2019/08/08 - 2019/08/10
342位(同エリア950件中)
まろさん
登山の経験もないのに、なぜか「富士山いくぞ!」っていう感じになり、ツアーに1人で申し込みました。勢いです(笑)。1泊2日のプランが多いのですが、初心者なので無理のない2泊3日のプランにしました。
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2日目は皆3:30には起きました。
顔を拭いたり、化粧水をつけたり、身支度を整えたり、サポートスパッツを履いたり、準備をします。
ゴミは5合目から全て持ち帰りです。空のペットボトルは、山小屋や売店で飲み物を買うと、そこで引き取ってくれます。
ビニール袋を多めに持っていくと便利です。
飲み物は、500mlのもので、5合目~7合目?が400円、8合目より上は500円です。暴利に見えますが、運ぶのにもお金がかかりますし、一部はトイレなどの維持管理にも充てられているそうです。
4:00過ぎころ、朝ごはんに呼ばれます。
この日の朝ごはんは、小さめのおいなりさん5個でした。
3個は食べました。ごめんなさいm(_ _)m
皆の残した分は、ガイドさんたちが山頂まで持ってきてくれて、皆のお昼ご飯になりました。
このあと、手早く用意して出発します!
4:40分ころ宿を出て、すぐ近くの少し広いスペースでご来光を待ちます。予想日の出時刻は4:59ころ。
雲がかかってますが、バッチリ?撮ることができました。
ご来光を拝んだらすぐ出発です!
2日目は最低10時間歩くのですから!
花小屋のご主人とスタッフの方が、私たちが遠くに行くまで見送って下さいました。
お世話になりましたm(_ _)mありがとうございます! -
出発してすぐアームカバーをとり、半袖になりました。暑いです(-_-;)
次の目標は8合目最初の山小屋「太子舘」です。
ここにアーリーチェックインして、この先の登山に必要ない着替えやら何やらを置かせてもらえるのです!
ありがたやありがたや(*ノ▽ノ)
7合目から先は、つづら折りの道とはいえ、かなり急な坂道が続きます。
太子舘の文字は見えるのですが、そこまでが遠い…。
何とか全員が太子舘にたどり着きました。
そして重い荷物を置かせてもらいました。置かせてもらう荷物は、前日~当日の朝のうちに分けておいて、もう置くだけにしてあります。
リュックが一気に軽くなって、ちょっと元気が回復しました。
お手洗いや水などの買い物を済ませてまた出発です。
ここから頂上まで標高700m弱。
スカイツリーを1階から天辺まで5時間くらいかけて登る感じです。 -
高山植物です。名前は…忘れてしまいました。
写真を撮る気力があったのは8合目まででした。
山小屋を何軒か通りすぎ、本8合目を目指します。
8合目と本8合目については、突っ込みません。そういうものなんだと理解しました。
この辺りまで来ると、水分の他に行動食もとるように勧められます。長めの休憩の時に、スポーツようかんを食べました。口の中がパサパサしないし、少しの量でそこそこカロリー摂れるので、食欲のない私には合ってました。
行動食で皆さんが持ってきてたのは、ウイダーインゼリー的なものが多かった印象です。
本8合目に着き、トモエ館で休憩しました。
ここはあんパンが有名みたいです。
もう食べる気力もなかったので、私は買いませんでした。ご主人の元気で上手なトークを聞いて、買っていた人も多くいました。
確かここから先「ストックのある人は準備してください」と言われたような気がします。
ストックの長さをガイドさんに確認・調整してもらい、また出発です。
参加者の多くの人が「ストックがこんなに使えるものだと初めて分かった」というくらい、ストックがあるかないかで疲労感が変わってきます。
ここまでは足の力だけで登ってきましたが、ストックがあると腕の力も使えるので、足への負担が軽減されます。
腕の力がなくなったら??その時はその時です。
岩場もストックがあると楽でした。比較的、ですが。
それでもきつい。本当にきつい。
ツアーだから、ひたすら斜め下前方を見て歩きましたが、一人だったらつづら折りのコーナーごとに休んでました。
上は見れません。あんなに登るのかと思うと心が折れそうだったので。
8合5勺の辺りで、9合目にある白い鳥居が見えてくるのですが、遠い…。絶望的に遠い。そして見えるのは白い鳥居まで続く急な長い長い坂道…。
ここで追い討ちをかけるようにガイドさんから残念なお知らせ。
お鉢めぐりができないかもしれないとのこと( ゚Д゚)
