アルゼンチンにMさんたずねて…コルドバ編

2019/08/05 - 2019/08/06

小さいときに見たアニメ「母をたずねて三千里」が大好きでした。
ひたすらマルコから伝わってくるアルゼンチンに行かなくちゃ！という気持ち。





…そうか、アルゼンチンに行かなくちゃ。

エリア コルドバ(アルゼンチン)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

Mさんはバイアブランカまで旅の一座と一緒に馬車ですごい時間をかけて行くんだけども、バイアブランカには母さんはおらず、なんと母さんのお金をふんだくっていた男と出会う。
その男はMさんへの謝罪の気持ちからブエノスアイレスまで戻る旅費をくれる。
でも本当は母さんはコルドバにいて、ブエノスアイレスにはいないんだよね。
そしてそして、母さんコルドバから更に北のツクマンってところに引っ越しちゃってんのよね。
こんな酷い話ある？？？

Mさんがブエノスアイレスに戻ってきたところであろう、コンスティトゥシオン駅。




私は夜行バスでコルドバを目指すよ、Mさん。

非常に快適なバスの旅でした。
予約はbusbudというサイトから。

https://www.busbud.com/en

わかりやすいサイトで助かりました。



一人掛けの席をチョイス。

ひろーい、足伸ばせるぅぅ。
後ろも倒れるぅぅ。


バスが走り出す前に簡単な夕食が配られました。
暖かかった！

謎の食べ物ばかりだったんだけどね…。


バスはレティーロからコルドバのバスターミナルを目指す。
途中、2箇所くらいお客さんが乗ってくるポイントがあった。

真っ暗な道を進むバスの中から、少しカーテンを開けて外を見た。
Mさんの歌にあるように、山もなく谷もなく、
少し背の低い木が時々見える程度。

空には星がきれいだった。
逆さまになったオリオン座が見えた。

南半球にいるんだなって実感した。
Mさんと同じ道をたどってる。
この旅の一番の感動ポイントだった。






なかなか理解は得られないだろうけど。



うとうとしながらコルドバまでたどり着いた。



朝ごはんも配られた。

バスターミナルに着いたのは6時過ぎ。
まだ外は暗い。
この朝ごはんをターミナルで食べる。
甘い感じの朝ごはん。

空が明るくなってきたのは朝8時くらいだった。

コルドバからその日のうちにブエノスアイレスに戻る予定で
16時の飛行機を予約していたんだけど事前に欠便になり
15時の飛行機に振替ていた。
文野さんから2時間前にはコルドバ空港へ行くよう言われていた。
空港まではターミナルから出ているバスを利用するつもりだったので
このタイミングでバスに乗るためにRED　BUSというカードを買わなくては。


それがですねぇ、なかなか売ってる売店を見つけられなくて本当に大変だった。
あっちで売ってる、いやこっちで売ってるって右往左往。

結局は到着したところのすぐ近くの売店だった。


2019年8月の時点でカードが80ペソ、空港までの運賃が111ペソでした。





さぁ行くよ。

コルドバ駅。
ここ、入れないと思ってスルーしてしまったんだけど、どうやら入れたっぽい。
ここはMさんと友達P君が男の友情見せる物語でも一番の号泣ポイント。
本当にお連れのサルはMさんを助けてくれない。
サルのせいでMさんの無賃乗車が見つかっちゃうのよね。

P君の男気でなんとかコルドバを脱出するのよね。


コルドバは通勤時間らしく、朝ごはんを売っているお店がいっぱい。
ホントおいしそう。
さっきバスで配られた無料のクロワッサンとはえらい違いだ。

食べたい気持ちを抑えつつ、コルドバ大聖堂を目指す。


コルドバ大聖堂はアニメでも出てくるんだけど、ホントに建物がそっくりに描かれている。
当時の担当者さんは実際にここまで来て見たのかな。
私のように。
担当者さん！私は35年？越しに本当に来てしまったよ！


ついにご対面。

朝のコルドバ大聖堂。
到着した時、ちょっと笑っちゃった。
たかたが昔のアニメのことで地球の裏側まで来ちゃったよ。

コルドバ大聖堂の裏にお母さんの雇い主の家があるって言われてきたのよ。
そこの家のドアを叩くんだけど、誰も出ないの。
そりゃ必死で叩いて叫ぶわけよ。

近所のおばさんに子供が泣いちゃうからうるさくしないでって言われるのよ。
そこは空き家よ、と言われてMさん絶望。
で、そこの教会で聞いてみたら？と言われて教会を案内されて
ドアを叩くのよ…。



