山形県北部秘湯の旅（3）肘折温泉

2019/08/01 - 2019/08/03

最上町瀬見温泉
新庄市
大蔵村肘折温泉

エリア 山形

13時45分新庄駅発の大蔵村営ミニバスに乗車し肘折温泉へ。田園を走っていく。

1時間ほどで肘折温泉到着。乗ってきたミニバスを見送る。

この日宿泊した松井旅館。

歴史を感じさせる入り口。

民宿のような感じを受ける。

ここの主人は江戸時代までは医師をしていて、旅館業も営んでいたらしい。明治に入り、法律制定の影響を受け、医師の方は廃業したとのことだ。オーナーご家族を中心に運営されていて、地元の方にお手伝いしてもらっているようだ。お顔がよく似ていらっしゃる息子さんが2人いる。

ここは帳場がなく、チェックインをするべく、「ごめんください」と言いながら、奥の調理場までズケズケと入ってしまった。その後、氏名や住所を登記し、部屋へ案内された。

空調設備のある部屋は限られている。「天寿」という部屋を利用した。

昭和の香りが漂う、懐かしい感じのする客室。

思ったより大きそうな旅館。

トイレと洗面台は共用。

早速、館内の探訪を始める。

まさに昔からある旅館という感じ。

明治期の時代劇の撮影に使えそう。

調度品を変えれば、江戸時代が舞台でも撮影可能。

かつては療養を兼ねて、この旅館に泊まった人が大勢いたのだろう。

階段のところにあった細い柱には細工がなされていた。

長期利用者のための台所

大きな冷蔵庫もある。

続いて浴場へ。ここには空調がなく、入浴後汗がなかなか引かず苦労した。

温度が高く、なかなか肩まで浸かれない。奥のドアの外に露天風呂。

洗い場は2人分。

もちろん掛け流し。

時間帯により貸切にできる。

池のように見えるこちらが露天風呂。

右の扉が男性浴室につながり、左側のは女性浴室へ。つまり、露天風呂は混浴。

泉質はご覧の通り。

筋肉痛、関節痛のほか、胃腸や自律神経にも良い効果が期待できる。

こちらは終日貸切使用の風呂。

外の道路に面しているから、話し声は全て外へ筒抜け。

館内探訪を終え、温泉街の散策に。

松井旅館を出て右へ進むとすぐこの光景。

足湯を無料提供する宿もある。

温泉饅頭

お土産屋さん

想像以上に風情のある温泉街だった。

今は公民館的な役割を果たしている旧郵便局。

丸屋旅館さんの歴史も長そうだ。

薬師神社入口

湯守小屋

山あり川ありの美観

源泉公園

公共温泉

砂防堰堤

温泉街の外れ、源泉公園の近くにだんご屋さん。

入店

この村は全体が昭和そのもの。現店主は2代目なのだと思う。

お品書き

ずんだとしょうゆをいただいた。団子は1つ1つ丸めたものではなく、細く長くしたものを均等に切ったタイプ。柔らかくておいしかった。

来た道を戻り、薬師神社へ。

100段弱上るとこのお社がある。

この鳥居の奥にも……

階段があり、上っていくと……

このような景観。残念ながら、見晴台とは言えない。

上ってきた階段を下りていく。

松井旅館を通過し先に進む。

梅干しが干してあった。

お肉屋さん。牛豚鶏のほか、馬肉も扱っている。

豪華さはないけれど、昔懐かしい温泉旅館の夕食。

夕食後、夜の散策へ。

静まり返った夜の温泉街（昼間でも賑やかさはないけれど）。

翌朝、食事の前に露天風呂へ。温度が適度に下がっていて入浴しやすかった。

体にやさしい朝食。

松井旅館から数分歩いてバス出発点へ。

画像に写るご夫婦は昨日も同じバスにご乗車になり、松井旅館に泊まられていた。

ミニバスは松井旅館の前を通過する。もしや女将さんが手を振ってくれるのではなどと思っていたら、本当にそうしてくださっていた。画像の右端に体の一部が写り込んでいる。女将さんのやさしいお顔立ちを記憶にとどめるべく、もう一度撮影を試みるか、あるいは手を振り返すか悩み、感謝の気持ちを表すために手を振り返すことにした。

田園風景を眺めながら、新庄駅へと向かった。

山形の旅はこれにて終了。秋田の旅行記がこれに続く。

この旅行記へのコメント （2）

• Ellen Ripleyさん 2019/09/16 15:47:31

  肘折温泉

  大蔵村、ワタシのふるさとの村でした。懐かしく拝見させていただきました。

  xiaomaiさん からの返信 2019/09/16 23:16:33

  Re: 肘折温泉

  Ellen Ripley さん
  
  旅行記のご拝読およびコメントのご送信、ありがとうございました。このようなコメントをいただき、とても嬉しく思うとともに、大蔵村が故郷であることをうらやましく感じます。これからもよい旅を。
  
  xiaomai⭐︎