大人の修学旅行　大井川鐡道の旅１日目　SLに乗れなかった？

2019/08/25 - 2019/08/27

　２年前に仕事を辞めてから大学時代の友人と時々会っています。大学卒業後はみんな離れ離れになってしまって、お互いの仕事や生活に忙しく、連絡を取るのは年に1回の年賀状ぐらいでした。ところが、仕事を辞めると時間的に余裕ができ、SNSなどの情報・連絡手段の発達もあり、会うことはなかなかできなくても、頻繁に連絡が取りあえるようになりました。
　最初は関西に住む友人と２人で再会を祝しました。大阪駅で待ち合わせをしたのですが、何しろ誰かの結婚式以来30年近く会っていないので、お互いの顔がわかるかどうか、２人ともとても心配していましたが、杞憂でした。彼女は全然変わっていませんでした。関西弁になった以外は。次に、彼女が、東京在住の友人２人と連絡を取り、４人で再会しました。彼女たちも容貌、話しぶりなど全く変わっていませんでした。大学卒業後の話から始まり、２泊３日の東京観光で大いに盛り上がりました。
　その時に、また旅行しようということになり、今回、大井川鐡道のSLに乗り、寸又峡へ行くことになった次第です。まだ現役でバリバリ働いている友人の休暇に合わせてこの時期となりました。友人の中に凄腕ツアコンにも負けないくらいの旅の達人がおり、彼女が旅行予定候補を５つぐらい挙げてくれて、話し合いにより誰も行ったことのない大井川鐡道の旅に決定しました。
　２泊３日の旅でしたので、１日ごとの旅行記にしてみました。１日目は、それぞれが家を出発し、新幹線、東海道本線、大井川鐡道の列車とバスを乗り継ぎ、寸又峡温泉にある宿、翠紅苑に早めに到着し、周辺散策の後、おしゃべりに花を咲かせながら夕食をいただくところまでです。

エリア 寸又峡温泉(静岡)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　私が一番遠いので朝６時前に家を出発しました。11時52分新金谷発のSLに乗るためには（実はSLには乗れないことがわかってはいたのですが…）、この新幹線しかありません。京都で友人が乗り込み、新幹線から東海道本線を乗り継ぎ、金谷駅に着きました。金谷駅で東京方面からくる２人と合流し、４人が集合です。

金谷駅 駅

　詳細な待ち合わせ場所は、新幹線の中でやり取りしました。大井川鐡道乗換口なのですが、この先かな？アナログ人間の私としては、スマホがあって便利になったものだと感心することしきりです。今の大学生はスマホのない生活は想像できないでしょうねえ。自分の大学時代に思いをはせ、その違いに唖然とします。

　ありました、大井川鐡道乗換口。卒業後ウン十年のおばさんでも何とかスマホが使え、無事合流することができました。ほっとする間もなく、向こうで手を振る２人組が見えました。

　SLの乗車券と３日間有効の大井川周遊きっぷです。合計6200円。先に着いた友人たちが買っておいてくれました。どうもありがとう。

　まずは、ここ金谷駅からSLが発車する新金谷駅まで一駅乗ります。

　あの列車です。

　なんか、わくわくしてきました。さあ、旅の始まりです。

　全席指定なので、５号車まで移動します。これはサロン風の特別車両。

　２号車から乗り込むと、

　ここは、お座敷タイプの特別車両。

　これが私たちが乗る車両です。レトロな４人掛け車両です。当然、エアコンはなく天井に扇風機がついていて、窓は全開です。

　出発前の車窓から、金谷駅の周辺。

　５号車の外側。かなやの駅名を入れて写真撮らなきゃダメじゃない、と叱られそうです。ホント、写真撮るの下手です。

　新金谷駅に着きました。まずは、お弁当を買いに「プラザロコ」まで急ぎます。ここは大井川鐡道で一番大きな売店で、トーマスグッズやその他のお土産、お弁当などがそろっています。

プラザロコ グルメ・レストラン

　入り口に本日のSL座席状況のお知らせが。今日は日曜日なので、トーマスたちも走ります。私たちは11:52発のSLに乗る予定だったのですが、11:52のところをご覧ください。SLでなくELになっています。実は出発日２日前になって、今回世話人をしてくれた友人のところに大井川鐡道から電話があったそうです。乗車予定のSLに不具合が見つかり、牽引する車両がSLではなく電気車両になると。旅行前にそのことを聞いてがっかりしました。が、仕方ありません。まあ乗ってしまえば何に引っ張られようが同じです。なにせ、4人のうち２人は高校時代、SLで通学していたわけですから、そんなに珍しいものでもないわけでして・・・えっ？何時代の人たち？みんな昭和生まれです。

