2019/08/07 - 2019/08/17
16位(同エリア126件中)
くっさんさん
(行程)
・8/9 ライコット・サライジープ乗り場(標高1300m)⇒(ジープ道)(ジープ乗車) ⇒フェアリーポイント(標高2700m)⇒(トレッキング)⇒フェアリー・メドウ(標高3350m)
・8/11 フェアリー・メドウ⇒(トレッキング)⇒フェアリーポイント⇒(ジープ道)(ジープ乗車)⇒ライコット・サライジープ乗り場
(概要)
・パキスタン北部の絶景を一目、この目で見たいとの思いで、某社トレッキングツアー(8/7~8/17)に参加し「世界一危険なジープ道」をジープで往復した。
(危険なジープ道のわけ)
①ジープ一台がやっと通れる狭い悪路。もちろん未舗装で道路は石が剥き出し、ところどころに落石も転がっていた。(不運にも落石が当たればひとたまりもない。)このような道路を標高差1400m往復した。
②雨で谷側が崩落している箇所があり、正にタイヤギリギリの箇所があった。崖崩れで道路が土砂が押し流され、応急的にその土砂を取り除き通行できるようにしている場所もあった。
③道路は、峡谷の断崖を削って造られ、下は、深い谷となっており、高いところで数百メートル下の谷底をナンガバルバット北面の氷河から溶け出した水が激流となってインダス川本流に注いでいた。下を覗くと目もくらむ高さであった。
④運転を誤ってジープが谷に転落すれば絶対に助かることはない。運転手に命を預けるしかなかった。(※運転手の運転技量は大したものであった。聞くと誰もが運転手になれるわけではないらしい。)
⑤ジープは軍隊払い下げの四駆というが、かなり古い。ブレーキやハンドルの安全点検は大丈夫かと、正直、不安がよぎった。なかなかギアー切り替えがスムーズいかないことがあった。また、途中、オーバーヒートして水をラジエターに補充する車もあった。車にとってもキツイ坂道で前述の通り標高差1400mを駆け上がることとなる。エンジン音も、これまで日本で経験したことのないうなりをあげていた。
⑥ジープに窓ガラスはなく、まともにホコリをかぶった。
⑦しっかり掴まっていないと振動で車外へ放り出される危険があった。道中の揺れは、前後・左右そして上下と、揺れのオンパレードであった。(よく揺れた。)
(村長さん自らがジープを運転)
・我々が貸し切ったジープ3台のうち1台を何とフェアリー・メドウ村の村長さんが直々運転してくれていた。
・ロッジの宿泊場所についても最大の気遣いをしてくださった。(感謝しかない)
(村長さんの力を垣間見る)
・不運にも、8/11未明から朝方まで大雨となり、一部道路が損壊してジープが通れないという。
・(そこで村長さんが動いた。)フェアリー・メドウポイントに停まっているジープを使って我々を損壊場所まで送り、この損壊場所前の橋を歩いて渡り、ライコットサライから呼び寄せたジープに乗り換えさせて送るというものであった。道中、その雨が滝となってジープ道を襲っている箇所があった。
・この日、知る限りこのような方法で戻ることができたのは、我々だけのようであった。戻れなければ、一日フェアリー・メドウで過ごすことになったと思う。我々が日本人ということで配慮してくださったものと思っている。村長さんに感謝するしかない。お陰で、以後の行程を予定通り消化することができた。
(スリル感)
・世界一危険と言われる「ジープ道」を往復したことは、スリル200点満点であり、満足している。肝試しには十分な道であった。しかし、それより谷底に落ちなくてよかったという安堵感の方が大きいかもしれない。過去、落ちた車があると聞くとなおさらである。「お前にお金あげるから運転してみろ」と、仮に言われても私は御免こうむりたい。(これは、本音)
(参考情報)
・ジープでこのジープ道を走行できる期間は6月から9月までの4ケ月間と聞いた。8月でも雪が降ることがあり、積雪があった場合は通行止めとなるらしい。よって、天候にも左右されるので事前情報が大切かと思う。それに、村長さんのような実力者がそばにいるとなお心強い。我々は恵まれた環境であった。
(撮影)
・行きはご一緒したご夫妻のご配慮により助手席(谷側)にて、帰りは後部席左側(崖側)に陣取り撮影に挑戦した。なんせ往復ともジープの揺れに揺れるので、持っているカメラも大いに揺れ、写真にたくさんのブレが出た(笑)。
