっとしたハプニングが…。

バルセロナに戻るべく、早めにバス停に戻りましたが、炎天下の中 待てど暮らせどバスが一向にやってこない! 来るはずのバスが、10分たっても、20分たっても、30分たっても来ない!! このままバスが来なければバルセロナ行きの 予定していたAVE に乗れずに、今夜のメインイベント、サンタ マリア デル ピ教会でのスパニッシュギターのコンサートに遅れるかも…。

ふと気づくと、バス停の横に車の修理工場(?)が…。そこにいたお兄さんにバスのことを聞いてみるが、一向に通じず(汗)。 私たちがAVEでバルセロナに帰らなければならないことだけは通じたらしく、一生懸命 駅までの地図をかいてくれるお兄さん。いや、だからぁ～、歩いてたら間に合わないんだってば。タクシー!タクシーを どこで拾えるのか聞いてるのよ～(涙)

私たちの言っていることをやっとこさ理解してくれたお兄さんは、なんと わざわざタクシー会社の電話番号を調べてくれ、タクシーを呼んでくれました! まさに地獄に仏！(👈大袈裟?😅)

旅先では、このような見知らぬ方の優しさに甘えることがたびたびあります。そんな方たちのおかげで楽しくないはずのハプニングも、後から思い出すと いい思い出に変わっていたりします。実際、こんなことの方が強く記憶に残るものですよね。

タクシーをわざわざ呼んでくださったお兄さん、本当に有難うございました！おかげで間一髪！ギリギリ列車に飛び乗ることが出来ました。

Catedral

無事バルセロナに帰ってきました。カテドラルの前にはアンティークマーケットが出ていました。この日は水曜日。木曜日だけではなかったんですね。

ピカソの壁画。誰でも描けそう、な～んて言っちゃいけません。

El Pintxo De Petritxol

夕食はサンタ マリア デル ピ教会近くのピンチョスのお店で。ここはサングリアが評判なのでいただいてみました。人気店ですがまだ時間が早いのか空いていました。

そのピンチョス店横の、これまた有名なチュロスのお店 Granja La Pallaresaの 2階バルコニーにエイリアン👽が ‼︎

今夜のメインイベントはサンタ・マリア・デル・ピ教会でのスパニッシュギターのコンサートです。
当初はバルセロナ ギタートリオによるパコ・デ・ルシアに捧ぐコンサートでしたが、うち2人がスペイン外での仕事により不在の為、ソロのコンサートに変わりました。私個人としては
パコが大好きなのでトリオでのshowを楽しみにしていましたが 仕方ないですね😔
チケットをキャンセルすることも出来るとのメールも届きましたが、スペインの教会でのコンサートなどめったに体験出来無いので okとしました。

Basilica de Sta. Maria del Pi / サンタ・マリア・デル・ピ 教会

小さな教会でしたが音響は抜群に良かったです。
曲目はクラッシックギターの有名どころが並びます。
ギタリストの腕も素晴らしく、雰囲気も独特のコンサートでした。貴重な経験をしたと思っています。行ってよかったです～ (*^^*)

1時間程の show でした

その後、夜のランブラス通りを歩いてみました。人通りも多く、レストランもまだまだ人で溢れていました。

プラタナスが植えられた遊歩道を海の方へ向かって進みます

ランブラス通り南端のコロンブスの塔に到着

港の遊歩道をヨットハーバーなど 眺めながらバルセロネータまでぶらぶら。夜の潮風がいい気持ち。

アパートに帰ってきました。深夜になるとサグラダファミリアの辺りも人通りが少なくなってきます。人のいなくなったガウディ広場の池の前で逆さサグラダファミリアをパチリ。

今夜のお酒のお供はコレ。バルセロナで美味しいと評判(?)の Casa Gispertの Carquinyolis。イタリアのビスコッティのスペイン版ですね。美味しかったので後日もう一度戻ってお土産にしました。ナッツも美味しかったです。

そうそう、このホテルにチェックインした際にこんなものを頂きました。1階にあるアパート オーナーの所有するレストランで食事をするとCavaが1本freeでもらえるらしいのですが、残念ながら私達が利用する事はありませんでした。

Museu Picasso

バルセロナ最終日。ゴシック地区、中世の貴族の館を改装したピカソ美術館へ向かいました。

ここは、私の大好きな美術館の１つです。若い頃の作品が年代別に展示してあります。幼年期の彼の作品を目のあたりにすると、彼の驚異的天才性がほんとーに 分かりますね😅

妹を描いた La Primera Comunion「初聖体拝受」

Ciencia y Caridad/ 科学と慈愛

これを、15歳で描いたとは… (@_@)

これは面白い? 木枠に描いていますね。
いいなぁ～ これ欲しい～

ピカソは生涯で15万点にも及ぶ作品を残したそうですが、一体 どんな1日を過ごせば そんな数になるんでしょうね？

Las Meninas ラス メニーナスの連作

1週間後にはマドリッドで ベラスケスのラス・メニーナスを見ます。

夕食はトリップアドバイザーでバルセロナのレストランの中で最高/一位の評価を受けた Pizzeria De Nanni Barcelona で。小さなお店でカウンターには5、6この椅子があるだけ。お持ち帰りしている人が多数でした。