このドア、なのかしら。

それとも、こっちのドアなのかしら。

もう変態の域ですよ。
Mさん叩いた（かもしれない、しかもアニメの中で）ドアを触っている…。


こんなアジア人を周りの人はどう思ったかしら。

Mさん、夜遅いのに、ここで一人でぽつんとしちゃうのよね。
なので、私もぽつんとしてみたわ。
でも絶対この街にお母さんはいる！って思ってなんとなく歩いて駅に行っちゃうのよね。



しかし、バスの時間を考えると私はコルドバにはあと2時間近くしか滞在できない。
本当にクレイジーな旅程。

2時間ここで潰すのも悪くないけど、さすがになぁ。
でもここ以外にMさん縁の地ってコルドバにないんだよね。
アルマジロを見つけた丘とか、魚釣った川とか、ないんだよね。


仕方ないので急いでコルドバを観光する。

おそらく、サンホセ修道院。
間違っていたらごめんなさい。









ラ・コンパーニア・デ・ヘスス教会。
世界遺産にも登録されているみたいなんだけど
朝早いせいか、入れる雰囲気ではなかった。

Mさん、あまりに空腹でね。
P君と友達になって家に招待されるんだけどP君ゴミ箱で拾ってきた肉でMさんをもてなすのね。
Mさん最初は躊躇するんだけど、一口食べるともう止まらないのよ。



私もひどく空腹だった。
連れのサルがいたら焼いて食べていたと思う。


アルゼンチン・ペソが手元にあまりないのでカードが使えるお店に行きたいと思っていたら…見つけたんだよぅスターバックス！！

外国人なので？カードを使う際にパスポートの提示を求められた。
更に名前は？と。カップに書くためなんだろうけどカードもパスポートも出したのに更に聞くのね。


レモンケーキを秒で完食。

都会な感じでしょ。

でも野良犬多くてちょっと怖かった。
ボカ地区みたい。
ジップロックみたいなのにお肉入れて持ってきて、野良犬にあげてる人がいた。
そりゃ野良犬も大きくなるよね。




ホントはコルドバでMさんのアニメ見ようと思ってた。
無料で見れるサイトはなくて、★オで購入してあった。
だけどまさかのオフライン再生不可。
こんなことならdなんとかに入れば良かったよ…。



カプチン派聖心教会。

ツアーの人たちみたいな団体さんが入っていくのが見えたので
入って見る。
帰りの飛行機の時間を考えたらここが最後の観光になりそうだ。


コルドバで教会に入った時はみんな、観光とかそんな感じはしなくて
写真を撮ることが躊躇われた。
外観の写真しか手元にない。

カプリン派聖心教会の向かい側の建物。
見えた時は、モスク？って思ったけど
ばっちり教会。


もうバスに乗らないといけない。

バスは新しいターミナルから出発。
混んでて乗れなかったらどうしよう、と思っていたけど
10人も乗ってこなかった。


コルドバ空港へ向かう。
Google Mapを見ていたら線路沿いをバスが走っているのがわかった。


Mさんがコルドバで無賃乗車をするには理由がある。
Fちゃんが肺炎で、お医者さんに来てもらうために汽車賃を全部医療費に当ててしまったんだよね。
Fちゃんたちが住んでいるサン・イシドロ地区は貧しくてお医者さんも来てはくれない。
Mさんはお医者さんを呼びに行って、これでお願いしますって汽車賃を全部出しちゃった。

子供のアニメなんだけど、当たり前に医療が受けられない現実が描いてある。
そんなに世界を見たわけじゃないんだけど、旅先で働いてる子供たちを見ていると胸にくるものがある。
学校、行ってないよね。充分な教育、医療が受けられてはいないよね。





コルドバの鉄道はここで終わっていた。
昔は先まで走っていたらしいけど、今現在ここから先の線路はない。
ツクマンまでは電車は出ていない。

線路に沿って川があった。
P君が釣りをした川がコルドバにはある。
それかな、なんて思いながら空港へ向かった。

Mさん。

Mさんの旅って誰かに騙されたりもするし、行ったり来たりもするけど
誰かに助けてもらったり、誰かとしばらく過ごしたりもする。
それって素晴らしいよね。


久しぶりにMさんのこと、どっぷり考えたよ。
さて私は何千里、移動したのか計算したら5,000里だったよ！
そりゃ疲れるよ！！


Mさん、いい時間をありがとう。