・道中のスリル感を共に味わっていただけたらと思い、道中に特化した写真を投稿することとした。ご覧いただけたら有難く思います。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
NO1
※8/9 10:45
※チラスの街からカラコルム・ハイウェイをマイクロバスで走り、ジープ乗り場となるライコット・サライに到着した。
※写真はジープの手配事務と休憩室を兼ねた事務所である。
※ここの場所は標高1300mという。これから標高2700mのフェアリーポイントまでジープで駆け上がることとなる。驚愕する絶景が待ち受けているとは、この時点では想像もしていない。 -
NO2
※8/9 10:52
※現地ガイドが乗車ジープとその運転手を確認し、我々は3台のジープにそれぞれ分乗した。
※ここは快晴、しかし、山の上の天気は知る由もなかった。絶好の陽よりと内心喜んだのだが・・・・。 -
NO3
※8/9 11:38
※この車が、我々が乗車した黄色のジープである。ダンプ並みのエンジンを積んでいると思った。
※このジープを撮影した場所は、丘まで上がり一旦休憩した場所(関連写真11、12、13番)で撮影したもの。 -
NO4
※8/9 11:03
※私とご一緒のご夫婦を乗せたジープは、ライコット・サライジープ乗り場を先頭で出発した。(写真のジープは我々の組とは別の車)
※私は、このご夫妻のご好意により助手席に乗せてもらい写真を撮った。 -
NO5
(8/15 8:59)
※8/15、パス―からベシャムへ向かう帰り道において、ライコット・サライのジープ乗り場手前に差し掛かったので、カラコルム・ハイウェイからフェアリーポイントへ上がって行く分岐を車窓から撮影した。 -
NO6
※8/9 11:06
※カラコルム・ハイウェイと別れ分岐を右手に折れ、未舗装の悪路を前車に続いて上がって行った。
※ここからが、世界一と言われる「世界で最も危険なジープ道」の始まりである。しかし、未だここは序の口であった。 -
NO7
※8/9 11:07
※この辺りは未だ序の口とは言え揺れはけっこうする。しかし、未だ恐怖心はわかない。そう怖くはない。エンジン音はけっこう唸り声をあげていた。 -
NO8
※8/9 11:13
※対向車のジープとすれ違った。未だ、この辺りは道路幅にも余裕はあった。
※ただ、窓ガラスがないためホコリか車内に飛び込み非常に困った。 -
NO9
※8/9 11:21
※前車が巻き上げるホコリを避けるため、運転手が前車との距離を空けてくれた。(感謝!)
※揺れはするが、この辺りは未だまだ怖くない。 -
NO10
※8/9 11:25
※けっこう上がって来た。ライコット・サライ乗り場は右奥であるがもう見えない。 -
NO11
※8/9 11:32
※後続組を待つため見晴らしの良い丘の上でいったん停車した。
※撮影方向はチラスの方向である。インダス川が見えている。 -
NO12
※8/9 11:32
※見晴らしの良い絶景ポイントであった。
※カリマバード方向を撮影している。
※道路の管理人と思われる男性がひとりテントの中で生活していた。写真撮影にも快く応じてくれた(割愛)。 -
NO13
※8/9 11:34
※絶景を撮影。インダス川の本流が見える。
※8/11のカリマバードへの移動は、このインダス川右岸沿いを走ることとなる。 -
NO14
※8/9 11:40
※後続車と合流したので再び我がジープが先頭で出発した。
※これからが本当の「危険なジープ道」の始まりである。 -
NO15
※8/9 11:40
※断崖を削って造ったジープ道が続く。
※この道の下は数百メートルの切りだった峡谷である。
※V字型の峡谷の谷底を氷河から流れ出るドロ色の水が激流となって流れ下っており、インダス川本流に流れ込んでいた。 -
NO16
※8/9 11:41
※岩がゴロゴロしている道を進むが、下は断崖絶壁で谷をのぞき込む勇気はない。とにかく、運転手に「安全運転」をお願いするのみであった。 -
NO17
※8/9 11:45
※こんなガタゴト道であるため、前後左右、そして上下と、けっこう揺れた。 -
NO18
※8/9 11:46
※断崖を削って造った道がこのように続いている。眼下は数百メートル峡谷である。 -
NO19
※8/9 11:46
※このような峡谷にジープ道は造られている。 -