台風8号の影響で、雷雲が近づいてきていて、私たちがお鉢めぐりをする時間帯にちょうど雨が降りそうだと言われました。
ガイドさんからは、
1、お鉢めぐりをする(天候次第)
2、郵便局と奥宮まで行く(ある程度天候次第)
3、山小屋で休憩
の三択から選んでください、とのことでした。
そして、お鉢めぐりはキツイので覚悟を決めて来てください、とも言われました。
この辺で心折れてきました。
でも出発です。
ガイドさんが「いくぞー!」と掛け声を随所でかけてくれるので、皆で「オーッ!」と言うのですが、このあたりから、ほとんどの人が空元気になります。でも、空元気大事です。
休憩を挟みながら、ひたすら歩きました。
無言で歩いてたと思います。
頭の中で色んな曲が無意識に流れてたのを覚えてます。
このあたりから、上だけでなく時計も見ないようにしました。5分経つのがとても長い。
修験者のように無心になって、ひたすらひたすら歩きました。
そうして9合目の鳥居をくぐりました。
本当は鳥居の脇の方を通らないといけないのですが、余裕がなくて神様の通り道の真ん中を歩いてしまいました。神様、申し訳ありませんでした。
ここから水も消化できなくなってきました。
息はとっくに上がっています。
足は辛うじて動く感じです。
幸い頭痛はなかったので、高山病にはなりませんでした。
本当にゆっくりゆっくり歩いて、しっかりした呼吸を心がけても限界でした。
やっぱりあんなヤワなトレーニングでは無謀だったのか…。
周りの人達が皆余裕に見えました。
9合目から頂上は記憶がほぼありません。
ひたすら斜め下前方を見て、頭の中では色んな音楽が流れ、無心でとにかく一歩一歩歩きました。
気がついたら、ガイドさんの「あと少し!!」という声が聞こえて、少し歩いたらガイドさんがいて、ハイタッチ(`・ω・)人(・ω・´)をして、そうしたら山頂に着いてました。
目の前に山小屋があって「あっ、本当に頂上に来たんだ」という感じです。とても呆気なかったです。
この時点で12時過ぎ。7合目を出発してから7時間が経っていました。
さて、ここで再度ガイドさんから3択の選択肢が与えられました。
1、気持ち早めのペースでお鉢めぐり&剣ヶ峰。ただし辛いから覚悟してきてね(o≧▽゜)o
2、郵便局と奥宮まで行って、折り返してくる。
3、山小屋で休憩して待つ
15分休憩をとるので、その間に決めてください、と言われました。
この時点で、足はガクガク。息はあがったまま。
その上辛いと聞いて、気持ちは折れかけてました。
でも、どうしても自分から諦めきれなくて悩んでいたら、添乗員さんから「行きたい気持ちがあるなら行ってみましょう」という有難いお言葉をいただきました。
とりあえず、郵便局まで。そう思って山小屋でアクエリアスを買いました。 -
頂上まで多少寒さを感じながらも半袖できました。
が、雨が降るかも、とのことで、レインコートの上だけ着てお鉢めぐりスタートです。冷たい風も吹いていたので、暑いと感じることはなかったです。
お鉢めぐりの最初はボロボロでした。
集団から置いていかれるくらいゆっくりしか歩けなくて、添乗員さんとバスが隣の席で良くしていただいた方の励ましがなかったら、途中で引き返してたと思います。
これはお鉢めぐり最初の休憩の時、添乗員さんが「ここから見える火口が見所ですよ!」と教えてくれて撮った写真です。白く見えるのは万年雪です。
そして、少し先で皆さん待っててくれてました。
本当に申し訳なかったです。
とりあえず、郵便局・奥宮までたどり着きました。
ここで長い休憩、もとい郵便を出したりお守りを買ったりする自由時間がありました。
私は一人、色々限界でその場で休んでました。
ガイドさんから「お鉢めぐり続けられそうですか?」と聞かれて、恐る恐る「行きたいです」と答えました。
ここでガイドさんから「天候が悪くて急ぎ足になるから」とか言われたら、ここで諦めるつもりでした。
が、ここで良い意味でガイドさんの天気予想が外れたとのこと。雨は降らなさそうなので、多少時間がかかっても大丈夫な感じになりました。
トレーニングで神様に願掛けしてたのがきいたのだと思います。ありがとうございますm(_ _)m
ガイドさんにも「行きたい気持ちがあるなら行ってみましょう」と言っていただきました。
さらに、山登りベテランのお姐さんから「あんたバテてるから、これ飲みなさい!元気になるから!」とお抹茶をいただきました。
さらにさらに、一緒にゆっくり歩いてくれた方が「トモエ館で買ったあんパン、食べきれないから半分食べて!」とあんパンを半分いただきました。