美味しかったです。ごちそうさま～

しばし、ゴシック地区をお散歩

カタルーニャ音楽堂近くの Churreria Laietana

チュロスを食べた後カタルーニャ音楽堂へ向かっていると、突然音楽が鳴り出し、銅像だと思っていた巨大な人形がいきなり踊り始めたので ビックリ‼️

なっ、なに？何が始まったの?
訳が分からないまま、ぼう然と立ち尽くし、人形と音楽隊が去っていくのを見守りました。

後で調べてわかったことですが、この巨大な人形はバルセロナの祭典「メルセ祭り」で使われる "ヒガンテス"という人形だそうです。一般的にペアで作られ、歴史的、伝統的にその地区を象徴する人物の人形だとか。私たちが見たこの二体は、サン・ペレ地区とリベラ地区を代表する Peterさんと、Marieta さんでた。Peterさんは点灯夫で街灯と松明を持っていて、暗くなるとそれらが光る仕組みになっているそうです。
Marietaさんはリベラ地区に実在した女性がモデル。
ただ、2019年のメルセ祭りは 9月20日- 24日で、なぜこの人形達が街を練り歩いていたのかは不明です。

Palau de la Música Catalana / カタルーニャ音楽堂

モデルニスモ建築の中で最も美しいと言われる、モンタネールの最高傑作ですね。そんな世界遺産の中のカフェでコンサートの前の一杯。

贅沢なコーヒーブレイク

カフェ横のミュージアムショップでこの小冊子を購入しました。薄くて小さくて、軽いので。

4.95ユーロ

ステンドグラスの窓が素敵

では、そろそろ席に着きたいと思います。天井のタイルやシャンデリア、ステンドグラス、どこもかしこもがエレガントです。

階段も美しく、圧巻！

どの席を取るか迷いましたが、結局 1番見やすい(であろう)日本で言う2階席の真正面 最前列の2席を確保していました。

天井に光り輝く大きなステンドグラス。巨大な万華鏡の様。繊細、かつ優美でため息が出るほど綺麗でした。

今夜はオーケストラのクラシックコンサート。
曲目はすべて映画のサウンドトラックというユニークなものでした。オーケストラで聴く、ジュラシックパークやET, インディアナジョーンズ、スター・ウォーズに、ハリーポッターなどなど。インターバルを挟み2時間半ほどの、世界遺産の中でのコンサート！
とても素晴らしいものでした。

演奏中は写真を撮らないで下さい、とのアナウンスがありました。これは演奏後の1枚。

彫刻とモザイクタイルで覆われた外壁。もう、これでもか～って感じですね(笑)

バルセロナで過ごした四日間。素晴らしい経験を沢山して、とても楽しかったです。
この Gaudi’s Nestとも今夜でお別れ と思うと少し寂しい気持ちに…
ので、今夜も飲まなくっちゃ

この旅行記へのコメント （2）

• Daisyさん 2022/07/24 11:55:20

  カタルーニャ音楽堂の天井のステンドグラス！

  CatMomさん
  
  ご無沙汰しております。
  お元気ですか。
  
  世界遺産のカタルーニャ音楽堂でコンサートとは素敵ですね♪
  バロック音楽などが合いそうな雰囲気ですが、曲目がすべて映画のサウンドトラックという企画が面白いですね。皆が知っている曲なので馴染みがありますものね！
  
  旅行記は書いていないままですが、
  2015年スペインの旅でカタルーニャ音楽堂へ行きました。
  日中に堂内を見学して天井のステンドグラスの美しさに圧倒されましたが、せっかくの音楽堂だからコンサートが聴きたかったなと思っていました。
  きっと素晴らしいコンサートだったのでしょうね♪
  
  今は旅が国内旅行に集中していますが、コロナが収まったらまたバルセロナへ行きたいです！！
  一応、このまま何事もなければ今年12月は3年ぶりのハワイ（ホノルルマラソン）へ行く予定です♪
  
  それではまた(^^)
  
  Daisy

  CatMomさん からの返信 2022/07/24 15:20:10

  Re: カタルーニャ音楽堂の天井のステンドグラス！

  Daisy さん
  
  コメントをありがとうございます!
  私も久々に自分の書いたバルセロナ旅行記を読み返してみました笑
  スペインは大好きな国で、バルセロナ、本当に素敵な街ですよね～(^^)
  あの時娘を連れて行ってあげて本当によかったなぁとしみじみ感じています。
  カタルーニャ音楽堂。どっぷりとアールヌーヴォーに浸った最高に贅沢な経験でした。私は旅行先でのコンサートやショーが好きなんです(*^^*)
  パリのオペラ座でのクラシックコンサートも素敵でした(本当はバレエがみたかったんですが…)
  オペラバスティーユで見たイタリアンオペラは眠気との戦いでしたが…笑
  
  Daisy さん、12月はハワイなんですね!
  楽しみですね～♪ マラソンなんて、本当に凄いです!
  ただ、アメリカも今またコロナ大流行なので、お気をつけ下さいね(^^;
  私は2週間ほど前に日本から帰ってきたばっかりなんです。日本は何でも美味しくって(円安だし)楽しかった～
  来月家族でニューヨークに行く予定です。そちらのほうもアメリカLifeとして旅行記にしてみたいです。
  
  CatMom