イチオシ
NO20
※8/9 11:47
※こんな道路が続いた。 -
NO21
※8/9 11:49
※この辺りが一番の難所(見せ場)か?。いやいや、まだまだこの先に難所はあった。 -
NO22
※8/9 11:50
※右手の断崖も迫ってきている。崩落したらひとたまりもない。 -
NO23
※8/9 11:52
※左側の積石が崩れたら車ごと谷底だ。 -
NO24
※8/9 11:53
※後ろを振り向くと、このような絶景が広がっていたが、見て楽しむ余裕など全くなかった。 -
NO25
※8/9 11:55
※このような道が続いた。左側端の大きい石は落石でないかと思った。道路端にどけたものと思う。こんな石が落下してくるとひとたまりもない。落石がないことを祈った。 -
NO26
※8/9 11:55
※後ろを振り返り道路状況を撮影した。 -
NO27
※8/9 11:57
※こんな崖の下を走っている。 -
NO28
※8/9 11:58
※こんな道路状況です。恐怖心が倍増してきた。左側のタイヤは道路ギリギリでした。 -
NO29
※8/9 11:58
※後方を振り返った。左上がジープ道だ。 -
NO30
※8/9 11:59
※数百メートル下の谷底を激流が流れていた。 -
NO31
※8/9 11:59
※このような道が続いていた。 -
NO32
※8/9 12:00
※タイヤはキワキワ一杯を通っていた。落ちないかハラハラドキドキ。心臓が躍った。 -
NO33
※8/9 12:00
※このような道を走り続けた。 -
NO34
※8/9 12:00
※この先、このような道が続いた。 -
NO35
※8/9 12:01
※後ろを振り返る。 -
NO36
※8/9 12:04
※断崖が迫っている。 -
NO37
※8/9 12:05
※このような道が続いた。 -
NO38
※8/9 12:07
※ジープはくねったS字カーブの坂道に入った。エンジンが唸った。 -
NO39
※8/9 12:11
※このような坂道を上がってきている。けっこう坂道を上がった。 -
NO40
※8/9 12:18
※右手上の崖からの滝が道路を横切っていた。大雨となればこの滝により道路が損壊し寸断されるのではないかと思った。ほかにも、道中このような箇所が随所にあった。
※実は、ここの場所が、8/11未明からの大雨でこの滝が増水し一部道路が損壊し通行止めとなった場所である。 -
NO41
※8/9 12:19
※滝が道路を横切るカーブの前方には、このような木製の橋が架かっていた。
※実は写真NO40番で説明した通り8/11未明からの大雨でこの場所が通行止めとなり、この橋を歩いて右から左側へと渡っている。天候が悪くなければこの橋を渡ることはなかった。関連写真はNO59番~64番である。 -
NO42
※8/9 12:19
※8/11の帰りにこの橋を歩いて渡るなど、この時は想像もしていなかった。すべてが天気次第ということか。 -
NO43
※8/9 12:20
※このような道を更に進んだ。 -
NO44
※8/9 12:21
※前方にナンガバルバット北面が見えてきたが、残念ながら雲に覆われ雄姿は見れなかった。正直、明日に期待した。(残念ながら滞在中、完全にナンガバルバットの雄姿を見ることはできなかった。) -
NO45
※8/9 12:21
※対向車の調子がおかしいようで停まっていた。少し移動して貰い、何とかその横をすり抜けた。 -
NO46
※8/9 12:23
※この付近では、左側の川と並行して走ることとなった。 -
NO47
※8/9 12:25
※対向車とすれ違った。 -
NO48
※8/9 12:26
※振り返った。右下を濁流が流れている。 -
NO49
※8/9 12:28
※我が車もラジエターに水を補給した。
※後続車をこの場所で待った。 -
NO50
※8/9 12:37
※後方に後続車が見えた。 -
NO51
※8/9 12:40
※崖ギリギリを進んできた。 -
イチオシ
NO52
※8/9 12:42
※3台目の後続車が崖ギリギリを通って来た。 -
NO53
※8/9 12:42
※この写真は我々が停車している下の川岸のところで、ジープに「牛」一頭、「ヤギ」一匹を積み込むところの写真である。ジープは、正にこの辺りで生活する人の足でもあった。 -
NO54