　プラザロコで駅弁とお茶を買いました。金谷駅で買うこともできたのですが、金谷の駅員さんから新金谷の方を勧められたそうです。こちらの方が断然売店が大きいです。　

　トイレもあります。

　奥の方は、「ロコミュージアム」で、SLや鉄道関連グッズが展示されています。

プラザロコ(ロコミュージアム) 名所・史跡

　この看板の前は、写真撮影スポットになっていました。　

　この機関車は明治時代に造られたもので、運転席に乗れるようです。

　新金谷駅の駅舎です。

新金谷駅 駅

　シンプルな作りです。

　中は人がいっぱいです。

　この電気機関車に引いてもらうのですが、結局、金谷駅から乗ってきた機関車でした。

　私たちが乗った５号車です。

　金谷から新金谷まではガラガラでしたが、新金谷からどっとお客さんが乗車してきて、満席になりました。新金谷まで車で来て乗車する人が多いようです。　

　早速、買った駅弁を食べます。これは、川根路三食弁当で1250円です。桜エビのつくだ煮など地元の名物が入っています。

　お茶は地元の川根茶、機関車トーマスのペットボトルです。SLではないですが、急行なのでここが最初の停車駅。ここに来るまでに通過した神尾駅では、信楽焼のたぬきたちが並んでいました。

家山駅 駅

　列車は大井川に沿って走ります。途中、知名駅付近では日本一短いトンネルをあっという間に通り抜けました。

大井川 名所・史跡

　徳川幕府は大井川に橋を架けさせなかったけれど、今はたくさんの橋が架かっています。線路の上に架かることで有名な塩郷の吊り橋もあります。

　13:09に千頭駅に着きました。機関車トーマスとその仲間たちが勢ぞろいしています。ちなみに、こちらから２番目の青いボディーの機関車がトーマスらしいです。

千頭駅 駅

　こちらの赤いのはジェームスかな？

　「ここはせんずえき」の表示が見えます。

　ここ千頭駅で寸又峡温泉行のバスに乗り換えます。

　改札です。夏休み最後の日曜日のためか、人がいっぱい。

　駅前にある寸又峡温泉行のバス乗り場。

　13:20発のバスに乗ります。

　このバスです。満員でした。私は旅行帰りに寄るところがあり、１週間の旅になるので小さいスーツケースにしましたが、列車の中でもこのバスでも置き場にちょっと困りました。これから行かれる方にはリュックをお勧めします。

　寸又峡温泉までは奥泉のバス停で一度停まり、その後は離合もできないような細いくねくね道を走りました。向こうからくる車が何台もバックしてくれました。13:58に寸又峡温泉第３駐車場に到着しました。

　観光客でいっぱいです。

　バス停のそばにある観光案内所です。

寸又峡 紅葉

　わかりやすいイラストマップ。

　ここが本日のお宿です。バス停から歩いて1,2分。

翠紅苑 宿・ホテル

　翠紅苑です。宿も周遊チケットも友人が予約してくれました。ありがとう、いいお宿です。

　玄関わきには水車が回っておりました。

　フロントです。

　大正浪漫調のロビーです。

　窓の格子が美しい。　

　味がある作りになっています。

　館内案内の見取り図

　長い廊下の一番先が我々のお部屋でした。部屋の写真を撮るのも忘れて、お茶を飲みながら２時間ほどおしゃべりに花を咲かせました。４時になったので、周辺散策をしようということでやっと腰をあげました。

　散策途中にあった可愛い水車です。

　お宮がありました。

　カモシカの親子？

　宿で、夢の吊橋は本日２時間待ちと言われました。予定通り、明日の朝いちばんで渡ります。このあたりも我々の凄腕ツアコンはお見通しで、彼女の計画通りに事は進みます。

　きれいな川が流れていました。

　夕食にはアマゴの塩焼きが出ました。どれも美味しくいただきました。

　夕食会場です。若い仲居さんに記念写真を撮ってもらいました。

　右側が廊下への出入り口。突き当り扉の奥が洗面所、12畳の部屋だからか、洗面ボールは２つありました。左側がトイレ。お風呂もありましたが、お風呂は大浴場に入りました。噂どおりのつるつるの美女づくりの湯で、露天もありました。満足、満足。

　まさに修学旅行。１日目終了、おやすみなさい。大井川鐡道の旅２日目に続きます。