人の優しさが本当に身に染みました。
お抹茶とあんパンを食べたら、何か腹が据わった感じがしました。
休憩が終わり、バテた人の指定席・ガイドさんの真後ろの最前列に呼ばれて、富士山の最高峰・剣ヶ峰に向けて出発です。 -
剣ヶ峰は、お鉢めぐりの道から少しだけ外れた小高い崖の上にあります。そしてここには元・気象観測所があります。
昔、この気象観測所に物資を運ぶ人が、崖の辺りで強い風に吹き飛ばされて亡くなったことから、この崖には手すりが設けられています。
崖と言うか、とても急勾配の砂利道といった方がいいのか。とにかくきつい。
休む場所はないので、手すりをつかんでひたすら登りました。
ふと顔をあげると、階段が見えて「あそこがゴールだ!」と思い、最後の力を振り絞って登りました。
階段には剣ヶ峰の石碑のところで写真を撮りたい人の行列ができていて、私達もそこに並びました。
この写真は剣ヶ峰の石碑の脇にある国土地理院の石碑です。
自分の写真の番が回ってきて、ガイドさんに写真を撮ってもらいました。その写真は当然私が写っているので割愛で。
もう感無量でした。
途中で何度も「もう無理だ!」と思って、辿り着けないと思っていたところに無事に辿り着けて、少しだけ涙が出てきました(;つД`)
そうしたら、先ほどのお姐さんが「よく頑張ったね!ご褒美に美味しいぶどうあげるから!」と本当に美味しいぶどうをいただきました。とても嬉しかったです。
その後の足取りの軽いこと軽いこと。
今までのあの足の疲れや息の荒さは何だったのかというくらい、残りの行程は楽でした。
確かに登り下りはありました。でも、頂上までの勾配に比べればましでした。そして偶然にも、いつもトレーニングしていた坂と同じくらいの勾配と距離だったので、自信を持って歩くことができました。
雨に降られることもなく、2時間のお鉢めぐりを終えることができました。 -
お鉢めぐりを終えて、お昼休憩をとりました。
この時点で14時くらい。
皆さん山小屋で醤油ラーメンや豚汁やおでんや月見うどん(その方はご来光うどんと言ってましたが)を頼まれてましたが、私はなにも食べる気がせず、山小屋の外で休んでました。
月見うどんが1000円だったのは覚えてます。
遅いお昼休憩を終えて、本日の宿の太子舘に向かいます。
帰りは物資搬送の車も通る下山道をひたすら下ります。これが膝にくる……。
小股で前傾姿勢で、怖くなければ小走りのほうが足に負担はかからないそうなのですが、初日でそれはマスターできませんでした。
休憩を挟み、2時間くらいで太子舘に到着。
下りは早いです。
太子舘に着くと同時に雨が降ってきました。私達が宿に着くのを待っててくれたようです。
3階の部屋に行き、荷物を整理して、トイレに行こうとすると………足が生まれたての小鹿のようにガクガクで、階段が降りられない!いえ、降りましたが、ゆっくり1段1段慎重に降りました。
太子舘のトイレは1回200円です。
頂上のトイレは1回300円でした。
100円玉の減りが早いです。
トイレから帰ったあと、ふくらはぎ・膝・太ももの前にロキソニンシートを貼りました。
夕飯はカレーでした。
これも量は多くないのですが、疲れて食べきれず……。ごめんなさいm(_ _)m
夕飯のあと、次の日の朝食として、レトルトの釜飯(スプーン付)、パン、水500mlが配布されました。夕飯の前に水を買わなくてよかったです。
太子舘は1人1つ寝袋が支給されます。寝返りは……花小屋と同じ感じです。ここは携帯の充電ができます。
準備が終わったのが19時前くらいだったと思います。
その後寝袋に入って、気がついたら21時くらい、また気がついたら23時くらいでした。
そこから眠れず、スマホを寝袋のなかでいじっていたりしたのですが、やっぱり眠れず、夜中の1時前に外に出ました。 -
カメラの腕がよくないので分かりにくいですが、富士吉田市の夜景です。
きれいに見えました。 -
山頂方向を撮った写真です。
白い点はヘッドライトの明かりです。
ご来光を頂上で見るために、皆さん頑張って登っています。 -
山頂で買ったキーホルダーです。
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キーホルダーの裏面。その場で日付を入れてもらえます。
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確か8合目にある浅間神社の石碑です。
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