夏の京都（3）京懐石、京都文化博物館

2019/08/29 - 2019/08/29

夏の京都の旅の最終日はなだ万で京料理を楽しみ、京都文化博物館で特別展示を見学した。

エリア 二条・烏丸・河原町(京都)

旅の3日目。午前はホテルでゆっくりし、京都文化博物館へ向かった。そして、開店する11時半に館内にあるなだ万賓館へ。なだ万は1830年創業の老舗料亭。京都のなだ万賓館では比較的手頃な価格で老舗の味が楽しめる。

奥の方にあるこじんまりした空間を使わせていただいた。

店内はモダンな造りになっている。

朝顔の絵に日本を感じながら、料理を待つ。

コース料理「鞍馬」のメニュー

日本酒は丹波産

では、いただきましょう。

和の心......、これこそが和食の醍醐味。

どれも美味だったけれど、胡麻豆腐の味が繊細で特においしかった。

フォアグラ味噌が載せられたとうもろこしのスープ蒸し。お代わりしたいくらいのお味。

お造り

賀茂茄子や揚げ出しの入った温菜

上品な和牛香味焼き

食事

このトウモロコシ釜飯がそれはそれはおいしかった。客ごとに釜で炊かれる。「鞍馬」コースでないとこれが食べられないと知り、このコースにしてよかったとつくづく思った。

1つの釜で3杯。もちろん完食。

デザートのグラマラッカ。

前日も京都文化博物館を見学したのだけれど、この日から新しい展示が始まり、それを見ることにした。

「京の歴史をつなぐ」展

京都の文化遺産や景観がどんな歴史を経て、いかなる価値が見出され、現代に継承されてきたのかを紹介する展示。

平城京羅城門の建造現場模型

平城京羅城門模型の表側

羅城門に住んだ化け物の絵

寝殿造の代表例、東三条殿復元模型

歴史の教科書にあったかもしれない、鳥羽法皇像

寛永5年正月の藤原宣季叙正二位位記

加藤清正書状

これだけ見ていても内容がわからないので......

為年頭之祝儀
差上使者殊為
音信虎皮一枚
大皿十　相届祝
着之至候、猶下川
兵大夫可申候、謹言

年頭のお祝いとして使者を立て、進物として虎皮一枚、大皿十枚を送ってもらい、大変に喜ばしい。なお詳細は、下川兵夫が申し伝えることとする。

以上、説明書きの転記。

江戸時代17世紀に描かれた参内図屏風

四条寺町付近を走る京都市電（明治45年）

南座周辺復元模型

今は立派な南座も元はこんな感じだった。

四条鉄橋

1893年に拡張される前の様子

京都らしいコンビニ

コンビニの前にある飲食エリアはハトに占拠されていた。
ホテルへ戻り、荷物を受け取り、大阪へ戻った。

海外に長く住む自分にとり、京都は日本人らしさを素早く取り戻せる場所。昨今、殊に日本人と思われなくなってきているから、一時帰国するたびに来ている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（終）