※8/9 12:42
※この車をフェアリー・メドウの村長さんが運転していた。我々を追い抜いて先に行った。 -
NO55(休憩停車時間も含め約2時間のジープ旅であった)
※8/9 12:48
※この先が終点のフェアリーポイントである。
※8/9 12:55 無事フェアリーポイント(2700m)に到着した。 -
NO56(ここからは帰りの撮影写真である)
※8/11 11:20
※これからジープに乗ってライコット・サライジープ乗り場まで戻ります。(11:35 出発)
※通行止めに関し村長さんが力を発揮してくださったことは、最初の旅行記概要に記載した通りです。 -
NO57
※8/11 11:26
※来た時と同じご夫婦とジープに乗車した。
※私は左側(崖側)の後部座席に陣取った。 -
NO58
※8/11 11:34
※来るときの谷側も怖かったが、崖側も車が崖ギリギリを通るので大変怖かった。
崖に当たらないかヒヤヒヤものであった。 -
NO59
※8/11 11:44
※ここが問題の通行止めの現場であった。 -
NO60
※8/11 11:46
※突当たりのカーブのところを流れる滝が8/11未明からの大雨で増水し、そのため道路が損壊し通行できなくなったものである。よって、我々はジープを下りて右側にある木橋を歩いて渡った。 -
NO61
※8/11 11:46
※この時間、滝から流れ出る水は少なく感じたうえ、カーブ付近は損壊しているようには見えなかったが、ジープが通行すれば損壊の恐れがあると判断されたようである。道路の安全対策に十分気遣いされていることがうかがえた。 -
NO62
※8/11 11:46
※この木橋を歩いて右から左側へと渡った。 -
NO63
※8/11 11:49
※木橋を渡り終えて振り向くと、我々を乗せてきていたジープが3台停車していた。(ありがとう!) -
NO64
※8/911 11:51
※我々のバッグを村長さん自らもってくれた。感謝しかない。
※大変男前の村長さんであり、食事の時、現地ガイドを通じて通訳してもらったところ、照れ笑いされたのが非常に印象的であった。 -
NO65
※8/11 11:57
※我々が乗るジープが待っていた。 -
NO66
※8/11 11:58
※我々を乗せるために下から上がって来たジープである。 -
NO67
※8/11 12:03
※窓奥が村長さん。運転手に安全運転を呼び掛けてくれているようであった。運転手仲間たちに人望のある村長さんだった。村長さんとはここでお別れ。名前は失念したが、「村長さん、感謝しています。ありがとう!」「ホーダーハーフィズ、シュクリア」と言ったが、通じたかはわからない。でも感謝の気持ちは伝わったと思っている。
※この精悍な顔つきの若い運転手に命を託した。
※先頭で出発した。 -
NO68
※8/11 12:20
※崖スレスレを通って行く。 -
NO69
※6/11 12:20
※崖スレスレである。 -
NO70
※8/11 12:33
※怖いの一言 -
NO71
※8/11 12:39
※前方から対向車がやって来た。 -
NO72
※8/11 12:40
※崖と接触しそう。大丈夫かぁ・・・ -
NO73
※8/11 12:44
※崖側にも落石がある。 -
NO74
※8/11 12:44
※道は険しい。 -
NO75
※8/11 12:44
※険しい道の前方には絶景が控えていた。 -
NO76
※8/11 12:51
※行くときに最初に休憩した丘の上まで来た。後続車も続いて走っていた。 -
NO77
※8/11 12:52
※後続車に追い抜かれて最後尾を走った。 -
NO78
※8/11 13:08
※ここまで下りてくると青空であった。 -
NO79
※8/11 13:12
※もうすぐライコット・サライジープ乗り場だ。 -
NO80
※8/11 13:17
※ライコット・サライジープ乗り場に戻って来た。運転手に感謝。(シュクリア)
※帰りは途中でジープの乗換があったが、フェアリーポイントに出発して約1時間30分で高低差1400m を無事下って来た。
※緊張感と恐怖心から解放された安堵感と徒労感が交錯したが、スリル200点満点を味わったことは確かで大変満足している。
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