涼を求めて山梨の冷泉へ 明野ひまわり畑＆増冨温泉でプチ湯治

2019/08/05 - 2019/08/06

猛暑の日が続く中、標高の高い場所に行って温泉も堪能しようと青春18きっぷを利用して山梨県北杜市に行ってきた。日照時間日本一の明野地区で「明野ひまわり畑」を見てまわり「武田信玄の隠し湯」として知られる増冨温泉に宿泊。

増冨温泉は世界的にラジウム含有量が非常に多く、源泉温度が30℃位のぬる湯なので真夏の温泉にはピッタリだった。昼間の気温が26℃とエアコンが無くても快適に過ごせる環境で、源泉かけ流しのラジウム温泉にじっくり浸かりながらリフレッシュ。

エリア 明野・須玉(山梨)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

「青春18きっぷ」を利用して御茶ノ水・八王子と乗り継いで約３時間半、JR中央本線の韮崎駅にやってきた。電車を降りる学生さんは韮崎高校の生徒さん達。サッカー部は全国的知名度があり、元日本代表・中田英寿氏の出身校としても知られている。

甲府から３つ目の韮崎駅、8時半過ぎだというのにうだるような暑さだ。

増冨温泉へは路線バスで約1時間。駅前ロータリー2番乗り場から山梨交通と山梨峡北交通の2社が別ルートで運行している。山梨交通は地元生活者向け、山梨峡北交通は観光向けといった感じ。まずは途中にある『明野ひまわり畑』を見に行くため、山梨峡北交通のバスに乗車。

バスは標高を上げて進んでいき韮崎駅から約20分、ひまわり畑の一つ手前「ハイジの村クララ館」で下車。この先が展望スペースのようだ。

南アルプス方面。

標高700m、日差しは強いのだが空気がカラッとしているのを感じる。

八ヶ岳方面。

クララ館から歩いて約5分、ひまわり畑に到着。平日だからか空いている。乗ってきたバスの運転手さんによると前日の日曜日は駐車場がいっぱいで駐車待ちの車で道路が大渋滞だったとか。

（ひまわりマップ）

時期と場所をずらしながら、60万本のひまわりを育てているようだ。

訪れた日は青線に沿って下に進んでいく感じ。(逆もあり)

南アルプスをバックに。

日照時間日本一の明野ひまわり畑

明野ひまわり畑

こんな感じで、畑はいくつかの区画に分かれている。

撮影したり移動したり・・炎天下で汗がかくものの不快ではない。

（奥に見えるのは八ヶ岳）

明野ひまわり畑

ひまわり迷路は8月中旬からのようだ。

ひととおり見終えたら、宿泊地の増冨温泉に次のバスで向かう。

温泉郷に近づくにつれ道路は狭くなっていく。

バス停「増冨温泉郷」より手前の駐車場で降ろしてもらう。

武田信玄が川中島合戦で傷ついた傷病兵の湯治場として利用していたことから「信玄の隠し湯」として知られている増冨温泉郷は、このように8件の宿が存在する小さな温泉街。

海抜1,000mの増冨温泉、強い日差しを感じるものの空気が別世界だ。

（温泉郷の玄関口、本谷川に架かる東橋から温泉街方面を望む）

気温は26℃。暑い東京から抜け出し、束の間のオアシスに辿り着けた。

東橋の前にある『旅館丹生あづま』併設の食事処で早めのランチ。

店内にエアコンは無く、網戸から入ってくる風が天然のクーラーだ。

迷うことなく甲州名物"ほうとう"を注文。(900円)

煮込むので20分程時間がかかるが、大きく切った野菜はほうとうが見えなくなるほどたっぷり、しめじも入ってたな。

宿に行く途中にある増冨温泉バス停。

もう少し進むと・・・

湯橋を渡って左側に建つのが、増冨温泉で一番の湯といわれる不老閣。日帰り温泉を利用したかったが、この日は撮影があるので不可とのこと。縁がなかったようだ。

湯橋を渡って右側に建つのが、今夜の宿『金泉閣』
（http://www.kinsenkaku.com/）

部屋は全て本谷川に面しているようだ。時刻はまだ11時半、チェックインには時間があるので周辺を散策してみることに。(散策mapは宿にある)

かまど童・・・3度手を合わせると心優しくなれるとか。

本谷川を右手に緩い上り坂の道路を歩いていく。

「増冨温泉の石灰華」

自然に噴出した温泉成分が長い年月をかけて沈殿、堆積したもの。

ここから右へ。

この先は森林浴遊歩道を歩いて戻ることに。

今度は上流から下流へ。

カッパがいた。

風が吹いてて涼しいのなんのって！

空気が美味しく感じてきたぞ。

「宿借り岩」と呼ばれる巨岩。

1時間半ほど周辺を散策し、チェックイン時刻14時よりも早く『金泉閣』に着いてしまったが、宿のご厚意で部屋へ。

フロント。

エレベーターで4階の部屋へ。

廊下の開けた窓からは風が吹き抜けている。

部屋は和室8畳、食事は2食とも部屋出しの通常プラン（8,790円/日）

エアコンは無く、窓から入ってくる爽やかな風が心地いい。

「渓流のせせらぎ」というよりか「本谷川の流れ」が聞こえてくる。

年季が入った箇所がいくつも見受けられるが許容範囲かな。

部屋のトイレは和式トイレにウォシュレット付だ。

ベランダから下を眺めると本谷川が流れている。ヤマメやイワナがいるそうで、翌朝には釣り人の姿があった。

部屋で一息ついたら、ひとっ風呂・・・

お風呂の手前には湯の権現(ラジウムの神様)が祀られている。

源泉名：金泉閣ラジウム源泉
泉温：30.5℃（気温1.0℃）
泉質：ナトリウムー塩化物泉(高張性中性低温泉)
効能：神経痛、リュウマチ、痛風、創傷喘息、慢性皮膚炎、神経麻痺etc

増冨温泉は世界的にラジウム含有量が非常に多く、その効能を求めて湯治客が訪れている。源泉温度が30℃位なので真夏の温泉にはピッタリだ。

左が源泉。茶褐色で味は鉄っぱくしょっぱい。体感的に32℃位なので1回30分、じっくり浸かる。飲用可能だが毎回カップ半分しか飲めなかった。右は沸かし湯。（翌朝に男女入れ替え）

源泉に1回30分が一般的な入浴方法なので、タイミング悪く同じ時間帯に客が入るとなかなか出ないから、後から客が入ってくる度に湯舟が芋洗い状態に。昼間なんか8人が浸かってたんだから。。

夕食はお膳で。焼き魚が付くならワンランク上で予約しても良かったな。

食後にもう一度お風呂に行ったら貸し切り状態だった。

夜の室内温度は21℃、本谷川の流れをBGMに就寝。。。

２日目はチェックアウトの10時まで宿でのんびりするつもり。

朝食前に温泉へ。朝6時で男女入れ替え、こっちの方が若干広いかな。

朝食は7時30分から、夕食同様にお膳で。

素朴な朝ごはんを時間を気にせず、ゆっくりいただく。。

チェックアウト前、3回目の温泉も独り占めで寛ぎながら入浴出来た。

館内に貼られた路線バス時刻表。

宿をチェックアウト後、10:40発の山梨交通の路線バスで帰路につく。

1時間もすれば下界に戻り、いつもの猛暑が待っている。

次はどこに行こうかな。